Pentax MX, M40mmF2.8, Fujicolor 100
東北沢のOTOOTO(2025/2/8)。
Roger Turner (perc)
Yumiko Tanaka 田中悠美子 (三味線, 大正琴)
今回もまたすばらしい共演だった。打楽器のフラグメントに対して三味線を横に置いてのフラグメント。ふたりはポルタメントへと遷移し、ロジャーさんは手で回転させたシンバルの慣性によりスプーンの摩擦音を発し、悠美子さんはE-Bowでまるでその揺らぎを繊細に増幅したかのよう。後半で悠美子さんが大正琴と三味線を弓で叩くと、その残響は和楽器のいちばん妙なるところ、まるで羊羹の中に析出した糖分。
Fuji X-E2, XF60mmF2.4
●ロジャー・ターナー
ロジャー・ターナー+池田謙@Ftarri(2023年)
ロジャー・ターナー+田中悠美子@東北沢OTOOTO(2023年)
ロジャー・ターナー&マリ・カマダ『Junk Percussion – Notes for the Future』(JazzTokyo)(2023年)
高橋悠治+ロジャー・ターナー『Live at Aoshima Hall』(JazzTokyo)(2019年)
ロジャー・ターナー+亀井庸州@Ftarri(2019年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+内橋和久@下北沢Apollo(2019年)
アーサー・ブル+スコット・トムソン+ロジャー・ターナー『Monicker - Spine』(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
ロジャー・ターナー+広瀬淳二+内橋和久@公園通りクラシックス(2017年)
ロジャー・ターナー+今井和雄@Bar Isshee(2017年)
蓮見令麻@新宿ピットイン(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
ドネダ+ラッセル+ターナー『The Cigar That Talks』(2009年)
フィル・ミントン+ロジャー・ターナー『drainage』(1998、2002年)
アネット・ピーコック『I Have No Feelings』(-1985年)
近藤等則+ジョン・ラッセル+ロジャー・ターナー『Artless Sky』(1979年)
●田中悠美子
田中悠美子リサイタル2024・義太夫三味線の音響世界@晴れたら空に豆まいて(2024年)
田中悠美子+閔小芬(ミン・シャオフェン)+カール・ストーン@水道橋Ftarri(2024年)
MIYA+田中悠美子@千駄木Bar Isshee(2024年)
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪(JazzTokyo)(2023年)
ロジャー・ターナー+田中悠美子@東北沢OTOOTO(2023年)
Encounter To Engage - featuring Tatsu Aoki, from Chicago@渋谷Li-Po(2023年)
内橋和久+田中悠美子@千駄木Bar Isshee(2023年)
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪@東北沢OTOOTO(2023年)
田中悠美子@Ftarri(2022年)
「ジョン・ラッセルを追悼する」@下北沢アレイホール(2022年)
藤山裕子+さがゆき+田中悠美子+山田邦喜@なってるハウス(2020年)
トム・ブランカート+ルイーズ・ジェンセン+今西紅雪+田中悠美子@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
齊藤僚太+ヨシュア・ヴァイツェル+田中悠美子@Ftarri(2018年)
角銅真実+横手ありさ、田中悠美子+清田裕美子、すずえり+大城真@Ftarri(2018年)
武田崇元+横山茂雄『霊的最前線に立て! オカルト・アンダーグラウンド全史』(国書刊行会、2024年)。おもしろいどころの話ではなく全頁で爆笑と感服。「永久騒乱状態に終止符が打たれた果てに登場したのがネトウヨと国民主義リベラル。これでみんな家畜人になってしもうたんや」ってその通りなんだけど身も蓋もない。
妙に大本ネタが多いなと思ったら、武田崇元の妻は出口王仁三郎の曾孫。それにしても土俗系ローカルチャー(出口なお)と西洋系ハイカルチャー(王仁三郎)とが混淆して核融合反応なんてよく言ったものだ。王仁三郎に接近した合気道の始祖・植芝盛平のわけのわからなさについても触れてほしかったところ。
僕は『齋藤徹の芸術』においてムー大陸のトンデモ論を妄想したジェームズ・チャーチワードのことに言及したけれど、王仁三郎はそれについて「ほれ見なさい、わしが言うたとおりやろ」と書いていたらしい。うう、踏み込みが甘かった(笑)。それどころか、同時代のH・P・ラヴクラフトはその文明を作ったのが人間の祖先ではないと設定した点でより独創的だった、とか、鋭すぎる指摘。
恐れ入りました。
●参照
大野英士『オカルティズム』
大野英士『ユイスマンスとオカルティズム』
J・K・ユイスマンス『さかしま』
グッゲンハイム美術館のマウリツィオ・カタラン「America」、神秘的象徴主義、ブランクーシ
出口京太郎『巨人 出口王仁三郎』、早瀬圭一『大本襲撃』
『大本教 民衆は何を求めたのか』
原武史『<出雲>という思想』
●矢部優子
ラマチウケシコロ(JazzTokyo)(2024年)
春の気たつを以て也@成城学園前アトリエ第Q藝術(2024年)
矢部優子+山㟁直人+広瀬淳二@アトリエ第Q藝術(2023年)
りら~雲を吐き、星を喰う homages to Tetsu~@山猫軒(JazzTokyo)(2023年)
古池寿浩+矢部優子+増渕顕史@水道橋Ftarri(2022年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
Dance x Music Session Vol. 01(2021年)
穢れ(JazzTokyo)(2020年)
ヒゴヒロシ+矢部優子、プチマノカリス/山我静+鈴木ちほ+池田陽子@なってるハウス(2019年)
815展でのパフォーマンス(矢部優子、広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2019年)
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
大墻敦『春画と日本人』(2018年)
東村山のすなふきん(2025/2/1)。
あがた森魚さんが<冬のサナトリウム>を歌ってくれて感激。歌詞には「誘蛾灯」、この独特のセンスに痺れる。あがたさんも「色気」ということばが好きなのだそうで嬉しくなってしまった。そして名プロデューサー寺本幸司さんにも、撮影していたGan極楽照会さんにもカッコいい色気があった。
Fuji X-E2, Pentax 40mmF2.8 (PK), XF60mmF2.4
山城知佳子さんのシンポジウム 立教大学アメリカ研究所主催のシンポジウム「沖縄をかたり継ぐこと――山城知佳子の映像作品における暴力と救済の形象」を聴講。
山城さんの《アーサ女》(2008年)を観て「なること」の力に驚かされたのは、国立近代美術館の『沖縄・プリズム 1872-2008』展(2008年)だった。だがこの人の表現には続きがある。
上映された作品は、《肉屋の女》(2012年)、《土の人》(2019年)、《チンビン・ウエスタン》(2019年)、《リフレーミング》(2022年)。すべて3画面の映像インスタレーションであり、ここは大学の講義室ゆえ前三者は1画面、《リフレーミング》は3トラックをまとめて1画面。つまり参考上映だが、それでも刺激的だった。(たしかに2021年の東京都写真美術館『山城知佳子 リフレーミング』展における《土の人》上映は忘れがたい。)
まとめて鑑賞して印象に残ったことは、肉、土、狂といったものを象徴させる「まつろわぬ者」たちの存在、その不服従が沖縄戦など歴史的なトラウマと無縁ではありえないこと。その反対側に水という生まれ変わりの媒質があること。
上映後のシンポジウムで、山城さんはすごいことを語った。《あなたの声は私の喉を通った》(2009年)は戦争体験者の語りを一言一句自分の声で語りなおす作品だが、完成後、そのおじいさんの声を吞み込んでしまった感覚があった、と。他人の声がつねにお腹の中にあって、そこから毎日「肉が迫ってきた」と。だから《肉屋の女》はお腹の中の声を追った心象風景のドキュメントでもあった、と。
●山城知佳子
『沖縄の“眼”になった男 〜写真家・平良孝七とその時代〜』(2023年)
『山城知佳子 リフレーミング』@東京都写真美術館(2021年)
『けーし風』読者の集い(31) 「生きる技法」としての文化/想像力(2016年)
コザ暴動プロジェクト in 東京(2016年)
沖縄・プリズム1872-2008(2008年)
神保町試聴室(2025/1/30)。
Tomohide Midori ミドリトモヒデ (as)
Taeko Kurita 栗田妙子 (p)
Shinji Miyazaki 宮崎真司 (g)
最初の一音でいきなり時空間を跳躍する。どこか知らない街を散歩して、猫や暖簾や小川を眺めているような気分。力の抜けた領域でのプレイだから音のグラデーションがなおさらみえてくる。それはアルトもピアノもギターも。
とてもいい心持。
Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, XF60mmF2.4
●ミドリトモヒデ
イトクリトリオ@神保町試聴室(2024年)
●栗田妙子
る゛る゛る゛@神保町試聴室(2024年)
西島芳+栗田妙子@公園通りクラシックス(2024年)
イトクリトリオ@神保町試聴室(2024年)
近藤直司+栗田妙子@なってるハウス(2023年)
吉田哲治+栗田妙子@東中野セロニアス(2020年)
川下直広+栗田妙子『11.25 & 27@バレルハウス』(2019年)
伊藤匠+細井徳太郎+栗田妙子@吉祥寺Lilt(2018年)
『Jaz.in』vol. 016に、纐纈之雅代さんへのインタビュー記事を寄稿しました。新ユニット「如意ン棒」を結成、10年ぶりのリーダーアルバムをリリースしたばかり。発売前の新宿ピットインでのリリパも鮮烈でした。ぜひ書店で手にとってみてください。(いや本当におもしろいのです) 記事のイントロはこちら
●纐纈雅代
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
山本達久+纐纈雅代@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
沖縄電子少女彩+非常階段+纐纈雅代@小岩オルフェウス(2020年)
纐纈雅代+佐藤允彦+豊住芳三郎@新宿ピットイン(2020年)
酒井俊+纐纈雅代+永武幹子@本八幡cooljojo(2020年)
纐纈雅代+松丸契+落合康介+林頼我@荻窪ベルベットサン(2019年)
秘湯感@新宿ピットイン(2019年)
原田依幸+纐纈雅代@なってるハウス(2019年)
The Music of Anthony Braxton ~ アンソニー・ブラクストン勉強会&ライヴ@KAKULULU、公園通りクラシックス(JazzTokyo)(2019年)
【日米先鋭音楽家座談】ピーター・エヴァンスと東京ジャズミュージシャンズ(JazzTokyo)(2018年)
纐纈雅代@Bar Isshee(2018年)
纐纈雅代トリオ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年)
纐纈雅代@Bar Isshee(2016年)
板橋文夫+纐纈雅代+レオナ@Lady Jane(2016年)
纐纈雅代『Band of Eden』(2015年)
鈴木勲セッション@新宿ピットイン(2014年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
纐纈雅代 Band of Eden @新宿ピットイン(2013年)
秘宝感とblacksheep@新宿ピットイン(2012年)
『秘宝感』(2010年)
鈴木勲 フィーチャリング 纐纈雅代『Solitude』(2008年)
『けーし風』(2024.11、新沖縄フォーラム刊行会議)が第120号をもって休刊。今後復刊されるかもしれないが最後なので、4年半ぶりに読者会に出席した(神田WESTウィルシャーM、2025/1/25)。しばらく読んでもいなかったのは編集運営方針に多大な違和感があったからだ。
本号には創刊以来の総目次がある(自分の名前もその中に小さく入っている)。当初は文化や環境問題などに開かれた場であったのだなと再認識する。その話題は何年も前からあって、沖縄をめぐる政治問題がたいへんな状況だからそうならざるを得ないのだと納得していたが、結果的に『越境広場』にその役割が移っているのかもしれない。そして第95号から32年の休刊期間を経て復刊される『新沖縄文学』がどのような場になるのかにも期待(この2月に第96号)。それに関していえば、沖縄のアイデンティティ・ポリティクスが「オール沖縄」の盛り上がりをピークとして別の形に変容しているのだろうな、という印象。新崎盛暉さんが『日本にとって沖縄とは何か』(岩波新書)を出したのは、その時期の2016年のことだった。
参照
『けーし風』
入谷のなってるハウス(2025/1/17)。
Junji Hirose 広瀬淳二 (ts, baroon)
Takashi Seo 瀬尾高志 (b)
それにしても広瀬さんの音がすごい。マルチフォニックと簡単に言えないほど多数の貌がある音。それはコントラバスのエネルギッシュな音と呼応しあっており、ピチカートとテナーでここと決めた場所を深く掘り、アルコとテナーと風船で液をぶちまけるように音世界を拡散させる。
Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Pentax Super-Takumar 105mmF2.8 (M42)
●広瀬淳二
矢部優子+山㟁直人+広瀬淳二@アトリエ第Q藝術(2023年)
吉田隆一+広瀬淳二@神保町試聴室(2023年)
瀬尾高志+広瀬淳二+高橋佑成+秋元修@神保町試聴室(2022年)
内橋和久+広瀬淳二@千駄木Bar Isshee(2022年)
広瀬淳二+あきおジェイムス+増渕顕史@不動前Permian(2022年)
815展でのパフォーマンス(広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2020年)
広瀬淳二+カル・ライアル+クリスティアン・メオス・スヴェンセン+ダレン・ムーア@下北沢Apollo(2020年)
815展でのパフォーマンス(矢部優子、広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2019年)
広瀬淳二+さがゆき@なってるハウス(2019年)
クレイグ・ペデルセン+中村としまる、エリザベス・ミラー+広瀬淳二@Ftarri(2018年)
広瀬淳二『No-Instrument Air Noise』(2017年)
ブライアン・アレン+広瀬淳二+ダレン・ムーア@Ftarri(2018年)
ロジャー・ターナー+広瀬淳二+内橋和久@公園通りクラシックス(2017年)
クリス・ピッツィオコス+吉田達也+広瀬淳二+JOJO広重+スガダイロー@秋葉原GOODMAN(2017年)
広瀬淳二+今井和雄@なってるハウス(2017年)
広瀬淳二+中村としまる+ダレン・ムーア@Ftarri(2017年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
広瀬淳二『SSI-5』(2014年)
広瀬淳二+大沼志朗@七針(2012年)
広瀬淳二『the elements』(2009-10年)
ザイ・クーニン 2024年の東京(JazzTokyo)(2024年)
BIG FOOT@秋葉原GOODMAN(2024年)
The Bass Collective『瞬く森』(JazzTokyo)(2024年)
潮田雄一+瀬尾高志+藤巻鉄郎@なってるハウス(2024年)
BORDERS vol.1@神保町試聴室(2024年)
The Bass Collective@神保町試聴室(2023年)
徹の部屋ふたたび 不在の在 ~『齋藤徹の芸術 コントラバスが描く運動体』出版記念@いずるば(JazzTokyo)
The Bass Collective@渋谷公園通りクラシックス(2023年)
瀬尾高志+広瀬淳二+高橋佑成+秋元修@神保町試聴室(2022年)
The Bass Collective meets Jean & Bénédicte@山猫軒(2022年)
酒井俊+瀬尾高志+須川崇志+市野元彦@稲毛Candy(JazzTokyo)(2022年)
石田幹雄トリオ@稲毛Candy(2020年)
瀬尾高志+松丸契+竹村一哲+高橋佑成@公園通りクラシックス(2020年)
ベースアンサンブル ~ Travessia de Tetsu ~@横濱エアジン(2019年)
李世揚+瀬尾高志+かみむら泰一+田嶋真佐雄@下北沢Apollo(2019年)
李世揚+瀬尾高志+細井徳太郎+レオナ@神保町試聴室(2019年)
謝明諺+高橋佑成+細井徳太郎+瀬尾高志@下北沢Apollo(2019年)
伊藤志宏+瀬尾高志@稲毛Candy(2018年)
永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)
永武幹子+瀬尾高志+竹村一哲@高田馬場Gate One(2017年)
永武幹子+瀬尾高志+柵木雄斗@高田馬場Gate One(2017年)
坂田明+今井和雄+瀬尾高志@Bar Isshee(2016年)
板橋文夫『みるくゆ』(2015年)
ジャスト・オフ『The House of Wasps』(-2015年)
寺田町+板橋文夫+瀬尾高志『Dum Spiro Spero』(2014年)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
寺田町の映像『風が吹いてて光があって』(2011-12年)
齋藤徹、2009年5月、東中野(2009年)
渋谷のSuper Dommune(2025/1/16)。
Fred Frith (g)
バール・フィリップスのコントラバスソロ『Unaccompanied Barre』に衝撃を受けたことや、「improviser」と呼んだときに認識がその枠に収まってしまうことのあやうさなど、前半のトークは興味深いものだった。
そしてソロ演奏はたしかに所与の計画や構想を排し自然体で臨んだのだろうと実感できるもの。「にもかかわらず」なのか、「だからこそ」なのか、おそらく両方であろうと考えるが、すべてがフレッド・フリスの「語り」となっていた。
Fuji X-E2, XF35mmF1.4, Pentax Super-Takumar 105mmF2.8 (M42)
●フレッド・フリス
フレッド・フリス+ニコラス・フンベルト+マーク・パリソット『Cut Up The Border』(2019年)
フレッド・フリス『Storytelling』(2017年)
ロッテ・アンカー+フレッド・フリス『Edge of the Light』(2010年)
フレッド・フリスとミシェル・ドネダのデュオ(2009年)
フレッド・フリス+ジョン・ブッチャー『The Natural Order』(2009年)
高瀬アキ『St. Louis Blues』(2001年)
突然段ボールとフレッド・フリス、ロル・コクスヒル(1981、98年)
『Improvised Music New York 1981』(1981年)
多田富雄『生命の意味論』(講談社学術文庫、原本1997年)は「超システム」としての免疫系を言語や存在論から語ろうとする。免疫は一対一というよりも多対多、あいまいさも本質のひとつとして超システムを作り出しているということ。とくに「自己」と「非自己」の識別が胸腺においてなされ、胸腺は人間の臓器のなかでもっとも老化を鋭敏に反映するものだという指摘には怖いものを感じさせられる。
というのは、吉村昭彦『免疫「超」入門』(入門どころでなく難しい)(講談社ブルーバックス、2023年)には、胸腺がストレスで小さくなったりカロリー制限で大きくなったりするとの実験結果が書かれていたから。ここまでくると、医者でない自分も明確な方法論をもって生きていかなければならないという気になってくる。

千駄木のbar isshee(2025/1/5)。
Ayako Kanda 神田綾子 (voice)
Akio Jeimus アキオ・ジェイムス (ds)
打音も擦音も何の素材を介しているのか強く感じさせる。それは空間を強く意識させることとひとしい。コミュニケーションは空間の伝播でもあり、それなしに意識で呼応した結果でもある。だからヴォイスがドラムスのグルーヴと軌を一にするとき、聴くものはグルーヴを演者と共有し、快感を覚える。
Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Pentax Super-Takumar 105mmF2.8 (M42)
●神田綾子
神田綾子+潮田雄一+内田静男@千駄木bar isshee(2024年)
喜多直毅+神田綾子@松本弦楽器(2024年)
木村由+神田綾子@国分寺Art x Jazz M's(2024年)
『Turbo Lotus』(JazzTokyo)(2024年)
楠直孝トリオ@東中野セロニアス(2024年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2024年)
加藤崇之+神田綾子@東中野セロニアス(2024年)
「水のかたち Praise of Shapelessness」@アトリエ第Q藝術(2024年)
moments - Mamiko Hosokawa photographed by m.yoshihisa@代々木上原hako gallery(2024年)
神田綾子+楠直孝+吉木稔@東中野セロニアス(2024年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2024年)
KARM日本ツアー・関東編(JazzTokyo)(2024年)
カーステン・キャリー+神田綾子@千駄木Bar Isshee(2024年)
北神田@渋谷Bar Subterraneans(2024年)
イェーナ・チャング+神田綾子@千駄木Bar Isshee(2024年)
神田綾子+田村夏樹+藤井郷子+アンドリュー・ドルーリー@公園通りクラシックス(2023年)
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
吉田達也+神田綾子+伊藤志宏@東中野セロニアス(2023年)
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+吉田達也+神田綾子@公園通りクラシックス(2023年)
山本達久+神田綾子@代々木上原Hako Gallery(2023年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2023年)
神田綾子+柳川芳命+内田静男@渋谷Bar subterraneans(JazzTokyo)(2023年)
おーたかずお+神田綾子@大阪堺筋本町ミュージックスポット satone(聰音)(2022年)
吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja(2022年)
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)
米澤一平+神田綾子@日本橋Double Tall Art & Espresso Bar(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
日本天狗党と時岡秀雄そして神田綾子@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
シェーン・ボーデン+神田綾子+Rohco@東北沢OTOOTO(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
神田綾子+三上寛@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン(2021年)
神田綾子+真木大彰@Permian(2021年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)
●アキオ・ジェイムス
The Mad Laboratory of Anti Matter@代々木上原Hako Gallery(2024年)
そらの下、わらの家@公園通りクラシックス(2024年)
永井晶子+神田綾子+アキオ・ジェイムス@神保町試聴室(2023年)
武田理沙+アキオ・ジェイムス@公園通りクラシックス(2023年)
あきおジェイムス+増渕顕史@不動前Permian(2023年)
広瀬淳二+あきおジェイムス+増渕顕史@不動前Permian(2022年)
照内央晴+柳沢耕吉+あきおジェイムス+本藤美咲@なってるハウス(2021年)