なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

成人スチル病の再燃(夏休み3日目)

2018年09月01日 | Weblog

 昨年不明熱で入院して、成人スチル病としてプレドニンを開始した73歳女性は外来で漸減していた。プレドニン12.5mg/日まで減量したところで、わずかに炎症反応が上昇した。そこで漸減を維持して経過をみていたが、少しずつ炎症反応は上昇してきた。

 患者さんはプレドニンの減量を楽しみにしてきた。増量を嫌がったので、あまり変わりないかと思いながら15mg/日にしたが、発熱があり、予約日前の受診になった。白血球増加・CRP上昇が明らかで、入院した時よりは少し低めという値だった。

 一人暮らしで姪御さん(元は地域の基幹病院の検査技師)が連れてきてくれていた。プレドニン増量は入院して行うことにした。昨年は1mg/kg/日の50mg/日で開始した。今回は当初30mg/日を考えていたが、結局40mg/日にした。発症時ほどではないというだけの根拠だが。症状・検査値をみて、経過良好であれば2週間おきくらいに30mg/日まで減量する予定とした。

 胸部X線、胸腹部CT、血液培養・尿培養の提出を行ったが、感染症は否定的だ。この系統の病気は感染症と違い、ちょっとでも炎症反応が上昇すれば、有意なのだった。そもそもスチル病でいいのかという問題があるが、1年経過しても他疾患らしさがまったく出てこない。強皮症は症状と特異的抗体から確診がついている。

 

 今日は下呂温泉から高山まで来て、バスで白川郷に行って来た。雨が降っていたが、途中から晴れた。白川郷は雪景色が売りだと思うが、冬に行く気にはならない。今日は高山に宿泊。

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