NFタイプ、CRタイプともフォノイコを鳴らして見て分かった。LCRフォノイコは低音が出ない。これから解析に入るか。
まずはチェック。RIAA部の確認、初段周りの確認、終段のSRPP部のチェックをした。
問題はなさそうだ。インダクタの確認はやってないが、まあ、大丈夫だろう。
一つ疑問に思っているのはA8713のトランスだ。此奴をパワーの入力に使ったら低音が無くなった。よって10kΩの物に替えたら低音が出てきたので、この20kΩという一次インピーダンスが曲者と考えた。このA8713自体の周波数特性という疑いもある。確か2巻き線をパラに使ってインピーダンスを下げ、12AU7の動作点を決めてる、ようなことを記事で読んだ気がする。よってこの一次側に流れてる電流を変えてインピーダンスが変わらないか?それによって周波数特性が変わらないか?と考えた。
以下の考え方で良いのか悪いのか分からない。が、やってみて何か分かることもあるかも知れないのでやってみる。
懸案の、12AU7の動作点変更。194Vのところ218V程でてる。12.4%高なのだが、もうほんの数パーセント下げ、10%以下にしたい。ドロップ抵抗の2.2kΩを2.7kΩにした。
結果は214V程。思ったより下がんなかった。10%程だから範囲っていえば範囲だが、いまいち下がんなかったのは理由は電流値か。ここで思い出した。Ⅰ型の時も同じようなことをやったのだ。だから丁度2.7kΩなんて抵抗値が手持ちであったのだ。やっぱり電流値が下がらなくて、結構な抵抗を付けたんだっけ。その割にはなんも変わらなかったんだ。
まあ、続行。計算したら0.021Aだった。その値より段間トランスの一次側直流抵抗は312Ωになる。元設計の橋本のトランスは1340Ωなので直流抵抗が小さすぎる。じゃあ電流値がが大きく成れば抵抗値も上がるかと試算したら、逆に小さくなってしまった。橋本の抵抗値に近付けるのは0.007A位に下げないといけない。そうするには12AU7の動作点を変えてやる。
カソード抵抗を上げて電流を絞ってやるかとも思ったが、カソード電圧も、プレート電圧もいい所に行っているので変更はやめにする。
ひとまず12AU7の動作はこれで行く。
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