いま、一応の音は出てると思う。それでも柔らかいか固いかと言えば固い音。
木質か金属質かと言えば金属質。
特長と言えばその位だが、音色に癖をつけない。高音・低音が伸びていること。クリア(ノイズの無い)なこと。
音がなまらないこと。広がり感に制限:横が狭まった、とか、頭を抑え付けられたようなとか が無い事。
まあ、一般的に無色透明、というのかな。
以前、マイソニックの松平さんに手紙で返事をもらった。「機器の癖は無いほうが良い」そのようなことを言ってた。
これから周波数特性、SNを落とさずに音色を変えていく。
以前から言っている木質な音。
木質な音とはなんじゃい?
以前、八王子で聴いた、ユーロダインの音。あの質感が欲しい。
だが、今の質を落とさずに。
きっと古いシステムで出る音。
アムトランスで聴いた西電機?いや、WEの4桁の小さめのフルレンジ。
何というか、紙臭い?つるんとしてない、木の断面のような、ガチャガチャだが、質感の良く分かる音。
ただ、どちらもそれ一辺倒に鳴ってしまう。
失礼を承知で、セピア色の、古臭い感じ。
ピアノが鳴ったとする。ピアノ線が響いてる音では無く、木のキャビネットが鳴ってる感じの音。
ヴァイオリンが鳴ったとする。弦の擦れる音では無く、木のボディが鳴っている音。
そういう音が出るシステム。だがそれがすべてではない。
そういう音を目指す。
話は外れるが、ヤマハのNS-690Ⅲがピアノを良く鳴らす、というのをよく聞いた。ハードドームのユニットを使ったスピーカーの方がそれらしい音がするんだよなぁ、と思っていた。そうではないのかも。690Ⅲは金属的なピアノ線の音では無く響板の音を出していたのか?なんて思う。・・・脱線だ。
ケーブルに7Nだのビシェイの抵抗だのを使ってるうちは出ないだろう。
今までは、こういう音が欲しい、というのは無かった。
こういうパーツを使えば・・・・
こういう回路を使えば・・・・
真空管を使えば・・・・
みんな、「こうすれば良くなる。どんな音がでるかは分からないけど」
漸くここに来て、目標の音が出きた。
それならユーロダインを使えばいい。
WEのシステムを使えばいい。
そりゃそうだが、そうじゃない。
DS-3000であの音を出す。
これだ。
思ったのだが、ホーン型では木質感は出やすいと思う。なぜならドライバーが出した音は、木のホーンに反射するからだ。対してダイレクトラジエター型は金属で出来た振動板からは金属っぽい音しか出ないのではないか。金属のホーンも聴いたことは有るが、あれも金属の音だったと思う。
さてどうするか。まあ、やり方は色々ある。
まずはアンプを一個作ってみたい。
今までは、
接点を減らす。これを重要視してきた。純度が下がるのを極力抑えてきた。
これにより、空間感、音の表情が出たと思っている。
一般にはトランス、ソケットの端子にはパーツを直接付けないらしい。
わざわざ配線を引っ張る。
そういう配線をいくつも見てきた。
かっこいいのだけれども、真似たくはない。
八王子に居たショップ、アンプで勝負したい。あそこは配線の材質は関係ない。わざわざ遠回しで配線をする。共通インピーダンスをなんとかかんとか。
あちらは業務用でいろいろ制限があるだろう。
言い訳するかもしれない。
私が負けるかも知れない。いや、負けるだろう。
でも私はこの音が好きでアンプを組んだ。好みまで否定されるかもしれない。
「そんな音が好きなの?ダメダメ、レベルが低い」
なんて言われる気がする。
まあ、いい。
プリアンプはマツキンタイプイミテーションでだいぶやった。
そのあとカソホロ+トランス。これはすぐ却下。
NFBの一段増幅。
作動増幅+トランス。
今の一段増幅+カソホロ。
プリは色々な真空管を使ったが、パワーはEL34のみ。
ここらへんで三極管?
妄想は膨らむ。
まあ、音楽を聴こう。
なぜだ?大きな機器の変更はしてないのに、今まで聴こえなかった音がLPからする。
まだ出し切ってなかったの?
いやはや。
楽しい。
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