analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

パワーアンプの調整 測定してみる

2020-02-04 00:04:06 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

試聴してたときはとても良いのだが、1~2日経つと、何か歪っぽい感じが思い起こされる。

まずはパワーを測定してみよう。

電圧測定は、5U4Gに変更して大体想定に近い電圧になった。プレート電圧の目標400Vのところ、406Vだった。

次に周波数特性。特に問題無く前とそんなに変わらない。

ここで問題発生。歪率がおかしい。1k、10kHzは良いのだが、100Hzが変だ。

F特のグラフの青線が100Hzなのだが、これもおかしい。前も同様なグラフだったので測定器かな?よく分からない。

歪みを3%に合わせてその時の出力を測ろうとすると、6%までスーっと上がってプツンと下がる。これを2秒弱で繰り返す。

単に電圧を測ってもそんなに変動しない。

なんだこれ?こんなのあるの?ネットで探してもそんなの出てこない。

上がったり下がったりなので発振か?と思った。

 

周波数が100Hzなので高めだが、モーターボーティングを疑った。

出力段は5U4G~10μF(入力コンデンサー)~10H~40μFから給電している。5U4Gの入力コンデンサーは40μらしいので、10μFをパラって20μFにしてみたが、変わらない。下画像の水色丸。

信号がループしてるところは・・・カソードパスコンが電圧増幅段も出力段も無い。電圧増幅段はカソード電圧が2Vちょっとなのでここに50V220μFを付けてみたらなんと、本当に発振してしまった。なんで?下画像の黄色丸。

100Hzの測定が上手く行かないので、電源か?と思った。50Hzの両波整流なので100Hzになるらしい。YSBコンデンサーがいたずらしてる?外してみたが全く変わらなかった。

プッシュ側にOPTの巻き始めが繋がってたので、プル側と入れ替えてみた。

これでも発振は止まらない。もっとも入力トランスのA‐8713には、巻き始めの印が無いのだ。

さて困った。試聴でうるさく感じたのはこの所為か?

 

・・・と、発振はアースが繋がってるからか?あれ?測定器とパワーのアースが繋がってない。

繋ぐの忘れた。なんという・・・

接続したら普通に100Hzが測定できた。取り敢えず安心。

こうなって来ると、パワーは特に問題無いな。

カソード抵抗を600Ωから500Ωに変更したけど、出力・歪とも変わら無い様だ。

歪みっぽいのはプリだろう。

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