Sightsong

自縄自縛日記

喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器

2020-10-18 09:03:07 | アヴァンギャルド・ジャズ

代々木の松本弦楽器(2020/10/17)。

Naoki Kita 喜多直毅 (vln)
Miyama McQueen-Tokita マクイーン時田深山 (17-string koto)

やはりなんど聴いてもおもしろい。

喜多さんのヴァイオリンについては、その音色が多彩なことは前から解っていることだが、それにしても、複雑なよれ具合を持つ何本もの音の流れが縒り合わせられて、さらに複雑な太い流れになる過程なんて感嘆してしまう。ときにみせる乾いた音にも感情が乗るようで鮮やかである。

深山さんは即興箏奏者の中でも音の押しが強いほうだと思う。今回も、柱を動かしながら弾き音色を連続的に変化させたり、柱の両側の弦を駆使したりと十七絃の幅広な音を展開した。また板(プラスチックの物差し)で弦に触れて音を出すとき、ときに柱の上も滑らせてその際の振動で弦を鳴らしたりと、そんなこともするのかと驚かされた。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●喜多直毅
喜多直毅+元井美智子+西嶋徹@本八幡cooljojo(2020年)
喜多直毅+元井美智子+久田舜一郎@松本弦楽器(JazzTokyo)(2020年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+内橋和久@下北沢Apollo(2019年)
ハインツ・ガイザー・アンサンブル5@渋谷公園通りクラシックス(2019年)
喜多直毅+西嶋徹『L’Esprit de l’Enka』(JazzTokyo)(-2019年)
宅Shoomy朱美+北田学+鈴木ちほ+喜多直毅+西嶋徹@なってるハウス(2019年)
喜多直毅+元井美智子+フローリアン・ヴァルター@松本弦楽器(2019年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
喜多直毅+翠川敬基+角正之@アトリエ第Q藝術(2019年)
熊谷博子『作兵衛さんと日本を掘る』(2018年)
喜多直毅クアルテット「文豪」@公園通りクラシックス(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
ファドも計画@in F(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2017年)
黒田京子+喜多直毅@中野Sweet Rain(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
喜多直毅クアルテット@求道会館(2017年)
ハインツ・ガイザー+ゲリーノ・マッツォーラ+喜多直毅@渋谷公園通りクラシックス(2017年)
喜多直毅クアルテット@幡ヶ谷アスピアホール(JazzTokyo)(2017年)
喜多直毅・西嶋徹デュオ@代々木・松本弦楽器(2017年)
喜多直毅+田中信正『Contigo en La Distancia』(2016年)
喜多直毅 Violin Monologue @代々木・松本弦楽器(2016年)
喜多直毅+黒田京子@雑司が谷エル・チョクロ(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年)http://www.jazztokyo.com/best_cd_2015a/best_live_2015_local_06.html(「JazzTokyo」での2015年ベスト)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
喜多直毅+黒田京子『愛の讃歌』(2014年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
寺田町の映像『風が吹いてて光があって』(2011-12年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年) 

●マクイーン時田深山
マクイーン時田深山+池田陽子+池上秀夫 ― 弦弦弦@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2020年)
マクイーン時田深山@下北沢Apollo その2(2020年)
マクイーン時田深山@下北沢Apollo(2020年)
アンノウン・ミラーズ『Your Ten Is My Twelve』(-2020年)
『今・ここ・私。ドイツ×日本 2019/即興パフォーマンス in いずるば』(JazzTokyo)(2019年)
喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2017年)

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喜多直毅+元井美智子+西嶋徹@本八幡cooljojo

2020-10-17 09:15:22 | アヴァンギャルド・ジャズ

本八幡のcooljojo(2020/10/13)。

Naoki Kita 喜多直毅 (vln)
Michiko Motoi 元井美智子 (箏)
Toru Nishijima 西嶋徹 (b)

たぶん即興演奏家どうしの信頼関係にもいろいろあって、たとえば、この共演者なら受け止めてくれるからという信頼のもと自分のプレイを突き進める場合もあるだろうと思う。それを見せ場というのかもしれない。だがこの3人はそうではない。方法論をそのつど暗に提示して、そのうえで演奏する自分が共有されることを前提としている。このことは、即興演奏はショーなのかプロセスの共有なのかという捉え方に関連しているが、少なくとも後者は音楽として刺激的でおもしろい。

ファーストセットは喜多、西嶋ふたりの弓弾きにより静かに世界を作り出すように始まったが、程なくして箏のバシンという破裂音で乱され、別の風景に変わった。喜多さんのヴァイオリンはずっと切れない糸のようで、その流れは自身の口笛や指弾きで揺れ動いている。元井さんの箏もまた、強く刺激を発散するのではなく、敢えて、弱くさまざまな音を出しているように思える。プリペアドも自然な流れの中にあってとても良い。3本の流れはらせんのように絡まったりも、逸脱したりもする。

セカンドセットは喜多さんが親指ピアノのような音を提示するところから始まった。両隣のふたりが割れた音でそれに応じる。ここで、西嶋さんがピチカートで弾き始めるとそれまでになかったグルーヴが生まれ、元井さんはパーカッシヴな音でそれを強化した。喜多さんの切れない糸は感情とともに太くなってゆき、それだけにテンションが解き放たれたときのおもしろさがある。全員での狂った軋みと騒乱を経て、また静かにたたずむ。

やはりこのようなとき、ショーを見せられるのではなく、内的なプロセスを音楽として共有してくれているのだと感じる。元井さんに後で訊いたところ、2セットそれぞれに予定していた調弦もあったが、そのときの感覚ですぐに変えたということ。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF35mm1.4

●喜多直毅
喜多直毅+元井美智子+久田舜一郎@松本弦楽器(JazzTokyo)(2020年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+内橋和久@下北沢Apollo(2019年)
ハインツ・ガイザー・アンサンブル5@渋谷公園通りクラシックス(2019年)
喜多直毅+西嶋徹『L’Esprit de l’Enka』(JazzTokyo)(-2019年)
宅Shoomy朱美+北田学+鈴木ちほ+喜多直毅+西嶋徹@なってるハウス(2019年)
喜多直毅+元井美智子+フローリアン・ヴァルター@松本弦楽器(2019年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
喜多直毅+翠川敬基+角正之@アトリエ第Q藝術(2019年)
熊谷博子『作兵衛さんと日本を掘る』(2018年)
喜多直毅クアルテット「文豪」@公園通りクラシックス(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
ファドも計画@in F(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2017年)
黒田京子+喜多直毅@中野Sweet Rain(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
喜多直毅クアルテット@求道会館(2017年)
ハインツ・ガイザー+ゲリーノ・マッツォーラ+喜多直毅@渋谷公園通りクラシックス(2017年)
喜多直毅クアルテット@幡ヶ谷アスピアホール(JazzTokyo)(2017年)
喜多直毅・西嶋徹デュオ@代々木・松本弦楽器(2017年)
喜多直毅+田中信正『Contigo en La Distancia』(2016年)
喜多直毅 Violin Monologue @代々木・松本弦楽器(2016年)
喜多直毅+黒田京子@雑司が谷エル・チョクロ(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年)http://www.jazztokyo.com/best_cd_2015a/best_live_2015_local_06.html(「JazzTokyo」での2015年ベスト)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
喜多直毅+黒田京子『愛の讃歌』(2014年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
寺田町の映像『風が吹いてて光があって』(2011-12年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年) 

●元井美智子
喜多直毅+元井美智子+久田舜一郎@松本弦楽器(JazzTokyo)(2020年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
喜多直毅+元井美智子+フローリアン・ヴァルター@松本弦楽器(2019年)

●西嶋徹
喜多直毅+西嶋徹『L’Esprit de l’Enka』(JazzTokyo)(-2019年)
宅Shoomy朱美+北田学+鈴木ちほ+喜多直毅+西嶋徹@なってるハウス(2019年)
喜多直毅・西嶋徹デュオ@代々木・松本弦楽器(2017年)

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内橋和久+松丸契@千駄木Bar Isshee

2020-10-06 08:07:10 | アヴァンギャルド・ジャズ

久しぶりのBar Isshee(2020/10/5)。コロナ禍でしばらく営業を休止していた。

Kazuhisa Uchihashi 内橋和久 (g, daxophone)
Kei Matsumaru 松丸契 (as)

前衛での長いキャリアを持つ内橋さんと、ジャズ中心ながら野心的な活動を拡げている新進気鋭の松丸さん。このふたりの出逢いというだけで驚いてしまうのだが、若い人と演りたいという内橋さんの希望を受けてイッシーさんが組んだものだという。さすがである。

内橋さんの引き出しの多さにはあらためて圧倒される。何気なく出すダクソフォンの声は妖怪のようでもあり、艶やかな女性のようでもあり、老人の嗄れ声のようでもあり、幼児のようでもある。それがサウンドの流れの中で、えっいま何をするのと「文脈」的なものを気にしてしまうのだが、それさえ自然に引き寄せてしまう凄さがある。

それで松丸さんはどうするのかと注視していると、アルト1本で頑固に思えるほど自身の音楽を押し出している。はじめは内橋さんの多彩さにアルトの擦音の変化で追従しているようにみえた。横の御大をもっと挑発してもよいのではないかと思いもしたが、仮にそうしたとしても足腰のしっかりしない浮気サウンドかもしれなかった。押し通すところに松丸さんの表現の強さが感じられた。実際、鋭角の音はデュオとして拮抗させる力を持っていた。それでも途中からは立ち上がり、マイクを通じてアンプ機能をもっと自分のほうに引き寄せようとしていたように思えたがどうだろう。

次の機会には松丸さんはエフェクトも使うそうである。また驚きがありそう。

●内橋和久
ロジャー・ターナー+喜多直毅+内橋和久@下北沢Apollo(2019年)
サインホ・ナムチラック+内橋和久@八丁堀ハウル(2019年)
内橋和久+サーデット・テュルキョズ@Bar Isshee(2018年)
ユーラシアンオペラ東京2018(Incredible sound vision of Eurasia in Tokyo)@スーパーデラックス(2018年)
ロジャー・ターナー+広瀬淳二+内橋和久@公園通りクラシックス(2017年)
U9(高橋悠治+内橋和久)@新宿ピットイン(2017年)

●松丸契
松丸契@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
松丸契@東池袋KAKULULU(2020年)
瀬尾高志+松丸契+竹村一哲+高橋佑成@公園通りクラシックス(2020年)
松丸契+永武幹子+マーティ・ホロベック@なってるハウス(JazzTokyo)(2020年)
松丸契@下北沢No Room For Squares(2020年)
松丸契+片倉真由子@小岩コチ(2020年)
細井徳太郎+松丸契@東北沢OTOOTO(2019年)
松丸契『THINKKAISM』(2019年)
纐纈雅代+松丸契+落合康介+林頼我@荻窪ベルベットサン(2019年)
m°Fe-y@中野Sweet Rain(2019年)
SMTK@下北沢Apollo(2019年)

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松丸契@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)

2020-10-06 08:01:01 | アヴァンギャルド・ジャズ

下北沢のNo Room for Squares(2020/9/26)。JazzTokyo誌に寄稿した。

>> #1144 松丸契 独奏

Kei Matsumaru 松丸契 (as)

●松丸契
松丸契@東池袋KAKULULU(2020年)
瀬尾高志+松丸契+竹村一哲+高橋佑成@公園通りクラシックス(2020年)
松丸契+永武幹子+マーティ・ホロベック@なってるハウス(JazzTokyo)(2020年)
松丸契@下北沢No Room For Squares(2020年)
松丸契+片倉真由子@小岩コチ(2020年)
細井徳太郎+松丸契@東北沢OTOOTO(2019年)
松丸契『THINKKAISM』(2019年)
纐纈雅代+松丸契+落合康介+林頼我@荻窪ベルベットサン(2019年)
m°Fe-y@中野Sweet Rain(2019年)
SMTK@下北沢Apollo(2019年)

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ラス・ロッシング『TRACES』(JazzTokyo)

2020-10-06 07:53:15 | アヴァンギャルド・ジャズ

ラス・ロッシング『TRACES』(Aqua Piazza Records、2014年)のレビューをJazzTokyo誌に寄稿した。

>> #2018 『Russ Lossing / TRACES』

Kyoko Kitamura 北村京子 (voice)
Russ Lossing (p)
Adam Kolker (bcl)
Mark Helias (b)

●北村京子
The Music of Anthony Braxton ~ アンソニー・ブラクストン勉強会&ライヴ@KAKULULU、公園通りクラシックス(JazzTokyo)(2019年)
コーリー・スマイス『Accelerate Every Voice』(JazzTokyo)(2018年)
北村京子『Protean Labyrinth』(2018年)

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秋分の午後@喫茶茶会記

2020-09-30 07:54:26 | アヴァンギャルド・ジャズ

四谷三丁目の喫茶茶会記(2020/9/22)。

Yu Kimura 木村由 (dance)
Kaori Komura 香村かをり (韓国打楽器)
Yoko Ikeda 池田陽子 (viola)

ファーストセットはさまざまな形の断片の提示、離合集散。セカンドセットはより継続に近いもの。それぞれの気によるピークがあって素晴らしいものだった。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●木村由
三浦一壮+丸田美紀+香村かをり+木村由@なってるハウス(2020年)
『ツ・ナ・ゲ・ル・ヒ・ト』@千歳烏山TUBO(2020年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
庄田次郎トリオ@東中野セロニアス(2018年)
宙響舞@楽道庵(2017年)
河合拓始+木村由@神保町試聴室(2016年)

●香村かをり
Kazumoto Endo+香村かをり、Shikaku、竹田賢一+大熊ワタル@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2020年)
関東大震災97周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式(2020年)
ラッパとタイコ@阿佐ヶ谷天(2020年)
梅津和時+香村かをり@白楽Bitches Brew(2020年)
三浦一壮+丸田美紀+香村かをり+木村由@なってるハウス(2020年)
金剛督+香村かをり+大由鬼山@包丁処たち花(2020年)
呉充功『隠された爪跡』、関東大震災96周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式(2019年)

●池田陽子
マクイーン時田深山+池田陽子+池上秀夫 ― 弦弦弦@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2020年)
815展でのパフォーマンス(広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2020年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+大上流一+南ちほ+池田陽子@不動前Permian(2020年)
池田陽子、増渕顕史、野川菜つみ、田上碧、メーガン・アリス・クルーン@Ftarri(2019年)
ヒゴヒロシ+矢部優子、プチマノカリス/山我静+鈴木ちほ+池田陽子@なってるハウス(2019年)
ガトー・リブレ、asinus auris@Ftarri(2019年)
Signals Down@落合soup(2019年)
815展でのパフォーマンス(矢部優子、広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2019年)
Hubble Deep Fields@Ftarri(2019年)
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
アレクサンダー・ホルム、クリス・シールズ、クラウス・ハクスホルムとのセッション@Permian(2019年)
エレクトロニクスとヴィオラ、ピアノの夕べ@Ftarri(2019年)
鈴木ちほ+池田陽子(solo solo duo)@高円寺グッドマン(2019年)
大墻敦『春画と日本人』(2018年)
池田陽子+山㟁直人+ダレン・ムーア、安藤暁彦@Ftarri(2018年)
森重靖宗+池田陽子+増渕顕史『shade』(2018年)
佐伯美波+池田若菜+池田陽子+杉本拓+ステファン・テュット+マンフレッド・ヴェルダー『Sextet』(2017年)
クリスチャン・コビ+池田若菜+杉本拓+池田陽子『ATTA!』(2017年)

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大口純一郎/曽根麻央 双頭Quartet@下北沢No Room for Squares

2020-09-20 10:48:15 | アヴァンギャルド・ジャズ

下北沢のNo Room for Squares(2020/9/19)。

Junichiro Okuchi 大口純一郎 (p)
Mao Sone 曽根麻央 (tp)
Marty Holoubek (b)
Hiro Kimura 木村紘 (ds)

大評判の曽根麻央を観たくて出かけた。しかも相方は大ヴェテランの大口純一郎。

冒頭の「Prelude」(大口)における和音の寄せては返す波に感嘆させられる。続く「Kyte Flying」(曽根)はピアノのデイヴィッド・ブライアントがカヴァーしていたりもして、確かに本人のトランペットに向いた曲のように思える。コード進行も美しくて複雑で、曲名の通り凧がひらりひらりと角度を変えるように繰り返される。「Minor Coral」(大口)では次第に強度が高まり、マーティ・ホロベックの駆動するベース、木村紘のツボに来るブラシとともに音世界が出来てゆく。ビル・エヴァンスが同じようなイントロを弾いたということで曽根さんが工夫してくっつけた「Some Other Time」~「Flamenco Sketches」も良かった。

セカンドセット冒頭の「Drunk At The Reception」(曽根)のオリエンタルな感じのコードはおもしろい。最初からそうなのだけれど、大口さんのピアノソロになるとさまざまな感情が込められていて聴きいってしまう(休憩時間に店主の仲田さんと「大口さんヤバい!」と叫んでいた)。もともとフュージョン風のアレンジだったという「Safari」(曽根)はピアノトリオがコードを厚めに積み上げ、マーティのハッピーなベースソロ、最後の大口さんの残響まで愉快だった。「New Moon」(大口)は作曲した大口さんご自身が難しい曲だというように複雑、しかしそのことがピアノの微妙な色合いを強調することになっている。

ここで、最近結婚したマーティへのお祝い演奏をはさんで、にんにくのスープという意味の「Sopa de Ajo」(大口)。ラテンのリズムが愉しい。アンコールは「Peace」(Silver)。

それにしても曽根さんのトランペットは滑らかで見事だった。

飲み友達がピアノの練習の励みにしたいというので曽根さんの笑顔をスマホで撮って送った(笑)。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8

●大口純一郎
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年)
高橋知己『Another Soil』(1980年)

●マーティ・ホロベック
デイヴィッド・ブライアント@Body & Soul(2020年)
『Voyage』vol.7 令和の「和」ジャズ(2020年)
松丸契+永武幹子+マーティ・ホロベック@なってるハウス(JazzTokyo)(2020年)
マーティ・ホロベック「Trio I」@蔵前Nui Hostel(2020年)
渡辺翔太+マーティ・ホロベック@下北沢Apollo(2020年)
SMTK@下北沢Apollo(2019年)

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中村としまる+山本達久+坂口光央@新宿ピットイン

2020-09-19 09:25:36 | アヴァンギャルド・ジャズ

新宿ピットイン(2020/9/18)。

Toshimaru Nakamura 中村としまる (No-Input Mixing Board)
Tatsuhisa Yamamoto 山本達久 (ds, electronics)
Mitsuhisa Sakaguchi 坂口光央 (electronics, key)

新ピでとしまるさん、しかもこのメンバー、驚いた。この夜はもう一択。

実際のサウンドにはもっと驚いた。何層あるかわからないほど重層的で、それが各々の色とともに出ては変貌していって、シンプルなのに極彩色でもある。分厚いために誰が発した音かわからない時間も多いのだけれど、ときに個性が露出して嬉しくなる。坂口さんの宇宙的な拡がり、山本さんのミニマルで研ぎ澄まされた打音とズレの創出、としまるさんの四方八方にぶん投げられる内臓。

いやスゴイな、これはライヴでないと。

●中村としまる
エリザベス・ミラー+クレイグ・ペデルセン+秋山徹次+中村としまる@Ftarri(2018年)
クレイグ・ペデルセン+中村としまる、エリザベス・ミラー+広瀬淳二@Ftarri(2018年)
フタリのさとがえり@Ftarri(2018年)
Sound of the Mountain with 秋山徹次、中村としまる『amplified clarinet and trumpet, guitars, nimb』(JazzTokyo)(2017年)
竹下勇馬+中村としまる『Occurrence, Differentiation』(2017年)
クレイグ・ペデルセン+中村としまる@Ftarri(2017年)
広瀬淳二+中村としまる+ダレン・ムーア@Ftarri(2017年)
Spontaneous Ensemble vol.7@東北沢OTOOTO(2017年)
中村としまる+沼田順『The First Album』(2017年)
内田静男+橋本孝之、中村としまる+沼田順@神保町試聴室(2017年)
『OTOOTO』(2015、17年)
山内桂+中村としまる『浴湯人』(2012年)
中村としまる+ジョン・ブッチャー『Dusted Machinery』(2009年)

●山本達久
キム・ミール+クリスチャン・ヴァルムルー+ジョー・タリア+山本達久@七針(2019年)
ジョー・モリス@スーパーデラックス(2015年)

●坂口光央
植村昌弘+ナスノミツル+坂口光央@千駄木Bar Isshee(2014年)

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Force@阿佐ヶ谷Yellow Vision

2020-09-19 08:35:22 | アヴァンギャルド・ジャズ

阿佐ヶ谷のYellow Vision(2020/9/17)。

FORCE
Tetsuji Yoshida 吉田哲治 (tp)
Masafumi Minato 湊雅史 (ds)
Komari 小林真理子 (b)
Ippei Kato 加藤一平 (g)

二度目となると入り込む世界を定めて専念するからか、最初の「Early Morning」から迫力が増したことがわかる。全員の音が粒だっていて、吉田さんなどはいきなり痙攣するように吹く。湊さんもまたこのバンドサウンドの中でリラックスしていて、文脈を無視するかのように叩いていておもしろい。次の「Rainy Season」までは前回と同じ。

3曲目の「Cluster」は、緊急事態宣言が解けたあとに下北沢の飲み屋を見たときの印象だというが、確かに、まったりとギターが揺れる中を吉田さんもまた諦念のように揺らいでいる。次は、100歳以上まで生きたというお祖母さんに捧げた「さよさんのお年玉」。FORE時代の曲だそうで、トランペット、ギター、ベースの順でそれぞれ異なるように語りなおす昭和歌謡的な感覚。

セカンドセットの最初に「Reverb」を持ってくるのも前回と同じで、今回は、ドラムスとギターそれぞれの意図的なズレが目を覚ますようだった。ふたたびFORE時代の曲「数え楽曲」、奇妙な旋律に可変速。絡み合いが愉しい。「City Lights」もまたコロナ禍での歌舞伎町のイメージだという。哀しみが吉田さんのトランペットにはあって、その中で光を放つギターのありようがヘンリー・スレッギルのサウンドを思わせる。最後の「Touch」ではドラムスが主導し、ジャズロックとして強烈。ずっとその役目ではあるのだろうけれど、コマリさんのベースが全体を絶えず浮揚させていてこれもまた快感。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●吉田哲治
Force@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2020年)
吉田哲治+永武幹子@なってるハウス(2020年)
吉田哲治+栗田妙子@東中野セロニアス(2020年)
吉田哲治『December』、『Eternity』(2019年)
吉田哲治『Jackanapes』(2018年)
FIVES & 鈴木常吉『童謡』(1991年)
のなか悟空&元祖・人間国宝オールスターズ『伝説の「アフリカ探検前夜」/ピットインライブ生録画』
(1988年)
生活向上委員会大管弦楽団『This Is Music Is This?』(1979年)

●小林真理子
Force@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2020年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)

●加藤一平
Force@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2020年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
シワブキ@なってるハウス(2019年)
騒乱武士『秋田・鎌鼬の里ライブ』(2019年)
鳴らした場合、20 Guilders@高円寺円盤(2018年)
波多江崇行+加藤一平@なってるハウス(2018年)
永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)
竹内直+加藤一平@セロニアス(2017年)
鈴木勲セッション@新宿ピットイン(2014年)

●湊雅史
Force@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2020年)

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Kazumoto Endo+香村かをり、Shikaku、竹田賢一+大熊ワタル@阿佐ヶ谷Yellow Vision

2020-09-18 08:01:00 | アヴァンギャルド・ジャズ

阿佐ヶ谷のYellow Vision(2020/9/13)。

Shikakuさんのノイズは洞窟=人体の中へと世界を拡張してゆくように感じた。

竹田賢一さんの大正琴は聴くたびに驚く。もちろんA-Musikを思い出しもするのだが、バンドサウンドよりもこの哀しい逸脱を是とする音。それに大熊ワタルさんの濁った情のクラ。

そして遠藤さんの断続的な強い波と、香村さんの断続的な強弱の波。

Kazumoto Endo (noise)
Kaori Komura 香村かをり (韓国打楽器)
Shikaku (noise)
Kenichi Takeda 竹田賢一 (大正琴)
Wataru Okuma 大熊ワタル (cl, bcl, perc)

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●竹田賢一
竹田賢一古稀ライヴ@アトリエ第Q藝術(2018年)
A-Musik『e ku iroju』
(1983年)
A-Musik『Live at Muon '82. 12. 26.』(1982年)

●大熊ワタル
山谷夏祭り(ジンタらムータ、Swing MASA、中川五郎)(2017年)
10万人沖縄県民大会に呼応する8・5首都圏集会(ジンタらムータ)(2012年)

●香村かをり
関東大震災97周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式(2020年)
ラッパとタイコ@阿佐ヶ谷天(2020年)
梅津和時+香村かをり@白楽Bitches Brew(2020年)
三浦一壮+丸田美紀+香村かをり+木村由@なってるハウス(2020年)
金剛督+香村かをり+大由鬼山@包丁処たち花(2020年)
呉充功『隠された爪跡』、関東大震災96周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式(2019年)

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中村誠一+松井節子+沼上つとむ+小泉高之@行徳ホットハウス

2020-09-13 09:56:59 | アヴァンギャルド・ジャズ

行徳のホットハウス(2020/9/12)。

Seiichi Nakamura 中村誠一 (ts, curved ss)
Setsuko Matsui 松井節子 (p)
Tsutomu Numagami 沼上つとむ (b)
Takayuki Koizumi 小泉高之 (ds)

ファーストセットは「Blue'n Boogie」、「These Foolish Things」、「My Little Suede Shoes」、「Recado Bossa Nova」。

休憩時間にリクエストはと訊かれて「September Song」と答えると、中村さんは「ふんふんふんふんってやつ・・・あっこれはSeptember In The Rainだ。演ったことがない、古い曲だなあ」と言いながら松井さんに曲を教わっている。そんなわけで「A Girl From Ipanema」、「September Song」、「危険な関係のブルース」、「Mornin'」(ジョージ川口のバンドでフレディ・ハバードのあとでソロを取ったのだとか)、「Stardust」。

サードセットは「Golden Earings」、「St. Thomas」、「Misty」、「I'll Remember April」、「All of Me」。

やっぱり大ヴェテランの達者なサックス。カーヴド・ソプラノはヤナギサワとのこと。そしてふふんと弾いて潔く切り上げる松井さんのピアノはいつもカッコいい。

iphone

●中村誠一
中村誠一+松井節子+小杉敏+村田憲一郎@行徳ホットハウス(2018年)
渚ようこ『あなたにあげる歌謡曲』、若松孝二『天使の恍惚』

●松井節子
澤田一範+松井節子+小杉敏+渡辺文男@行徳ホットハウス(2019年)
安保徹+松井節子+小杉敏+村田憲一郎@行徳ホットハウス(2019年)
澤田一範+松井節子+小杉敏+村田憲一郎@行徳ホットハウス(2019年)
中村誠一+松井節子+小杉敏+村田憲一郎@行徳ホットハウス
(2018年)

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「JazzTokyo」のNY特集(2020/9/5)

2020-09-13 09:51:23 | アヴァンギャルド・ジャズ

「JazzTokyo」のNY特集(2020/9/5)では、南アフリカ共和国・ケープタウン市を拠点とするアナーキスト・ヒップホップの集団サウンズ・オブ・ザ・サウス(Soundz of the South、SoS)の主要人物の1人であるアネーレ・セレークワへのインタビューを翻訳・寄稿した。

>> 連載第41回 ニューヨーク・シーン最新ライヴ・レポート&リリース情報 アフリカを変えるヒップホップ ― サウンズ・オブ・ザ・サウス/アネーレ・セレークワへのインタビュー

●Jazz Right Now
「JazzTokyo」のNY特集(2020/2/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2020/1/4)
「JazzTokyo」のNY特集(2019/7/6)
「JazzTokyo」のNY特集(2019/6/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2019/4/7)
「JazzTokyo」のNY特集(2019/3/2)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/12/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/10/6)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/9/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/8/5)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/4/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2018/1/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/12/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/9/30)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/9/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/8/1)

「JazzTokyo」のNY特集(2017/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/5/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/4/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/3/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2017/2/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/10/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/9/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/8/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/7/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/6/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/5/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/4/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/1/31)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/12/27)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/11/21)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/10/12)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/8/30)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/7/26)

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マクイーン時田深山+池田陽子+池上秀夫 ― 弦弦弦@喫茶茶会記(JazzTokyo)

2020-09-13 09:44:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

四谷三丁目の喫茶茶会記で企画したライヴ(マクイーン時田深山+池田陽子+池上秀夫 ― 弦弦弦)のレビューを、JazzTokyo誌に寄稿した。

>> #1137 マクイーン時田深山+池田陽子+池上秀夫 ― 弦弦弦

Miyama McQueen-Tokita マクイーン時田深山 (17-string koto)
Yoko Ikeda 池田陽子 (viola)
Hideo Ikegami 池上秀夫 (contrabass)

●マクイーン時田深山
マクイーン時田深山@下北沢Apollo その2(2020年)
マクイーン時田深山@下北沢Apollo(2020年)
アンノウン・ミラーズ『Your Ten Is My Twelve』(-2020年)
『今・ここ・私。ドイツ×日本 2019/即興パフォーマンス in いずるば』(JazzTokyo)(2019年)
喜多直毅+マクイーン時田深山@松本弦楽器(2017年)

●池田陽子
815展でのパフォーマンス(広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2020年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+大上流一+南ちほ+池田陽子@不動前Permian(2020年)
池田陽子、増渕顕史、野川菜つみ、田上碧、メーガン・アリス・クルーン@Ftarri(2019年)
ヒゴヒロシ+矢部優子、プチマノカリス/山我静+鈴木ちほ+池田陽子@なってるハウス(2019年)
ガトー・リブレ、asinus auris@Ftarri(2019年)
Signals Down@落合soup(2019年)
815展でのパフォーマンス(矢部優子、広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2019年)
Hubble Deep Fields@Ftarri(2019年)
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
アレクサンダー・ホルム、クリス・シールズ、クラウス・ハクスホルムとのセッション@Permian(2019年)
エレクトロニクスとヴィオラ、ピアノの夕べ@Ftarri(2019年)
鈴木ちほ+池田陽子(solo solo duo)@高円寺グッドマン(2019年)
大墻敦『春画と日本人』(2018年)
池田陽子+山㟁直人+ダレン・ムーア、安藤暁彦@Ftarri(2018年)
森重靖宗+池田陽子+増渕顕史『shade』(2018年)
佐伯美波+池田若菜+池田陽子+杉本拓+ステファン・テュット+マンフレッド・ヴェルダー『Sextet』(2017年)
クリスチャン・コビ+池田若菜+杉本拓+池田陽子『ATTA!』(2017年)

●池上秀夫
種まき種まかせ 第3回ー冬の手ー@OTOOTO(2019年)
長沢哲+近藤直司+池上秀夫@OTOOTO(2018年)
種まき種まかせ 第2回ー秋の手-@Ftarri(2018年)

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廣木光一+吉野弘志『Alvorada』(JazzTokyo)

2020-09-13 09:34:07 | アヴァンギャルド・ジャズ

廣木光一+吉野弘志『Alvorada』(BIYUYA、2015年)のレビューをJazzTokyo誌に寄稿した。

>> #2013 『廣木光一+吉野弘志/Alvorada』

Koichi Hiroki 廣木光一 (g)
Hiroshi Yoshino 吉野弘志 (b)

●廣木光一
廣木光一+吉野弘志@下北沢Lady Jane(2020年)
HIROKI BAND@本八幡cooljojo(2020年)
廣木光一+ナスノミツル+芳垣安洋@本八幡cooljojo(2019年)
HIROKI BAND@南青山ZIMAGINE(2019年)
廣木光一+渋谷毅『Águas De Maio 五月の雨』(JazzTokyo)(2018年)
廣木光一+渋谷毅『Águas De Maio 五月の雨』(2018年)
廣木光一+永武幹子@cooljojo(2018年)
高田ひろ子+廣木光一@本八幡cooljojo(2017年)
安ヵ川大樹+廣木光一@本八幡Cooljojo(2016年)
吉野弘志+中牟礼貞則+廣木光一@本八幡Cooljojo(2016年)
廣木光一+渋谷毅@本八幡Cooljojo(2016年)
Cooljojo Open記念Live~HIT(廣木光一トリオ)(JazzTokyo)(2016年)
廣木光一(HIT)@本八幡cooljojo(2016年)
廣木光一『Everything Shared』(2000年)
廣木光一『Tango Improvisado』(1995年)

●吉野弘志
廣木光一+吉野弘志@下北沢Lady Jane(2020年)
吉野弘志+永武幹子@アケタの店(2020年)
吉野弘志@アケタの店(2019年)
西島芳 triogy@本八幡cooljojo(2018年)
西島芳 triogy@下北沢Apollo(2018年)
吉野弘志+中牟礼貞則+廣木光一@本八幡Cooljojo(2016年)
松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2008年)
向島ゆり子『Right Here!!』(1995-96年)
ジョセフ・ジャーマン

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吉田達也+照内央晴@荻窪Velvet Sun

2020-09-10 08:00:51 | アヴァンギャルド・ジャズ

荻窪のVelvet Sun(2020/9/9)。

Tatsuya Yoshida 吉田達也 (ds)
Hisaharu Teruuchi 照内央晴 (p)

ちょっと意外な組み合わせに驚いてしまった。以前に、藤井郷子+吉田達也、田村夏樹+照内央晴という対バンがあったことがきっかけだという。サイモン・バーカーも出ていたとか。

はじめは互いに遠慮することなく入り、いきなりフルスロットル。照内さんは低音側での轟音から同音の強い反復によりエネルギーレヴェルをどんどん上げてゆく。かたやスティックで全方位的に叩きまくり、大きなうねりを作り出す。照内さんはその轟音の中で何度も跳躍した。吉田さんが「最初から大丈夫ですか」と笑っている。

2曲目、選んだ和音に応じるマレット。やがて高い声や繊細なシンバルもまじえ巧みなドラムワークをみせた。

3曲目、複雑な旋律に対してドラムがからむ。ふたりはそれぞれ音のクラスターを生成し、吉田さんはそれを融合しあい、照内さんは各々のクラスターを育てるようなあんばい。おもむろにドラムスがリズムに乗って激走しはじめた(それまでは同じ場で踊っていた)。それが往還となり、ピアノの循環を誘い出した。ピアノの残響に呼応するシンバルの残響。

セカンド1曲目はあらためて間合いを作ろうとするかのように、互いに一音一音を場に提示する。吉田さんはスティックを皮に立ててその一方で叩き、複雑な打音の変化を生みだす。照内さんは強弱と長短をコントロールする。ドラムスは依然として複雑であり、響かない打音も、夢うつつを行き来するシンバル音の雲もあった。

2曲目は積み木のように構築するドラムスにピアノが左手で斬り込んでゆく。照内さんの手はパーカッシヴなときのように固くはなく驚くほど柔軟にみえる。吉田さんも全方位的な打音での千手観音。静かになってもピアノは音を紡いで時間を止めない。吉田さんの声が音世界への呪いのように場を包んだ。そしてふたりがガラスの破片をばらまき、終末の美しさをみせる。

3曲目は遊びからバブルのようにサウンドが拡張された。アンコールは静かな場における音の立ち上がりを両者それぞれが示すように、和音とマレットの乾いた音が響き、重なった。

想像以上の邂逅。再演を観たい。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●吉田達也
Signals Down@落合soup(2019年)
邂逅、AMU、藤吉@吉祥寺MANDA-LA2(2019年)
クリス・ピッツィオコス+吉田達也+広瀬淳二+JOJO広重+スガダイロー@秋葉原GOODMAN(2017年)
RUINS、MELT-BANANA、MN @小岩bushbash(2017年)
PAK『NYJPN』(-2014年)
一噌幸弘『幽玄実行』『物狂 モノグルイ』(JazzTokyo)(2011年)
早川岳晴『kowloon』(2002年)
デレク・ベイリー+ルインズ『Saisoro』(1994年)

●照内央晴
豊住芳三郎+照内央晴@山猫軒(2020年)
庄子勝治+照内央晴@稲毛Candy(2020年)
松本一哉+照内央晴+吉本裕美子@水道橋Ftarri(2020年)
照内央晴+加藤綾子@本八幡cooljojo(2020年)
神保町サウンドサーカス(直江実樹+照内央晴、sawada)@神保町試聴室(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)
千野秀一+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2019年)
奥田梨恵子+照内央晴@荻窪クレモニア(2019年)
豊住芳三郎+コク・シーワイ+照内央晴@横濱エアジン(2019年)
照内央晴+加藤綾子@神保町試聴室(2019年)
特殊音樂祭@和光大学(JazzTokyo)(2019年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴@なってるハウス(2019年)
豊住芳三郎インタビュー(JazzTokyo)(2019年)
豊住芳三郎+庄子勝治+照内央晴@山猫軒(2019年)
豊住芳三郎+老丹+照内央晴@アケタの店(2019年)
豊住芳三郎+謝明諺@Candy(2019年)
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2019年)
吉久昌樹+照内央晴@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2019年)
照内央晴、荻野やすよし、吉久昌樹、小沢あき@なってるハウス(2019年)
照内央晴+方波見智子@なってるハウス(2019年)
クレイグ・ペデルセン+エリザベス・ミラー+吉本裕美子+照内央晴@高円寺グッドマン(2018年)
照内央晴+川島誠@山猫軒(2018年)
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2018年)
『終わりなき歌 石内矢巳 花詩集III』@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2018年)
Cool Meeting vol.1@cooljojo(2018年)
Wavebender、照内央晴+松本ちはや@なってるハウス(2018年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴+方波見智子+加藤綾子+田中奈美@なってるハウス(2017年)
ネッド・マックガウエン即興セッション@神保町試聴室(2017年)
照内央晴・松本ちはや《哀しみさえも星となりて》 CD発売記念コンサートツアー Final(JazzTokyo)(2017年)
照内央晴+松本ちはや、VOBトリオ@なってるハウス(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』@船橋きららホール(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』(JazzTokyo)(2016年)
照内央晴「九月に~即興演奏とダンスの夜 茶会記篇」@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2016年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)

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