今週はとにかく忙しかったですからね。
写真はその時の赤ちゃんたちですよ。
そして今日、いっせいに4組揃って帰られました。
入院した時よりも人数が増えて退院するなんて、産婦人科だけですからね。
うち1組は姉妹でお産され、お姉ちゃんの時は入院も長くて、2人目だったのですが、
雪の激しい早朝で、切迫早産のために救急車で新設されたばかりの
福知山市民病院に転院していただいたのでしたね。
妹さんも2人目で、今日、お迎えのお姉さんと一緒に退院されましたね。
職員もみな、その日のことはよく覚えています。
別の入院中のファミリーは、個室なので、まるで家庭の再現ですよ。
赤ちゃんをかわいがっている一番上の子は、
13年前にタマル産が柏原に有った時に生まれた子なのですって。
長く続けられていることに感謝です。
またいろいろな病院の方々にもお世話になっていることに感謝ですよ。
ただタマル産が有ることによって、地域の1次医療も充実してきているのではないでしょうか。
同じことを病院だけで成そうとすれば、莫大な労力や資金が必要になるでしょうから。
さて、今日は日本産婦人科学会からのお知らせが来ていて、
カンボジアでの、「工場労働者のための子宮頸がんを入口とした女性のヘルスケア工場プロジェクト」がこの夏、行われたというものです。
だいたいカンボジアって、どこに有るのですか?
中国の南、ベトナムやタイの横に有る、人口1500万人ほどの国です。
地理的に重要な所ですから、長い内戦期間後に平和を取り戻したのは、1990年代に入ってからなのですよ。
だからまだ地雷が除去されていない危険な地域も有るようですよ。
知識人はすべて虐殺されてしまいましたから、今、日本からの支援も受けているのです。
そんな状況下で、女性のヘルスケアの向上を目指した活動なのです。
ある700名規模の工場で、子宮頸がんを受けましょう、という啓発が行われたのです。
ほとんどの従業員が興味を持って受講し、
その内容は、どのようにこの病気になるのか、どこで検査を受けられるのかなどです。
みなさんはもう子宮頸がんの原因は知っていますよね?
別のチームは5施設の病院の視察にも行ってきたようです。
問題は、病理医が国全体で7人しか居ないことだそうです。
もっとも他にも必要な分野が多そうですから仕方ないのでしょうね。
病理医というのは、とくに婦人科には重要で、
子宮頸がん検診の診断は、検査技師がスクリーニングし、病理医がするからです。
そのうちヒトパピローマウィルスの検査が主体となれば、
重要度は下がるのかもしれませんが。
日本では平和過ぎて、子宮頸がん検診さえも、受けないでいるのではないですか?
受診率がとても低いのですよ。
妊娠されると全員に検査をするのですが、
赤ちゃんを産み終えると、婦人科を受診する機会を失っておられるようですね。
その後も毎年、受診されると良いですよ。
乳がんと子宮頸がんを、ぜひセットで受けてくださいね。
http://www.tamar.jp/nyuugan
ところで、うちの子供の1人が、今年の末にカンボジアの教育現場の視察に行くのです。
地雷を踏まないようにしてもらわないといけませんね。