昨日ジュンク堂の医学書コーナーに行って「臨床に直結する血栓止血学」を購入した。amazonの書評が良かったのでつい買ってしまったが、ここまで本格的に勉強するのはやりすぎかなとも思った。通読するのに2カ月はかかる見込みだ。岡田定先生の本など血液の医学書を読むと、他科の先生から相談された症例を思い出した。赤血球増加症で血球自体は小球性を呈していた中年男性は真性赤血球増加症だったのではないか。腫瘍性に赤血球が増殖するため鉄欠乏による小球性になるのだった。何故かAPTTのみ異常を呈していた老年男性は後天性血友病だったのではないか。前者は血液科に紹介するように勧めたはずだ。後者はどうしたか覚えていない。
市医師会誌の原稿募集の締め切りが近い。昨年は初期研修のころの話を書いた。病院内に原稿を書く先生はほとんどいないので、当院から一人くらい出す必要がある。今年は大学にいたころの研究の話を書くことにした。研究は病理学教室に出向して3年間させてもらった。平凡でこれといった特徴のない自分から見ると、良くも悪くも個性的な先生方が多かった。