Sightsong

自縄自縛日記

北川秀生+加藤一平+安東昇@池袋FlatFive

2022-06-30 06:50:42 | アヴァンギャルド・ジャズ

池袋のFlatFive(2022/6/29)。

Hideo Kitagawa 北川秀生 (b)
Ippei Kato 加藤一平 (g)
Noboru Ando 安東昇 (b)

弦楽器のみゆえ、音色や周波数特性のちがいをグラデーションとして受け止められる。<G線上のアリア>での響きを封じた北川さんの音の広がりや、<Django>における加藤さんの艶あり/艶消しの多層的なギターなどおもしろい。安藤さんはエッジを利かせた強い音のコントラバスだが、<If I Were a Bell>では言いたいことを胸に秘めているような雰囲気のソロで、これもまた多層的だった。おのおのが音の層とグラデーションをもち、それがふたりや三人の重なりとなると別の色合いになる。安藤・加藤デュオの<My One and Only Love>ではギターが眩しい反射光、ベースが視界全体のゆるやかな変化。<黒いオルフェ>や<Children's Songs No.1>は三者三様の調和と逸脱の繰り返し(のため、ウトウトさせられる)。

Fuji X-E2, AM Topcor 55mmF1.7 (PK)

●加藤一平
Force@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2020年)
Force@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2020年)
Force@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2020年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
シワブキ@なってるハウス(2019年)
騒乱武士『秋田・鎌鼬の里ライブ』(2019年)
鳴らした場合、20 Guilders@高円寺円盤(2018年)
波多江崇行+加藤一平@なってるハウス(2018年)
永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)
竹内直+加藤一平@セロニアス(2017年)
鈴木勲セッション@新宿ピットイン(2014年)


内橋和久+広瀬淳二@千駄木Bar Isshee

2022-06-27 00:03:38 | アヴァンギャルド・ジャズ

千駄木のBar Isshee(2022/6/26)。

Kazuhisa Uchihashi 内橋和久 (daxophone, g, effector)
Junji Hirose 広瀬淳二 (ts)

手練れのふたりによる音の饗宴。持続音も破裂音も驚くほど幅広く、それらの間を高速で往還する。まったく異なる楽器なのに、ときにどちらの音かわからなくなる。それも余裕の遊びにちがいないという凄み。

Fuji X-E2, AR Topcor 55mmF1.7 (PK)

●内橋和久
内橋和久+松丸契@千駄木Bar Isshee(2020年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+内橋和久@下北沢Apollo(2019年)
サインホ・ナムチラック+内橋和久@八丁堀ハウル(2019年)
内橋和久+サーデット・テュルキョズ@Bar Isshee(2018年)
ユーラシアンオペラ東京2018(Incredible sound vision of Eurasia in Tokyo)@スーパーデラックス(2018年)
ロジャー・ターナー+広瀬淳二+内橋和久@公園通りクラシックス(2017年)
U9(高橋悠治+内橋和久)@新宿ピットイン(2017年)

●広瀬淳二
広瀬淳二+あきおジェイムス+増渕顕史@不動前Permian(2022年)
815展でのパフォーマンス(広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2020年)
広瀬淳二+カル・ライアル+クリスティアン・メオス・スヴェンセン+ダレン・ムーア@下北沢Apollo(2020年)
815展でのパフォーマンス(矢部優子、広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2019年)
広瀬淳二+さがゆき@なってるハウス(2019年)
クレイグ・ペデルセン+中村としまる、エリザベス・ミラー+広瀬淳二@Ftarri(2018年)
広瀬淳二『No-Instrument Air Noise』(2017年)
ブライアン・アレン+広瀬淳二+ダレン・ムーア@Ftarri(2018年)
ロジャー・ターナー+広瀬淳二+内橋和久@公園通りクラシックス(2017年)
クリス・ピッツィオコス+吉田達也+広瀬淳二+JOJO広重+スガダイロー@秋葉原GOODMAN(2017年)
広瀬淳二+今井和雄@なってるハウス(2017年)
広瀬淳二+中村としまる+ダレン・ムーア@Ftarri(2017年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
広瀬淳二『SSI-5』(2014年)
広瀬淳二+大沼志朗@七針(2012年)
広瀬淳二『the elements』(2009-10年)


ヤン ヨンヒ『スープとイデオロギー』

2022-06-26 11:20:50 | 韓国・朝鮮

渋谷のユーロスペースで、ヤン ヨンヒ『スープとイデオロギー』(2021年)。

済州島四・三事件(1948年)と北朝鮮帰国事業(1959年~)との関連には驚いてしまった。

四・三事件では、朝鮮半島分断に反対する島民数万人を米国統治下の韓国警察が無差別に虐殺した。もとより大阪の鶴橋や東京の三河島などに出稼ぎ者の街が出来上がっていたが、さらに密航での脱出者が続出した。映画の語り手=監督の母親も脱出して大阪にたどり着いた。そして北朝鮮帰国事業では、北朝鮮は国力増強のために自国を楽園のように宣伝し、10万人以上の在日コリアンを呼び寄せた。それは膨れ上がる財政負担を削減したい日本政府の思惑とも合致していた。母親も監督の兄3人を北に送り出し、仕送りを続け、毎年のように平壌を訪れていた。(つまり、日本国内では韓国系の民団と北系の総連とがこの問題を巡り対立しており、母親と亡くなった夫とは総連の活動家だった。)

このふたつがどう関連するのか。四・三事件で「アカ」とみなされた脱出者は軍政下韓国では死を意味するし、事件の原因となった韓国政府など信用できなかった。かつての支配国・日本は自分たちのルーツではなく、生活は楽ではない。それゆえ希望をもって北を視ていたということである。そう言われれば納得するけれど、これまで気づくことがなかった。

恐怖のためか秘密を胸の内に留めていた母親が、ある時期に監督にこのことを打ち明けた。そして済州島の研究者たちに体験を語ってから、母親の認知症が一気に進む。記憶の喪失と記憶の掘り起こしとがせめぎあう(!)。

映画の終盤では母親と監督が済州島に渡り、事件から70年後の式典に出席する。僕もその直後に済州島に行って、記念館や写真展を観た。済州島は火山島、黒い溶岩を使って塀が作られている。それはおもしろいものだなと漫然と眺めただけだったのだけれど、映画では、一家が殺された家の塀が敢えて残された場所もあるとの指摘。やはり見ても見えていないことがある。

悲惨な四・三事件をドラマ仕立てで描いた映画『チスル』ともまったく違うアプローチによる、すばらしいドキュメンタリー映画。

済州島の黒い溶岩塀(2018年)

映画の丸鶏もいいけれど済州島の太刀魚もまた食べたい(2018年)

●済州島
済州島、火山島
済州島四・三事件の慰霊碑と写真展
済州島の平和博物館

済州島四・三事件69周年追悼の集い〜講演とコンサートの夕べ
『済州島四・三事件 記憶と真実』、『悲劇の島チェジュ』
オ・ミヨル『チスル』、済州島四・三事件、金石範
文京洙『済州島四・三事件』
文京洙『新・韓国現代史』
金石範、金時鐘『なぜ書きつづけてきたか なぜ沈黙してきたか 済州島四・三事件の記憶と文学』
金石範講演会「文学の闘争/闘争の文学」
金石範『万徳幽霊奇譚・詐欺師』 済州島のフォークロア
金石範『新編「在日」の思想』
水野直樹・文京洙『在日朝鮮人 歴史と現在』
済州島四・三事件と江汀海軍基地問題 入門編
金時鐘『背中の地図』
金時鐘講演会「日本と朝鮮のはざまで」
金時鐘『朝鮮と日本に生きる』

金時鐘『境界の詩 猪飼野詩集/光州詩片』
細見和之『ディアスポラを生きる詩人 金時鐘』
『海鳴りの果てに~言葉・祈り・死者たち~』
『海鳴りのなかを~詩人・金時鐘の60年』
梁石日『魂の流れゆく果て』(屋台時代の金石範)
仲里効『悲しき亜言語帯』(金時鐘への言及)
林海象『大阪ラブ&ソウル』(済州島をルーツとする鶴橋の男の物語)
金賛汀『異邦人は君ヶ代丸に乗って』(済州島から大阪への流れ)
藤田綾子『大阪「鶴橋」物語』
鶴橋でホルモン(与太話)
三河島コリアンタウンの伽耶とママチキン
尹東柱『空と風と星と詩』(金時鐘による翻訳)
『越境広場』創刊0号(丸川哲史による済州島への旅)
徐京植、高橋哲哉、韓洪九『フクシマ以後の思想をもとめて』(済州島での対談)
新崎盛暉『沖縄現代史』、シンポジウム『アジアの中で沖縄現代史を問い直す』(沖縄と済州島)
宮里一夫『沖縄「韓国レポート」』(沖縄と済州島)
長島と祝島(2) 練塀の島、祝島(祝島と済州島)
野村進『コリアン世界の旅』(つげ義春『李さん一家』の妻は済州島出身との指摘)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『滄海』(「Nostalgia for Che-ju Island」)
豊住芳三郎+高木元輝 『もし海が壊れたら』、『藻』(「Nostalgia for Che-ju Island」)
吉増剛造「盲いた黄金の庭」、「まず、木浦Cineをみながら、韓の国とCheju-doのこと」
「岡谷神社学」の2冊
沖縄国際大学南島文化研究所編『韓国・済州島と沖縄』


ウルトラマンと沖縄

2022-06-19 12:25:01 | 沖縄

沖縄の天才・金城哲夫と上原正三の若いころを再現したドラマ『ふたりのウルトラマン』。かれらは施政権返還前の沖縄からパスポートを持って日本に渡り、特撮ドラマのパイオニアになった。

https://www.nhk.jp/p/ts/PN3P16XW6Y/

金城が沖縄で作った映画『吉屋チルー物語』(1963年)を観ると、かれが沖縄独自の歴史に並々ならぬ誇りをもっていたことが伝わってくる。ウチナーグチがまるで解らないので(知念ウシさんによる字幕版があるそうだ)、せめて、チルーが遊女になった境界たる比謝川の唄を聴いてみる。むかし那覇の高良レコードで100円で買った。

それにしても、この世界から「ニライカナイ」=「光の国」=「ウルトラの星」を創造した金城の凄さに、あらためて驚かされる。ずいぶん前、沖縄に戻ってからの金城の仕事場を見せてもらったことがある。酒浸りになったかれがそこの屋根から転落死した経緯は不明だったはずで、たぶん、上原正三『ウルトラマン島唄』における想像がドラマにも活かされている(上原さんはやさしい)。

『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』が放送されていた当時、日本の子どもたちは沖縄との関連にはまったく気づかなかった。だが、たとえば『帰ってきたウルトラマン』において上原が脚本を手掛けた「怪獣使いと少年」を観て、社会の差別構造にショックを受けた子どもは少なくなかったにちがいない。その背景には沖縄人・上原のココロザシがあった。『万引き家族』の是枝裕和監督もテレビドキュメンタリー『シリーズ憲法 〜第9条・戦争放棄「忘却」〜』においてそのことを語っていた。

沖縄という観点でのウルトラシリーズの語りなおしはまだまだこれからだ。

●参照
上原正三『金城哲夫 ウルトラマン島唄』
怪獣は反体制のシンボルだった
『OHの肖像 大伴昌司とその時代』
『怪獣と美術』 貴重な成田亨の作品
佐野眞一『僕の島は戦場だった 封印された沖縄戦の記憶』
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』 これはもう宗教(2009年)
ウルトラマンの新しい映画(2008年)


小林裕児展『合歓の森へ』@ギャラリー椿

2022-06-12 10:20:48 | アート・映画

銀座のギャラリー椿で小林裕児さんの個展『合歓の森へ』。

今回はいらっしゃらないと聞いていたのだけど、最終日に駆け込んだら間もなく裕児さんが現れた。舟も猫も馬も人も空中に浮かび、それぞれの世界を尊重しあっている。

Leica M8, Summicron 50mmF2.0

●小林裕児
小林裕児展『馬のいる』@檜画廊(2019年)
小林裕児展『田園の秘密』@ギャラリー椿(2018年)
『小林裕児と森』ライヴペインティング@日本橋三越(2017年)
小林裕児個展『ドローイングとスケッチブック』@檜画廊(2017年)
齋藤徹『TRAVESSIA』(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)


国立近代美術館とワコウ・ワークス・オブ・アートのゲルハルト・リヒター展

2022-06-11 15:43:37 | アート・映画

国立近代美術館のゲルハルト・リヒター展。

90年代にはじめてリヒターの重ね塗りやナイフにより削られたマルチレイヤーの作品を観てからは、ロンドンでもデュッセルドルフでもサンフランシスコでもリヒター作品を見つけたら眼が悦んでいたし、ニューヨークのチェルシーでスタンリー・カッセルマンという画家によるフェイクを目にして不快に思うくらいのファンではあった。

Inhaling Richter - How Stanley Casselmann Got Famous to Fake a Richter for Jerry Saltz - TheArtGorgeous

今回もホロコーストをテーマにした《ビルケナウ》などのマルチレイヤー画、写真の上に野蛮にも思えるペイントを施した作品、どれだけ近づいて凝視してもなにも掴めない細いストライプ画など、これまで驚かされてきた氏の作品群が展示されている。だが不思議に何も気持ちが盛り上がらないどころか醒めてくる。

8枚のガラスを並べた作品《8 Glass Panels》には周囲の人や画が反射し、何重ものずれたイメージが現れている。リヒターの異色作くらいに思っていたのだけれど、これもやはりリヒターの本質的な作品ではないのかなと思えた。

つまり、今回多数のリヒターの作品を同時に脳に入れることによって、興奮ではなく、認識と認識の隙間に誘い込まれたのかな、と。ガラス作品はそのことに気付かせてくれたのかな、と。

六本木のワコウ・ワークス・オブ・アートはリヒターの新たなスタイルを紹介してきてくれたところで、今回ここでもリヒターのドローイング展が開かれている。一見なんということもないのだけれども、そのことが次第に驚きに化けてきた。塵芥が脳脊髄液に流されて紙の上に付着したようだ。これらは認識の隙間というよりも認識の徹底的な表面。やはり恐るべき人。


《8 Glass Panels》


《Joshua》


Drawing

●参照
ゲルハルト・リヒターの「Strip」@ワコウ・ワークス・オブ・アート(2016年)
ゲルハルト・リヒター『アブダラ』(2011年)
ゲルハルト・リヒター『New Overpainted Photographs』(2010年)
テート・モダンとソフィアのゲルハルト・リヒター(2010年)


『アート・クロッシング第3号: 特集:高木元輝フリー・ジャズサックスのパイオニア』

2022-06-08 07:37:20 | アヴァンギャルド・ジャズ

稀代のサックス奏者・高木元輝さんの本『アート・クロッシング第3号: 特集:高木元輝フリー・ジャズサックスのパイオニア』が出ました(編集: 末冨健夫、河合孝治)。このご時世に壮挙です。

僕はこれまであまり知られてこなかった氏の後半生についての評伝を寄稿しました。それは在日コリアン2世として生まれた自身のアイデンティティ追求の旅でもあったのだと考えます。キーワードでもある曲は<苦悩の人々>、<不屈の民>、そして<アリラン>。ご一読ください。

●高木元輝
高木元輝の最後の歌(2000年)
2000年4月21日、高木元輝+不破大輔+小山彰太(2000年)
高木元輝『Live at Little John, Yokohama 1999』(JazzTokyo)(1999年)
高木元輝『不屈の民』(1996年)
小杉武久+高木元輝『薫的遊無有』(JazzTokyo)(1985年)
1984年12月8日、高木元輝+ダニー・デイヴィス+大沼志朗(1984年)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『滄海』(1976年)
加古隆+高木元輝+豊住芳三郎『新海』、高木元輝+加古隆『パリ日本館コンサート』(1976年、74年)
富樫雅彦『風の遺した物語』(1975年)
豊住芳三郎+高木元輝 『もし海が壊れたら』、『藻』(1971年、75年)
富樫雅彦『Speed and Space』(1969年)


ナオミ・クライン『How to Change Everything』

2022-06-06 07:27:36 | アヴァンギャルド・ジャズ
ナオミ・クラインが去年『How to Change Everything』(2021年)を出していたことに気付いて読んでみたら、ずいぶんと柔らかい語り口で既知の内容ばかり。よく見たら若者向けのガイド本で、どちらかというと気候変動そのものよりも市民運動の大事さを説いている。
彼女が2014年に『This Changes Everything』を出したときには驚いた。化石燃料をすぐにでも全廃しなければならないという論調で、ちょっと極端だった。これをもとにした映画はさらに感情的なスパイスを振りかけたものになっていた。ところがその後の世界はそのように動いている。自分だけではなくかなりの人が後追いだったはずだ。
アラヴィンド・アディガの小説『Last Man in Tower』(2011年)を読んだら同じインドの思想家アルンダティ・ロイに憧れる急進的な女性のことがコミカルに描いてあって、ナオミ・クラインもまた本書でアルンダティを引用している。ふたりとも古くからの「活動するインテリ女性」のように視られるのだけれど、そんなシニカルなだけの視線はばかばかしい。
 
 

松風鉱一インタビュー(JazzTokyo)

2022-06-05 08:52:21 | アヴァンギャルド・ジャズ

>> Interview #247 松風鉱一 – JazzTokyo

Koichi Matsukaze 松風鉱一 (ts, as, bs, cl, fl, misc.)

●松風鉱一
守屋純子+松風鉱一@Lindenbaum(2022年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2022年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
松風鉱一@西荻窪clop clop(2021年)
松風鉱一@本八幡cooljojo(2021年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
宅Shoomy朱美+松風鉱一+藤ノ木みか@なってるハウス(2020年)
松風鉱一+上村勝正+石田幹雄@本八幡cooljojo(2020年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2020年)
夢Duo年末スペシャル@なってるハウス(2019年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)
平田王子+渋谷毅『Luz Do Sol*やさしい雨』(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年その2)
松風鉱一カルテット@西荻窪Clop Clop(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年その1)
松風M.A.S.H. その3@なってるハウス(2018年)
今村祐司グループ@新宿ピットイン(2017年)
松風M.A.S.H. その2@なってるハウス(2017年)
松風M.A.S.H.@なってるハウス(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その3)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その2)
松風鉱一@十条カフェスペース101(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その1)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2015年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
5年ぶりの松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2013年)
松風鉱一カルテット@新宿ピットイン(2012年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2008年)
松風鉱一カルテット、ズミクロン50mm/f2(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)
板谷博ギルティ・フィジック(1990、95年)
松風鉱一『Good Nature』(1981年)
松風鉱一トリオ+大徳俊幸『Earth Mother』(1978年)
『生活向上委員会ライブ・イン・益田』(1976年)
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ
森山威男『SMILE』、『Live at LOVELY』 
反対側の新宿ピットイン
くにおんジャズ、鳥飼否宇『密林』


酒井俊+瀬尾高志+須川崇志+市野元彦@稲毛Candy(JazzTokyo)

2022-06-05 08:46:36 | アヴァンギャルド・ジャズ

>> #1219 酒井俊+瀬尾高志+須川崇志+市野元彦

Shun Sakai 酒井俊 (vo)
Takashi Seo 瀬尾高志 (b)
Takashi Sugawa 須川崇志 (cello)
Motohiko Ichino 市野元彦 (g)

Fuji X-E2, AM Topcor 55mmF1.7 (PK), 7Artisans 12mmF2.8

●酒井俊
酒井俊+纐纈雅代+永武幹子@本八幡cooljojo(2019年)
酒井俊+青木タイセイ+永武幹子@本八幡cooljojo(2019年)
酒井俊+会田桃子+熊坂路得子@Sweet Rain(2018年)
酒井俊+永武幹子+柵木雄斗(律動画面)@神保町試聴室
(2017年)

瀬尾高志
石田幹雄トリオ@稲毛Candy(2020年)
瀬尾高志+松丸契+竹村一哲+高橋佑成@公園通りクラシックス(2020年)
ベースアンサンブル ~ Travessia de Tetsu ~@横濱エアジン(2019年)
李世揚+瀬尾高志+かみむら泰一+田嶋真佐雄@下北沢Apollo(2019年)
李世揚+瀬尾高志+細井徳太郎+レオナ@神保町試聴室(2019年)
謝明諺+高橋佑成+細井徳太郎+瀬尾高志@下北沢Apollo(2019年)
伊藤志宏+瀬尾高志@稲毛Candy(2018年)
永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)
永武幹子+瀬尾高志+竹村一哲@高田馬場Gate One(2017年)
永武幹子+瀬尾高志+柵木雄斗@高田馬場Gate One(2017年)

●須川崇志
須川崇志『Outgrowing』(2017年)
本田珠也『Ictus』(2017年)
TAMAXILLE『Live at Shinjuku Pit Inn』(2017年)
須川崇志+ロッテ・アンカー+キャスパー・トランバーグ+ラース・グレーヴェ@下北沢APOLLO(2017年)
蓮見令麻@荻窪ベルベットサン
(2015年)

●市野元彦
西島芳 trio SONONI@下北沢Apollo(2018年)
『SONONI, Laetitia Benat』(2016年)
西島芳 trio SONONI@下北沢Apollo(2018年)
The Quiet Sound Graphy@KAKULULU(2017年)
rabbitoo@フクモリ(2016年)
rabbitoo『the torch』(2015年)
渋谷毅+市野元彦+外山明『Childhood』(2015年)
かみむら泰一『A Girl From Mexico』(2004年)


特別展『琉球』@東京国立博物館

2022-06-05 08:43:59 | 沖縄

東京国立博物館の特別展「琉球」。

やはりアジアとの関係に焦点が当てられている。18世紀の清国の官僚・徐葆光は冊封使として琉球王国に赴いた人で(本郷義明『徐葆光が見た琉球』という数年前のドキュメンタリー映画はおもしろかった)、かれの書が展示されている。「為」や「芳」なんかの字はふわっと丸くバランスが取れていて、また上品でユーモラスなものもあったりして、すごく知的で大きな人だったんだろうなと思わせられる。

驚いたのはノロのトップにいた聞得大君の金の簪。大きくて、蛇の模様が彫られている(コレ付けたら動けないだろう!)。国王からの任命状も展示されていて、ノロは国家権力の一部だったのだなと再認識。久高島や斎場御嶽は民間信仰のパワースポットのように語られるし、それには祭のイザイホーや吉本隆明が『共同幻想論』で語ったことなども影響しているのかもしれないのだけれど、これはあくまで「正史」に過ぎないのだということ。

御玉貫(うたまぬち)の現物ははじめて見た。ガラス玉がぎっしりと瓶の表面を覆っていて、長い時が経ってもすごく鮮やか。


照内央晴+深川智美+助川久美子@なってるハウス

2022-06-03 07:26:33 | アヴァンギャルド・ジャズ

入谷のなってるハウス(2022/6/2)。

Hisaharu Teruuchi 照内央晴 (p)
Tomomi Fukagawa 深川智美 (perc)
Kumiko Sukegawa 助川久美子 (vo, g, b)

はじめて観る深川さんの演奏がおもしろい。鉄、木、竹、ガラスといったマテリアルによる打音や擦れ音や響きのちがいはもちろんのこと、それらが、ああ硬そうだ、ああ当たったら痛いだろうな、心地いいだろうなというように、聴く者の身体的な感覚を刺激する。ガラスの器に水を注いでシンバルや玉とのふれあいを聴かせるときなどは、さらに時間的な奥深さもサウンドに付加した。

照内さんのピアノはそれに無理に干渉するでも介入するでもなく、また別の時間を創出しているようで、昇華ではなく並行のよさがあった。

多層的といえば助川さんのプレイもそうであって、うた、ギター、コントラバスが別々の時間を保有したままひとりの人間の中で共演しているように聴こえた。

Fuji X-E2, XF35mmF1.4, AM Topcor 55mmF1.7 (PK)

●照内央晴
豊住芳三郎+照内央晴+庄子勝治@稲毛Candy(2022年)
喜多直毅+照内央晴+西嶋徹@成城Cafe Beulmans(2022年)
吉田達也+照内央晴@公園通りクラシックス(JazzTokyo) (2021年)
豊住芳三郎インタビュー(続編)(JazzTokyo)(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
照内央晴+喜多直毅@本八幡cooljojo(2021年)
豊住芳三郎+照内央晴+吉田つぶら@山猫軒(2021年)
照内央晴+柳沢耕吉+あきおジェイムス+本藤美咲@なってるハウス(2021年)
照内央晴+喜多直毅@本八幡cooljojo(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)
藤山裕子+照内央晴+吉田隆一+吉田つぶら@なってるハウス(2020年)
吉田達也+照内央晴@荻窪Velvet Sun(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@山猫軒(2020年)
庄子勝治+照内央晴@稲毛Candy(2020年)
松本一哉+照内央晴+吉本裕美子@水道橋Ftarri(2020年)
照内央晴+加藤綾子@本八幡cooljojo(2020年)
神保町サウンドサーカス(直江実樹+照内央晴、sawada)@神保町試聴室(2020年)
豊住芳三郎+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2020年)
千野秀一+照内央晴@渋谷公園通りクラシックス(2019年)
奥田梨恵子+照内央晴@荻窪クレモニア(2019年)
豊住芳三郎+コク・シーワイ+照内央晴@横濱エアジン(2019年)
照内央晴+加藤綾子@神保町試聴室(2019年)
特殊音樂祭@和光大学(JazzTokyo)(2019年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴@なってるハウス(2019年)
豊住芳三郎インタビュー(JazzTokyo)(2019年)
豊住芳三郎+庄子勝治+照内央晴@山猫軒(2019年)
豊住芳三郎+老丹+照内央晴@アケタの店(2019年)
豊住芳三郎+謝明諺@Candy(2019年)
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2019年)
吉久昌樹+照内央晴@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2019年)
照内央晴、荻野やすよし、吉久昌樹、小沢あき@なってるハウス(2019年)
照内央晴+方波見智子@なってるハウス(2019年)
クレイグ・ペデルセン+エリザベス・ミラー+吉本裕美子+照内央晴@高円寺グッドマン(2018年)
照内央晴+川島誠@山猫軒(2018年)
沼田順+照内央晴+吉田隆一@なってるハウス(2018年)
『終わりなき歌 石内矢巳 花詩集III』@阿佐ヶ谷ヴィオロン(2018年)
Cool Meeting vol.1@cooljojo(2018年)
Wavebender、照内央晴+松本ちはや@なってるハウス(2018年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴+方波見智子+加藤綾子+田中奈美@なってるハウス(2017年)
ネッド・マックガウエン即興セッション@神保町試聴室(2017年)
照内央晴・松本ちはや《哀しみさえも星となりて》 CD発売記念コンサートツアー Final(JazzTokyo)(2017年)
照内央晴+松本ちはや、VOBトリオ@なってるハウス(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』@船橋きららホール(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』(JazzTokyo)(2016年)
照内央晴「九月に~即興演奏とダンスの夜 茶会記篇」@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2016年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)