みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

テンペストとプロスペロ

2007年04月04日 | 言葉のトリビア
今まで、関連の見えてなかった二つの事柄が、急に、パッと繋がることがある。
好きなんだな。繋がるのが。

今回、繋がったのは、「テンペスト」と「プロスペロ」。今まで、自分にとっては、

・テンペスト・・・ベートーヴェンのピアノソナタ「テンペスト」。この曲の3楽章は、いつか、弾いてみたい曲。(冬のソナタでも、頻繁に使われていたっけ・・・。)

・プロスペロ・・・数年前、仕事で悩まされたソフトウェア

今まで、この二つの繋がりは無かったのだけど、新聞の、シェイクスピア「テンペスト」の記事で見事に繋がった。(単に無知だっただけだけど・・・)プロスペロは、テンペストに登場する魔術師なんですね。

ちなみに「プロスペローは、シェイクスピアが書いた唯一の全治全能の存在である」で、なるほど、ソフトウェアのネーミングにもってこいだ。(オラクル=神託、ロータス=ギリシャ神話で現世の苦悩を忘れるとされる木の実、etc・・・。)

なるほど~、賢くなったぞ。繋がるその瞬間は、離れていた脳細胞のシナプスが、ススス~と伸びて繋がるわけで、その繋がる感触が心地いいんだろうな。

せっかくなので、いい言葉、少し引用。

愛は嵐を平然と見すえて微動だにせず、毅然と立ち続ける灯台なのだ。
(「ソネット」160番)

この世にまじりけなしの純粋な愛は存在しうるか。必ずさまざまな欲望や思惑や邪念が入り込むのではないか。いや、存在しうるのである、ただし愛している者の胸にではなく見守る親の目にではあるが。」(=愛娘ミランダを見守る父プロスペロですね。)
(日経新聞3/29付け「シェイクスピアに見る愛」(小田島 雄志)より)

これも、なるほどと思う。数ヶ月前、姪が生まれたのだけど、妹夫婦の様子を見ていると、深く納得。

ちなみに、グーグル先生に「プロスペロ」を質問して、最初に帰って来るのは、ベラスケスのプロスペロ王子で・・・。
プロスペロ、いろいろ。こういのをホモニム(同名異義語)って言うんですね。(←少し前、仕事で勉強した)
テンペストも負けず劣らずホモニムだけど。

長くなったけど、おわり。
(写真は、アケビの蕾です。)
コメント
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