なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

頚椎偽痛風(Crowned dens syndrome)

2018年07月12日 | Weblog

 月曜日に整形外科医から内科に診察依頼が来た。83歳男性が4日前からの後頸部痛で受診して、炎症反応が上昇しているので内科でもみてほしいということだった。

 意識清明で首の動きに軽度に制限があった。一番ひどい時よりはいいそうだ。発熱はない。これはあれしかないと思って、頚椎CTで確認した。軸椎(C2)の歯突起周囲に石灰化があり、頚椎偽痛風でいいようだ。両側の膝関節も疼痛というほどではないが、違和感があるそうだ(普通に歩行できるのでX線はとらなかったが)。セレコックスを2週間分処方して経過をみてもらうことにした。

 CTで教科書的ないい画像が撮れている。

 

 今日の午前中は救急当番で、施設から肺炎・心不全の97歳女性が紹介されてきた。前回は循環器科での入院だった。症状悪化時はDNRの方針になっていて、今回もそれでいいですかと家族に確認した。けっこうな大声(奇声?)を上げるので、個室入院となった。

 甲状腺機能低下症があり、チラーヂンSの補充が行われていたはずだが、現在の施設の処方には入っていない。検査では甲状腺機能低下だった。NGチューブで注入したくないので、何とかそれだけでも内服してもらうことにした(抗菌薬と利尿薬は点滴静注)。

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