analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

トーンアームについて

2019-05-20 00:02:11 | トーンアーム

フェイスブックでだが、(またまたフェイスブックねたで申し訳ない)SMEのシリーズVは世界最高のトーンアームだと言う。それについて異存はない。じゃあ、ターレスなどのアームはどうなん?あちらはごちゃごちゃ付き過ぎに思う。可変部分の機構が付くとその分ガタが出る。このガタは何らかの形で音に影響が出る。私は以前シェルとアームの接続の部分、これで痛い目にあった。各雑誌では絶賛してるのだが、何かしら悪いところも有るはずだ。卑怯な評論家は、時間が経って「あれは実は・・」なんてことを言う。こういう奴は信用しない。

話がズレた。まあ、聴いた事は無いので何とも言えない。

そこで究極シンプルなものが最高と思う。

シリーズVも聴いた事は無いので偉そうなことは言えない。しかし私のアーム、312はシリーズVにかなり近いのではないか?

一番のネックは文字通りシェルのアーム部分との接続部分だ。旧SME製品のチャックよりは良いと思う。ネジで締めるのだが、カチッと決まる。以降の内容は結構シリーズⅤに似てるのではないか。

アーム部分。こいつはマグネシウム。合金かも知れないが、多分一枚の板を曲げて加工している。

そしてテーパーになっている。これが良い。312に限らないが、テーパータイプのアームが最近は主流と思う。これは左右方向のねじれに強い。そして、垂直方向のベアリングはその広がったアームパイプの両端に付いていて、これも通常のアームより横方向の回転に強い。

まずはこの横方向への対策が一番効いているのだと思う。

 

テーパーにするとどうしても重量が増えてしまうのだが、こちらを取ったのは正解。

そして可動部。垂直ベアリングはナイフエッジではなくベアリングを使っている。

以前3012Rでベアリングを高精度の物に替えたが、音が変わった。これも「ガタはいかん」と思ったことの一つ。

このピボットはベアリング、ワンポイント、ナイフエッジとあるのだが、今のところベアリングが一番と思う。この部分は振動で踊っているのではないか?と考える。下方向の押さえがアームには必要と考える。サエクはそれでナイフエッジにしたのではないか。SMEはそれでこのタイプを出したのではないか?そう考える。ナイフエッジ(3012R)を使っていたころはベアリングなんて、なんて思っていたのだが。(ベアリングはどうしてもガタが起きてしまう、と聞いた事がある。)

 

F.B.でもMMカートリッジを上手く鳴らす、と言っている。私も使い始めはMCよりMMの方が良く鳴っていた。これは納得する。

 

そして内部配線だが、私のは312で、のちに内部配線に銀線を使った312Sというのが出ている。これは非常に悔しい。312でもやろうと思ったが、シェルとの接続部分とのコネクターが外せない。圧入なんてしていると手を出せない。何とか調べたいところだ。

・・・でも音に不満があるわけでは無いのだが。

 

 

ゼロバランス、針圧用のカウンターウェイト。こいつはめんどくさい。ヘックスネジで、アレンキーを使わないとならない。ネジのバックラッシュのおかげでいったん回し過ぎると戻すのにその遊びの分でまた針圧のかかる部分(位置)を探らなければならない。でもしっかり合わせてる感はあり満足感は相当なのだが。

そのウェイトはタングステン製。形が特異だが、秀逸なデザインと思う。

回転モーメントを小さくするためにこのような形になったと思われるのだが、私は慣性モーメントに関しては特に気にしない。

 

ベース部分は形状は旧SME製品に似ているが、もう少しシンプルに出来なかったかと思う。調整のかっちり感は相当あるので問題は無いのだと思うが、円盤一個、でも良いのではないか、なんて思う。

そして音なのだが、これが最高なのである。しかし満足してるわけではない。一般に言う、EMINENTの厚さが出てないのではないか、と日々思う。これはアームの材質にマグネシウムを使っているからではないかと考える。これはオーディオテクニカのマグネシウムシェルと似た音だ。この材質は響きはきれいだが、どうしても基音が薄くなる。ここは軽量化を捨ててでも他の材質にしてもらいたい。

例えばなんだろう。セイシン合金なんてできれば良いのに。そうすれば「MMに合う」ではないMCに合うトーンアームになったのではと思う。

 

針圧印加はスタティックバランスだ。残念なことに私はダイナミックバランスに縁が無かった。ダイナミックは針圧印加する発条が音圧により鳴く、なんて話も聞いたことがある。ならばあんなものは無い方が良い。しかしあの共振が良い音を作っている・・・なんて考えも有る。

 

シェルはこれもグネシウム製。ほんとはここも換えたいのだが専用なのでモノが無い。しかも当時3万ほどしたので今はもっとするのでは?面倒だが付け替えて使っている。正直もう一個欲しい。

 

アームについて語ると現時点でこのような感じとなる。


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