analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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ヘッドアンプその2

2018-01-29 00:00:24 | アナログ

もともとはこのヘッドアンプ、DL-103用のものだったと思う。

なのでこのヘッドアンプを引っ張り出してきた本来の目的、DL-103FLを鳴らしてみる。

声が張り出す、というか、周りが引っ込んだ感じ。前のSYNERGYの時は全体に付帯音のようなものが有って、それらを取り除いた音がDL-103FL、という感じか。針がもう古いのか、声がビビるが、ま、致し方ない。それにしてもソリッドな音。「音だけを拾う」音なんだろうが、ちと疲れそうな音だ。シェルがチタンで合わないのかもしれない。デンオンの軽いシェルがふと思い出されたが、回転シェルならいいのかも知れない。コーラスは感覚的に「心地よい」音とは少し違く、ちゃんと聞こえる満足感がある。そしてポップスだがLPを色々聴いてるが、主に声、「こんなのが入っていたのか、という新しい発見が多々あった。



思えば某メーカーの真空管プリメインアンプにヘッドアンプが乗っていた。「なんで真空管ヘッドアンプにしないんだろう」とずっと思っていた。FETと真空管は相性が良いんだ。


回転シェルにした。片chの音が出なくて苦労したが、鳴らしてみた。一聴、端正。癖らしい癖が見当たらない。これがDL-103(FL)の実力だ。こうなるとチタンシェルは個性が強すぎだ。回転シェルは面白みも何にも無い、ただ鳴っている。しかし不足も無く出るものはすべて出ている。若干、ほんのちょっとふっくらしたかもしれない。ヘッドアンプにして漸くDL-103FLの実力が発揮された感じ。インピーダンスのミスマッチのようなものは感じられない。これしか聴いてなかったらメインになるんだろうけど、私はEMINENTを聴いてしまっている。何か物足りない。凄み?まあ、システムを追い込んでいくのにDL-103という手は有るのかもしれない。

DL-103FLと合うトランスはあるのか?こいつは30Ωで他のイチマルサンの40Ωとは若干違うとみている。DL-103LCⅡは13Ωと特異なイチマルサンだった。この辺に無印イチマルサンのトランスをつなげても本領は発揮しまい。昔使ってた当時は薄くて上下両端をうっすらフェードアウトしてるような気もしてたが、インピーダンスのミスマッチは感じなかった。まあ、そのようなことに無頓着で、分からなかったのだとおもう。今なら分かる。マラツンのMC千は40Ωポジションがある。これはDL-103を基準に決めたものと何かで読んだ。それがFLの30Ωにすると途端に力が無くなる。世の中には適用範囲1~6Ωや、10~40Ωなんて昇圧トランスがある。AU-103なんて言うのは3~40Ωだ。昇圧トランスはマッチするインピーダンスは一か所しかないと考える。百万超える昇圧トランスが有りそれはカートリッジに完全にマッチさせるという。その音は次元が違うとか。そういう訳で、本来インピーダンスに範囲が有るのはおかしいのではないか。ネットを見てると、皆さんインピーダンスにはそう気にして無い様で不思議である。

STAGE202:1~6Ω。EMINENTとは合うが、SYNERGYにはちと薄い音になる。インピーダンス的には有ってるはずだが、最近知ったことでこの昇圧トランスは音を薄くする方向だ。DL-103FLでも音が薄くなる。

MC千:SYNERGYには3Ωポジションでベストマッチと考える。DL-103FLには40Ωポジションでもちと力が無くなる。

DL-103FLにはフォノイコダイレクトか、ヘッドアンプが合う。

現在30Ωのトランスはちと見つからない。以前使ってたDL-103LCⅡにはオーディオテクニカやシェルターの11~13Ωのトランスが合うのではないか、と考えているのだが。30Ωに合う昇圧トランスを探すのも一興かも。


唯一の「ジュリーロンドン」を掛けた。驚いた。古い録音のはずなのに雰囲気タップリに音がでた。調べたら’58だ。DL-103の評価はこの辺から来るのか。それらしく古く、しかし出す音はすべてだす。そして古臭さ過ぎな音。こりゃたまらんわ。比較的最近のポップスも悪くないが、この辺の時代が合うのか。さっきはちょっとDL-103FLの存在意義を見失ったが、これなんだ。ホッとした。


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