加古川市の未乃莉(みのり)ちゃん、1月21日生まれ。
「未来が実りある人生になりますように。
お産はすごく痛かったけれど、生まれてきてくれて感動でいっぱいでした。
入院中は足のマッサージ(リフレクソロジー)などが有って、とても良かったです。」
実際に産まれた女性の感想は参考になります。
それに比べ口コミサイトなどで、匿名で、言いたい放題にするネット文化は、おぞましいです。
ところで先週、不妊症のカップルは牛乳を飲まないように、とお話しましたね。
今日はその続きとして、婦人科的な側面でもお話しましょう。
私も文献だけでは、人に自信を持って言えないものだから、
あれから実験してみたのですよ。
牛乳の中にはどれほどの女性ホルモンが含まれているのか知りたくてです。
というのも日本で販売されている牛乳は、生後14ヶ月で人工授精により妊娠させられ、
ヒトと同じ280日間の妊娠期間を経て、初乳は5日間子牛に与えられた後、
6日目からヒト用に搾乳されるのです。
産後の3ヶ月でまた人工授精させられ、妊娠中も授乳は続くのです。
ただし出産前の60日間はお休み。きっと早産させないためでしょうね。
つまりヒトが飲む牛乳は妊娠中と産後のもののミックスですよ。
なので、妊娠中に分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが
混じっているはずですね。
これを小さい時から飲まされていては、男の子は女性化し、
女の子は早発月経が起こってしまう、というお話をしたのでしたね。
もちろん男女ともに将来不妊の原因となることでしょう。
もう1つコントロールとして選んだのは、たまたま冷蔵庫に有った、ぶどうジュースです。
結果は興味深いものでしたが、コントロールとしては不適切でした。
それはブドウは、大豆などと同じで、植物エストロゲンが高濃度で含まれているからです。
更年期の女性が飲むと、お肌もつやつやになると噂されているものです。
成分はイソフラボンと言うのですが、ヒトのエストロゲンとすごく似ています。
ステロイド環に付く水酸基の位置が少し違うだけなのです。
ただし作用はそのせいで、1/100から1/1000と弱いのではありますが。
それで実験結果をお話しますよ。
成分無調整と書かれた牛乳のプロラクチンは感度以下、
エストロゲンの1つ、エストラジールは11ピコグラム/mL、
プロゲステロンは7.5ナノグラム/mLでした。
ぶどうジュースは、プロラクチン感度以下、
エストラジオールは45ピコグラム/mL、
プロゲステロンは感度以下でした。
論文や学会で発表する時には、もっとたくさんデータを取らないといけないのですが、
今回はパイロットスタデーということで。
ここから推察するに、牛乳にはプロラクチンは少ないということです。
プロラクチンもヒトと動物や魚などで共通する原始的なホルモンで、
哺乳類では乳汁分泌に関連します。魚類では浸透圧を調節するために。
ということは、やはり産後の牛からのお乳ではなく、妊娠中の牛からの乳である可能性が高いです。
牛乳はプロゲステロンが多く含まれていました。ブドウジュースは感度以下です。
月経前に胸が張るのはこのプロゲステロンの作用です。
妊娠を維持するホルモンです。
濃度が問題になりますが、牛乳を500ミリリットル飲んだとすれば、
4マイクログラムほどと計算できます。
よく外来で処方するプロゲステロン錠は、5ミリグラム錠ですから、ちょうど1/1000ほどです。
思ったよりも高い濃度で、薬品と言ってもいいくらいのレベルですね。
不妊の治療中に「牛乳」という名のピルを飲んでいるようなものですね。
むかし国際学会で発表した時に、タビブサデーという、その世界では超有名人に質問されたのです。
私の培養実験では、実際に作用する濃度と同じくらいなのかと。
そう、ステロイドホルモンは1/1000くらいなら生体に影響するほど充分な効果が有るのですよ。
もう1つ、エストロゲンは、なんと牛乳よりもぶどうジュースの方がずっと高濃度でした。
これは驚きでした。
環境ホルモンの影響によって、男性も女性化していて、
ペニスのサイズの縮小や、精子減少への影響が問題になった時期がありました。
大豆やフルーツジュースは健康食品とみられていましたが、
更年期の女性にはいいかもしれませんが、
若い男女、あるいは小学生やそれ以下の子供には、大きな影響が有るかもしれませんね。
実際1975年頃から牛乳の消費量が増え、その頃からアレルギー患者が急激に増えたと言われます。
サプリメントなんかで、高濃度なものを飲んでおられる方は、
商業主義に騙されていないか、もう一度再考された方がいいかもしれませんね。
「未来が実りある人生になりますように。
お産はすごく痛かったけれど、生まれてきてくれて感動でいっぱいでした。
入院中は足のマッサージ(リフレクソロジー)などが有って、とても良かったです。」
実際に産まれた女性の感想は参考になります。
それに比べ口コミサイトなどで、匿名で、言いたい放題にするネット文化は、おぞましいです。
ところで先週、不妊症のカップルは牛乳を飲まないように、とお話しましたね。
今日はその続きとして、婦人科的な側面でもお話しましょう。
私も文献だけでは、人に自信を持って言えないものだから、
あれから実験してみたのですよ。
牛乳の中にはどれほどの女性ホルモンが含まれているのか知りたくてです。
というのも日本で販売されている牛乳は、生後14ヶ月で人工授精により妊娠させられ、
ヒトと同じ280日間の妊娠期間を経て、初乳は5日間子牛に与えられた後、
6日目からヒト用に搾乳されるのです。
産後の3ヶ月でまた人工授精させられ、妊娠中も授乳は続くのです。
ただし出産前の60日間はお休み。きっと早産させないためでしょうね。
つまりヒトが飲む牛乳は妊娠中と産後のもののミックスですよ。
なので、妊娠中に分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが
混じっているはずですね。
これを小さい時から飲まされていては、男の子は女性化し、
女の子は早発月経が起こってしまう、というお話をしたのでしたね。
もちろん男女ともに将来不妊の原因となることでしょう。
もう1つコントロールとして選んだのは、たまたま冷蔵庫に有った、ぶどうジュースです。
結果は興味深いものでしたが、コントロールとしては不適切でした。
それはブドウは、大豆などと同じで、植物エストロゲンが高濃度で含まれているからです。
更年期の女性が飲むと、お肌もつやつやになると噂されているものです。
成分はイソフラボンと言うのですが、ヒトのエストロゲンとすごく似ています。
ステロイド環に付く水酸基の位置が少し違うだけなのです。
ただし作用はそのせいで、1/100から1/1000と弱いのではありますが。
それで実験結果をお話しますよ。
成分無調整と書かれた牛乳のプロラクチンは感度以下、
エストロゲンの1つ、エストラジールは11ピコグラム/mL、
プロゲステロンは7.5ナノグラム/mLでした。
ぶどうジュースは、プロラクチン感度以下、
エストラジオールは45ピコグラム/mL、
プロゲステロンは感度以下でした。
論文や学会で発表する時には、もっとたくさんデータを取らないといけないのですが、
今回はパイロットスタデーということで。
ここから推察するに、牛乳にはプロラクチンは少ないということです。
プロラクチンもヒトと動物や魚などで共通する原始的なホルモンで、
哺乳類では乳汁分泌に関連します。魚類では浸透圧を調節するために。
ということは、やはり産後の牛からのお乳ではなく、妊娠中の牛からの乳である可能性が高いです。
牛乳はプロゲステロンが多く含まれていました。ブドウジュースは感度以下です。
月経前に胸が張るのはこのプロゲステロンの作用です。
妊娠を維持するホルモンです。
濃度が問題になりますが、牛乳を500ミリリットル飲んだとすれば、
4マイクログラムほどと計算できます。
よく外来で処方するプロゲステロン錠は、5ミリグラム錠ですから、ちょうど1/1000ほどです。
思ったよりも高い濃度で、薬品と言ってもいいくらいのレベルですね。
不妊の治療中に「牛乳」という名のピルを飲んでいるようなものですね。
むかし国際学会で発表した時に、タビブサデーという、その世界では超有名人に質問されたのです。
私の培養実験では、実際に作用する濃度と同じくらいなのかと。
そう、ステロイドホルモンは1/1000くらいなら生体に影響するほど充分な効果が有るのですよ。
もう1つ、エストロゲンは、なんと牛乳よりもぶどうジュースの方がずっと高濃度でした。
これは驚きでした。
環境ホルモンの影響によって、男性も女性化していて、
ペニスのサイズの縮小や、精子減少への影響が問題になった時期がありました。
大豆やフルーツジュースは健康食品とみられていましたが、
更年期の女性にはいいかもしれませんが、
若い男女、あるいは小学生やそれ以下の子供には、大きな影響が有るかもしれませんね。
実際1975年頃から牛乳の消費量が増え、その頃からアレルギー患者が急激に増えたと言われます。
サプリメントなんかで、高濃度なものを飲んでおられる方は、
商業主義に騙されていないか、もう一度再考された方がいいかもしれませんね。