なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺癌、脳転移

2024年08月24日 | 呼吸器疾患

 8月21日に日当直のバイトに来ている先生のことを記載した。その先生が7月に来ていた時に、めまい・ふらつき・食欲不振で救急外来を受診した70歳前半の男性を入院にした。

 その患者さんは、胸部X線・CTで左上葉にかなりの大きさの肺癌を認めて、脳転移(小脳転移)もあった。(その後PET-CTも、行っている病院に依頼して撮影した)

 内科当番だった先生が担当になったが、こんな患者さんがいて、と嘆かれた。症状は3週間前からあった。もう少し早めに(体調がひどく悪化する前に)受診していれば、外来検査で診断を付けてそのまま適切な高次医療機関に紹介できたのに、ということだった。

 年齢的には最善の治療を行わなければならない。大学病院から呼吸器外来に来てもらっている先生に入ってもらって、家族と相談した。

 結局、肺癌に対する積極的な治療は希望されず、地域の基幹病院で脳転移に対する緩和照射だけ行うという方針になった。当院から転院となったが、先方は放射線治療科で全身管理はできないので、照射後はすぐに転院にして下さい、ということだった。

 

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