analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

MfD-7 その8 ノンNFBアンプと現在の音

2019-07-15 00:03:52 | MfD‐4 (Mullard)

今日少し大きめの音を出してみた。

良かった。うるさく無い。ってちょっとビビって音量上げきれてない。でもまあ普通聴くよりは大きい。

ほんの少し、中音にビビる感じが有る。でもこれはアンプの所為でなく他の要因ではないか。そう信じたい。

 

トランジスタ並みの迫力が出た。まあ、あちらは部屋全体を鳴らすエネルギーだが、こちらはスピーカーが爆弾のようなエネルギーだ。質が違う。エネルギー量としては贔屓目に見て同等。正直少し負けてるかな。でも以前とは違う。張り合えるとこまで来た。

 

現在の音とNFBについて。

まず、低域の質・量が変わった。ダンゴでズン、だ。以前は低域の周波数が凸凹だったような気がしてる・・・。下の方の「ズン」という地響きのような音が良い。これが無いと物足りない。私が古典スピーカーを欲しいと思わない理由がこれだ。

中高音のバックの効果音がよく聴こえる。また更に新しい音も聞こえた。多分気のせいではない。

高域のシャンシャンという音は、伸びはイマイチだ。まあ、これは低音にエネルギーが行ったので無理かな?とも思う。最近周波数のレンジは高域も低域も伸ばそうとするのは無理ではないかと考える。高域が伸びているときは低域が出ていなく、低域が出ているときは高域が伸びない。エネルギー量の限界かと思っているのだが、何か聴こえ方の法則みたいなものが有るのかな?例えば超低音は高域が伸びていると聴こえない、とかなんとか。

広がりとか、声の質感とかは、以前の物が良かった時が有る。位相ずれだが両サイドから回り込んで来る包まれ感。富山でだ。触ると血がにじんでしまうような、色白の顔が「ぽっ」と浮かぶ。いづれも欠陥だったわけだが、そんな音出しが有っても良いのかな?今は本道を行くのみ。その点から「まっとうな音」としては今が過去最強。何の不安も無い。ただ、漠然とだが、もう少し調整して鮮度を上げられないかな、と企んでいる。

全体のイメージとしては古めかしい音だ。よく親せきの家とか行って、シスコン当たりの音を聴いたときに似ている。なんか懐かしい、聴いた事ある音のような気がしてる。

この懐かしい感じはノンNFBだからのように思っている。とにかく位相ずれのような感じが無く、細工された感じも無い。素直に音が出てる。そう、良くも悪くも素直なんだ。この音を聴いてると、LCRフォノイコを最初に聴いた感じを思い出す。つまらないんだけれども、納得する音。

ああ、NFBのメリットって何だろう。

 

 

過去記事見直すと、このブログの内容が分かりにくいんじゃないか?と思う。当事者の私は分かっているから良いのだが、「他人が読んだ時、分からん文章だな」と常々思う。

 

記憶をたどる。

まず、スピーカーに合皮を掛けた。それで微細な音の違いが分かった。今となってはアンプの不具合だったのかなとも思う。

三結の6CA7アンプ MfD-1を製作したことが有った。私の最初のパワーアンプ製作だ。割と良い音だった。その音をもう一回聴きたくなったのだが、同じものは、と思い今回は部品を流用して三極管アンプMfD-6を作った。ドライバー段の勉強をしたので、MfD-5 (EL34PPmonoTAP-2型)の測定をし、ドライバー段の電圧を測った。その後発振してしまった。

発振対策のため、CR類の移動、配線変更、各コンデンサーの容量チェック、等を行い発振が収まる。

音量を上げると煩いことに気づく。

この時の試しに聴いたNFB無しの音がとても良かった。NFB抵抗変更、入力フィルター(0.47μF+1MΩ)撤去実施。

NFBに限界を感じ、PfD-7 (EL34PPmonoTAP-29型)へ改造。

今回はこんな流れかな。

 

 

こうなったらプリもNFB無しの物を考えてる。UZIKEアンプはいずれ挑戦してみたい。ただ高帰還アンプなんだよな。まずはOPT付きのプリ製作だと思う。

LCRフォノはマイナーループのNFBが掛かってる。これは仕方ないか。今の私にはこのNFBは外せない。

 

この期に及んで制作意欲が増してきてしまった。

 

そういえばずっと通してきたことが有る。アンプにはトーンコントロールは付けない。

パワーアンプには入力VRは付けない。

余計な回路を付けると音の鮮度が落ちる。この辺は変わっていない。特にVRの音質の変化を知ってから、VRは極力使いたくない。

これは今後も変わらないと思う。変わらないのかな?


コメント    この記事についてブログを書く
« 左右のバランス | トップ | だいにま »

コメントを投稿