analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

プリのハム

2020-02-14 00:03:28 | CfD-4 (オートバランス)

パワーの初段パスコンの効果を確認するのに音出ししようとしたらハムが結構大きい。しかも左右入れ替わってる?

仕方なし。真空管を入れ替えてみるか。ロゴが微妙に違う二本。同じPHILIPS ECGだ。

あと二本有る。SYLVANIAのOEMという話もあるのでこれも使えるかも?REYTHEONは勿体なくて使えなーい。

 

ハムは変わらない。しかも左右均等だ、いや、左が若干小さい。

なんかおかしい。

5687のプレート電圧を250Vに近づけてからだ。どっかに触ってる?

もしくは負荷が上がってチョークが磁束漏洩増えた?

コンデンサーインプットに戻す?

デカップリングコンデンサーの配置とアースも検討して、組み直すか。

私の場合、5~6回組み直さ無いと納得いかないんだよなー。

 

これでは試聴どこで無いので電圧を下げてみた。

Ep 187V

Ek 9.08V

これでrpが計算で2.84kΩ

出力インピーダンスをオン‐オフ法で測ると570Ω。

おお、良いところに行った。

ハムは減ってきたね。まあまだ出てるが、試聴は何とか行ける感じ。

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パワーアンプの調整 カソードパスコン (importance)

2020-02-13 00:02:42 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

”カソードパスコンの無いアンプは、交流の場合、カソード抵抗の値が内部抵抗にプラスされる。内部抵抗の値はμ倍される。”

もしかしたらパワーアンプのOPTは出力管EL34に最適ではないのかもしれない。

どうもカソードパスコを付けると電解の音になってしまうので敬遠してきた。

でも試してみよう。まず初段12AX7。確かスプレイグの電解25V100μF。

発振した。ななななんでかな~。

 

此処には2.2kΩ5Wのデール巻線抵抗を使った。型式はRS‐5B。無誘導型でないタイプ。これかなー。巻線抵抗は使用に注意が必要なのだが、”カソードに使って発振”はググって出てこなかった。以前見たHPでは、「NFBに使うと発振する」だった。仕方ないので試しに酸化金属皮膜にしてみたら発振しなかった。

 

一緒にカソードの交流電流をDMMで実測。

0.6mAほど。いやはや小さい。高インピーダンスの真空管って電流少なくて高増幅なんだ。その代わりノイズの影響を受ける。そか。

酸金抵抗は2本しかない。もう片チャンは、電力は非常に小さいのでデールの金皮0.5Wを使った。

まあ、これらはテストなので参考に電圧、歪みを測った。

各部の電圧はそんなに変わらない。感度は良くなった。0.975V㏌が0.342V㏌と1/3近くになった。

しかし歪がよろしくない。3%で10W程だったが8.3Wまで下がった。これがパスコンを付けてフィードバックを無くした効果か。

 

電圧増幅段と出力段に各々パスコンを付けてみた。それで、

測定方法が合ってるかは不明だが、出力インピーダンスを測定。及び逆算で一次インピーダンスを算出。

歪率の測定。

ダンピングファクターの算出。

F特。

その他の測定・計算。

これにより、カソードパスコンは電圧増幅段と出力段に付けた方が良さそうだ。出力インピーダンスは4.6Ωだ。ここは6Ωになってほしい。・・・良いところか?ただ、パスコン無しは20Ω程になってしまう。F特も1kHz以降の盛り上がりが無くこれが一番良さそう。グラフ下から2番目赤い線。ダンピングファクターは内部抵抗に関係するので一番良い。4,.5程なので思ったより有るな。歪率も良い。

電圧増幅段だけにパスコンを付けると感度が良くなるだけで特にメリットは無さそう。歪率も良くなかった。なのでここのパスコンの有無は聴感で決めよと思う。

出力段のみパスコンを付けると「真空管アンプの素」による算出方法で、内部抵抗の値が良いがその他の数値、F特などは良くない。これも電圧増幅段のパスコン有無に依るだろう。

 

音の良さしかし設計に不備有り、か、音がイマイチだがまあ設計通り。どちらを取るか。

厳しい選択を強いられる訳だ。音が良いと言っても一部だけで、マッチングは良く無いはず。これで生き生きした音が出たらパスコン採用なのだが。

音出しは一応出来たが、音量上げてどうか。

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回転シェル作り直し

2020-02-12 00:03:49 | アナログ

オリジナルの回転シェルは、カートリッジ本体に取り付けネジ穴が切ってあると取り付けができないので、メインシェルを削ってしまった。どうもカッコ良くないのでAT‐LT13aを購入して元に戻そうと思った。

AT‐LT13aは5~6年前、よくこんな値段でやってけるな、と思ったが、最近は4倍近く値段が跳ね上がった。

シェルの穴明けは、手抜きで指かけを外さないで行ったので曲がってしまった。おかげでいつも上から見て左を向いてしまう。これが実際の演奏でカートリッジが左向く。

都合が悪い。それに片チャン音出なくなった。

 

新しいシェルを買うのも何なので、何かないかなぁ~、有った有った。山本のカーボンシェル。ネジ穴がズレていて、安く買ったものだ。これを使おう。

指掛け外して慎重に穴あけ。それでも若干ズレたし。

なんか、途中がズレてる。

ネジ穴をセイシンパテで塞いでしまおう。

少し緩めなので、穴にセイシンパテを塗ったらきつくて入らない。やすりで削る。

穴の開いたLT13aは、残ったセイシンパテで穴を埋めた。

シェルリードは端子同士がぶつかるので端子から横にリードを出すよう作り直し。リードは前に使ったもの、オルトフォンの8Nのトーンアームインナーケーブル。

何とか完成。

カートリッジは、やはりここは103を持って来よう。専用組み合わせだ。

少し鳴らしてみたが、まったく刺激の無い、滑らかな音。ただ、うちではエネルギッシュな音が出ない。

 

これはアンプの所為か?

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アーム・カートリッジの動作と回転シェル

2020-02-11 00:04:12 | アナログ

以前FBでインサイドフォースキャンセラ(IFC)に付いて話題になった時、M氏が「皆さん理解して無い」と書き込んでたのが気になって検証する。

まず、図にしてみると、針の着地点の、レコードの接線の向きと、アームの支持点から針の着地点を結んだ線の角度は一致せず、アームの支持点から針の着地点を結んだ線は接線よりも内側に向く。

この角度よりX方向Y方向に力を分けると、X方向の力は外周方向では無くオフセットアングルにより内周方向に向く。これがインサイドフォースを生む。

しかしカートリッジの向きは接線方向はレコードの進行方向の向きに見て外周側に働く。これを証明するのは回転シェルで、回転シェルは針が着地した瞬間、きゅっと外側を向く。これは実際試すまで信じられなかった。

この回転シェルを外側に向けようとする力とアームを内側に持って行こうとする力の間に納得しがたい矛盾が有る。今の私にはここがどうも納得できない。

作用点は針先に有るはずなので、外を向くのはどうも納得いかない。

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とんこつ家 鹿島店

2020-02-10 01:56:46 | らーめん他

鹿島のラーメン屋。

ここのネギ丼がおいしい。今までラーメンとネギ丼で頼んでたが量が多いので今回はラーメンのみ。特製ラーメンだっけかな。

価格は結構高め。だけどこれが普通なんだな。都内よりは安い。

店員の対応が良い。時々サービス券をくれる。

とんこつ系かな、今まで知らなかったが、ネギ丼食べながらラーメンスすると、ラーメンの味が分からなかった。今日食べたらこのラーメン結構おいしい。ただ、いつもハラクダス。内臓弱くなった。

まあ、3時以降もやってるので何時もこのころ入る。昼はすぐ座れない。

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問題点

2020-02-10 00:33:36 | アンプ

レコード、CDなどを掛けて聴いているときは良いのだが、寝る前などに思い出すと「なんか(音が)ちがうなぁ。」となる。音場もそこそこ広がり、低音も伸びているのに。

一言でどんな音?中音だけが一生懸命に鳴っている。

スピーカーの下にブチルのテフロン巻きを挟んでみた。音がどうこうというよりも、それが置き場所に困った・邪魔だっただけ。

なのに音が滑らかになった。っということは、ざらついてたの?脚の角材とスピーカーの底部の接地面で反響?いやいや、もう流石に馴染んでたろ。少なくても1ヶ月は動かしてない。

今まで認めてなかったが、音が歪んでるんだ。

レコードをデジカメで録音して遊んだ。再生すると、どうも煩い。

 

 

パワーアンプの問題点。電圧増幅に12AX7を使っている。

こいつは内部抵抗rpが62.5kΩらしい。ラジ技誌の本来の設計では6188(6SL7、6SU7相当)を使うようになっている。こいつは44kΩらしい。これによる高域の減衰、もしくは上昇がある、と。

F特を見ると、1kHzからじわじわ上がって(ミラー効果)すとんと下がる(高内部抵抗の真空管)。その特徴が出てるのではないか。黄緑・青・黄いろの線。


聴感もそれに良く合ってると思う。

なぜこの膨大な種類の真空管の組み合わせがごく限られたものなのかな~と思ってた疑問が熔けた感じだ。思えばEL34にX7を組み合わせたアンプは見たことない。いや、TAP‐2が有るか、でもあれは・・・

それからカソードパスコンが無い件。これも真空管の内部抵抗に関わる。あとで付けてみよう。こないだは発振したんだっけ。

 

もう一つ、プリの問題点。

終段5687とOPTの関係。5687のrpとOPTの一次インピーダンスは近い値にしている。

rpとRLは2~3倍の比で組む、というのをしばしば目にする。

真空管の内部交流負荷抵抗はトランス二次側でインピーダンスを計測してみれば分かる。・・・知ってどうする?調整できないじゃないか。直流抵抗が増えれば交流も増えるか?

それからハムが気になる。直流点火にしたが、まだ少し出てる。おかげで点火電圧が少し低い。定格は6.3V±5%だが、実際は-10%ほどだ。ハムに関してはもしかしたらチョークインプットも絡んでるのかもしれない。

これらはアースの引き回しも合わせて配置をもう一度検討しようと思う。

 

 

CD・カルメンを聴いている。以前優秀盤となったもの。

響きも心地良く、軽く音が出て良いのだが、中高音、バイオリンの辺でまだ少し音がきつくなるんだなー。

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どうでもいいが

2020-02-09 11:08:17 | スピーカー

アニメちはやふるでスピーカーが紹介されていた。

小峰8段を最高峰とするのに引用されたスピーカー「JBL エベレスト」。

何故にスピーカー?山じゃないの?ああ、専任読手=スピーカーなんだ。

どくしゅを変換しても毒手となってしまうし、専任では無く千人だと思ってたし。

アイスランドの、って言ってるけどJBLはアメリカ何だけどな。実はウィキで確認してしまった。

輸入元のハーマンはサムスン電子の子会社だと?知らなかった。

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試しに

2020-02-09 00:02:23 | CfD-4 (オートバランス)

次にやることは、8kΩのライントランスにほぼ心が決まっている。

が、少し時間が有る。確認のため、もう一度10kΩのNP‐126にしてみよう。

音出しすると前と感想は変わらない。少し安心。下の方の伸びがイマイチ。音色は少し濃いめ。詰まった感じがする。気のせいか、少し歪っぽい音がする。

やっぱり8kΩを試そう。

 

折角だから測定してみたが、良い状態を保っている。

出力インピーダンスは780Ω

 

ああ、そうか、真空管の内部抵抗に対して10kΩが高すぎるのなら、内部抵抗を上げてみよう。

カソード抵抗を1kΩ(設計値、前は470Ω)、それに合わせてB+電圧も調整した。

 

終段のDC,AC電圧を測定してて思った。

カソード電流はカソードの電圧とカソード抵抗から計算で出しているが、ほんとなのか?5687のプレートとトランスを切り離してDMMで測ってみた。

計算が6,1mAに対して実測が5.8mA。抵抗器の誤差かもしれない。計算値が実測値になるための抵抗値は1,050Ω程。誤差5%か。

内部抵抗は電圧の変化量÷電流の変化量なのだが、電圧が出てこない。この辺が分かればすっきりするのだが。

 

音出しをした。少し上下の伸びが良くなったかな。でもミスマッチ感がぬぐえない。

やはり8kΩトランスだな。

 

組んでラックに仕舞っておこう。

最後だから電圧調整しようか。

初段のプレート電圧が63Vの設計通りにしたら、出力段のプレート電圧もほぼ250Vになった。

折角上手く行ったのに、トランス換えると決めた・・・。

ふと、ブリーダ抵抗の電力計算値を見たら、1.3W程になっている。使っている抵抗はAMRGでたしか0.75W程じゃなかったか?こいつも替えておこう。

外したら、なんと270kΩ(設計値)だった。51kΩだと思っていた。なんだ全然違うじゃん。これだったら0.2Wほどで大丈夫だったが、270kΩでは1mAほどしか流れてない。55kΩの5Wが有るのでそれにした。それだと3~4mAほど多く流れるから少しは回路が安定すればいいな。

 

 

いま、試聴してるのだが、これがまた良い。どうしたんだろう?

低域は伸びるというより量感が増した。NP‐126の濃いめの音も少し収まった。キレも出て来た。

詰まった感じ?大分収まったが、まだTSMの時の解放感までは行かないな。

も、もしかして、NP‐126でも何とかなるかもしれない?

いま、5687のプレート電圧が250V程だがカソード電圧12.3Vを引いたら238V程だ。これをもう少し上げれたら動作例の値に近付くかな?そうしたらもう少し良い音になるのかな?

いま、5687の計算rpは2.89で電流値が6.15mA。rp3kΩ、電流値7.8mA。この辺が目標なんだけど、トランスが厳しいかも?

やっぱり設計値に戻ってきてしまった。

岩村氏はプレート負荷抵抗を直流で考えてたんかな?なんて疑ったが、流石に分かってたようだ。

 

TSMのトランスはフォノイコに戻そう。フォノイコの12AU7の動作点は再考だな。きっちり追い詰めれば良い音になるようだ。少しネットで調べたら、12AU7の負荷抵抗をトランスにした場合、5kΩか7kΩだ。この辺のからくりを調査してフォノイコを完成させるか。

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チョークインプット

2020-02-08 00:01:54 | CfD-4 (オートバランス)

チョークインプットは音が良い、とか、当然のようにチョークインプット採用、というのを何かで見てた。

最近はチョークの価格と重量の問題からあまり採用されていないようだ。うなり・磁束漏洩と、電圧降下も大きいので効率が悪い。

そのころパワーアンプを弄ってたので、チョークインプットに換えたら電圧が取れなくなり諦めた。

電圧取れないなら整流をダイオードに替えてみよう、それでもだめだった。電圧取れたとしてチョークインプットで良くなったとしてもダイオードの音も影響あるのでどうかな?

大体チョークインプットにすると、100V近く下がってしまう。こうなると電源トランスを変えなければならない。タムラのPC‐6001を換える、のは勘弁してほしい。(でもこれって設計の本末転倒なんだな)

ならプリやフォノイコで出来る?こちらは電源トランスを換えて変更できた。特に聴き分けてないが、いまだに「コンデンサーインプットに戻そう」とは思わない。何か作り物っぽい感じもしないでは無いが、一音一音が浮き上がる感じがした。これってトランス入れた効果に似てるような気がする。

 

そこで問題。コンデンサーインプット用のチョークコイルは、チョークインプット用には用いられない。

チョークインプットは、チョークコイルがうなったり、ノイズを発したりする。

チョークインプットは電流を大量に取り出せる。

とのこと。

最近はチョークインプット用のコイルはなかなか手に入らないし、今まで買った(コンデンサーインプット用の)チョークはどうなる?

ということで、良く調べずチョークインプットに変更したので気になっていた。

今は特に問題は生じていない。

 

実際にどうなの?ということで、得意のおしgooに質問して見た。

チョークインプットは直流が大量に流れるので、低域で磁気飽和が起き、インダクタンスが下がってしまう。そのためにコアの材質を換えてるとのこと。

なるほどだ。直流が流れてしまうということは、カットコアを使ってるのか?とは考えたが、もしかして巻き方とか巻線の太さが違うのかな?なんて考えてたのですっきりした。

まあ、それって他の人が答えてたけど、チョークインプットとコンデンサーインプットの区別は無い、ということだよな?

 

今回プリにアイエスオーのSC‐5‐150(150mA)を使っているが、実際には50mAほどしか流してないので問題無い様だ。

だから大丈夫。

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また面倒な話

2020-02-07 20:11:08 | CfD-4 (オートバランス)

前回の測定で内部抵抗rpが見えてきた気がする。

以降赤字は交流で測定したものだ。

 

最初は現状で測定した。

rpは直流で2.3kΩ、交流で6.8kΩとなった。

今の音は少し音にきついところが有る。このまま戻しても面白くない。確かON‐OFF法で測ったら1000Ω程だったので、ターミネート抵抗(1.3kΩ)を付ける。

また測定してみた。

rpは直流で6.7kΩ、交流で7kΩとなった。ずいぶん跳ね上がった。おかしいな。でもまあ、いいか。

以前rpを計算で2.6kΩ程に下げて出力インピーダンスを測った時、逆算したらrpが4.5kΩと高くなってしまった。なんでかな~と疑問だったが、rpは交流抵抗だったのだ。

 

一緒に直流点火に戻してみた。

いま、鳴らしているのだが、これで何の不満が有る?ってな感じだ。

ハムは減ったが、まだ少しムーと有る。SNが上がったためか、細かい音が聴きとれる。そうか、直流点火の利点はこれか。

10kΩのNP‐126の時は特に不満が無かったが、5kΩのTSMに換えたらこちらの方が良い。NPの時は何かこう、押さえつけられたような、伸びやかさが無かった。こんなもんなんだ、と納得しながら聴いていた。

TSMにしてぱーっと解放された気がした。こちらが正解だ。

6.8kΩなら8kΩのライントランスの方が正解じゃね?と測定しながら考えてたが、今この音聴くとそんなの必要ない、そう思えてくる。万が一、も有るから試しておいた方が良いのかなぁ・・・。

 

試しにロードラインを引いてみた。

 

2.5kΩ(赤線)は線が立ってしまい、こんなんで良いの?と思ったが、音はこちらなんだな。変なところ使ってるのだが。粗が見えてくるまでこのままで行こうと思う。

 

もう一度NP‐126(10kΩ)にしてみた。

AC,DC電圧を測定して、

何故か歪率は良くなった。

出力インピーダンスを測ってみた。大体480Ω位。

音を聴くと、やはり行きすぎだ。歪が無く、滑らかな感じ。だが高域・低域とも伸びが無く、つまった感じ。

TSM(5kΩ)はレンジが広いが、なんとなく歪っぽい。心地良いが、時々歪っぽい音を聴くと「イラッ」とくる。

この中間が良い。8kΩ:600Ωというのが市販されている。

真空管アンプの素本でも7kΩを推奨している。ネットで調べても7~8kΩのアンプばかり。

次は8kΩのOPTで決まり。

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OPTの選定

2020-02-06 00:01:11 | アンプ

OPTの選定に付いて考えている。ネットや本を探しているのだが、中々これというものが無い。

一番良さそうなものでも、「真空管アンプの素」という本で、OPTの一次インピーダンスは内部抵抗の数倍、というもの。なんじゃそりゃ。

インピーダンスと言うのは、電流の抵抗と、リアクタンスがなんとかかんとか・・・単純に抵抗値だけでは語れないものらしい。

そして、内部抵抗rpは「直流抵抗」の事だとか。交流抵抗だと思ってた・・・。

直流の抵抗値に後段のグリッド抵抗の抵抗値を合成する、カソードパスコンが無い時は内部抵抗にμを掛け・・・などなど。よく読んだことなかったが、私の知りたかったことが書いてある。この本は5687を例にして説明が有って、プリの検討に都合が良い。当時はよく覚えてないが、よくこんな本買ったもんだ。

 

そういえば終段を交流で測定して無かったのでやってみた。

プレート・グリッド・カソードの各電圧を、1kHzの信号を変化させ出力電圧を10Vまで1Vずつ上げて行き直流と交流で電圧を測る。各抵抗より電流値も計算してみた。

電流値の変化量と電圧値の変化量から内部抵抗を測ってみてびっくり。

5687の直流内部抵抗2.3kΩ、交流内部抵抗は6.8kΩとなった。

参考に100Hzでもやってみたら0.8kΩなんてなった。これがリアクタンスの影響かも?

まあ、測定値に色々問題が出てきたが、気が済んだ。

要は、「これ」という答えが無いんだ。色々組み合わせて聴いてみる、これなんだ。上記本でも見込んだインピーダンス値では無く他のインピーダンスタップに変えたらこちらが良いという結果になったとか。

一気に気が萎えてしまった。なんでだろう?

達成感?出ない答えを出した?

まあ、良い。

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プリアンプ 歪率測定

2020-02-05 13:49:12 | CfD-4 (オートバランス)

パワーは歪率・各所電圧を測定して問題無かった。

プリは測定して愕然となった。歪率がおかしい。

最大出力は10Vとしてその時の歪率が2%以下。あまり良くないけどこんなもん。しかしここからが問題。出力0.1Vの歪率が3%弱。ここから1Vまでは歪が下がってまた上がる。なんじゃこりゃ?

そういやパワーの時も100Hzの歪みが他と違うしな。測定器のUA‐3Sが狂ってきたかな?買って8年か。校正しなきゃかな?

でもUA‐3Sの出力(600Ω)と入力(1MΩ)を直接繋いで歪み見てもも若干上がるだけでそんなにおかしな値は示さないんだよね。

歪みっぽく聴こえるのは、100Hz近辺だとすると、やっぱプリ何かおかしい。

私が勝手に改造したところって、5687のカソード抵抗。

設計は1kΩで14V。これはPPなので、5687のワンユニットに7mA流す。

私のは430Ωで8.9V、10.4mA。

プレート電圧は内部抵抗を下げるために少し低めだな。

って、電流流し過ぎ?磁気飽和起こしてる?・・・磁気飽和の意味わかんないけど。

TSMでは10~20mAって言ってたけど、20mAはちと厳しいのかな?

っていう訳で430Ωを500Ωにした。本来は1kΩに戻すのが筋だろうけど、プレート電圧も合わせなきゃならないし、rpも上がってしまう。

取り敢えず歪率を測定した。

何だこれ、小出力で良くなってる。試しに反対chも測定したが、こちらもさほど変わらない。

早速音出し。

うーん何だこれ、高域がきつく低域の所在が分からない。って位相が逆だ。

OPTの一次側、Lchだけ替えたんだっけ。

音出し。おお、前より歪っぽさは無くなった。でも12AX7だとこうなっちゃうのかな?

30分も鳴らすと落ち着いてきた。

Lchの歪みっぽいのがかなり落ち着いた。ほんの少し、時々,出る。

高域も強めだが、そんなに刺激的では無くなった。

前の「腫れ物に触るような」 声の感じでは無いが、ずいぶん詳細が分かるようになった。歌手に近付いた。

低音も大分出て来た。ほんとはもっと末広がりで出るもんだと思うが、私的にはこの位でもいい。余り出すぎると声に被る。

 

何か、こう、太くなった。

これはパワーのカソード抵抗を換えたからだと思う。

アンプがスピーカーに負けてた感じが何とか追いついた。

ほんとは勝ってもらいたいのだが、真空管では難しいかな?211かKT88ならば・・・。

基本、現在の音50と変わらないが、満足感は果てしない。

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パワーアンプの調整 測定してみる

2020-02-04 00:04:06 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

試聴してたときはとても良いのだが、1~2日経つと、何か歪っぽい感じが思い起こされる。

まずはパワーを測定してみよう。

電圧測定は、5U4Gに変更して大体想定に近い電圧になった。プレート電圧の目標400Vのところ、406Vだった。

次に周波数特性。特に問題無く前とそんなに変わらない。

ここで問題発生。歪率がおかしい。1k、10kHzは良いのだが、100Hzが変だ。

F特のグラフの青線が100Hzなのだが、これもおかしい。前も同様なグラフだったので測定器かな?よく分からない。

歪みを3%に合わせてその時の出力を測ろうとすると、6%までスーっと上がってプツンと下がる。これを2秒弱で繰り返す。

単に電圧を測ってもそんなに変動しない。

なんだこれ?こんなのあるの?ネットで探してもそんなの出てこない。

上がったり下がったりなので発振か?と思った。

 

周波数が100Hzなので高めだが、モーターボーティングを疑った。

出力段は5U4G~10μF(入力コンデンサー)~10H~40μFから給電している。5U4Gの入力コンデンサーは40μらしいので、10μFをパラって20μFにしてみたが、変わらない。下画像の水色丸。

信号がループしてるところは・・・カソードパスコンが電圧増幅段も出力段も無い。電圧増幅段はカソード電圧が2Vちょっとなのでここに50V220μFを付けてみたらなんと、本当に発振してしまった。なんで?下画像の黄色丸。

100Hzの測定が上手く行かないので、電源か?と思った。50Hzの両波整流なので100Hzになるらしい。YSBコンデンサーがいたずらしてる?外してみたが全く変わらなかった。

プッシュ側にOPTの巻き始めが繋がってたので、プル側と入れ替えてみた。

これでも発振は止まらない。もっとも入力トランスのA‐8713には、巻き始めの印が無いのだ。

さて困った。試聴でうるさく感じたのはこの所為か?

 

・・・と、発振はアースが繋がってるからか?あれ?測定器とパワーのアースが繋がってない。

繋ぐの忘れた。なんという・・・

接続したら普通に100Hzが測定できた。取り敢えず安心。

こうなって来ると、パワーは特に問題無いな。

カソード抵抗を600Ωから500Ωに変更したけど、出力・歪とも変わら無い様だ。

歪みっぽいのはプリだろう。

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パワーアンプの調整 カソード抵抗交換。

2020-02-03 00:05:33 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

少し前に整流管を換えた。プレート電圧を下げようと思ったのだった。

前はもう少し下がったと思ったのだが、思ったほど下がらなかった。

ふと、思い出した。カソード抵抗を500Ωから600Ωに上げたのだった。あの時は単に電源トランスが熱くなるからとそれだけの理由だったが、プリのOPTを交換して調整してて思った。カソード抵抗を高くすると、rpが高くならないか?それに依ってOPT二次側8Ωがほんとに8Ωなのか?と疑問になった。

以前二次側6ΩのOPTで鳴らしたら、スピーカーが鳴りだしたことが有った。

今のOPTは一次側から見て高くないか?例えば10Ωとか。少し下げてやった方が良くないか?そう思うようになった。

参考に6CA7のrpを調べたが、そんなものは無く、負荷抵抗は5kΩにしろ、と言う感じの資料が出て来た。

今まで機器間のインピーダンスを考えてきたが、これってスピーカーのインピーダンスって、カートリッジのインピーダンスも影響するんでは無いか?そんな気がしてきた。

2Ωのカートリッジ~昇圧トランス~フォノイコ~プリ~パワー8Ω出力

ここに10Ωのカートリッジを付けると単純にパワーの出力は40Ωにならないか?そんな疑問がある。

その辺の調整のために昇圧トランスには様々な巻線比の物が有るのではないか?一時期話題になった100万以上する昇圧トランスは一個一個のカートリッジに完璧にマッチングさせるとか言ってた。

システムが不完全(ころころ変わる)私のシステムに組み込むのは難しいと思ったのだった。

そこまでするのか?インピーダンスマッチング、とも思う。

一度、フォノイコに発振信号入れてパワーの出力測ってみっか、なんて思う。

まあ、真空管のグリッド入力からプレート出力でインピーダンスって変わんの?なんて疑問もある。

 

それからスピーカーが4ウェイだとそれぞれのユニットに流すエネルギーがフルレンジとは比べ物にならないくらい必要(4倍?)と思う。しかもDS‐3000はウーファーが重い。もっと電流を流してやらないといけないような気がした。

 

結構梃子摺ったが、何とか交換。500Ω50W抵抗。

計算では2W程なので前は5Wの抵抗を使っていたが、黒い抵抗が白っぽく変色してた。信号を加えると電圧が上がるので容量に余裕を持たせた。

音出ししてみた。ま、今回はプリも弄ってしまったのでどちらがどうという変化は特定できない。

でも私的には良くなった。

まず、音がカチッと出るようになった。これはパワーのカソード抵抗を換えたからと思う。

音場が上に上がった。スピーカーの天板の上から声が聴こえる。こりゃいい。前のプリのOPTを変えたころ、音場が下の方から聴こえたのは何だったのかな?

冷静に聴くと、線の細い、色気の無い音なんだな。でもこれが好き。メインスピーカーはこうでないといけないと思う。もし特徴が欲しければ、それはサブシステムでやるべきなんだと思う。

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プリアンプ 内部抵抗その3

2020-02-02 00:00:29 | CfD-4 (オートバランス)

すこし面倒な話をする。

今回プリの調整をするに当たって、結構な回数の抵抗交換と電圧測定を繰り前した。24回!

上は内部抵抗rp3.1kΩから下は2.55kΩまで。色々電圧を振って計測してみた。

真空管のrpとOPTのインピーダンスRLは、同じ値に合わせると伝送効率が良い。という考えと、グラフよりRLを選定する、という二つの考えが有る。

私は今回この2つの中間と思われるところに合わせた。

rpとRLを近づけると純・ピュアな音になるが力感がイマイチ。なので電圧をあげ、電流を入れてやる。

これでスイートスポットを探る。今はこんな感じ。

試しに設計者の那須氏の定数でrpを算出してみたが、2.98kΩとなってしまった。設計では3.6kΩ程になると有ったのだが。まあ、那須氏は巻線比の高いOPTで二次側のインピーダンスをさげ、さらに補正してある。そして接続する機器はアンプでは無くスピーカーのネットワークであり格段にインピーダンスが低い設定となっている。私の目的とは違う。おかげでエラい苦労した。

今思うと、なんとなくしっくり来ない気がしてたが、トランス伝送なんてこんなもんだろう、そう思ってた。

結局は、電流値を増やし、プレート電圧値を下げながらrpを下げるという作業になり、プレート電圧は那須氏の設計値に近くなった。接続する機器が違うので当たり前だが、最初、ほんの一週間前はそんなことも思いもよらなかった。

 

5687のE-I線図よりRLを求める方法が一般的の様である。

しかし、あれは、ここからここまで、というある真空管の使用可能範囲でどこに決めるか?という漠然としたもののように思う。それにもし真空管のrpが3kΩとして、それに7kとか8kΩとか、高めに取ると、スピーカー等二次側のインピーダンスは下がってしまうのでは?と考える。

 

ここで有る疑問を確認する。

バイアス電圧ってナニ?

例えば5687のE-Iグラフの斜めの線、これがどれくらい動くの?そしてそれに合わせてプレート電圧ってどのくらい変動するの?

これには信号を振って測定する必要がある。ならついでに歪を測ってみよう。

一番下の薄いのは那須氏の物。その上のV字に近い薄いのは前回の物。その上の鶯色:10k、赤:1k、青:100Hz。となった。前回より悪いのは、電圧下げて・・・無いな。何だろう?横軸入力1V以下はインチキだな。

 

出力電圧基準で歪を100Hz、1kΩ、10kΩで測定するが、出力電圧は0.5V~10Vまで振る。実際10Vなんて出力したらうるさくて聞けないと思う。CD出力が最大2Vp‐pとして、実際は0.5V程と思っている。

この時、バイアス電圧=カソード電圧を同時に測っていた。

結果は8,98~9,34V。振れ幅0.36V。え?こんなに小さいの?

バイアス電圧0Vの時は199V(実測)、バイアス電圧9.34Vの時195V(グラフより)

ええ~?思ったより小さい。ほとんど振られてないじゃん。

なんかツマラン。

 

ついでに出力インピーダンスを測っておく。

1,000Ωちょっとで、前回の1,080Ωからは少ししか下がらない。見づらいが黄色線。

この時の5687のrpを逆算したら、4,196Ω、4,500Ωなので、測定値より計算したrpは2.61k、2.9kΩだったので、下がった分のインピーダンス(約300Ω)は近いんだけどな~、絶対値が全く違う。この辺が解析出来たらもう少しカシコくなれんだろーなー。

 

 

プリに関してはやるだけのことはやった。満足。

後はデカップリングコンデンサーから長々と引っ張ってる配線を何とかしたいなぁ。左右も分けたいし。

ま、この辺はやることなくなったら、になると思う。

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