以前の記事で、ライントランスを入れ替えた。
そのあと試聴したら音がおかしい。大きい。MCカートリッジが昇圧トランス無くても十分行ける。
本日もう一度聴いてみた。今度はシュアーのM97HE (MM) だ。
音量は充分だ。しかし低域の「ズン」が無い。良く聴くと高域も大分早く落ちている。要はナローレンジだ。こちらの方がMC+昇圧より音が大きいと思うのだが、同じくらいだ。
一次側をパラにして、5kΩ : 600Ωを1.25kΩ : 600Ωにしてみた。
音量が大きすぎるので昇圧比を下げる。
二次側から見た一次側インピーダンスは5kΩのまま(のはず)だが、一次側から見た二次側インピーダンスは2400Ωになる。はず。いや、ちょっと高すぎね?とも思う。
NP-126を使っていた時は、一次側9と10、11番と12番をパラにし、二次側を3番と6番に結線した。これでは5kΩ : 600Ωのなるはずである。これが一番良かった。
取り敢えず巻線をインピーダンスで考えるのは難しいので、巻き線比で考える。
5kΩ : 600Ω で考えると巻線比は2.9
1.25kΩ : 600Ωで考えると1.4。増幅比が小さくなる。
これで音出しして決めていこうと思う。
いま、まともな、基準的な音を聴いておこうと思い、シュアーM97HEをトーレンスTD-521に取り付け、AX-1200のフォノイコを使ってDS-3000を鳴らしている。
最初はICみたいな(もちろん聴いたことはないの)ちゃちい音だったが、LP一面も鳴らしていくと滑らかな音になった。刺々しさのない、M97HEの音だ。薄っぺらいというか軽やかな感じはS2-Rシェルの感じだと思う。
今気が付いた。このようなナローレンジな感じの時は、古いレコードが聴きたくなる。ソニーのサントラ集、オーマンディのナッツクラッカー、フットルースとか。
最強システムではクリアな感じの、薬師丸ひろ子の古今集、プーランクの声楽など。
BTLシステムではシャイーの春の祭典(ゴールドディスク)、火の鳥。
CDとは違う、いかにも「アナログ」な鳴り方。ヤマハのアンプはフォノイコを作るとき、シュアーとデンオンをリファレンスにしたと聴いた事がある。もしかしたら、いかなるカートリッジにも対応できるよう、こういう中庸な音づくりなのかな。クリアに抜けを良くすると、薄っぺらい音になりかねない。厚い音にすると濃いめのカートリッジではもっさりしてしまう。そうやって消去法で決めた、なんて思う。
と、ソニーTA-FA7ESだとどうなのかな・・・やめておこう。
PhfD-5で音出ししてみた。
高域が伸びてるか聴くためにジャズを選択。
・・・あれ?余り音が小さくなってない。高域なんて全然聴こえない。まあ、でもこれは私の耳の劣化と、M97HEもそんなに繊細と言うほどではないのと、音量が小さい。夜中なのであまり音量を上げれないというのも有るので、明日音量上げて聴いてみようと思う。
ただ、AX-1200のフォノよりはやる気があるっぽい。ピアノの実が詰まってるというか、しっかりした感じに鳴っている。超低域まで伸びてるかというとちょっと分からない。音量を下げて聴いてるのでベースの音は聴こえないのだが輪郭がなんとなくわかる。演奏してるよーという気配というか・・・。
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