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海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海の全盛期に撮られた2作品DVD

2025-05-01 | 写真日記

上海恋香は2004年上海タイフーンは2007年ロケ

 

ビザ更新から戻って、私が関わった過去のドラマと映画を再度観た。これらは、上海が右肩上がり時代に撮影された映像作品。「上海恋香」は日中戦争中の実話を元に2004年に映画化した作品で、主演は伊藤歩。ロケ地は魯迅公園周辺の日本人が多く住んでいた虹口区。今回のビザ更新時にそのロケ地を歩いたが、実際に撮影に使った場所は70%ほど当時のまま残っていた。この上海恋香は本編以外に特典映像があるが、この映像は旧城内の大境路付近で撮影した半ドキュメント風映像なので、20年前の昔の旧城内とそこに住んでいた人々と伊藤歩の絡みを観る事の出来る貴重な歴史的価値がある映像だ。今思えば、特典映像で旧城内を選んで本当に良かったと思っている。

NHK土曜ドラマ「上海タイフーン」は、2007年に上海で長期ロケした作品で、これもほとんど実際にあった話が元になっているので、当時上海に住んでいた日本人にとってはアルアル話。当時の日系企業の多くは目指せ中国時代で、その筆頭都市が上海だった。そんな時代だったので、新しく赴任した日本人企業戦士は中国の商習慣や現地の仕事の進め方を知らず悪戦苦闘し、現場を知らない日本本社のアホな上司の板挟みになり胃潰瘍で倒れた日本人も多かった。それと、日系企業の上海駐在者は出世コースでもあった時代だった。ただ、欧米企業は他民族の習慣に慣れているので、臨機応変に対応し問題が起きた話は聞いてない。

今回滞在中は、主人公の美鈴(木村多江)が住んでいた南京西路の"張園"に入ってみたが、ここはまだ当時のまま残っていた。ただ、この張園付近は超一等地なので、今後はわからない。

☆日常見慣れた風景は慣れ過ぎると何も感じなくなりスルーするのが人の常だが、映像や写真として残すと将来貴重な資料になる事もある。地味な行為だが、日常の中で残すべき事や物の先を見越して記録するのが、写真や映像に関わる人の使命とも言える。この2作品は、もうすでにレンタルでも置いてないし、NHKのアーカイブでも観る事は出来ないけどね。

☆この"上海恋香特典動画"を観ると、この20年で超アナログ社会から今の超デジタル社会になり過ぎた上海と比べると、あまりのギャップに発見も多く面白いかもね。

 

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上海のサービスアパートメント

2025-04-29 | 写真日記

今回の宿のエントランス

 

ロフトタイプで室内に洗濯機ありの部屋

 

ロフトのベット

 

4Fの朝飯フロアー

 

4F朝飯フロアーの外

 

簡単な朝飯が無料 これ以外にも自分で焼くトースト 飲み物は豆乳とコーヒー

 

宿の前は公園

 

一ヶ月契約は光熱費込(1元 20円)

 

もっと広い部屋の一ヶ月の賃料(光熱費込)

 

☆すでに日本帰国中

今回ビザ更新で選んだ上海の宿は、サービスアパートメントタイプの宿。上海中心部から少し離れている場所にあり、地下鉄9号線の合川路駅から近い。建物自体はやや古いが、内装は比較的新しい。この宿の部屋は松竹梅とランクがあり、洗濯機や冷蔵庫も付いている部屋もあるが基本的にキッチンはない。今回私が選んだ部屋は、梅と竹の間の梅++で洗濯機ありロフトタイプ。価格はシーズンと日時によって変わるのであえて書かない。ネットで検索すると、基本的にどの部屋も二人料金が提示されている。この宿は、外国人比率がとても高く欧米人客が半分以上。ただ、私が選んだロフトタイプはトイレとシャワールームがとても狭く間に仕切りがないので、日本人は嫌がる人もいるかもね。また、隣の部屋との防音は良くないので、運が悪いと煩いかも。ただ、私は中国生活に慣れているので今の私にはこの宿で十分。でも、このブログは2025年4月の話なので、最新の情報を自分でチェックする事ね、特に日本人は」。

☆中国で宿を選ぶ時の旅行予約サイト(過去のブログ)→コレ 一つ大事なのは、写真で騙されない事ね。このブログ画像も写真で見ると良く見えるからね。最近は古民家をリノベーションした宿も多いが、中国をよく知らないでアラ探しばかりする日本人にはお勧めしない。過去に私が好きだった古民家を改装した潮州の宿。2016年と2017年に宿泊→コレ

 

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4月8日羽田空港T3到着すると中国語の広告が

2025-04-27 | 写真日記

羽田空港T3到着

 

4月8日に羽田に到着

4月8日上海虹橋空港→東京羽田空港に定時到着して、エッ!アレッ?上海に戻ったのかと思ってしまった。広告には「大学入試は難しい・欧米は高い・日本に来て東大や早稲田を目指そう」と中国語で書いてある。調べてみると高田馬場にある日本語学校の中国語広告だった。

その後、VisitJapanアプリで登録し税関の前に行くと、VisitJapan通関が混雑。で、従来の紙の申請ゲートはガラ空き状態。VisitJapan申請は複雑過ぎて時間がかかり過ぎるのと、専用ゲートが一箇所しかない事が問題。毎回帰国して思うのだが、VisitJapan申請はクソのようなシステム。本来は通関をスムーズにする為のデジタル化のハズなんだけどねぇ。一番戸惑っているのは、デジタル慣れしている海外からの入国者だ。相変わらず日本はデジタルソフト後進国と言い切れる。

で、夜にTVを見ていたら日本の税関キャラクターに「カスタム君」というのがあるらしいが、これが笑えるほど各都道府県でキャラクターの顔や色が全く違う。偽物を検査する税関が偽キャラクターを作っているようなもので、お笑いのネタにもなっている。オモロイから「個体差の激しいカスタム君」で検索してみると笑えるよ。

 

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帰国前日の夜は日本料理屋で

2025-04-25 | 写真日記

孔乙己酒家でいただいた紹興酒を四人で開けた

 

一年ぶりに会った元アシスタントのナミ (背景はあえて選んだ訳ではない)

 

最新のRANGE ROVER動画撮影準備中のナミ監督(チャット画像から)

 

デカイタンポポの綿毛(日本名バラモンギク)ネットで9.9元

 

☆すでに4月8日の午後に日本到着済

4月7日夕方に就労ビザを更新し受け取った後、日本村方面の日本料理屋で元アシスタント二人が集まり三人で夕飯を。この日は、元女性アシスタントだったナミからの招待。

撮影で使うタンポポの綿毛の話になり、ナミが生まれたウルムチより西の伊犁では、デカイタンポポの綿毛があると見せてくれた。それを見て、ちょっとびっくりし過ぎた。それを、中国ではネットで9.9元(約200円)で売っていた。日本に戻り調べてみると「バラモンギク」という種類で探せば外来種として日本にもあるらしい。ただ、みんなが思っている綿毛よりデカイので撮影用には向いてないよねと大笑い。その後、店が落ち着いた後に料理長(上海人)と四人で孔乙己酒家本店でいただいた紹興酒を開けた。

☆上海に到着して契約している中国のSimをONにすると、毎日のように勧誘の電話が複数回かかってくる。今時携帯に電話して来る奴は、ほぼ間違いなく金融や詐欺電話なので無視。日本ではFBやLineに若い美女風の女が私に友達申請してくるが、会った事も無い奴と普通は繋がる訳がないと思うのだが、引っかかるバカなオヤジが日本にはいるんだよね。10数年前にヤフオクで流行った"アルジェリア詐欺"というのがあったが、英語の文章の一部を変えただけなので文面はほとんど同じだったなぁ。

 

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長期熟成の山西老黒酢

2025-04-23 | 写真日記

山西省の熟成黒酢売り(上海で)

 

最初は20年熟成酢を試飲(1元=20円 1斤=500cc) 右はリンゴ酢

 

今回のお礼として三人に買った30年熟成黒酢

 

☆すでに日本に帰国済

熟成とは、発酵が終わった後に一定期間の条件保存して風味や旨みなどを向上させる事。

中国で気軽に買える熟成商品に、黒酢や紹興酒やプーアール茶がある。帰国前の昼に孔乙己酒家(瞿溪路店)で飯を食った後に、偶然遭遇したのが山西省の老黒酢専門店。この店は甕の中から老黒酢を量り売りしてくれる店で、試飲してから買える。最初に20年熟成黒酢を試飲し、次に30年熟成黒酢を試飲して二人ともびっくり、10年の違いでこんなにも違うのかと。私達は長期熟成黒酢って、こんなに奥深いものかを生まれて初めて知ったのだ。一緒に試飲した上海人が寝たきりの母に飲ませたいと言うので、彼に今回のお礼として30年熟成黒酢1瓶と2瓶は夜に会う二人の元アシスタントに。

こんな黒酢があるなら、この酢で上海蟹を食ってみたいと思い、いつもこの場所で売っているのかと聞くと一箇所で1週間ほど販売したら上海の他の場所で移動販売しているとの事。彼女のWeChatを登録すれば、今販売している場所を教えてくれて、チャットで支払いを済ませれば宅配してくれるそうだ。ここの店で売っている老黒酢は、料理に使わず毎日少量を飲む人も多いと教えてくれた。

ん?値段が高過ぎる?今は何でもネットで買えるだろうが、口に入れる物は売り手が信頼出来ればの話。それと、この価格がこの老黒酢にあると思う人が買えば良いだけの話。この後、この老黒酢2瓶は地下鉄のX線検査機で引っかかり中身を見せろと言われたが、検査員は匂いを嗅ぎニッコリ。中国の公共交通機関での液体と花火持ち込みは厳しいのだ。

☆中国には四大酢というのがあり、山西省の黒酢はその中の一つ。中国料理には、料理の仕上げに黒酢を数滴垂らすだけで味の深みと香りが増す料理方法がある。上海の大きなローカルスーパーで、食用油と酢の売り場に行くと信じられないほどの種類がある事に気付き、我々日本人は戸惑う事がある。亡くなってしまったが、上海の料理人から上海で酢を買う時に迷ったら、値段と味のバランスが良い上海から近い江蘇省の「鎮江香醋」を買えと教えてくれた事をこの日思い出した。

 

 

今回買った2019年製造の普洱茶(熟茶)

 

老師からいただいた2013年製造の普洱茶(生茶)は来月から楽しむ予定

 

☆この黒酢以外に、紹興酒やプーアール茶なども熟成したものと若いものでは全く味が違うが、その場で比較し味合わないと分からない事が多い。今回買った普洱茶(熟茶)は2019年製造。最後の画像の普洱茶(生茶)は2013年製造で、美術評論家の老師からの頂き物。茶に限った話だが、中国では飲食店で出される茶を一切飲まない人が一定数いる。そういう人達は自分の茶葉を持ち歩き、外食する時は店でお湯だけもらい自分の茶を飲むのだ。これらの人達に茶の産地の人に多いのは、安い市販の茶とそうでない茶の茶葉の育て方と製造過程を良く知っている人だ。大事なのは、「誰が何処(平地か高地も含め)で茶を育て 誰が何処(店)で販売しているか」が大事なのだ。何事も価格だけで判断する人が増えているが、口に入れるものは気をつけた方がイイね、お茶以外にも。ん?お前はどうなんだ?と思った人も多いだろうが、私は中国での外食時は酒か水しか飲まないヨ。

☆茶・酒・酢など同じ商品名でも中身はピンキリで、特に熟成物は当然値段が高くなるのは当たり前。孔乙己酒家では紹興酒の利酒セット(50元)があり、3年物から30年物まで5種類の違いが同時に楽しめる。世の中すべてに言える事だが、比べるものがあるから分かるのだ。過去の思い込みやネット情報など他人の評価を消し去り、実際に自分の目で見て経験し五感座標軸を定めないと、何事にも右往左往し後悔する事になる。ネットの影響もあり今は情報過多時代なので、知識だけの人が多過ぎるのと、それらを鵜呑みにする人が多過ぎ社会と言えるね。

 

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