なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

好塩基球増加

2018年07月28日 | Weblog

 事務から書類記載の依頼があった。内容は当院受診の証明で、3年前に内科外来で診察したのは大学病院からの診療応援医師(バイト)だった。カルテの記載(電子カルテ導入前)を確認した。

 歯肉出血が続き、舌の点状出血があるという訴えでの受診だった。前年に当院で健診を受けていて、末梢血に異常はない。その日の検査では白血球14400、Hb12.7g/dl、血小板36.7万と微妙な値だったが、LDHが423と上昇している。CRPは0.0とまったくの正常。

 凝固系の検査は出されていないが、血小板減少ではないので、凝固因子の低下があったのだろうか。半年前にも他院泌尿器科を受診(神経因性膀胱)した時に白血球増加は指摘されていたそうだ。

 患者さんの希望もあり、がんセンター血液内科に紹介となった。結果は慢性骨髄性白血病(CML)で、イマチニブ(グリベック)が開始された。

 白血球分画は好塩基球が1.5%(0~1)。CMLでは好塩基球増加が特徴とされるが、微妙な値ながらも当てはまっているのに感心した。その後翌年にも当院の健診を受けていて(会社の契約だろう)、末梢血は正常になっていた。それ以降の受診はないが、受診の証明というのは医療保険で使用するのだろうか。

 

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