タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

卵子は凍結保存しておくものですか?

2015-02-18 20:32:48 | 不妊症
神戸市北区の陽愛(ひより)ちゃん、1月15日生まれ。
「太陽のように明るくて、みんなから愛されるようになってください。
お産はとても痛かったけど、生まれた時はお父さんもお母さんもとても嬉しかったです。
皆さん、優しかったです。」

お母さんも明るい方だから、お子にもそう願われたのでしょうね。
それでは読者の皆さんの名前の由来は何ですか?
きっとご両親が、皆さんが幸せになるようにと、付けてくださったのではないですか。
私も兄が短命だったので、長生きするようにという意味の名を付けてくれたそうです。
これを無償の愛と言うのでしょうね。
親というものは、自分の欲得で子を育てるのではないですからね。
自分の生命と引き換えてでも、子どもには幸せにになってもらいたいのですよね。

さて、日経の記事を読んでいたら、未婚女性の卵子凍結保存の話題が有ったので、
興味深いのでコメントしてみましょう。

記事は以下のアドレスに公開されています。
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20141023/193288/?n_cid=nbpwol_else
簡単にまとめると、日本産婦人科学会の登録施設1157のうち、
9施設が既に、体外受精の時のように、ホルモン注射後、未婚女性の体に針を刺して、
卵子を採取し、それを凍結保存しているということでした。

問題点はいくつも有り、「若いときに採取した卵なら、体外受精をさせればすぐに妊娠できる」と安易に考えてしまう、
しかし現在の技術では凍結融解した未受精卵から妊娠、出産できるのは、わずかに10%程度だということを知らない、
40歳以上での採卵と、45歳以上での移植は推奨されていない、などです。
もちろん推奨されていなくても、勝手にする分には止められませんが。

それでどう思われるか、ですね。
実は私も自分の手で受精卵を凍結して、融解後に移植していましたから分かるのですが、
精子と卵子が受精して分割した受精卵を凍結するのは、比較的に簡単なのです。
ですが、まだ受精していない単細胞のままの卵を凍結してから融解して元に戻すのは、
むしろ技術的に難しいのです。

だから相手が有って、今どうしても妊娠できないという場合に受精卵として凍結する方が容易です。
ただしここにも問題が有って、将来、彼やご主人と別れてしまった場合に、
女性が単独で妊娠しようと考えたなら、パートナーの同意を得ることは難しいでしょう。

もう1つ、これを商業主義で行っている施設も少なからず存在するということですね。
要するに、気軽に採卵して凍結することを奨めているクリニックが有ることです。
学会が今回ガイドラインを策定したのもこの問題のためです。
高額に設定した商業主義のクリニックを排するためと、
技術レベルを認定する必要が有ると判断したためです。
ですからまだまだこれからの問題なのです。お分かりいただけましたか。

この問題はここまで。
先日、タマル産の待合室のマークエステル先生の絵が九州に出かけたのは報告しました。
それが今日、帰ってきたのですよ。
安倍昭江夫人も来場され、今8カ国語に訳されて出版されている日本神話の絵本を、
今度はアラブ語でも出しましょう、とマーク先生を誘われたそうです。
日本神話によって、日本人の精神性を知ってもらいたいと言われたといいます。
フェイスブックにも載せておきましたし、
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10153103201936779&set=pcb.10153103202006779&type=1&theater
昭江夫人のフェイスブックにも載っていますよ。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10153103201976779&set=pcb.10153103202006779&type=1&theater