タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

妊婦健診にはご主人も一緒に

2015-02-04 20:40:43 | 産科
篠山市宮田の果林(かりん)ちゃん、1月4日生まれ。
「姉妹仲良し、元気に育ってください。
母子同室になってからは寝不足になったけど、それも懐かしい感じです。
ご飯、おいしかったです。みなさん優しかった。」

そうそう、母子同室ですね。
いつからしていただいてもいいのですが、初めはお産の疲れが有りますから、
産後も後半がいいでしょう。
タマル産はダブルベッドなので、赤ちゃんと一緒に寝られるのがいいのです。
オムツ換えも同じベッドでできてしまいます。
何より、親子2人だけの経験はこの時だけかもしれませんからね。
家に帰れば、上の子の世話も待っていますからね。それにお父さんの世話も。

最近書いてきたことと関連しますが、
会陰切開もしないことが多いので、産後の会陰の痛みは、他院よりずっと楽なのです。
初めてのお産だと、自分の世話で1週間終わってしまって、
赤ちゃんのお世話まで、なかなか自分ひとりではできないものです。
でもタマル産でなら、一通り覚えて帰れるので、家に帰ってからが楽ですよね。

ところで、妊婦健診では超音波検査をしますよね。
赤ちゃんがこっちを向いているとよく見えて、お母さんにも説明しやすいのですが、
あっち、すなわちお母さんの背中の方を向いていると、赤ちゃんの顔がよく見えないのです。

これは子宮の形が平べったいことによります。
まず、赤ちゃんは背中をお母さんの右か左かどちらかに向けています。
だから右のお腹が蹴られていたいから右に足が有るみたいだ、ということになるのです。

次に、仮に背中がお母さんの左側に有ったとしても、
やや前よりか、やや後ろよりに背中が偏ります。
背中がやや前よりなら、顔はあちらを向いてしまうのです。だから見えにくい。
背中がやや後ろよりなら、顔はこちらを向いていて超音波で見やすいというわけです。
妊娠の第8ヶ月頃からは、だいたい固定してきますから、
顔が見えない胎児は、いつまで経っても見えないし、
よく見える赤ちゃんは、最後の方まで案外よく見えるのですね。

せっかくご主人と一緒に来られても、見えづらい時は、少し残念なのですよ。
ですが、一度くらい、ご主人を健診に引っ張ってきていただくと、
ご主人も父親の自覚が芽生えてくるかもですよ。
中期くらいが見頃です。