みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

きことわ

2013年04月19日 | 
古色ゆかしい味わいだった。
要所に配された古びた言葉たちが、なんとも言えぬ風情を醸し出してる。
夢、遠い記憶、果てはやや怪奇な事件など、現実から離れた世界が交じり合う。
古びた言い回しや言葉が、居心地よく響くのも頷ける。

決して、面白いストーリーが展開されるわけではなく、読者に媚びるようなこともない。
辞書を引かないと分からない言葉も現れるし、正直、とっつきにくい。

何と言っても、「貴子(きこ)」「永久子(とわこ)」という2人の登場人物の名前が、なんだかとてもしっくり嵌ってる感じ。
音楽に例えるなら、「き・こ・と・わ」の音の響き、主題が静かに展開される変奏曲ですね。

日本語を母国語にしている者にしか、良さは分からないんだろうな・・・。
女性の名前に「子」が用いられた時代も遠くなってきたのかな?

きことわ
クリエーター情報なし
新潮社
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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-04-26 09:22:51
そらみみさん、こんにちは。

お忙しいのに読書されているのですね。
ラジオで聞かれたのかな?

私は最近、湊かなえさんの少女という本を読みましたよ。
面白かったです(^-^)

そらみみさんに、聞きたいのですが、登山の時スティックは使われますか?

300から500の登山でもほかの方は使ってますか?
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Unknown (みほ)
2013-04-26 19:37:15
すみません。さっきのコメント、みほです。
名前を書き忘れていました(-_-;)
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Unknown (そらみみ)
2013-04-28 21:44:44
みほさん
こんばんは。山から戻りました。

きことわは本で読みました。
この話はラジオにできるほど短くはないので。

湊かなえさんは、いい評判と良くない評判が割れてますよね。
どうしたものでしょうか・・・。

スティックは、ストックのことだと思いますが、
自分は本番(本格的に歩く時)だけ、使ってます。
300~500メートルの山では、使わないですね。
使うとトレーニングにならないので・・・。

300~500メートルの山では、使っている人は少ないですね。
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