通常の入力部に機器を接続すると、接触不良で音が途切れる。
特にフォノが酷い。
多分セレクターの接触不良。
2‐26を吹いてグリグリ、と言う手もあるが、一旦開いて見よう。
この手の異常は実際に見てみないと気が済まない。
※本記事は積極的に修理を推奨する物ではありません。参考にして失敗しても当方は保証しかねます。
右手前の黒い蓋を外し、ボリューム・セレクター周りのコネクターを外した。
この辺はコネクターに同じ大きさの物を使ってないので、復帰するとき間違え無さそう。
セレクターは基板に付いており、ヒートシンクにぶつかって抜くことが出来ないので、フロントパネルを外した。
つまみがポロポロ外れてしまった。
押しボタンの上下が分からなくなったが、触るところが微妙に傾斜していた。
念のためボリューム基盤も外した。
セレクター基盤はREC OUT基盤と一緒であり、それぞれ二個のネジを外し、基板に90度で取り付けてあった基板の長いコネクターを外し、引き抜いた。
ハンダを吸い取り、セレクターを外した。
スライド型とばっかり思ってたが、ロータリー式だった。
これでは2‐26を吹いても効かないと思う。
前側の三か所の爪を真っ直ぐにしシャフトを引き抜く。私は黄色のダイオードを目印に上向きで引き抜いた。
脇の爪を開いて接点部を引き抜く。向きに注意。私はどちらに付けるか迷ってしまった。
三つあってL・Rと電動の位置決めだと思う。
4つの爪をすぼめてグレーの丸い円盤を引き抜くと接点が出てきた。
ピカールで磨く。その後接点グリスを塗った。
随分白くなったがいつものことだ。メッキまで剥がしてしまったかもしれない。
綿棒で空拭きでは汚れが落ちないので仕方ない。
摺動部の金物も軽くふいといた。これは曲げたらお終いだ。
組付けはシャフト貫通部の楕円が縦方向を向き、矢印の三角形が上に来るようにする。
コの字型の蓋を外して置き、最初の接点と抱き合わせた駆動用の爪のある部品をセットし、LとRの接点部を組付け、シャフトを通す。
フロントの爪を三か所ひねって蓋を戻す。
ハンダ付けをし、基板を戻していく。
前から気になってた構造体。
多分樹脂だがしっかり有った。
ソニーのジブラルタルシャーシーの簡易型か。
大して難しい作業では無かったが、LPで最初音が出なかった。
90度に曲がった基板のサポートの取付を間違い、基板を反らして長いコネクタが外れてしまってた。
これを修正しても音が出ない。
MAIN‐INにDAPを繋いだら音が出たのでパワー部は取り敢えず大丈夫。
フォノも音量を絞ったDAPを繋いだら音が出た。
一安心。
いま、音出ししてるが、鮮度の良い元気な音が出ている。
明らかに前より音が良い。
TA‐FA7ESより少し落ちるかと思ったが、これはこれで良い音だ。
ヤマハトーン。
ARとの相性もかなり良い。
ひやひや物だったが、何とかうまく行った。
20211107
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