analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

ヘッドアンプ

2018-01-28 18:48:43 | アナログ

LCRフォノイコⅡ型がしばらく休みになりそうなので、ヘッドアンプを出してみた。そいやそんなの有ったなと、しばらく忘れていたものだ。

確かラジオ技術誌に載っていたもので、一石の簡単な物だ。その頃は真空管にどっぷりだったが、何故かトランジスタの物を組んだ。2SK117にタンタルコンデンサ、デールや、福島双葉のスケルトン抵抗、6N-AWG18と今でも(私の中で)通用するパーツを使っている。ただ、ケースや電池電源の配線、ピンジャックは安物だが、これらは音質低下にあまり寄与したことが無い。

いま、このアンプをマラツンのMCトランスと入れ替えたシステムで凄い音を出している。スピーカーは山水SP-50だ。

クリアさはさほどないが、解像度、一音一音のニュアンスが凄い分かる。奥行きはあまり感じられないが、正面斜め上を見上げるような音場がスピーカーの間隔を超えて広がる。低音は下まで伸びてないが軽い量感が有り、バランスが取れている。何じゃこりゃ。纏まり・解像度で言ったらDS-3000より上だ。やっぱりDS-3000のまとめ方は間違っている。



このヘッドアンプは今までどうしても良く鳴らなかった。インピーダンスのマッチングどころの話でない、PHONOにCDを繋いだ?ようなおかしな音だと思ってた。でも邪魔にならないし、捨てずにいた。トランジスタのアンプに繋ごうとも思ったが、CRタイプのフォノイコでナイスマッチングだ。シンプルイズベストが実感できた音。



そしてあらためてSP-50を見直した。1967年発売開始のスピーカーだからもう50歳。とんでもねー。当時は真空管アンプが全盛だから、今のEL34PPmonoのシステムで本領発揮なんだ。どうりでトランジスタのアンプではいまいちだったんだ。いま、LCRフォノⅡ型のコンデンサを探してるのだが、確かこのスピーカー、ツイーターをコンデンサで切ってるだけだと思ったので、さすがに交換してやろうかなんて考えたが、必要無しだ。

定位が独特だ。各楽器一個一個の配置は前後感を感じさせないが、その一個一個の楽器の前後感というか立体感を感じさせる。シンプルなスピーカーの纏めの所為か、混濁感が無く、位相ずれのようなものが良く分かる。古い音色は致し方ないが、シンセサイザーなどの楽器もそれらしく鳴る。ユニットがフルレンジに近いからか、不自然さが全くない。この帯域がへっこんでるとか、余韻が出ないとか、そういうのが無く、すべて出し切ってる感じだ。スタンドやその上に乗せる方法、位置などガタが有りいい加減だが、この空間感はスピーカーの周りが空いてるからかもしれない。



メインシステムでもよい。凄い。


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