analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

プリアンプのOPT変更3 内部抵抗の検討

2020-01-25 00:02:01 | CfD-4 (オートバランス)

プリの5687の動作点を変えたので、音出しをしてみた。

結果はほとんど変わらない。OPTをNP‐126(10k)からTSM(5k)に換えた初期と同じ。

動作が安定方向に行ったので、小細工は通用しないと解釈しておこう。

少し薄味で、パリッとしている。高域は少しじゃきっとしてるのでもう少し落ち着くのに時間がかかるのかもしれない。

 

トランスをTSMに換えて、何より音場。パーっと見晴らしが良くなった。

低域は量感が無くなったが、もっと下の「ズン」はある。なぜか高低のバランスは悪くない。

NP‐126の時は、いまこの音を聴くとダンゴっぽかった。トランスを使ってるから仕方ないと思ってた。

でもトランス伝送でもこの音が出るんだ。

ハムが出てきてしまったが、あとで見てみよう。

 

今回音出しするのに少し梃子摺った。

左chが出なかった。

電圧測定しても問題無かったので、入力回りかと思ったらセレクターと出力端子の配線が千切れていた。

いずれもモガミの配線だ。このOFC線は千切れやすい。

参考だがこの線、音はつややかだが、なんか空気感が無くなる。ノイズリダクションを掛けたようになる。

 

 

 

計算によると5687は内部抵抗が3.1kΩ。プッシュプルで6.2kΩ。

NP‐126の一次側は10kΩ(6.2k基準で+3.8k)、TSMは5kΩ(-1.2k)。

NP‐126だと肉厚で籠る感じ、TSMはパリッとしすぎ、な気がする。

この中間のトランスは無いのかな?と探したら8kΩ(+1.8k)というのが有った。これだとどうだろう?

それからプリのOPTのNP‐126はオリエントコアだからか、肉厚の音。これはインプットトランスがパワーのA‐8713の音とマッチしてたとは言い難い。TSMのアモルファスにしてからパリッとした物同士、相性がいい気がする。

 

そういえば、あるHPで5687の動作点が載っていた。

プレート電圧Ep250Vの時の内部抵抗rpが3kΩなのは同じだが、Ep180Vの時rpは2kΩとある。この時のプレート電流Ipは23mA。PPで使うにはちと流れすぎ。

ならばEpが250Vと180Vの間の215Vとしたらどうか?他の値もすべて中間としたら?

Ep 215V

Ek 9.75V

Ip 17.5mA

この時のRk 557Ω(278.5Ω/本)

これで rp 2.5kΩになるはず・・・なるのかな?

まあ、Ip 17.5mAというのは2本で35mAでTSMトランスにはちと大きすぎ。

なんとなく、Rkを400Ω位にすればこれに近い値まで行かなくても、今よりはrpが小さくなるのではないか?

 

内部抵抗rp。流してやる電流値の1/3乗に比例、だったかな?

電流を流してやればやるほど内部抵抗は下がる。ってことは、単にカソード抵抗Rkを小さくしてやればrpは下がる。いやいや、Epも低ければ低いほど良い。

そういえば内部抵抗の計算値3.1kΩというのは厳密にはEpが250では無く235V程と少し下がる。ということは実際にはもう少し低い値かも?

 

あとで5687の電流値を上げて音が変わるか試してみよう。

rpが2.5kΩになるときは

             Ep250Vの時、Ip20.74mA、Rk301Ω。

             Ep180Vの時、Ip11.78mA、Rk297Ω。

             Ep120Vの時、Ip8.75mA、Rk114Ω。

なんだ、電圧無理に上げる必要ないじゃん。

じゃあ、電圧上げる必要って?

出力の増大、歪の減少、ってとこか。

ああ、この辺を行ったり来たりするんだ。 

 

おお、凄い。頭良くなった気分 ☜ ばかの言いそうなこと。


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