analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

AX-1200のセレクターを整備する

2021-12-02 00:30:54 | AX‐1200

通常の入力部に機器を接続すると、接触不良で音が途切れる。

特にフォノが酷い。

多分セレクターの接触不良。

2‐26を吹いてグリグリ、と言う手もあるが、一旦開いて見よう。

この手の異常は実際に見てみないと気が済まない。

 

 

 

※本記事は積極的に修理を推奨する物ではありません。参考にして失敗しても当方は保証しかねます。

 

 

右手前の黒い蓋を外し、ボリューム・セレクター周りのコネクターを外した。

この辺はコネクターに同じ大きさの物を使ってないので、復帰するとき間違え無さそう。

セレクターは基板に付いており、ヒートシンクにぶつかって抜くことが出来ないので、フロントパネルを外した。

つまみがポロポロ外れてしまった。

押しボタンの上下が分からなくなったが、触るところが微妙に傾斜していた。

念のためボリューム基盤も外した。

セレクター基盤はREC OUT基盤と一緒であり、それぞれ二個のネジを外し、基板に90度で取り付けてあった基板の長いコネクターを外し、引き抜いた。

ハンダを吸い取り、セレクターを外した。

スライド型とばっかり思ってたが、ロータリー式だった。

これでは2‐26を吹いても効かないと思う。

前側の三か所の爪を真っ直ぐにしシャフトを引き抜く。私は黄色のダイオードを目印に上向きで引き抜いた。

脇の爪を開いて接点部を引き抜く。向きに注意。私はどちらに付けるか迷ってしまった。

三つあってL・Rと電動の位置決めだと思う。

4つの爪をすぼめてグレーの丸い円盤を引き抜くと接点が出てきた。

ピカールで磨く。その後接点グリスを塗った。

随分白くなったがいつものことだ。メッキまで剥がしてしまったかもしれない。

綿棒で空拭きでは汚れが落ちないので仕方ない。

摺動部の金物も軽くふいといた。これは曲げたらお終いだ。

 

組付けはシャフト貫通部の楕円が縦方向を向き、矢印の三角形が上に来るようにする。

コの字型の蓋を外して置き、最初の接点と抱き合わせた駆動用の爪のある部品をセットし、LとRの接点部を組付け、シャフトを通す。

フロントの爪を三か所ひねって蓋を戻す。

 

ハンダ付けをし、基板を戻していく。

 

 

前から気になってた構造体。

多分樹脂だがしっかり有った。

ソニーのジブラルタルシャーシーの簡易型か。

 

 

 

大して難しい作業では無かったが、LPで最初音が出なかった。

90度に曲がった基板のサポートの取付を間違い、基板を反らして長いコネクタが外れてしまってた。

これを修正しても音が出ない。

MAIN‐INにDAPを繋いだら音が出たのでパワー部は取り敢えず大丈夫。

フォノも音量を絞ったDAPを繋いだら音が出た。

一安心。

いま、音出ししてるが、鮮度の良い元気な音が出ている。

明らかに前より音が良い。

TA‐FA7ESより少し落ちるかと思ったが、これはこれで良い音だ。

ヤマハトーン。

ARとの相性もかなり良い。

ひやひや物だったが、何とかうまく行った。

 

20211107


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