みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

キスリング展

2019年08月14日 | 絵・写真・美術館
キスリングは、印象派のその後を扱った展覧会で時々作品を目にしていて、気になっていた画家。
エコール・ド・パリを代表する人気の画家ですね。
これは、いいチャンス!と言うことで足を運ぶ。

まずもって、くっきり明るい色彩がいい。生き生きとしてる。緑色がいい。
人物像は、独特のデフォルメの感じがいいし、憂いのあるまなざしが、とても魅力的だった。
キスリングはポーランド生まれだからかな?フランスに帰化したとは言え、なんとなく東欧の異国情緒が流れている???
物憂げなあの瞳を見ていると、ついついショパンの音を想像してまう。

キスリングは、周りに好かれ、この時代の画家としては珍しく幸福な人生を送ったというだけあって、画面には、人に好かれる何かが感じられる。
この時代の様々な絵画運動に染まらず、独自の路線を貫いたのもよいなあ。

今回、お盆休みの最中だったけれど、館内は人がまばらで、ほとんど貸切に近い状態。ゆっくり、じっくり眺められた。凄く贅沢。
先の巡回の東京の庭園美術館では、こうは行かないはず。
地方の美術館の巡回展は、かなり狙い目。

この岡崎市美術博物館は屋外も綺麗な公園に整備されていて、生憎、夏の盛り、時折、台風の豪雨が襲ってきたりで、屋外を楽しめなかったけれど、季節のいい頃なら、デートにピッタリのいい雰囲気。

今回のキスリング展は、今年2019年の回顧展の中では今のところ、自己ベスト。
また一人、好きな画家に追加!





@岡崎市美術博物館
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<番外編>
画家キスリングを知るまでは、山好きの身としては、キスリングは昔懐かしいリュックサックだった。
蟹のような横長で、黄土色、ごわごわ生地のリュック!
中学生ぐらいまで、父親から譲られたお古のキスリングで、山に連れられていったものだった・・・。
山小屋の匂いとキスリングは子供心にも最強の組み合わせだった!

あのリュックは、画家キスリングとは関係ない別のスイス人のキスリング氏が制作したものか・・・。
キスリングって、ヨーロッパでは、よくある姓なのかな???
コメント
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