Sightsong

自縄自縛日記

松丸契+山本達久@公園通りクラシックス

2021-04-25 12:32:05 | アヴァンギャルド・ジャズ

渋谷の公園通りクラシックス(2021/4/24)。

Kei Matsumaru 松丸契 (as, etc.)
Tatsuhisa Yamamoto 山本達久 (ds, etc.)

松丸ソロ。これまで氏が行ってきた独奏シリーズの一環と言うこともできる。サックスの管の響きそのものに焦点を当てた鳴らし方(音がオーバルのように広がっていく)から、フレーズのさまざまな展開を経て、ドラムセットに向かって吹き楽器を共鳴させた。同様にピアノを共鳴させたことがあって、それは音色が異質であるとともに響きを制御できるペダルがあったからこそのサウンドだった。今回はバスドラの共鳴がドローンのような効果をあげていた。やがて山本さんがエフェクト音を付加し始めると、松丸さんは会場全体での響きとの共演とばかりに壁のほうに歩いていった。

山本ソロ。いくつものシンバルの擦りによる高周波音を作り出し、それを取り込んでサウンドとして重ね合わせてゆく。この音が大きくなり、あるリミッターを超えるように思えたあたりから、山本さん独特の揺らぐ高速パルスを繰り出してきた。松丸さんもやはり入ってきてアルトを吹いたのだが、それまでの山本サウンドに足すべきものとして同じ音の繰り返しを選んでいたことがおもしろく思えた。

デュオ。エフェクトと生パルスと加工パルス、重力を持ったブロウとエフェクトとの相乗効果は聴く者を麻痺させるものでもあり、少し呆とさせられた。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●松丸契
内橋和久+松丸契@千駄木Bar Isshee(2020年)
松丸契@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
松丸契@東池袋KAKULULU(2020年)
瀬尾高志+松丸契+竹村一哲+高橋佑成@公園通りクラシックス(2020年)
松丸契+永武幹子+マーティ・ホロベック@なってるハウス(JazzTokyo)(2020年)
松丸契@下北沢No Room For Squares(2020年)
松丸契+片倉真由子@小岩コチ(2020年)
細井徳太郎+松丸契@東北沢OTOOTO(2019年)
松丸契『THINKKAISM』(2019年)
纐纈雅代+松丸契+落合康介+林頼我@荻窪ベルベットサン(2019年)
m°Fe-y@中野Sweet Rain(2019年)
SMTK@下北沢Apollo(2019年)

●山本達久
山本達久+纐纈雅代@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
中村としまる+山本達久+坂口光央@新宿ピットイン(2020年)
キム・ミール+クリスチャン・ヴァルムルー+ジョー・タリア+山本達久@七針(2019年)
ジョー・モリス@スーパーデラックス(2015年)


モンドリアン展@SOMPO美術館

2021-04-25 10:52:41 | アート・映画

コロナ禍でSOMPO美術館もお休みに入ってしまうと気づき、あわてて「モンドリアン展」を観てきた。

やっぱり眼が悦ぶ。あらためて認識したことは、代表的なコンポジションの作品群がたんに構成主義的なものではなくトポロジー的でもあったこと。それは分割要素から成るものではない(だから生活美を追求したオランダのデ・ステイル運動から離脱した)。

またモンドリアンは静的とみなされるのを嫌った。1937年の「線と色のコンポジション:III」に二重線が導入されているのは、ジャズからインスパイアされて動的な性格を持たせようとしたためだという。テオドール・アドルノがジャズについて「演奏(interpretation)の一マニール」と否定的に書いたのが1936年(『プリズメン』、1955年)。その後ビバップが登場し、アドルノのジャズ論は無理解の典型として評価されるようになったけれど、アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハへのインタビューでもこのことが引用されていたし(2008年の動画)、いまもジャズや即興に対する言説の歴史として共有されている。ちなみにアンリ・マティスの軽やかな『ジャズ』は1947年。

開場にはヘリット・リートフェルトの椅子がいくつも展示されていて、それも嬉しい。デ・ステイルいいなあ。日本ではじめてデ・ステイルの大々的な展覧会が開かれたのは1998年頃で(池袋のセゾン美術館に観にいった)、すごく気持ちよかった記憶がある。図録がどこかにあるはずだし発掘しよう

SOMPO美術館は5月11日まで臨時休館だそうです。いい展覧会なので復活したらぜひ。


神田綾子+真木大彰@Permian

2021-04-24 08:03:38 | アヴァンギャルド・ジャズ

不動前のPermian(2021/4/23)。

Ayako Kanda 神田綾子 (voice)
Hiroaki Maki 真木大彰 (turntable)

真木ソロ。ターンテーブルに弦を接触させ、そこでの摩擦や衝突から得られる音をピックアップし、増幅する。弦とターンテーブルとの関係も増幅のあり方も操作される一方、ターンテーブルはループであるから、この音が長い紐のようなグルーヴを作り出している(ああ、グルーヴは溝でもあるのか)。これに加えてもうひとつの小さいターンテーブルが並行して機能し、サウンドは複数の声と化す。

神田ソロ。先のターンテーブルからのつながりもあったか、ささやく声を長く連なる紐として、さらに別人格が加わっていく。ひとりからふたりへ、そして数えられない複数へ。この重なりが劇場的でもあり、解読不可能な言語をもって事件を生みだすのが方法論としておもしろい。やがてそれはひとりの声へと戻り、否応なく時間を意識させられる。

デュオ。一転して紐ではなく断片の収集からはじまる。各々が断片の数々をくっつけて大きな塊とし、また別の断片を生みだす。聴く者の耳はその離合集散のありようにシンクロし、音世界に連れ込まれる、ではなく、一体化させられる。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●神田綾子
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)


澁澤龍彦『旅のモザイク』

2021-04-23 08:38:31 | 思想・文学

さほど熱心な澁澤龍彦の読者でもなかったのだけれど、1970年代に書かれた旅日記『旅のモザイク』(人文書院、1976年)を気分転換に読んだらちょっと感心して笑ってしまった。

阿蘇山の噴火を見て、澁澤は「火山とエロティシズム」の関係に憑りつかれたようになる。噴火を眺めて興奮し火口で狂態の限りを尽くすサド侯爵の『悪徳の栄え』からはじまり、ゲーテが『イタリア紀行』において火山から死に誘惑されたこと、古代ローマの博物学者プリニウスが火山の噴火時にその場から動かず死んだこと。白昼夢のような想像から醒めて、澁澤が足を運んだのはストリップ劇場だった(なぜ火山かは省略する)。

あるいは竜飛岬のつららを見て、J・G・バラードのSF『結晶世界』を思い出したりもしている。

こういう人は碩学とか衒学的とかいうよりブッキッシュといったほうがいいのかな。

●澁澤龍彦
ヴィクトル・I・ストイキツァ『幻視絵画の詩学』、澁澤龍彦+巖谷國士『裸婦の中の裸婦』
澁澤龍彦『高丘親王航海記』


林栄一+武田理沙@公園通りクラシックス

2021-04-23 00:38:01 | アヴァンギャルド・ジャズ

渋谷の公園通りクラシックス(2021/4/22)。

Eiichi Hayashi 林栄一 (as)
Risa Takeda 武田理沙 (ds, p, key)

はしゃぎ小宇宙の武田理沙と60億分の1・林栄一。組み合わせの妙か。

その期待は開始直後からのスタートダッシュでいきなり叶えられた。ひたすら愉しそうにドラムスを叩く武田さんに、音波の先っぽが大理石のように固い林さんのブロウが衝突する。武田さんは叩きながらぐるっと回って場所を変え、すぐにキーボードとピアノに移行、これをはしゃぎと言わずして何と言おう。セカンドセットではアルトのフレーズに沿うようなピアノも聴くことができた。

ちょっと意識が火星に飛んだ。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●林栄一
Fado-mo-two@in F(2020年)
「飴玉☆爆弾」@座・高円寺(2020年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
リューダス・モツクーナス『In Residency at Bitches Brew』(JazzTokyo)(2018年)
<浅川マキに逢う>ライブ&上映会@西荻窪CLOPCLOP(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年)
林栄一+小埜涼子『Beyond the Dual 2』(2014-15年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ
早川岳晴『kowloon』(2002年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999-2000年)
高瀬アキ『Oriental Express』(1994年)

●武田理沙
近藤直司+永田利樹+武田理沙@喫茶茶会記(2020年)
松本ちはや+武田理沙@なってるハウス(2020年)
mn+武田理沙@七針(2019年)
武田理沙『Pandora』
(2018年)


森下周央彌+竹下勇馬+増渕顕史@Ftarri

2021-04-20 07:16:12 | アヴァンギャルド・ジャズ

水道橋のFtarri(2021/4/19)。

Suomi Morishita 森下周央彌 (g, etc)
Yuma Takeshita 竹下勇馬 (Mechanized Instruments)
Takashi Masubuchi 増渕顕史 (g)

役割はそれぞれ演奏者自身により固定されているようでもあり、互いに呼応してそれを交換しあうようでもある。増渕さんのギターはとくに単音の選定と立ち上がりに焦点が当てられているようなのだが、それを取り巻く大気の領域に立っていた森下さんとその役割を交換する時間もあった。

竹下さんはベースを使わず自作楽器のみ。それらとの間合いは、機械の自律性にまかせるあり方、手を添えてどこかに走らせるようなあり方の両面。半自律性のおもしろさという点では、セカンドセットで参加してきた森下さんの玩具的な機械にもあった。

文字通り三者三様であり、その接近と離脱が音楽の妙味となっていた。

FujiX-E2、7artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●竹下勇馬
のっぽのグーニー+竹下勇馬、阿部薫没有未来@大崎l-e(2019年)
Hubble Deep Fields@Ftarri(2019年)
高島正志+竹下勇馬+河野円+徳永将豪「Hubble Deep Fields」@Ftarri(2018年)
Zhu Wenbo、Zhao Cong、浦裕幸、石原雄治、竹下勇馬、増渕顕史、徳永将豪@Ftarri(2018年)
高島正志+河野円+徳永将豪+竹下勇馬@Ftarri(2018年)
TUMO featuring 熊坂路得子@Bar Isshee(2017年)
竹下勇馬+中村としまる『Occurrence, Differentiation』(2017年)
二コラ・ハイン+ヨシュア・ヴァイツェル+アルフレート・23・ハルト+竹下勇馬@Bar Isshee(2017年)
『《《》》 / Relay』(2015年)
『《《》》』(metsu)(2014年)

●増渕顕史
杉本拓+増渕顕史@東北沢OTOOTO(2020年)
池田陽子、増渕顕史、野川菜つみ、田上碧、メーガン・アリス・クルーン@Ftarri(2019年)
アレクサンダー・ホルム、クリス・シールズ、クラウス・ハクスホルムとのセッション@Permian(2019年)
森重靖宗+池田陽子+増渕顕史『shade』(2018年)
齊藤僚太+ヨシュア・ヴァイツェル+増渕顕史@Permian(2018年)
Zhu Wenbo、Zhao Cong、浦裕幸、石原雄治、竹下勇馬、増渕顕史、徳永将豪@Ftarri(2018年)
クレイグ・ペデルセン+エリザベス・ミラー+徳永将豪+増渕顕史+中村ゆい@Ftarri(2017年)
杉本拓+増渕顕史@東北沢OTOOTO(2017年)
Spontaneous Ensemble vol.7@東北沢OTOOTO(2017年)
『OTOOTO』(2015、17年)


豊住芳三郎+照内央晴+吉田つぶら@山猫軒

2021-04-18 10:21:50 | アヴァンギャルド・ジャズ

埼玉県越生町の山猫軒(2021/4/17)。

Sabu Toyozumi 豊住芳三郎 (ds, 二胡)
Hisaharu Teruuchi 照内央晴 (p)
Tsubura Yoshida 吉田つぶら (tap)

豊住さんへのインタビュー第二弾のあと、演者のお三方は準備をする。照内さんのクラシックピアノ、豊住さんの入念極まりないセッティング(バスドラは向きを変えたそうだ)、吉田さんのリラックスしたステップ。

はじめは豊住+照内デュオ。あらためて豊住さんの音の強烈さと鋭さに驚いてしまう。ふたりは曲的に音を強化してゆく。静寂を活かしたピアノの響きは執拗にもなり、また前方に吹き飛んだマレットを取りにきた豊住さんはそのまま遊びに入る。だが豊住さんはまたドライヴをはじめ、ハガキや手による擦りがブラシのような効果をもって迫る。ここでトリオとなり激化。その愉悦の時間は、光の乱反射のような雰囲気で収束した。ピアノの響きの制御もそれに寄与していたように聴こえた。

セカンドセットは豊住+吉田デュオ。豊住さんの二胡は意外に長めであり、表現の中心にじわじわと動いてきたのかもしれない。その音は逸脱的でもあり、力をふっと抜いたところでは踊りを幻視させるようでもあり。この音世界を吉田さんがタップで刻み、やがて手にもったペットボトルの音とともに滑って遊びの要素を入れてきておもしろい。

トリオとなり、また違うサウンドに変わった。吉田さんは横から縦へ、さらに跳躍へと動きを発展させ、豊住さんは手拍子も使ってそれに柔らかくも固くも呼応する。3人の音はそれぞれがクラスターとなり相互のずれを音楽とする。やはりここでピアノの響きがクラスター間の橋渡しになっている印象を覚えた。また各々のクラスターのなかにもグラデーションが生じる。その表現は離れ、また集まり、動的な展開が素晴らしい。1時間ほどの長いセットだったが魅せられているうちに時間が過ぎた。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●豊住芳三郎
豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)
纐纈雅代+佐藤允彦+豊住芳三郎@新宿ピットイン(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@山猫軒(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)
豊住芳三郎+コク・シーワイ+照内央晴@横濱エアジン(2019年)
豊住芳三郎インタビュー(JazzTokyo)(2019年)
豊住芳三郎+庄子勝治+照内央晴@山猫軒(2019年)
豊住芳三郎+老丹+照内央晴@アケタの店(2019年)
豊住芳三郎+謝明諺@Candy(2019年)
My Pick 2020(JazzTokyo)(豊住芳三郎+マッツ・グスタフソン『Hokusai』)(2018年)
ジョン・ラッセル+豊住芳三郎@稲毛Candy(2018年)
謝明諺『上善若水 As Good As Water』(JazzTokyo)(2017年)
ブロッツ&サブ@新宿ピットイン(2015年)
豊住芳三郎+ジョン・ラッセル『無為自然』(2013年)
豊住芳三郎『Sublimation』(2004年)
ポール・ラザフォード+豊住芳三郎『The Conscience』(1999年)
アーサー・ドイル+水谷孝+豊住芳三郎『Live in Japan 1997』(1997年)
佐藤允彦+豊住芳三郎『The Aiki 合気』(1997年)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『滄海』(1976年)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『新海』、高木元輝+加古隆『パリ日本館コンサート』(1976年、74年)
豊住芳三郎+高木元輝 『もし海が壊れたら』、『藻』(1971年、75年)
富樫雅彦『風の遺した物語』(1975年)

●照内央晴
照内央晴+柳沢耕吉+あきおジェイムス+本藤美咲@なってるハウス(2021年)
照内央晴+喜多直毅@本八幡cooljojo(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)
藤山裕子+照内央晴+吉田隆一+吉田つぶら@なってるハウス(2020年)
吉田達也+照内央晴@荻窪Velvet Sun(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@山猫軒(2020年)
庄子勝治+照内央晴@稲毛Candy(2020年)
松本一哉+照内央晴+吉本裕美子@水道橋Ftarri(2020年)
照内央晴+加藤綾子@本八幡cooljojo(2020年)
神保町サウンドサーカス(直江実樹+照内央晴、sawada)@神保町試聴室(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)
千野秀一+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2019年)
奥田梨恵子+照内央晴@荻窪クレモニア(2019年)
豊住芳三郎+コク・シーワイ+照内央晴@横濱エアジン(2019年)
照内央晴+加藤綾子@神保町試聴室(2019年)
特殊音樂祭@和光大学(JazzTokyo)(2019年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴@なってるハウス(2019年)
豊住芳三郎インタビュー(JazzTokyo)(2019年)
豊住芳三郎+庄子勝治+照内央晴@山猫軒(2019年)
豊住芳三郎+老丹+照内央晴@アケタの店(2019年)
豊住芳三郎+謝明諺@Candy(2019年)
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2019年)
吉久昌樹+照内央晴@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2019年)
照内央晴、荻野やすよし、吉久昌樹、小沢あき@なってるハウス(2019年)
照内央晴+方波見智子@なってるハウス(2019年)
クレイグ・ペデルセン+エリザベス・ミラー+吉本裕美子+照内央晴@高円寺グッドマン(2018年)
照内央晴+川島誠@山猫軒(2018年)
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2018年)
『終わりなき歌 石内矢巳 花詩集III』@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2018年)
Cool Meeting vol.1@cooljojo(2018年)
Wavebender、照内央晴+松本ちはや@なってるハウス(2018年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴+方波見智子+加藤綾子+田中奈美@なってるハウス(2017年)
ネッド・マックガウエン即興セッション@神保町試聴室(2017年)
照内央晴・松本ちはや《哀しみさえも星となりて》 CD発売記念コンサートツアー Final(JazzTokyo)(2017年)
照内央晴+松本ちはや、VOBトリオ@なってるハウス(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』@船橋きららホール(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』(JazzTokyo)(2016年)
照内央晴「九月に~即興演奏とダンスの夜 茶会記篇」@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2016年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)

●吉田つぶら
藤山裕子+照内央晴+吉田隆一+吉田つぶら@なってるハウス(2020年)


有本羅人+類家心平+細井徳太郎+池澤龍作+レオナ@神保町試聴室

2021-04-18 09:01:34 | アヴァンギャルド・ジャズ

神保町試聴室(2021/4/16)。

Rabito Arimoto 有本羅人 (tp, bcl)
Shinpei Ruike 類家心平 (tp)
Tokutaro Hosoi 細井徳太郎 (g)
Ryusaku Ikezawa 池澤龍作 (ds)
Reona レオナ (tap)

関西から有本羅人さんが来るにあたり、レオナさんはトリオにしようと何人かの顔を思い浮かべたが、結果として全部盛りになったらしい。

それにしてもふたりのトランペットの対比がおもしろい。類家さんは水蒸気を通じて周囲とつながっている。有本さんはクリアに切れており、バスクラ表現とスムーズにつながる。したがってふたりが音により張り合うこともない。

相乗効果という点ではむしろタップとバスドラ。だが手練れの者たちゆえ、音風景はコレクティヴに変わってゆく。打楽器ふたりも擦れから強い叩きまで大きなうねりを作り出した。そして何気なく強力に全体のかじ取りに貢献する細井さんの音。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●有本羅人
アンサンブル・シッポリィ『Dancing Shippolly』(JazzTokyo)(2020年)
ポルタ・キウーザ『because life should be so wonderful (I)』と大阪でのライヴ(2014、18年)
詩×音楽(JAZZ ART せんがわ2018)(JazzTokyo)(2018年)
西島芳アンサンブル・シッポリィ『Very Shippolly』(2017年)

●類家心平
The Music of Anthony Braxton ~ アンソニー・ブラクストン勉強会&ライヴ@KAKULULU、公園通りクラシックス(JazzTokyo)(2019年)
森山威男 NEW YEAR SPECIAL 2019 その1@新宿ピットイン(2019年)
類家心平『Lady's Blues』(2018年)
永武幹子+類家心平+池澤龍作@本八幡cooljojo(2018年)
東京ザヴィヌルバッハ・スペシャル@渋谷The Room(2018年)
TAMAXILLE『Live at Shinjuku Pit Inn』(2017年)
森山威男3Days@新宿ピットイン(2017年)
ナチュラル・ボーン・キラー・バンド『Catastrophe of Love Psychedelic』(2015-16年)
RS5pb@新宿ピットイン(2016年)
白石雪妃×類家心平DUO(JazzTokyo)(2016年)
白石雪妃+類家心平@KAKULULU(2016年)
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
板橋文夫『みるくゆ』(2015年)
森山・板橋クインテット『STRAIGHTEDGE』(2014年)

●細井徳太郎
Dance x Music Session Vol. 01(2020年)
坪口昌恭+細井徳太郎@下北沢No Room For Squares(2020年)
秘密基地『ぽつねん』(2019年)
細井徳太郎+松丸契@東北沢OTOOTO(2019年)
WaoiL@下北沢Apollo(2019年)
李世揚+瀬尾高志+細井徳太郎+レオナ@神保町試聴室(2019年)
細井徳太郎+君島大空@下北沢Apollo(2019年)
秘密基地@東北沢OTOOTO(2019年)
謝明諺+高橋佑成+細井徳太郎+瀬尾高志@下北沢Apollo(2019年)
WaoiL@下北沢Apollo(2019年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+シセル・ヴェラ・ペテルセン+細井徳太郎@下北沢Apollo、+外山明+大上流一@不動前Permian(2019年)
合わせ鏡一枚 with 直江実樹@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2019年)
SMTK@下北沢Apollo(2019年)
伊藤匠+細井徳太郎+栗田妙子@吉祥寺Lilt
(2018年)

●池澤龍作
永武幹子+類家心平+池澤龍作@本八幡cooljojo(2018年)

●レオナ
李世揚+瀬尾高志+細井徳太郎+レオナ@神保町試聴室(2019年)
謝明諺+レオナ+松本ちはや@Bar subterraneans(JazzTokyo)(2019年)
後藤篤+レオナ@國學院大學(2018年)
晩夏のマタンゴクインテット@渋谷公園通りクラシックス(2017年)
板橋文夫+纐纈雅代+レオナ@Lady Jane(2016年)
板橋文夫『みるくゆ』(2015年)


徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)

2021-04-13 08:14:09 | アヴァンギャルド・ジャズ

水道橋のFtarri(2021/4/11)。

Masahide Tokunaga 徳永将豪 (as)
Fumi Endo 遠藤ふみ (p)

およそひと月前の初共演に続く2回目のデュオ。その間に方法論を検討し、互いに曲を持ち寄ったようで、ファーストセットは徳永さん、セカンドセットは遠藤さんの指示(=曲)によるものとなった。演奏後にそれらを見せていただいたのだが、そこには主に音の出し方の制約(音数、長さ、響きや減衰の方向性)が書かれていた。

結果としてのサウンドは(こちらを先に書くべきだが)、演奏者の、というよりサウンド自体の呼吸のありようや、場の響きのありように意識を連れていかされるものだった。響きとは時間そのものであることが強く伝わってきた。それゆえに、演奏者の互いの時間差や、音を発してから楽器や場のフィードバックが得られるまでの時間差や、減衰そのものが、じつに繊細なかたちとなった。サックスの音がピアノの響きを利用する効果も一様ではなかった。

Fuji X-E2、XF60mmF2.4

●徳永将豪
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
田上碧+徳永将豪+松本一哉@Ftarri (2019年)
Hubble Deep Fields@Ftarri(2019年)
高島正志+竹下勇馬+河野円+徳永将豪「Hubble Deep Fields」@Ftarri(2018年)
森重靖宗+徳永将豪@Ftarri(2018年)
Zhu Wenbo、Zhao Cong、浦裕幸、石原雄治、竹下勇馬、増渕顕史、徳永将豪@Ftarri(2018年)
高島正志+河野円+徳永将豪+竹下勇馬@Ftarri(2018年)
クレイグ・ペデルセン+エリザベス・ミラー+徳永将豪+増渕顕史+中村ゆい@Ftarri(2017年)
Shield Reflection@Ftarri(2017年)
窓 vol.2@祖師ヶ谷大蔵カフェムリウイ(2017年)
徳永将豪『Bwoouunn: Fleeting Excitement』(2016、17年)
徳永将豪+中村ゆい+浦裕幸@Ftarri
(2017年) 

●遠藤ふみ
本藤美咲+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)


キム・ミレ『狼をさがして』

2021-04-11 08:48:22 | 政治

イメージフォーラムに足を運び、キム・ミレ『狼をさがして』(2020年)を観る。

1970年代前半に東アジア反日武装戦線が起こしたテロ事件、そしてその後のメンバーたちの状況。

批判的な視線がないという見方もあるかもしれない。だが、いまなおかれらについて語ることが半ばタブー視されるいま、視えないものを敢えて視ようとする姿勢の中に、松田政男のいう風景論につながるものを感じる。足立正生『略称・連続射殺魔』(1975年)がそうだったように。

●参照
若松孝二『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』
『狂気の正体 連合赤軍兵士41年目の証言』
太田昌国の世界「60年安保闘争後の沖縄とヤマト」
『田原総一朗の遺言2012』(『永田洋子 その愛 その革命 その・・・』)
渚ようこ『あなたにあげる歌謡曲』、若松孝二『天使の恍惚』
オリヴィエ・アサイヤス『カルロス』


うたをさがして オペリータ2021@タワーホール船堀

2021-04-11 08:32:32 | アヴァンギャルド・ジャズ

タワーホール船堀(2021/4/3)。詳細はまた追って。

Junko Sato さとうじゅんこ (うた)
Rutsuko Kumasaka 熊坂路得子 (accordion)

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●さとうじゅんこ
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年)

●熊坂路得子
るつこべちこ(磯部舞子+熊坂路得子)@The Farm Tokyo(2019年)
寺田町+熊坂路得子@下北沢Lady Jane(2019年)
ジャン・サスポータス+矢萩竜太郎+熊坂路得子@いずるば(齋藤徹さんの不在の在)(2019年)
酒井俊+会田桃子+熊坂路得子@Sweet Rain(2018年)
うたものシスターズ with ダンディーズ『Live at 音や金時』(2017年)
TUMO featuring 熊坂路得子@Bar Isshee(2017年)
『小林裕児と森』ライヴペインティング@日本橋三越(2017年)


高橋悠治+ロジャー・ターナー『Live at Aoshima Hall』(JazzTokyo)

2021-04-11 08:24:06 | アヴァンギャルド・ジャズ

高橋悠治+ロジャー・ターナー『Live at Aoshima Hall』(Ima-szok、2019年)。

>> #2076 『Yuji Takahashi + Roger Turner / Live at Aoshima Hall』『高橋悠治+ロジャー・ターナー / Live at Aoshima Hall』 – JazzTokyo

Yuji Takahashi 高橋悠治 (p)
Roger Turner (ds, perc)

●高橋悠治
U9(高橋悠治+内橋和久)@新宿ピットイン(2017年)
エヴァン・パーカー+高橋悠治@ホール・エッグファーム(2016年)
ジョン・ブッチャー+高橋悠治@ホール・エッグファーム(2015年)
姜泰煥・高橋悠治・田中泯(2008年)
姜泰煥・高橋悠治・田中泯(2)(2008年)
『富樫雅彦 スティーヴ・レイシー 高橋悠治』(2000年)
富樫雅彦+三宅榛名+高橋悠治『Live 1989』(1989年)

●ロジャー・ターナー
ロジャー・ターナー+亀井庸州@Ftarri(2019年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+内橋和久@下北沢Apollo(2019年)
アーサー・ブル+スコット・トムソン+ロジャー・ターナー『Monicker - Spine』(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
ロジャー・ターナー+広瀬淳二+内橋和久@公園通りクラシックス(2017年)
ロジャー・ターナー+今井和雄@Bar Isshee(2017年)
蓮見令麻@新宿ピットイン(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
ドネダ+ラッセル+ターナー『The Cigar That Talks』(2009年)
フィル・ミントン+ロジャー・ターナー『drainage』(1998、2002年)
アネット・ピーコック『I Have No Feelings』(-1985年)
近藤等則+ジョン・ラッセル+ロジャー・ターナー『Artless Sky』(1979年)


クリス・ヴィーゼンダンガー+かみむら泰一『山の猫は水脈をたどる』(JazzTokyo)

2021-04-11 08:19:01 | アヴァンギャルド・ジャズ

クリス・ヴィーゼンダンガー+かみむら泰一『山の猫は水脈をたどる』(Wild Cat House、2019年)。

>> #2070 『クリス・ヴィーゼンダンガー+かみむら泰一 / 山の猫は水脈をたどる』 – JazzTokyo

Taiichi Kamimura かみむら泰一 (ts, ss)
Chris Wiesendanger (p)

●クリス・ヴィーゼンダンガー
クリス・ヴィーゼンダンガー+かみむら泰一+落合康介+則武諒@中野Sweet Rain(2019年)
クリス・ヴィーゼンダンガー『acoustic solo piano works』の2枚(2007、11年)
クリス・ヴィーゼンダンガー+クリスチャン・ヴェーバー+ディーター・ウルリッヒ『We Concentrate.』(2004年)

●かみむら泰一
『ツ・ナ・ゲ・ル・ヒ・ト』@千歳烏山TUBO(2020年)
長沢哲+かみむら泰一@東北沢OTOOTO(2019年)
李世揚+瀬尾高志+かみむら泰一+田嶋真佐雄@下北沢Apollo(2019年)
かみむら泰一+永武幹子「亡き齋藤徹さんと共に」@本八幡cooljojo(2019年)
クリス・ヴィーゼンダンガー+かみむら泰一+落合康介+則武諒@中野Sweet Rain(2019年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
かみむら泰一+齋藤徹@喫茶茶会記(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
かみむら泰一session@喫茶茶会記(2017年)
齋藤徹 plays JAZZ@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
かみむら泰一+齋藤徹@キッド・アイラック・アート・ホール(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
かみむら泰一『A Girl From Mexico』(2004年) 


纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)

2021-04-11 08:14:21 | アヴァンギャルド・ジャズ

六本木のElectrik神社(2021/3/27)。

Masayo Koketsu 纐纈雅代 (alto sax, electronics, percussion)
Ayako Kanda 神田綾子 (voice, vocal)

>> #1162 纐纈雅代+神田綾子 – JazzTokyo

Fuji X-E2、Pentax-M 35mmf2.0

●纐纈雅代
山本達久+纐纈雅代@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
沖縄電子少女彩+非常階段+纐纈雅代@小岩オルフェウス(2020年)
纐纈雅代+佐藤允彦+豊住芳三郎@新宿ピットイン(2020年)
酒井俊+纐纈雅代+永武幹子@本八幡cooljojo(2020年)
纐纈雅代+松丸契+落合康介+林頼我@荻窪ベルベットサン(2019年)
秘湯感@新宿ピットイン(2019年)
原田依幸+纐纈雅代@なってるハウス(2019年)
The Music of Anthony Braxton ~ アンソニー・ブラクストン勉強会&ライヴ@KAKULULU、公園通りクラシックス(JazzTokyo)(2019年)
【日米先鋭音楽家座談】ピーター・エヴァンスと東京ジャズミュージシャンズ(JazzTokyo)(2018年)
纐纈雅代@Bar Isshee(2018年)
纐纈雅代トリオ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年)
纐纈雅代@Bar Isshee(2016年)
板橋文夫+纐纈雅代+レオナ@Lady Jane(2016年)
纐纈雅代『Band of Eden』(2015年)
鈴木勲セッション@新宿ピットイン(2014年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
纐纈雅代 Band of Eden @新宿ピットイン(2013年)
秘宝感とblacksheep@新宿ピットイン(2012年)
『秘宝感』(2010年)
鈴木勲 フィーチャリング 纐纈雅代『Solitude』(2008年)

●神田綾子
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)