なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

教授に挨拶に行く

2014年10月10日 | Weblog

 昨日は大学病院の消化器内科教授に挨拶に行った。当院消化器科の先生のおひとりはもともと消化器内科で有名な病院から赴任されていて、大学の消化器内科と直接関係はなかった。出身病院の消化器科の先生方や地域の消化器系の先生方は大学医局に所属しているので、大学の消化器内科の医局に入会しないかと、以前から誘われていた。大学の人事で異動させられる可能性を考えて、今までそのままになっていた。年齢も進んで、もう異動もないだろうという気持ちになったらしい(たぶん)。

 私もその医局に所属しているが、人付き合いは苦手なので、ふだん同門の先生方とのお付き合いはあまりない。ただ一応医局の先輩にはなるので、付き添いということで一緒に行った。入会は歓迎しますよと言われて、あとは二言と三言言われたが、面会時間は3分で終了した。医局秘書さんに入会手続きの書類をもらって帰ってきた。医局員の病院への赴任をお願いするわけでもないので、ふだん各地の病院関係者から赴任依頼を受けている教授としては、息抜き的な気楽な面会なのだろう。

 縦隔リンパ節腫脹と心嚢液貯留の86歳男性は、心臓センターのある専門病院で経食道エコーや心嚢液穿刺の検査を受けたが、診断がつかなかった。自宅で様子を見ていたが、食欲不振で当院内科を受診した。今度は頸部・腋下・肺門・腹部大動脈周囲のリンパ節腫脹もあった。頸部リンパ節を外科医に生検したもらって、悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)と診断された。入院後は食欲もよく、普通に病棟内を歩行している。ここからの進行は速いのだろうが、はたして癌化学療法の適応はあるのだろうか。縦隔リンパ節腫脹に真っ先に気づいた若い先生が主治医になっている。家族がもういいですと言えば話は別だが、そうでなければ基幹病院腫瘍センターを受診してもらう予定とした。治療の対象にならなければ、できるだけ自宅で過ごしてもらうという方針がいいのだろうが、はっきり診断されてしまうと、家族はそのまま病院に置いてくださいと言いそうだ。

 明日から3連休になる。連休最後の月曜日が日直だ。土日は妻と福島県の猪苗代~裏磐梯に行く予定にしていた。台風19号が近づいて来ているが、土日は何とか天気が持ちそうだ(曇りの予報)。

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