Rchも電源トランスのタップを260Vから230Vに下げ、試聴した。
黒い聖母像への連祷、だ。
これが上手くかからないことは無いが、心地よいかどうか。
勿論良かった。ふわっと真綿のよう、よりはもう少し密度というか重量感があり、スポンジ?のようなエコー感が特に良い。驚くべきはこれがMMカートリッジということ。
もはや空間感は少し前の私のMCカートリッジ並。ちょっとするとMMということを忘れてしまう。「これで良いじゃん」なんて思う。
次は本命、刀根麻理子。
これはちょっと本気で聴く。
・・・参った。ちょっと前の最強システム、EMINENTに匹敵してしまう。音色に特徴がある分、表現力がこちらが上に感じる。
以前のような、「腫れ物を触るような」純度バリバリの声ではなく、それでいて歌のニュアンスは凄く伝わってくる。
やはり抵抗に良いものを使い、左右を分け、配置に無理をしなかったのが功を奏したと思われる。
Ⅰ型はもしかしたら何か欠陥があったのではと感じてしまう。広がりに関してはH-LCR-EQ以上ではないか。
若干ハムが聴こえるが思ったほどではない。むしろAC点火でこれなら満足である。
こうなると不安になってしまう。EMINENTがこれより上を行くのか。