前回トランスを交換し電圧を調整したとこで終わった。
段間トランスへ流す電流は10mAほどで、前回の2/3ほどに抑えた。直流畳重すると低音が無くなるなら、出来るだけ直流を絞ってみて変わるかと思った。
少しならしてみた。
うーん思ったほど変わらないな。
低音がざっくりなくなった。前ほどではないが、低音はほぼない。名残り程度である。中高音は前ほど広がらなくなった。といってもNP-126よりは全然広がった。
もう一声。5mAほどに合せる。カソード抵抗を2.2kΩにし、電源のドロップ抵抗を3,3kΩから思い切って10kΩにした。電圧は結構いいところに行った。
ここで電圧測定だが、ちと失敗。電流測定は回路を切断してそこにテスターを噛ます、のだが、回路を切ったまま、下流側をアースに繋いでしまった。なんか電流が大きいな?と思った。スライダックでAC50Vと、半分くらいしにしてたが、慌てて電圧を下げた。この後変なにおいがした。
気を取り直して電圧測定をしたが、まあ、良いところに収まった。
部品は生きてると思うが、何かやられた部品も有るかもしれない。トランスじゃなきゃいいと思うが、臭いからして抵抗と思う。
そして早速音出し。
ちょっとがっかり。
低音はほんの少し増えた気がするも、全然ダメ。それよりも中高音がダメっぽい。妙にシャンシャンして、ずっと上の方の周波数が落ちてる感じ。なんかミスマッチな音。
5mAということは12AU7の片ユニット2.5mAなので、内部抵抗が下がりトランスとマッチングせず周波数が変わったのだと思う。
この辺がA-8713の限界かな。
しかしこうなると、このトランスの使い道が分からん。
パワーアンプで入力トランスとして使ってた時は交流しか流さなかったと思う。それなのに低音が無くなった。
許容20mAなので、5mAでもだめなんか。
もうこれは諦めるか。