みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

ゴールドベルクと石の記憶

2013年08月03日 | 
朝、ものすごい蝉しぐれの中、ラジオから流れてきて、耳を傾ける。

朽木祥「石の記憶」

昭和20年8月6日の広島の朝、
人間のようで人間でない人々の群れ・・・、
恐らく一瞬にして石の影になってしまった母親、
そして被曝して天涯孤独となってしまう少女の行末・・・。

淡々と語られていたがゆえに、かえって胸に突き刺さる。
作品の最後に流れたのは、ゴールドベルク変奏曲のアリアだった。
この曲は、人間の感情を通り越したようなところがあって、あまりに酷い悲劇にも似合ってしまう・・・。
怖い曲だし、可哀想な曲とも言える。

そう言えば、速すぎず、遅すぎず、好きな演奏だった。
誰が弾いていたんだろう?

ラジオ文芸館
http://www.nhk.or.jp/bungei/archive/1308.html

八月の光
クリエーター情報なし
偕成社


(写真)ゴゼンタチバナ@御嶽山
 バッハが似合う気がする。
コメント (2)
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