タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

ワクチンで頭グルグル

2013-06-18 21:25:24 | 婦人科
写真は久しぶりに私の写真なのです。
先月、加東市に有る朝光寺というお寺を拝観に行って来た時のものです。
おもちゃ王国の近くにひっそりと建っています。
今は道路がその神領を突き抜けていますが、昔の参道側は急坂を登っており、厳かでしたよ。
ちょうど「鬼まつり」の前日で、みなさん慌ただしく祭りの準備をされていました。
近くに有っても行くこともないでしょう?

さて、ここのところお知らせがいくつか届いています。
1つは、子宮頸癌のワクチンの問題です。
ワクチン関係の話題が多いので頭がこんがらがっていませんか?
中学生を対象とした子宮頸癌のワクチンがいよいよ定期接種化する、という矢先に
ちょっと待った、がかかりました。

世界中で公費でされているワクチンなのですが、
日本においては副作用の出る率が高いのじゃないか、ということです。
始まったばかりで何とも言えないので、まだ積極的にすすめないで欲しいとの通達です。
もし予防接種に来られたら、効果も有るけれど副作用も有るよ、と説明しなさいということです。
じゃ、どうしたらいいのでしょう?
一気に受ける方が減ることでしょう。

これでは以前も書きましたが、集団としてのパピローマウィルスの排除が不可能になりました。
そもそもワクチンというものは、あまり個人を対象としたものではないのです。
むしろ流行を抑えるということに主眼が置かれています。
そういう意味では女の子だけが予防接種を受けるのではおかしな話で、
本来は男の子も全員受けないといけないわけです。
そうして、ウィルス自体を人類から排除することによって、
性行為で人から人へ感染することが防げるわけなんです。
ところが、パラパラとしか受けないようでは、その受けた人はある程度予防できますが、
集団として感染率が高いですから、また違うタイプのパピローマウィルスをもらったりして、
結局、子宮頸癌になる確率は、あまり減らないかもしれませんよ。

子宮頸癌に関しては、今は従来の細胞診という検査から、
将来は細胞診とパピローマウィルスをセットで受けるという時代が来るでしょうから、
仕方がないので、予防接種に頼らずに、早期発見に努めるようになるでしょうね。

ですが、そもそも子宮頸癌って、何故なるのでしたっけ?
むかしから疫学的に、性行動が活発な人がなるということが分かっていました。
簡単に言うと処女と童貞で結婚すれば100%、子宮頸癌にはならないのですからね。
もっともな話です。
だから子宮頸癌はワクチンよりも、早期発見よりも、もっといい予防策が有ったのですね。
それが、フリーセックスをやめれば子宮頸癌にはならない、という警鐘です。
ただ残念ながら、今は若い人たちに子宮頸癌が急速に増えています。
なぜだか、もうお分かりですね。

今日はもう1つニュースが有ります。
妊婦健診時における母子感染対策について、という篠山市保険福祉部健康課からの連絡です。
5つ有ります。
その1、妊娠中は家族、産後は自分にワクチンで予防しましょう。
このワクチンはさきほどのワクチンと違い、風疹のワクチンのことですよ。
ただし風疹のワクチンは品切れましたので、今は風疹と麻疹が一緒になったMRワクチンです。
子どもが打ちますね。今は大人も打つわけです。小さい時に副作用どうのこうのと言って、
打たなかったから今頃になって打つのですよ。小さい時に打っておけば良かったですね。

その2、手をよく洗いましょう。
お肉を調理する時や、農作業、ペットのウンチに注意ということです。

その3、体液に注意。
具体的には妊娠中はコンドームを付ける。家族でも歯ブラシなどは共有しない。

その4、しっかり加熱したものをたべましょう。
私は生ハムも生野菜も好きなのですが、だめだそうです。

その5、人ごみは避けましょう。
とくに妊娠中は家に籠っていなければいけません、と指導するのですが、
そんなこと言ったら、まず妊婦さんに白い目で見られてしまいます。
妊婦服だって、わざとお腹が目立つものが流行っているでしょう?
妊娠したって、外に出て、仕事するのは当たり前の時代です。
もう今ではすっかり医師の権限はなくなりましたから、これは無理なお話でしょう。
でも自分の家族だったら、護らせますよ。

以上5項目、あなたはどれだけ護れますか?
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