読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦

2009-12-21 23:56:39 | 小説
今回ご紹介するのは「夜は短し歩けよ乙女」(著:森見登美彦)です。

-----内容-----
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町(ぽんとちょう)に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。
けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する”偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。
そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。
山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作!

-----感想-----
まず初めに…
この作品は2007年の本屋大賞で第2位に入った強豪です。
このときの第3位が三浦しをんさんの「風が強く吹いている」であったことから、この作品のレベルの高さを窺い知ることができます。
あれの上に来る作品とは一体どんなものなのか。。。
今まで読むのは後回しになっていましたが、今回ついに読んでみました。

そして読み進めていく中で、この作品はセリフの言い回しがとんでもなく面白いなと思いました
若干高慢ちきな語り口調の「先輩」と、ものすごく丁寧な語り口調の「黒髪の乙女」。
この二人が交互に物語を語っていくのですが、それぞれの考え方や人格がこれでもかというくらいに違っていてウケました^^
役回りも対象的で、常にその場の主役になる「黒髪の乙女」と、道端の石ころのような存在に甘んじてしまう「先輩」。
何とかして黒髪の乙女の気を引こうとする先輩の奮闘ぶりが面白かったです。

セリフの言い回しのほかに、登場する人物も曲者揃いでした。
京都を舞台に、わけの分からない人物たちが面白おかしい物語を繰り広げます。
ファンタジー色もあり、この作品のイメージでいくと京都の先斗町(ぽんとちょう)という町は、三階建ての電車型自動車兼自宅に乗った伝説的なおじいさんが夜な夜な跋扈(ばっこ)するやばすぎる町という感じです(笑)

出てくる言葉や物も面白いです。
「おともだちパンチ」やら「偽電気ブラン」やら、聞いたこともないような言葉がたくさん出てきました。
「偽電気ブラン」はものすごく美味いと評判の酒の名前なのですが、偽でしかも電気とは。。。謎ですね
それだけに作品世界は他ではあまり見ない、独特なものになっています

私的には学園祭の話がぶっちぎりで面白かったです
この作品の流れからして当然何の変哲もない学園祭になるはずもなく、ここでも曲者たちが活躍します。
中でも「韋駄天コタツ」が登場したときはウケました。
以下本文より一部抜粋。

「韋駄天コタツにも手を焼いてる」
「韋駄天コタツ!?コタツなのに韋駄天とはこれ如何に?」
「妙な連中がコタツに入って、構内をうろついてんだよ。あんまり神出鬼没だから、韋駄天コタツと呼んでるのさ」

当たり前のように「韋駄天コタツ」などという意味不明な言葉が出てくるのがこの作品の真骨頂です。
この韋駄天コタツは神出鬼没で、学園祭事務局の追撃をかわしながらあらゆる場所に現れます。
そして通りかかる人をコタツに誘い、鍋を振る舞うのです。
学園祭事務局としては、無許可でそういうことをやってもらっては困るということで捕まえようとしていますが、韋駄天の名は伊達ではなくそう簡単には捕まえられません。
これを読んで、実際に学園祭でこういうコタツがあったら面白いかも…と思いました^^
韋駄天の如くあちこちに移動しながら鍋を振舞うコタツ。。。きっと話題を呼ぶのではと思います
事務局(及び学校の風紀を取り締まる方々)には韋駄天どころか怒涛の如く追いかけられると思いますが(笑)

もう一つ、学園祭事務局の手を焼かせるものに「偏屈王事件」というものがあります。
偏屈王は構内の路上で突如上演される断片的な劇の総タイトルで、ゲリラ演劇として話題を呼んでいます。
1回の上演時間は5分にも満たず、あっという間に上演し、あっという間に居なくなります。
それだけに学園祭事務局も捕まえるのに手を焼いています。
劇を上演するだけなら捕まえなくても良い気がしますが、狭い廊下で上演した際に見物に集まった観客が将棋倒しになるなど問題も起きているので、無視するわけにはいかないようです。
そしてここでも、黒髪の乙女は意図せずしてこの学園祭の主役の座に上り詰め、先輩は道端の石ころとして奮闘します。
さらには「パンツ総番長」なる、この学園祭において重要な鍵を握る人物も登場し、色々な人物が入り乱れて面白い恋愛コメディーのような物語が繰り広げられました。
なぜパンツ総番長なのかというと、ある悲願成就のためにパンツを穿き続けて云々、つまりろくなものではないです(笑)
この学園祭の話は本当に面白かったので、いつか映像化されないかなと期待しています

最後に、序盤で登場した世の中の理を表したような面白いセリフをご紹介。
「この広い世の中、聖人君子などはほんの一握り、残るは腐れ外道かド阿呆か、そうでなければ腐れ外道でありかつド阿呆です。ですから、ふるいたくない鉄拳を敢えてふるわねばならぬ時もある。」

これは「おともだちパンチ」伝授時のセリフなのですが、「そうでなければ腐れ外道でありかつド阿呆です」の部分がウケました。
腐れ外道でかつド阿呆って、人間として終わってるんじゃ…と思いました

こんな感じで非常に笑える言い回しや会話の多かったこの作品。
伊達に本屋大賞で2位に入ってないなと感服しました。
気軽に読めて笑える作品なので、年末年始に読書を楽しみたい人にはお勧めだと思います


※図書レビュー館を見る方はこちらをどうぞ。

※図書ランキングはこちらをどうぞ。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一族の悲願

2009-12-20 17:02:06 | スポーツ


今日のテーマは「一族の悲願」。
何の一族なのかというと、競馬界の「薔薇一族(ローズ一族)」です
さきほど行われた第61回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)で、薔薇一族のローズキングダムが勝ちました。
結果は以下のとおりです。

1着 ローズキングダム
2着 エイシンアポロン
3着 ダイワバーバリアン
4着 ガルボ
5着 ニシノメイゲツ

薔薇一族にとって、これが初のGⅠ制覇となりました
名前に「ローズ」や「ロゼ」など、薔薇を意味する言葉が付くのがこの一族の証です
今まで重賞戦線で活躍する馬は居たものの、GⅠでは一度も勝つことが出来ませんでした。
数年前からGⅠ制覇は「一族の悲願」と言われるようになっていました。
しかしこの薔薇一族、どうにも大舞台に弱いイメージがあって、GⅠで勝つのは無理なのでは…と思っていました。
私的にも特に薔薇一族のファンというわけではなく、それほどGⅠ制覇を熱望してはいませんでした。

そんな中、彗星のごとく登場したのがローズキングダム。
2戦2勝で朝日杯フューチュリティステークスに駒を進めてきました。
前走の東京スポーツ杯2歳ステークスの勝ち方が良かったのと、一族の悲願も相まってか、単勝2倍台前半の支持を集めて1番人気になっていました。
ここで私も、この馬が勝って悲願を成就させたら感動的だなあ…と思いました。
なので応援馬券で単勝を1000円ほど買うことにしました。
私はどうしても勝ってほしい馬の応援馬券を買うときは、頭の数字が「1」になるようにしています。
「1着になってほしい」という願いを込めて。。。
そしてこれが功を奏してか?、見事にローズキングダムが優勝
一族の悲願はここに成就されたのでした。

そして来週はいよいよ有馬記念です
どの馬に夢を託すか、既に決めている人もいるかも知れませんね^^
2009年最後の大レース、どの馬も頑張ってほしいと思います
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほうとう鍋

2009-12-19 12:10:00 | グルメ


「ほうとう鍋」は山梨県を中心とした地域で作られる郷土料理です。
戦国時代の甲斐の武将「武田信玄」の軍勢が陣中食として利用してきたものでもあります。
私が食べたほうとう鍋はカボチャ、人参、ゴボウ、しいたけ、豆腐、まいたけ、白菜、ネギ、とり肉、ぶつ切りの太いうどんなどが入っていました。
味はみそ仕立てで、それほど味噌が強調されているわけではなく、食べやすい味でした。
調べてみると、ぶつ切りうどんは茹でていない状態で鍋に入れるそうです。
ここは一般のうどんと違うところですね。

野菜がたくさん入っているので栄養バランスも良さそうです
鍋は効率よく野菜を摂れるところが良いなと思います。
生野菜だとたくさん食べるのは大変ですが、鍋なら気軽に食べられます。
基本的に具は何でも良いらしく、その辺りの手軽さが、戦国時代に陣中食として用いられた要因かも知れません。
機会があれば一度、本場山梨のほうとう鍋を食べてみたいなと思います
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いよいよ冬

2009-12-19 00:09:10 | ウェブ日記


今週の東京はかなり寒くなっています。
最高気温が10度を下回る日が続いていて、本格的な冬の到来を感じます。
12月第一週の時点ではまだ晩秋という感じでしたが、今は完全に冬の寒さです。
晩秋から冬にかけての移り変わりは早いなと思います。
たしか今年は暖冬のはずでしたが、予想外に強力な寒波が来たようですね
歩いているとき、正面から強い風が来ると、あまりの寒さで呼吸が乱れることがあります。

写真は新宿御苑で撮ったものです。
「新宿御苑の紅葉」を見に行って園内を奥まで進み、その帰りにこの道を通りました。
こんなすごい並木道があるとは知らなかったのでビックリしました
この木は何の木なのでしょうかね、気になるところです
白樺ですかね?
すっかり葉っぱも落ちてきていて、この光景は冬の訪れを連想させます。
たぶん今行ったらほとんどの葉っぱが落ちているのではと思います。
東京ではあまり見られませんが、雪が降ればこういった木が雪化粧してとても美しいので、この冬(交通に支障がない範囲で)そういう景色を見る機会があれば良いなと思います
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

”白ひげ”という男

2009-12-17 23:55:02 | マンガ
読書日和でもたまにご紹介している人気漫画「ONE PIECE 」。
子供から大人まで幅広く楽しめるのがこの漫画の良いところです。
先日は映画「ONE PIECEフィルム ストロングワールド」が公開され、二日間で約82万人を動員する大ヒットになっています

そんな中、ジャンプ本誌の連載もここ最近特にすごいことになってきています。
白ひげ海賊団VS海軍本部&王下七武海の戦争がついに始まり、ONE PIECE史上かつてない大規模な戦いが繰り広げられています
世界最強の男・大海賊”白ひげ”の力もついに明らかになりました。
戦争が起きることになったいきさつについてはこちらをどうぞ。
ここ最近の話のタイトルをいくつか取り上げると、

第551話 四皇”白ひげ”
第552話 ”エースと白ひげ”
第553話 ”頂上決戦”
第554話 ”大将赤犬”
  :
第558話 ”弟”
  :
第563話 ”心臓一つ 人間一人”
第564話 ”世界を揺らす男”
  :

というようになっています。
私的には「四皇”白ひげ”」の回の話が特に印象に残っています。
白ひげさん。。。既に高齢とはいえ、世界最強の男の偉大さを存分に発揮してくれます。
この回は本当に格好良かったです。
それと「心臓一つ 人間一人」の回も。
白ひげの人間の器の大きさが描かれていました。
「バカな息子をそれでも愛そう」の台詞が印象的でした。

この戦争が始まる前、多くの人が予感したであろうことに「白ひげの死」があります。
白ひげが死に、いよいよ世界の均衡が崩れるのではないかと…
もともとそういった伏線もありましたし。
そしてジャンプ本誌の連載を見ていると、徐々に、徐々に、白ひげの死が現実味を帯びてきているような気がします。
海軍本部&王下七武海の力はやはり強大で、いくら白ひげ海賊団と言えども手こずっているのは否めません。
この戦争も佳境を迎えており、これからどんな展開になっていくのか、予断を許さない状況です。
何とか白ひげ海賊団に勝ってもらってエースの公開処刑を阻止してほしいのですが、果たして…

とにかく今は「ONE PIECE 」が熱い
毎週続きが楽しみになるものがあると良いですね。
実は映画「ONE PIECEフィルム ストロングワールド」も見たので、そのうちレビューを書こうと思います
それではまた。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沈まぬ太陽

2009-12-15 22:26:06 | 音楽・映画


先日「沈まぬ太陽」という映画を観ました。
これは「白い巨塔」や「華麗なる一族」でおなじみの山崎豊子さんの同名小説を映画化したもので、約3時間半に及ぶ大作となっていました。

-----内容-----
昭和30年代―。
巨大企業・国民航空社員の労働組合委員長、恩地元。
組合委員長として職場環境の改善に取り組んだ結果、恩地を待っていたのは会社からの海外赴任命令だった。
恩地はパキスタン、イラン、そして路線の就航もないケニアへと赴任。
会社は帰国をちらつかせ、恩地に組合からの脱退を迫る一方で、露骨に組合の分断を図っていた。
そんな中、共に闘った同期の行天四郎は早々に組合を抜け、エリートコースを歩みはじめる。
同僚でありながら行天の愛人の国際線客室乗務員・三井美樹は、対照的な人生を歩む2人を冷静に見続ける。
行天の裏切り、更に妻・りつ子ら家族との長年にわたる離れ離れの生活―。
焦燥感と孤独とが、恩地を次第に追いつめていく。
十年におよぶ僻地での不遇な海外勤務に耐え、本社へ復帰を果たしたものの、恩地への待遇が変わることはなかった。
逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。
航空史上最大のジャンボ機墜落事故。
想像を絶する犠牲者の数―
遺体の検視、事故原因の究明、補償交渉。
救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、誰も経験をしたことがない悲劇に直面し、苦悩する。
墜落は、起こるべくして起きた事故だったのか。
政府は組織の建て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請。
恩地は新設された会長室の室長に抜擢される。
「きみの力を借りたい」。国見の真摯な説得が恩地を動かした。
しかし、それは終わりなき暗闇の始まりだった・・・・・・。

-----感想-----
企業の不条理。。。序盤はこれに尽きます。
国民航空(モデルは日本航空)の労働組合委員長として、職場の過酷な労働条件を改善すべく戦った恩地元(おんちはじめ)。
しかしその結果彼を待っていたのは、会社からの懲罰人事でした。
上層部からの強い力により、恩地はパキスタンに飛ばされることになってしまいました。



一方、恩地の同期で労働組合副委員長だった行天四郎(ぎょうてんしろう)には、会社から甘い声がかかります。
行天は恩地と違い慎重な性格だったので、そこに付け込まれたようです。
その結果彼は恩地を裏切り、あろうことか労働組合の切り崩し工作に加担することになります。
恩地が海外で不遇の日々を送っている間に今までの労働組合は弱体化し、会社の意のままに動く御用組合(ごようぐみあい)が勢力を増していきました。
恩地はパキスタン勤務の後は日本に帰れるはずだったのですが、ある日会社から電報が来て、今度はイランに飛ばされることになってしまいました。
さらにその後はケニアに飛ばされることになり、前代未聞の海外たらい回し人事が続きます。
一応会社からは、「謝罪文を書いて二度と会社にたて突かないと誓約すれば日本に返してやる」という条件が提示されたりもしましたが、恩地はこれを許しませんでした。
その結果10年近くに渡って海外で暮らすことになってしまったのです。
その間に恩地の母が亡くなってしまって可哀相でした。
お葬式の際、会社からは花が届けられていましたが、何だかなあ…という感じです。
散々ひどい仕打ちをしておいて、儀礼的に花など贈られても、かえって頭にくるような気がします。



何とか本社に復帰したある日、ついに「その日」がやってきます。
国民航空の飛行機が御巣鷹山に墜落したのです。
その飛行機は大阪行きで、小さな子供が客室乗務員に付き添われて乗っていくときの描写が印象的でした。
恩地は遺族係として犠牲者の遺族と向き合っていくことになります。
一人一人と誠実に話していく恩地でしたが、補償交渉を早く進めたい会社側は、遺族の感情を逆撫でするようなことをします。
恩地は憤るものの、一人の力ではどうすることも出来ません。
さらには行天が再び暗躍し、遺族会の切り崩し工作に打って出たりもします。
遺族に団結されるとまずいということで、何としても分裂させたいようでした。
すでに行天は自分の出世にしか興味がなく、そのためにはあらゆるものを利用するようなキャラになってしまっていました。
「デスノート」の夜神月(やがみらいと)と似たような感じで、これは最後には破滅するのでは…という予感もしました。



国民航空の建て直しに政府が動いたことにより、恩地には国見正之という強力な味方が出来ます。
国見が会長に就任し、その直下に会長室を組織し、恩地はその室長に抜擢されます。
これにより一気に国民航空の腐敗が洗い出されるかと思いきや…やはり抵抗勢力というものが存在します。
そう簡単には洗い出させてくれません。
大物政治家も動き出し、いつの間にか国民航空の建て直し問題は、大物政治家+国民航空上層部のダブルの圧力に国見と恩地が立ち向かう構図になっていきます。
政治家は勝手なもので、国民航空を立て直すと言っておきながら、都合が悪くなると事態を自分達に都合が良いように収めようとします。
行天は当然のごとく恩地に圧力をかけてくるしで、映画全体を通して恩地の味方が少ないのが可哀相です。
そんな恩地ですが、たまに家族との心温まる場面があったのは良かったです
息子と牛丼を食べるシーンや、娘の結婚で相手の親の態度に憤るシーンなど、人間味があって好感が持てました。
熾烈な人間ドラマの中にそういった場面があるとホッとします



題名の「沈まぬ太陽」のごとく、恩地の不屈の闘志はどんな仕打ちを受けようと決して沈みません。
一人の男の、30年に渡る企業との戦いの物語。。。素晴らしく見応えがありました。
興味のある方はぜひご覧になってみてください
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何だか

2009-12-14 23:22:57 | ウェブ日記
浮き沈みの激しい今日この頃。
色々な感情が湧いてきて、イラついたりうんざりすることが多いです。
こんなに嫌気が差したのはいつ以来だろう…と振り返ってみると、何度か人生に嫌気が差した場面が思い浮かんできます。
それでも色々経験したからなのか最近は、「もういいよ、そんなもんだよ人生は…」と諦め気味な気持ちになります。
「諦めたらそこで試合終了ですよ」という、スラムダンクの安西先生の言葉が胸に響きますが。。。
年齢が20→21→22→23→24→25と進んできて、どうにも色々なことに辟易してきたなと思います。
志を高く持て!と張り切っていた数年前とは心理状態が変わったなあと思います。
表面上は変わっていなくても、やはり心理状態がうんざり気味だと毎日がつまらなくなってきます。
どこか空虚で充実感がありません。
先日転んで怪我をしたのも、その辺りが影響したような気がします。
風邪で意識がぼうっとしていたのもありますが、それ以上にうんざり気味だったのがまずかったです。
注意力散漫になり、転ぶのはいわば起こるべくして起こったことなのかも知れません。
重傷を負わずに済んだのを幸いとし、もっと気持ちを充実させたいです。
まあそういったものは流れによるところが大きいので、ダメなときはずっとうんざりしているでしょうし、良いときはいつの間にか充実した気持ちになるものです。
2009年も残り二週間ですし、何とか頑張りたいと思います
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グランプリ、迫る

2009-12-13 13:30:14 | スポーツ
年末のグランプリ、第54回有馬記念(中山競馬場、芝右回り2500m、GⅠ)がいよいよあと二週間後に迫ってきました。
出走しそうな馬を分かっている範囲で整理してみます。

ブエナビスタ 牝3歳   2009年桜花賞(GⅠ)、オークス(GⅠ)優勝
スリーロールス 牡3歳  2009年菊花賞(GⅠ)優勝
アンライバルド 牡3歳  2009年皐月賞(GⅠ)優勝、スプリングステークス(GⅡ)優勝
リーチザクラウン 牡3歳 2009年日本ダービー(GⅠ)2着
フォゲッタブル 牡3歳  2009年菊花賞(GⅠ)2着、ステイヤーズステークス(GⅡ優勝)
イコピコ    牡3歳  2009年神戸新聞杯(GⅡ)優勝
セイウンワンダー 牡3歳 2008年朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)優勝
ドリームジャーニー 牡5歳 2006年朝日杯フューチュリティステークス優勝、2009年産経大阪杯(GⅡ)優勝、宝塚記念(GⅠ)優勝
ミヤビランベリ 牡6歳  2009年目黒記念(GⅡ)優勝、アルゼンチン共和国杯(GⅡ)優勝
テイエムプリキュア(牝6歳) 2009年エリザベス女王杯(GⅠ)2着、日経新春杯(GⅡ)優勝
マイネルキッツ 牡6歳  2009年天皇賞(春)(GⅠ)優勝
マツリダゴッホ 牡6歳  2007年有馬記念(GⅠ)優勝、2009年オールカマー(GⅡ)優勝
エアシェイディ 牡8歳
コスモバルク  牡8歳

こうしてみると、今年は3歳馬の参戦が多いですね。
伝説の新馬戦に出た4頭(アンライバルド、リーチザクラウン、ブエナビスタ、スリーロールス)も揃って出て来ましたし。
この新馬戦の上位4頭がいずれも出世するとは、すごくハイレベルな新馬戦だったのだなと思います。
新馬戦以来となる4頭揃っての再戦ですし、この4頭を中心にした伝説の新馬戦馬券を買ってみるのも面白いかも知れません^^

一方、有力馬が続々と回避してしまったのはちょっと残念です。
ジャパンカップの上位陣を見てみると、

1着 ウオッカ →回避
2着 オウケンブルースリ →回避
3着 レッドディザイア →回避

となってしまいました。
天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップを勝ったカンパニーと、昨年のジャパンカップを勝ったスクリーンヒーローは引退してしまいましたし、ちょっとメンバー的に寂しいものがあります。
それでも全体的に見ると、なかなか骨のあるメンバーになるのではないかと思います。
中山競馬場が大得意のマツリダゴッホ、同じく小回りコースが得意のドリームジャーニーという、古馬2頭の存在も強力です。

有馬記念といえば、「世相馬券」というのがあります。
昨年は山本モナさんの不倫事件があったと思ったら、2着に全く人気のなかったアドマイヤモナークが来ましたし(笑)
有名どころでは、2001年にアメリカで同時多発テロがあった年、1着にマンハッタンカフェ、2着にアメリカンボスが来たこともありました。
こんな感じで、その年の世相を現した決着になることがあるのが有馬記念です。
…で、今年はどんな年だったかというと。。。
民主党が政権交代を果たし、頂点に上り詰めた年ですね。
ほかには「子供店長」が流行語になったように、今年は加藤清史郎君(こども)が活躍した年です。
これらをもとに世相馬券を考えてみるのも面白いかも知れませんね
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

災難

2009-12-11 22:05:52 | ウェブ日記
今日は会社が終わった後、体調が悪いので病院に行こうとしました。
どうにも風邪が長引いているので。。。
病院は18時半くらいには閉まってしまうので、急いで会社を出ました。
朝からの雨は夕方になっても止む気配はありませんでした。
急いでいたためか傘を持っていくのを忘れて、外に出てから「しまった」と思いましたが、取りにいくと時間ロスになるのでそのまま駅に向うことにしました。
コンビニでビニール傘を買えば何とかなります。
一刻も早く駅に行こうと思い、雨の降る中ダッシュしました。
しかし…
走っていたら足がもつれて、大きくバランスを崩しました。
何とかこけるのを回避すべく、足を懸命に前に出そうとするのですが、状態が完全に前のめりになってしまい、もはやどうにもなりません。
ほんの一瞬の出来事ですが、時間が経つのが長く感じました。
そしてすごい勢いでザバーン!と水溜りに突っ込む羽目になりました。
コートとバッグが致命的に水を喰らったのが分かりました。
右足もズザッと地面と擦れたのが分かり、辺りが暗かったのでどのくらいダメージを受けたのか分かりませんでしたが、嫌な予感がしました。
咄嗟についた左手もダメージを受けていて、手の甲の部分の感覚が変になっていました。
間髪入れずに何とか起き上がり、前に進もうとしましたが、そこでまたもや足がもつれました。
今日は受難の日のようです。
再び水溜りに突っ込むことになり、さすがにうんざりしました。
何とも言えない落ち込んだ心境で起き上がり、状況を把握しながら歩き出しました。
右足のひざの部分が熱いので見てみると、ジーンズに大きな穴が開いていました。
徐々に痛み出してきて、確実に出血しているだろうなと思いました。
ひとまず駅にいって体勢を立て直さなければ応急手当も出来ないので、右足を気にしつつ駅に向いました。
ちょうど帰りの電車が来ていたので、そのまま乗ってしまうことにしました。
そして降りて改札を出て、その先にある壁際で体勢を立て直すことにしました。
まず雨のせいで眼鏡が水滴だらけになり、極度の視界不良の状態だったので、眼鏡を拭きました。
次に右足。
恐る恐るジーンズに開いた大きな穴を覗いてみると、ひざが血だらけになっていました。
この出血量は予想外で、さすがに血の気が引きました。
もしかしたら縫合しないといけないくらいの大怪我なのか?という思いが脳裏をよぎりました。
これを見てから、一段と傷が痛み出しました。
たぶんそれまでは視覚が認識していなかったからそれほど痛まなかったのだと思います。
ティッシュを出し、傷口に当てましたが、他に応急処置になりそうなものはありませんでした。
数分間は壁際でじっとしていたので、はたから見たら不審だったかも知れません。
部屋に帰ってから手当てしようと思い、再び歩き出しました。
まずコンビニに寄ったのですが、最悪なことにビニール傘がありませんでした。
とにかく全ての流れが最悪。
みなさんも一年に何度か、そういった日があるのではと思います。
私は今日がそうだったようです。
いよいよ意気消沈したものの、まだ何とか気力は残っていたようで、今日の夕食と明日の朝食を買って帰りました。
またもや雨に打たれながら、とぼとぼと帰りました。
本当はダッシュで帰りたいのですが、右足が痛くて無理でした。
何とか部屋に帰りついたときには、身も心もボロボロでした。
ものすごく気分が落ち込んでいました。
ジーンズを脱いで傷口を見てみると、皮は完全に裂けてしまっていて、2ミリくらい陥没していたり、縦に三本の傷ができていたりと、散々な状態でした。
それでも、肉が裂けて骨が見えるほどひどい状態ではなかったのが幸いです。
たぶん縫合するほどの傷ではなさそうです。
血が止まらないので、ティッシュを当てて包帯を巻いて、右足になるべく力を入れないようにしています。
今はやっと血が止まってきました。
外科に行ったほうが良いのか微妙なところですが、どのみちもう閉まっているので、このまま安静にしていようと思います。
明日起きて極度に痛むようなら、外科に行くとします。
とにかく今日は災難でした。
早く寝て体力を回復させようと思います。
それではまた
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カツの卵とじ鍋

2009-12-10 23:42:37 | グルメ


先日、「大戸屋」でカツの卵とじ鍋の定食を食べました。
同じカツでもサクサクの衣のカツとは全く違った味わいになります。
こちらは鍋なのでスープ仕立てで、それが衣にしみ込んでジューシーになっています
寒い冬にはおすすめのような気がします。

味は極端に濃いということはなく、ほどよい感じでした。
なので写真手前のレンゲを使って、鍋のスープをちょっとご飯にかけてみました。
これは鍋料理を食べるときによく見る光景ですね。
今回はカツの鍋でしたが、これが具沢山の鍋だったりすると、スープに色々な栄養が含まれていたりします。

カツが結構大きくて、予想以上に食べ応えがありました。
そして食べ終わる頃にはだいぶ体が温まっていました^^
ご飯がよく進むおかずというのがありますが、これはその部類に入ると思います。
いよいよ寒くなってきたし、鍋料理で温まるのも良いものです
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする