なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

非結核性抗酸菌症+侵襲性アスペルギルス症

2018年09月06日 | Weblog

 非結核性抗酸菌症(NTM)の77歳女性が、地域の基幹病院呼吸器内科からリハビリ目的で転院してきた。50歳代から20年以上の経過だった。以前はCAM+RFP+EBが処方されていたが、現在はCAM+MFLXが処方されている。

 NTMに加えて侵襲性アスペルギルス症もあり、いずれもコントロールできていません、と診療情報提供書に記載されていた。真菌球もあるので慢性の変化でもあるようだ。ポリコナゾール(ヴイフェンド)が処方されていた。

 痩せた方だったが、来てみると案外元気で、リハビリをすると杖歩行できるようになった。1か月も待たないで自宅退院できる見込みだった。

 10年前のCT像を見ると、結節気管支拡張型のNTMだった。基本的に薬で完治できないので、体力勝負になる。漢方薬(十全大補湯)と栄養剤(エンシュアリキッド)も処方されていた。

 退院後は外来予約をとってお返しするが、予後はどのくらいなのだろうか。

 

コメント (1)
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