そもそもカセットデッキを鳴らそうと思ったのが、昔のLPはどんな音だったかな?と思ったからだった。
デッキを鳴らし始めた。
うんうん、昔はこんな音で聴いてたんだ。全く思い出せない。
ガサガサで広がりもなく・・・あれ?こんな酷かったんだ。
と、二時間も掛けてると、ガラッと変わった。
録音したのはCDでポップスだ。
テープ特有の不安定さが出て、ちょっと薄い感じもするが、広がりが出た。
声は無機質で、ちと味気ない。
低音ももっと地響きみたいなのが出てたかもしれないが、真空管アンプなのでその辺は無理かもしれない。
しかし、CDプレーヤーはマンラツのCD-94Ltdだったのだが、良い音を出していたんだ。なにか、こう、いろいろ音色が少しオーバー気味に付いていて、心地良い。ソニーのSCD-XA555ESは少し素っ気ないかもしれない、そう思わせる。マンラツからモニター系のソニーへあえて移行したのを思い出した。
昔の、TRIO KP-R404とKA-450、オルトホンのF15OMkⅡで録音したものを今掛けてる。
レンジもそんなに広くなく、なんかおもちゃを聴いてるようだが、音の安定感がある。安心して聴ける。
昔はこういう音だったんだ。しかし全然懐かしさが無い。
気づいたのが、レコードの無音部分で針が底を擦る音が気にならない。インジケーターでは出てるのだが、耳が悪くなったんだなぁ。
チャイコフスキーのくるみ割り人形。ティンパニーで音階有ったんだ。それが今は分かる。
デッキのヘッドホンジャックでヘッドホンMDR-V6を繋いで聴いてるのだが、ヘッドホンアンプも調子を上げてきたかな。なんせ15年以上使ってなかったんだ。
このデッキは学生の頃、27年前として、1991年か、デッキが欲しいと思ってたところに石丸電気で展示品が二割引きだったか、見つけて即購入したんだ。その頃は、三割引きが通販で当たり前だったが、なぜか店頭購入したってことは、デッキはあまり割引してなかったのかもしれない。
それ以降かもしれない。店頭購入も捨てがたい、と思ったのは。所謂掘り出し物、というやつか。
その頃はデッキが高くて買えず、かといって安価なものは買いたくなかった。
ソニーのWM-D6Cというポータブル機が良いという話を聞き、探していたことも有った。
TC-K555ESLの購入は運が良かった。
ESLのLはLapisで、キャプスタンモーターに宝石(Lapis)を使っている。確かサファイヤだった、
そういう小変更(ESLはそうでもなかったようだが)を繰り返し、ずっと改良を加えてきた。
それがどうか、ソニーも経営者が変わってとんでもないことになった。脱線。
あとは、USB DACを探して、テープをパソコンに取り込もう。