電力伝送にしてからクラシックをあまり聴かなくなった。
どうも音色がつるんとしてしまい、産毛と言うか細かい表情が出てないように感じる。LPを掛けてもCDを鳴らしてるようになってしまう。
ただ、余韻とか響き、音場などは以前より良いのが救いだ。
スメターチェクのアルルの女を掛けている。
これも小学校の頃から聴いてるレコードで、録音はあまり良くなかったが、最近はシステムが変わるにつれ聴けるようになった。
低音が弱いのだが意識を集中させると弱いなりにも音階が分かったりする。
音離れが本当に良い。今このスピーカー鳴ってるのか?と思うほど。
ただ、ちょっと気になるのがスピーカーの高さより上には音場が伸びない。見上げる感じでは無く正面で鳴ってる。もう少し様子見かな。
まあ、一歩下がって冷静に判断すると、「味気ない」「栄養失調」な音だと思う。それでも出す音は出し、余計な音は出さない、となるとこうなってしまうと思う。
響き、余韻を綺麗に出そうとする。それはどういうことなのか?「余計な」音を加えるのか?→音色の付いたコンデンサー・抵抗を使う?
もしくは影響を及ぼす音を削除するのか?→中音にかぶる低域をカットするのか?
それもどうかと思う。
余計なことはせず、まっとうな設計及び製作・調整が必要なのではないか。
回路の選定。これに尽きる。自分の好きな音を出す回路。使ってるスピーカーを鳴らすために回路を選ぶ。そして調整。ムラード型は最初「ああ。良い音だ」と思ったが、次第に私に合わないように思えて来た。プッシュプルをちゃんとやろうとするとトランスが一番いいと思う。同じEL34でもメーカーが違うと動作点が変わってしまうように思った。その辺の調整も大事では無いか。
ナンだ、大したこと言ってない、当たり前の初歩では無いか、そう思われると思うが、最近の私にはそのまともに鳴らすことさえ難しかった。発振したりノイズが乗ったり・・・。回路を勉強して思った。変なことをすると、変な音になる。まともな回路にする事が必要。発振・中音の歪みであれこれやってようやく解決。そこから来た解答・結論が「まっとうな設計」だ。余計なことはしない。
今の私なら、もし、だが、マンラツの#7が有ったとしたら、迷うことなくクラロスタットのボリュームをアルプスの物に換える。
良くこれをして文句をいう人がいるが、?である。
そして真空管の銘柄は拘らない。ロシア製でどこまで追い込めるか?だ。そりゃム ラードの真空管は良い音がする。でも私はエレハモで十分だ。松下はもったいなくて使えない。きっと死ぬまで使わ無いだろうなバカだけど。
今後は部品を集めたらパワーを改造しよう。パワーの入力も信号系とアース系を分離させる。
ジャズも良い感じに鳴っている。TYPEⅣMRは乾いた感じだったが、今のアンプのつるんとした感じと合わせて程よい肉感で鳴っている。
シンバルのもう少し乾いた感じが欲しいでもないが、肉感たっぷりで今までに無い鳴り方。これはこれで良い。