なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

ESBLが検出

2014年10月16日 | Weblog

 急性腎盂腎炎で入院した(正確には食欲不振)88歳女性の尿培養で大腸菌ESBLが検出された。10日前に救急外来を受診した施設入所中の91歳男性も尿路感染症で尿培養を提出するとProteus mirabilisESBLだった。

 前者の女性は入院なので、途中でカルバペネム(チエナム)に変更した。後者の男性は、食欲もあってバイタルに問題なかったので、(年齢を考慮すると好ましくはないが)外来で治療を開始して、改善しなければ入院とした。セフトリアキソン点滴静注とクラビット内服といういつもの処方だった。週明けに再受診してもらうと、解熱して検査所見も改善していた。そこで尿培養でESBLと判明した。ニューキノロンは感受性なし。ホスミシンに感受性があったが臨床的にはどうなのか。セフェム系経口は当然感受性なし。迷ったが、STで感受性があったので処方してみた。 今日外来の検査ではすっかり治っていた。正しい治療だったかわからないが、結果は吉と出た。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする