なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

くも膜下出血

2014年10月23日 | Weblog

 昨日は外科医が当直だった。深夜0時前に88歳女性が後頭部痛・四肢の脱力感で救急外来を受診した。頭部CTで脳底槽~左シルビウス裂にくも膜下出血があったが、診断に自信がなかったそうだ。頭部MRIのFLAIR画像で出血が良くわかった。高齢の患者さんだが、意識もほとんど声明で、一人暮らしでADLは自立している。脳血管障害の専門病院に転送になった。

 くも膜下出血を疑ったが、所見がはっきりしない、あるいは最初からあるしても微小出血かという時には、頭部MRIを撮ることにしている。当院は頭部MRIはすぐに摂れる。日中混んでいる時でも、少し待てばMRIが撮れるのがいいところだ。

 今日は寝たきりの認知症の患者さん(89歳女性)にCVラインを入れた。食事摂取ができなくなって3回目の入院だった。最初は1か月点滴して、もう食べられないかと思われたが、途中から少し食べるようになった。今回もすでに2週間経つが、食べられない。家族は経管栄養を希望していない。2日前から痰が増えていて、微熱も出た。今日の胸部X線・CTで両側下背部に誤嚥性肺炎と思われる浸潤影と胸水を認めた。肺炎+胸膜炎か肺炎+心不全だろう。静脈穿刺はうまくいって、血液が良く引けた。ただ、ガイドワイヤーがひっかかってうまく入って行かない。何度か穿刺・血液逆流・ガイドワイヤー入らずを繰り返してがダメだった。CVキットのガイドワイヤーは尖端のできが良くない。尖端にいらかい曲がりが付いていて、そこがひっかかるようだ。別のガイドワイヤー(尖端がほとんどまっすぐに近く、柔らかい部分が長い)を持ってきてもらうと楽に挿入できた。静脈硬化とか静脈の内腔がガサガサしているんじゃないかと言ったりするが、本当かどうかはわからない。

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