なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

麻酔科医の手配がつかない

2018年07月29日 | Weblog

 昨日は内科日直で病院に出ていた。循環器科クリニックから心房細動・心不全の70歳男性が紹介された。慢性閉塞性肺疾患(以前はヘビースモーカーで今は禁煙)があり、4日前から咳がひどく食欲もないという。肺炎併発によるCOPDの増悪という紹介だった。

 喘鳴はなかった。酸素飽和度が97~98%(室内気)だが、呼吸数30~40回/分と頻呼吸で飽和度が保たれているのだろう。胸部X線・CTで肺炎像はなく、心拡大・両側胸水があった。ふだん50程度のBNPが1200と上昇していた。ワソラン・βブロッカーで安定しているはずの心拍数は130~140/分と頻拍性心房細動になっている。心電図上ST上昇はないが、トロポニン・CK・AST・LDHが上昇していた。

 レートコントロールと利尿薬の追加(ラシックス静注やハンプ持続静注)で経過をみるのもあるかと思ったが、冠動脈の評価も必要なようだ。最初から循環器科の専門医に診てもらうことにした。地域の基幹病院に連絡すると、ちょうど内科救急は循環器内科の先生で、快く受けてくれた。

 金曜日の当直帯で内科入院が2名あり、土曜日は内科入院が4名あった。金曜日に入院した何らかのウイルス感染と思われる19歳男性はまだ高熱が続いている。

 来月からバイトで土曜日の日当直に来てくれる若い先生が来ていた。事務から当院の電子カルテの使い方の説明があり、その後は外来で2名だけ実際に患者さんを診てもらった。50歳代の男性が左側腹部痛で受診したので、尿管結石かと思ったが違った。CTで結腸憩室炎と判明して、入院の入力もしてもらった。勤務している病院の電子カルテは富士通だった。当院はNECなので操作がちょっと違うと言っていたが、入力はすぐに覚えてしまった。

 

 外科は他院からの紹介があった。ひとりは内科医院から紹介された46歳男性の急性虫垂炎で、まずは保存的に抗菌薬で経過をみるようだ。

 

 もうひとりは近くの病院から紹介された83歳女性の腸閉塞だった。紹介元の病院で撮影したCTで左閉鎖孔ヘルニアを認めた。外科医は当院で手術する気満々だったが、麻酔科医の手配がつかないということで、基幹病院へ転送となった。外部の麻酔科医に頼んでいたが、その日は他の病院で勤務していて来れななかった。ダブルブッキングだった。

 

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