なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

芽球45%

2014年10月09日 | Weblog

 3日前の月曜日に内科クリニックから左肺炎の78歳男性が紹介されて入院した。東京の方で、たまたま当地に来ていて発熱が出現した。東京の板橋区にある大学病院消の化器科に通院している。入院してセフトリアキソンを開始すると、すぐに解熱した。ただ末梢血検査が異常だった。

 白血球数8300、Hb11.0、血小板数6.3万で、白血球分画では異型リンパ球が22%だった。次の日の午後に担当になった若い先生から相談を受けた。解熱して、バイタルサインとしては安定している。食事も全量摂取だった。何だか変だが、よくわからない。再検して分画は血液に詳しい検査技師さんに目視で確認してもらうことにした。

 昨日の末梢血検査で、芽球が45%と出た。基礎に急性白血病がある。通院している大学病院の血液内科に連絡して、翌日に受診することに決まった。新幹線で行くのは危険と判断される。といって地域の救急車は使えない。今まで頼んだことがなかったが、民間救急車を依頼した。東京まで概算で10万円かかるという。搬送まで敗血症性ショックにならないことを祈った。とりあえず今朝まで無事に過ごして、東京へ向かって出発した。大学病院は満床のため、関連病院の血液内科に直接入院するよう指示がきたそうだ。やれやれ。

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