真空管の内部抵抗を下げるには、電流を増やす。もしくはプレート電圧を下げる。 計算をしていてなんとなく見えてきた。
いま、プリのカソード抵抗は500Ωだが、これを小さなものに換えてみる。手持ちでは360Ω(3W)しかない。まあ、やってみる。
これで電圧測定をした。
Ep 225.4V
Ek 9.71V
この時のIp 13.49mA。ちと大きい。二本で27mA。7mA大きい。
このEp=225.4Vの時の内部抵抗を計算してみる。(今回から変えた電圧の比により内部抵抗・電流値・カソード電圧値もその比を使って変更してみた。その後、実際の電流値を使って内部抵抗を補正した)
Ek 10.57V
Ip 15.9mA
rp 2.65kΩ。
結構下がる。実際には電流はここまで流れてないのでもう少し高いはず。電流が流れないのはもしかしたらヒーター電圧が6.3Vに達して無いからかもしれない。
勘で2.8kΩ位か。まあ、あれだけやって3.2kΩが3.1kΩになっただけよりは大分下がった。
OPT2.5kに対して3.1kが2.8k。うん満足。
これなら何かしら効果が出るかも?
念のため出力インピーダンスを測ったら582Ω(1kHz)となった。
この時の計算内部抵抗は3.4kΩ。大分現実味を帯びてきた。
早速音出し。
OPTに電流流し過ぎかと思ったが、大丈夫そう。
それよりまともな音になった。前は透けて見えるような薄い音だったが、肉がついてきた。それでいてダンゴになっていない。バランスが良い。
高音の歪みっぽいのも無くなった。
もう「完成」と言ってもいいほど。だが、電流をもう少し絞りたい。
凄い。
OPTと真空管のスイートスポットに来た感じ。某ラボHPで言ってた動作点、そこを探り当てた感じ。
あとはEL34の動作点なんだが、あれはどこに動かしても音がそんなに変わらないんだな。それだけ懐の広い真空管、ということなのかな。
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