なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

膵神経内分泌腫瘍

2018年09月07日 | Weblog

 大学病院腫瘍内科から、膵神経内分泌腫瘍の68歳女性の緩和ケアを依頼された。内科の若い先生が緩和ケアもやってみたいというので、主治医になってもらった。ただ使用しているオピオイドは少量で、疼痛緩和の調整というよりは、併発する感染症や全身状態の悪化の方が問題だった。

 この患者さんは11年前に、大学病院で食道癌(扁平上皮癌)の手術と化学療法を受けていた。経過をみているうちに複数の肝腫瘍が出現して、生検で腺癌だった。精査の結果、膵腫瘍があると判明した。当初は(通常の)膵癌とされたが、病理組織のカンファランスで膵神経内分泌腫瘍と確定診断された。非機能性らしい。クロモグラニンA陽性とある(久しぶりに懐かしい名称を見た)。

 神経内分泌腫瘍というのは、名前は知っているが、これまで見たことはなかった。カルチノイドという世代だし。

 

 北海道胆振東部地震で、大学病院から血液透析患者さんの受け入れ確認がきたそうだ。血液透析専門病院で扱いきれない人数が来た時に回されるということだった。ニュースでは北海道内の透析施設が再開しているようで、実際に東北まで患者さんが来ることはなさそうだ。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする