A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【私のポストパンク禁断症#1】MX-80 SOUND『Out Of Tunnel』『Crowd Control』〜ポストアートロックの電磁力

2017年01月19日 01時58分01秒 | 素晴らしき変態音楽


BiSの再結成とペリ・ウブ萌えに端を発するペル・ウブ熱は長く尾を引き、悪性腫瘍のように身体のあらゆる部分に転移している。それに輪をかけるようにレジデンツの32年ぶりの来日公演が発表になり、オレの大脳皮質には、ポストパンクとオルタナイティブの蕁麻疹がポツポツと浮き出ているに違いない。そんな「ぷよぷよとまるで病人のように立つ」2017年はアイドルイベントとレコ買いで幕を開けた。フリージャズや地下音楽は年末セールで買い捲った余波で既に食傷気味。代わりに感染したように80年代ニューウェイヴコーナーを掘る日々。同時に2013年の震災で傾いたままの自室のレコード棚から当時のLPを引っ張り出してはターンテーブルに取っ替え引っ替えし続けている。ペル・ウブと並んで心に引っかかっていたバンドがMX-80 SOUND。レジデンツのラルフ・レコードからリリースしたので、日本でもかなり知られているだろう。
【ペル・ウブに萌ゆ】愛好家の異常な愛情 またはヲタクは如何にしてBiSを心配するのを止めてペリ・ウブを愛するようになったか



インディアナ州ブルーミングトンで1974年にギタリストのブルース・アンダーソンを中心に結成。現代音楽とキャプテン・ビーフハートなどの前衛ロックの影響を受け、75年にEPを出した後、76年にデビュー・アルバム『Hard Attack』をヨーロッパだけでリリース。78年にサンフランシスコに移りレジデンツの手引きでラルフレコードと契約。オムニバス・アルバム『Subterranian Modern』(79)にレジデンツ、クローム、タクシード・ムーンと共に参加したあと、二枚のアルバムをリリース。それが『Out Of Tunnel』(80)と『Crowd Control」(81)。<オルタネイティヴ>と呼ばれた当時の非主流派の中では、真っ当なギターバンドのMX-80 SOUNDは余りに普通のロックっぽく聴こえ、レジデンツのレーベルメイトにしてもスネークフィンガーやアート・ベアーズ、同期のタクシード・ムーン等に比べて古色蒼然としたファズギターはオールドウェイヴなイメージがあった。だから今ひとつ評価が低く、中古盤は500円以下で投げ売りされていた。

MX-80 Sound - WTIU TV, Bloomington, Indiana January 1978


今改めて聴いてみると、ポストパンクというよりポストアートロックやポストアシッドロックと呼ぶ方がしっくり来る。性急なドラムやメロディ感の低い歌メロは、パンク/ニューウェイヴよりもヴェルヴェット・アンダーグラウンドやストゥージズの影響大。バンド編成はありきたりだが、各楽器が持ち場を離れて脱線しあうような有機的なアンサンブルは極めて独特。スワンズやソニック・ユースの元祖と呼ばれるのも納得のノイズと楽音の同居する作曲センスは、ラルフレコードに相応しい変態バンドと言える。

Mx-80 Sound - Why Are We Here


84年にラルフから離れた直後、マネージメントと名称の所有権で揉めて、その結果バンド名の半分(SOUND)の権利を失ったため「MX-80」名義で活動を続ける。2015年に元マネージャーが亡くなった為に和解が成立し、30年ぶりに『MX-80 SOUND』と名乗れることになったという。2016年にラルフレコード時代の2作がアナログ再発され、今後の展開が楽しみでしょうがない。結成43年を迎えて未だに活動を続ける変態ロックと激情派プログレの元祖に敬意を表すると共に遅過ぎた再評価を期待したい。

MX 80 Sound Live Boarding House 12:3:79 (Ralph Records record release party)


MX-80 SOUND公式サイト

80回
宣言しよう
アートロック

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【サックス天国】山口正顯/フランソワ・キャリエール/SOON KIM/ジュリー・キアー/クリス・ピッツイオコス

2017年01月18日 01時44分29秒 | ネコ動画


筆者がサックスを始めた表向きの理由はナベサダこと渡辺貞夫のラジオ番組にあるのだが、心の底に沈殿した記憶の泥を落としてみると裏の理由のサム“ザ・マン”テイラーの「ハーレム・ノクターン」のメロディが聴こえてくる。幼少の頃、父のクラシックのレコードコレクションの中に一枚だけ金髪のお姉さんが下着で佇む写真のレコードを見つけて、見てはイケないものとわかっていたが、親のいない隙にそっと取り出して眺めてはドキドキしていた。レコード棚を勝手に触ったら怒られるので、そっと元の場所に戻しておいたが、並べる角度のちょっとした違いでバレやしないかと、これまたドキドキしたものだ。当然ながら聴くことも適わないので、どんな音楽が入っているかは知る由もなかったが「サム・テイラー」という名前だけはしっかり心に刻まれた。小学4年生の頃だっただろうか、昼のFMラジオでサム・テイラーの曲が流れた。直ぐにあの下着のお姉さんを思い出したが、咽び泣くサックスの調べは、白いランジェリー以上にスケベでヤバい音楽に聴こえた。その頃学校の男子の間で「セックス」という言葉が囁かれていて、奥手な筆者でも何か途轍もなくいやらしい意味だと悟っていたこともあり、響きの似た「サックス」もエッチな楽器というイメージを抱いたのかもしれない。

サム・テイラー/ハーレムノクターン


渡辺貞夫に憧れて中学のブラスバンドでサックスを吹き始めた頃は、経験はないがセックスの夢想は広がる一方だった。しかし不思議とサックスに色っぽい妄想を感じることはなかった。高校でバリトンサックス担当になり、同学年のアルトサックスの女子に儚い恋心を抱いたことはあったがプラトニックどころか手を繋ぐこともなく散って行った。一浪して大学に入学したときは自分のサックスを手に入れてフリージャズをやることを心に決めていた。それは異性や性欲とは関係のない(深層心理ではあったかもしれないが)、純粋な自己表現の欲求だった。並行してやっていたロックバンドでは女子にモテることを意識していた(モテるためにやっていたのではない、と思う)が、吉祥寺の地下倶楽部でサックスを吹くときは、そんなことは露ほども思わなかった。そもそもぎゃていに女子は滅多に来なかったし、来たとしても相当変わった女ばかりで、話についていくだけでも大変だった。



それから35年経った今もサックスを愛し続けているのは、幼少期の儚いエロスへの憧憬か、それとも二十歳前後にストイックを気取って童貞を貫いてしまったことへの後悔か。いずれにせよサックスを聴くことと下着のお姉さんを愛でることは全く別の時間軸の出来事であることだけはよく分かった。そんな2017年に聴くべきサックス演奏家を紹介しよう。

●山口正顯・渡辺生死 duo 『砂山』


山口正顯 (tenor.sax, clarinet, bass-clarinet)
渡辺生死 (drums, percussions)

1961年生まれの山口正顯(やまぐち しょうけん)は菊地成孔および津上研太に師事、テナーサックスとバスクラリネットを中心に様々なリード楽器を扱う。New Jazz Syndicate参加以降、フリージャズのステージに立ってきた。1950年生まれの渡辺生死(わたなべ しょうじ)は、学生時代に山崎弘にドラムを師事、米軍基地における演奏などのプロミュージシャンとしての活動後、10年ほどのブランクを経てフリージャズを中心に活動するドラム/パーカッション奏者。長きにわたって東京のフリージャズのメッカのひとつである高円寺グッドマンへのレギュラー出演を続けているこのデュオ、フリーフォーム特有の圧力と速度感を保ちながら、「砂山」「赤蜻蛉」「Danny Boy」「Summer Time」「You don't know what love is」などの古い歌音楽のメロディを織り交ぜ、独特の詩情をたたえる音を奏でる。2016年10月13日録音。

CD "Yamaguchi Schoken & Watanabe Shouji duo / sunayama" PV



●François Carrier, Michel Lambert, Alexey Lapin『Freedom is Space for the Spirit』


François Carrier フランソワ・キャリエール (sax)
Michel Lambert ミシェル・ランベール (perc)
Alexey Lapin アレクセイ・ラパン (p)

カナダのアルト・サックス奏者フランソワ・キャリエールとドラマーのミシェル・ランベールはここ6年間に4回ロシアを訪れ、セント・ペテルスブルグのピアニスト、アレクセイ・ラパンと共演を重ねてきた。最初のトリオ三部作を2012年にリリース、続いて2014年にFMRレコードから『The Russian Concerts Vol. 1 & Vol. 2』をリリースし広く評価された。そして2017年にこのユニークなトリオの6作目『Freedom is Space for the Spirit(自由は魂の余白)』をFMRよりリリースした。人類は興味深く魅惑的。無限の可能性とポジティブは創造性に満ちている。また人生を自然な形よりも難しくしてしまうことで知られる宇宙で唯一の存在である。旅は開放感を刺激する。 開放感は驚きを目覚めさせる。 その後、音楽が発生する。 音楽はいつもここにある。 注意力は、インスピレーションと創造性への道である。

Francois Carrier, Michel Lambert, Alexey Lapin - GEZ 100



●Soon Kim・井野信義・ 北陽一郎『Hotel the Strasse』


Soon Kim (alto sax)
井野信義 (bass)
北陽一郎 (trumpet, piccolo tp)

日本をはじめ、アメリカ・カナダなどの北米、ドイツ・フランス・イタリアなどのヨーロッパで活躍するSoon Kim(a.sax)、井野信義(bass)、北陽一郎(tp)の3人によるフリー・インプロヴィゼーションという形式の音のコミュニケーション。 ときに現代音楽風、ときにフリージャズ風、
ときに民族音楽風と音楽が次々と移り変わり、一方向のみの音楽感ではなく広がりのある音楽感を出している。これから多くの可能性を互いに出し合って行く意気込みが感じられ、今後の活躍が期待される。2012年2月&2013年3月録音。

KIK Live 2nd Stage #1 (2015/6/11)



●Julie Kjær 3 ft. John Edwards & Steve Noble


Julie Kjær ジュリー・キアー/ alto saxophone
John Edwards ジョン・エドワーズ/ double bass
Steve Noble スティーヴ・ノーブル/ drums

デンマーク出身の女性サックス奏者ジュリー・キアーはジャンゴ・ベイツやポール・ニルセン・ラヴのラージ・アンサンブルのメンバーとして世界中をツアーする。イギリスのニュージャズ界を代表するジョン・エドワーズとスティーヴ・ノーブルの夢のリズムセクションが、キアーの創造性溢れる楽曲に鮮やかな色と影を加える。表面的な技巧だけでなく微細に内観し、トリオは馴染み深いフックや軽快なリズムに満ちた別世界のランドスケープを描き出し、祝祭的な空気を生む。2015年1月12日ロンドン・Cafe OTOでのライヴ録音。

Julie Kjær 3 feat. John Edwards & Steve Noble - part 1 @ Jazzhouse, Copenhagen (28th of April, 2016)


サックスの
セックスアピール
プロテクト

●Chris Pitsiokos CP Unit


忘れてはいけないNYシーン最注目のクリス・ピッツイオコス。盟友ウィーゼル・ウォルターと組んだCP Unit初のプロモーションビデオが完成した。20年代のシュールリアリズム無声映画を彷彿させる実験映像が、有機と無機を攪乱するパラノ演奏と妖艶にマッチして、心の隅の暗い部分をサーチライトのように照らし出す。ピッツイオコスの音楽は21世紀の精神分析音楽療法を誘発するプラズマイオン現象と呼んで然りである。

Chris Pitsiokos クリス・ピッツイオコス: alto saxophone/compositions
Brandon Seabrook ブランドン・シーブルック: electric guitar
Tim Dahl ティム・ダール: electric bass
Weasel Walter ウィーゼル・ウォルター: drums
Music video by Richard Lenz

CP Unit: Guillotine
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【海賊盤の禁断の嗜み】セックス・ピストルズ/ザ・フー/ギャング・オブ・フォー/テレヴィジョン/トーキング・ヘッズ/裸のラリーズ

2017年01月17日 01時41分08秒 | 素晴らしき変態音楽


海賊盤(ブートレッグ)に目覚めたのはいつ頃だったろう。初めて買ったブートレッグはセックス・ピストルズの『100 CLUB SEX PISTOLS PARTY』だった。吉祥寺のF+Fというショッピングビル1階の名曲堂は普通のレコードチェーン店だったが何故かブートレッグ・コーナーが充実していた。パンク雑誌『ZOO』で紹介されたこのアルバム見つけて即座に購入したのは1978年高1の秋だったと記憶する。モノラルの客席録音で、グラスの音が混じる粗悪な音質だが、当時既に解散していたパンク・ヒーローの荒々しい演奏は、酷いサウンド故に逆に迫力があった。

新宿西口の輸入レコード店街にKINNIEというブートレッグ専門店があった。後にプログレ/ユーロロック専門店も併設されたこの店は、ロックの深みに徐々に足を踏み入れつつあった高校生にとって正に天国だった。ビートルズ、ストーンズ、ツェッペリン、クリムゾンなどロックレジェンドの海賊盤に心弾ませたが、値段はかなり高く試聴も出来なかったので、少ない小遣いを工面して一枚選ぶのは賭けに近い気持ちだった。オールカラーのジャケットに惹かれて買ったザ・フーの『TALES FROM THE WHO』は74年ワシントンでのQuadropheniaツアーのライヴで、映画『さらば青春の光』の元になった『四重人格』のナンバーを生演奏で聴けることに大昂奮した。ザ・フーは他にもモンタレーポップやウッドストックのライヴ盤、未発表デモテープ集など何枚も購入した。



ニューウェイヴ系のブートレッグはKINNIEよりもディスクユニオンや吉祥寺TONYレコードのような中古盤店で見つけることが多かった。ギャング・オブ・フォーの『ANTHRAX MARXISTS』は84年にTONYレコードで購入。彼らの1stアルバムの硬質なカミソリギターを完コピしていたので、この80年ドイツでのライヴ盤もプレイヤーに乗せてスイッチを入れたらライヴ・アット・マイルームの始まりだった。ひとりでジャンプして騒いでいたらマンションの下の階の住人から苦情が来た。

トーキング・ヘッズの透明レコード『TALKING HEADS and RHYTHM SECTION』は84年に大学生協の中古レコードセールで購入。年二回くらい開催される生協レコードセールは貴重盤や珍盤が驚くほど安価で買える穴場だった。当時の筆者のギターヒーロー、エイドリアン・ブリューの変態ギターが堪能できるこのライヴ盤は絶品。トーキング・ヘッズの作品はこれ以外は正規・ブートともに所有していない。



テレヴィジョンの『DOUBLE EXPOSURE』は91年に新宿ディスクユニオンで中古で購入。ハーフオフィシャル風のジャケットだが、ブライアン・イーノ・プロデュースのスタジオデモと75年のCBGBでのライヴを収録した非公式盤である。オリジナル・アルバムより初期デモの方がいい、と言われるのはストリート出身のロックバンドの常識といえる。

90年代以降のブートはレコードからより簡便で安価なカセットテープに代わり、さらにCDやCDRになるに至っては、曾ての「一か八か」のギャンブル性が減り魅力が失せてきた。またオフィシャルで未発表のライヴやデモ音源がリリースされることも増え、非合法の罪悪感やスリルも無くなった。そのため暫くブートを買うことは無かったが、敢えて言えば2000年代の裸のラリーズのブートの乱発には心を痛める一方で、裏腹の罪深い悦楽に耽溺しもした。特にアナログ盤ブートはCDよりも遥かに愛着が沸き、折に触れてターンテーブルの上で愛でながら禁断の快楽に身悶えする日々である。

海賊盤
犯罪だけど
憎めない
  


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鳥を見た/灰野敬二/壊れかけのテープレコーダーズ@荻窪club Doctor 2017.1.14 sat

2017年01月16日 02時04分43秒 | 灰野敬二さんのこと


ソニマージュ・レコーズ
「サボテンだらけの部屋」
鳥を見た アルバム「The Feedback from Yesterdays」発売記念ライブ

出演
鳥を見た
灰野敬二
壊れかけのテープレコーダーズ

前売 2500円 当日 2800円 + Drink
開場 19:00 開演 19:30



数年前に大森靖子の「ねぇ知ってた?アンダーグランドは東京にしかないんだよ」(hayatochiri)という歌を聴いて、東京に地下文化が頑として存在していることを再認識し誇らしい気持ちがした。メジャー/マイナーとかメインカルチャー/サブカルチャーといった二元論では表現できない世界、それ自体がひとつの世界として独立して存在する地下文化は、世界的にネット中に仮想現実化するか、コミケやアニメフェス等に一元化されしまった。現実世界の動的運動としてのアンダーグランドが生存している場所はNYやロンドンなど世界に数カ所あるかないかであろう。其の中で間違いなく最も活性化したアンダーグランドを体験できるのが東京であることは、世界各国から多数の地下文化愛好家が集まる現状を見れば明らかである。とりわけ地下音楽の活況ぶりは拙著『地下音楽への招待』で考察した70/80年代以前から21世紀の現代まで脈々と継承されている。其のひとつが地下アイドルシーンであることは筆者がこの5年間の実体験で明らかにしてきたが、より伝統的なスタイルの地下音楽もしっかりと東京の地下に根を張っている。その中心地が中央線沿線にある状況も昭和の時代からの伝統である。この冬最大級の寒気に襲われた夜に荻窪の地下の医師倶楽部(club Doctor)で開催されたイベントは、2017年地下音楽の動向を占う絶好の機会であった。

●壊れかけのテープレコーダーズ

(写真の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

小森清貴(vo, g)、遊佐春菜(vo, org)、shino(b, cho)、440(ds)

2007年のデビュー以来メンバーチェンジなしで活動してきた不動のラインアップからドラムの440の脱退が発表された彼らの現体制最後のライヴ。これ以降充電期間に入る彼らを観ようと多くのファンが集まり満員状態。アイドルで言えば卒業公演だが、後ろを振り返らずに進んできたロックバンドらしく、感傷や涙とは無縁のステージを展開した。会場の防音問題の関係で、10年間慣れてきた立ち位置(右にギター、左にベース)が逆になった居心地の悪さをものともせず、全力で歌いギターを掻き鳴らす小森の熱血ぶりは爽やかな熱風を起こす。遊佐のクールなオルガンプレイはいつもより自己主張が激しく聴こえる。shinoのベース、440のドラムが要所を締めて随所で暴走する。ハードなロック精神とラウドな轟音とポップなメロディが混在する世界は21世紀地下音楽のひとつの理想型。新メンバーを迎えて活動再開したら、アンダーグランドのエキスをより多くの人々へ伝える伝道師として活躍を期待したい。
【Disc Review】壊れちまった世界からの再生〜壊れかけのテープレコーダーズ『SILENT SUNRISE』

壊れかけのテープレコーダーズ/rising sun [MV]

壊れかけのテープレコーダーズとは何者かー〈何も言わない〉新アルバム『SILENT SUNRISE』に至るまでの9年間を語る

Set List
1. 希望
2. 聖者の行進
3. 次の夢へ
4. 遊びは終わらない
5. 踊り場から、ずっと
6. rising sun
7. 見たことないうた、聞いたことないそら


●灰野敬二+山崎怠雅


灰野敬二(vo, hca)、山崎怠雅(g)

地下音楽の象徴ともいえる灰野敬二は、鳥を見たの山崎怠雅とのデュオで登場。THE HARDY ROCKSのメンバーでもありシンガーソングライターでもある山崎がつま弾くジャジーな伴奏でティム・バックレー、ジョニー・サンダース、ザ・ドアーズ、ステッペンウルフなど洋楽ナンバーを英語でカヴァー。曲ごとにハーモニカを取り替え、ブルージーなプレイで魅せる。驚いたのはモーターヘッドのナンバーをデルタブルースで歌ったこと。灰野は以前モーターヘッドのレミーのことを「ブルースマン」と呼んでいたと記憶する。エンディングの「奇妙な果実」まで、音量的にはミニマムに近いが、音の強度はマキシマムなステージは、とても魅惑的且つ危険な香りに満ちていた。

灰野敬二+川口雅巳+山崎怠雅@Show Boat (Encore) 2014/12/30

一音、また一音と発見し、更新する表現世界/i-D Japan 灰野敬二インタビュー

Set List
1. Song to the siren
2. So alone
3. Motorhead
4. End of the night
5. Born to be wild
6. Strange fruits


●鳥を見た


なかおちさと(G./Vo.) 山崎怠雅(B.) 東郷生志(Dr.) 浅野廣太郎(Sax)

この日の主役、鳥を見たを初めて観たのは2011年2月、灰野敬二との対バンライヴだった。そのとき感じた「ヤバさ」はその後も観る度に感じていたが、どちらかというと内に籠るような内向性が強く、時に心の中に渦巻く表現欲求を持て余したような狂気に近づき難い何かを感じることもあった。この日は所用があり彼らのステージ全編を観ることは出来なかったが、最後の曲でそれぞれの楽器が暴力的なインタープレイを繰り広げる中、叫喚宛らの攻撃的なヴォーカルを吐き捨てるなかおの立ち姿に、分かって欲しいというポジティブな姿勢を強く感じ、殻を突き破り開かれた世界へ飛び立つ鳥の勇姿を見た想いがした。初のアルバムのタイトル『The Feedback from Yesterdays(過去の日々からの帰還)』には新たな出発への意志が籠められているに違いない。
灰野敬二+亀川千代+kiyasu/鳥を見た他@高円寺 Club Mission's 2011.2.17 (thu)

鳥を見た - Little Red Rooster@Club Mission's 2015/02/09 

鳥を見た debut album『toriwomita Live...The Feedback from Yesterdays』特設サイト

Set List
1. No,6
2. サラエヴォ
3. ドロップ
4. 黒い日曜日
5. 八月の水滴
6. God bless you
アンコール
7. Little red rooster

それぞれの
新たなスタート
地下音楽

<灰野敬二Live Schedule>
2017年
1月22日 (日) 新宿JAM
金子寿徳10周忌
KANEKO JUTOK 1958–2007

“HE IS ALREADY LIVING, WHILE WE ARE STILL DEAD.”
18:30open/19:00start
Adv ¥3,000/Day ¥3,000+ ドリンク
灰野敬二(THE HARDY ROCKS)
ザ・スートンズ:工藤冬里 (ギター, ヴォーカル)、西村卓也 (ベース)、高橋幾郎 (ドラムス)
割礼


1月27日 (金) 青山 月見ル君想フ
月見ル君想フpresents 灰野敬二 × THE NOVEMBERS
18:00open/19:00start
Adv ¥3,500/Day ¥4,000+ 1ドリンク ¥500
灰野敬二
THE NOVEMBERS
イープラス 一般発売:12/28 10:00


2月27日(月)六本木Super Deluxe
スーパー・デラックス十五周年:その2
SuperDeluxe 15th Anniversary VOLUME TWO

Open 19:00 / Start 19:30
Adv 3000円 / Door 3500円 (plus drink)
■ 灰野敬二+ジム・オルーク+オーレン・アンバーチ(エレクトロニクストリオ)
■ TAMARU(ソロ)
詳細&ご予約 → https://www.super-deluxe.com/room/4248/


3月5日(日) 六本木Super Deluxe
不失者 / 青葉市子
開場/開演:17:30/18:30
前売/当日:\3800/\4300
(共に別途ドリンク代)
出演:不失者,青葉市子

チケット:e+(プレオーダー 11/30~)
企画・主催:yo asa
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【アイドル初詣】ネクロ魔:瑳里/でんぱ組:えいたそ/ブクガ:コショージ/BiS:ペリ・ウブ/ヤナミュー:なでしこ

2017年01月14日 02時32分09秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


2017年酉年がスタートして13日が経過した。その間筆者が訪れたライヴ現場は5日間で3箇所、いずれもiDOL現場であった。昨年もドル現場からのスタート舐めんな!ダッシュして誠に穏やかな1年を過ごしたので、本年もiDOLたちに福を分けてもらった次第である。奇しくも十三日の金曜日にあたり思い出し笑いをしながら萌えを反芻するとしよう。

1月5日 thu 目黒鹿鳴館

NECRONOMIDOL単独公演
《A New Dark Age Dawns》

op19:00/st20:00
前売り 2500円 +1D



昨年後半久坂華恋が卒業、今泉怜が加入、九十九ほたるが卒業し12月は四人で活動していたネクロ魔ことNECRONOMIDOLに新メンバーとして月城ひまりが加入。ひまりは爆シンこと爆音少女症候群で、筆者が密かに推していたメンバーである。爆シン時代は接触する勇気もなく、遠くから眺めては枕を濡らすだけだったが、まさかネクロ魔でお会いできるとは、運命の女神の悪戯に違いない。りさちーやよこたんを思わせる姫毛がチャームポイントのひまりんは、ネクロ魔初の?ロングヘアーを振り乱し、ステージで独特のオーラを放つだろう。加入一ヶ月で先輩になる怜ちゃんの聖母の風格と共に、新星ネクロ魔の快進撃がスタートした。



デビュー当時の巫女衣装を思わせる和風テイストの新衣装に加え、怒濤の重大発表3連発に前後不覚に陥りつつも、推しメン瑳里ちゃん、聖母怜ちん、新メンひまりんと初チェキをキメて1年の計をドルイベで極めた。

【重大発表その1】2月22日 NECRONOMIDOL 2ndアルバム「DEATHLESS」発売決定!8曲収録・初回限定はDVDセットが2パターン!
【重大発表その2】タイ遠征決定!3月18日(土)/19日(日)「RE-ANIMATION THAILAND」
【重大発表その3】NECRONOMIDOL「SCREAMING FOR VENGEANCE」ONE MAN TOUR 2017年〜原点振り返りツアー〜

1月6日 fri 幕張イベントホール

でんぱ組.inc 幕神アリーナツアー2017
電波良好Wi-Fi完備!


18:00 open / 19:00 start
指定席 8640円 、 学生席 6480円

待ちに待ったでんぱ組新春アリーナツアー東京3デイズ、初日はアリーナ最後尾のCブロック。幕張イベントホールは意外に小振りのアリーナで、ステージが然程遠くないように思えた。ライヴハウスのドルイベに慣れたせいか、最初のうちは音が遠く聴こえたが、ステージの6人のパワフルなパフォーマンス(特に太陽宛らに輝くえいたそのオーラ)と対応するヲタの熱い盛り上がりが、モッシュやリフト以上の交歓度を醸し出し、でんぱ組ならではのお祭り空間が現出した。アリーナツアーの隠し球のトロッコは、この日が最も近くで観れて、エキサイトの余り足を挫く一歩手前であった。2時間40分の長丁場、海浜幕張からの真冬の帰り道、帰宅したのは夜中を回っていた。




1月7日 sat 新宿LOFT

あんナイトVol.6
〜新年会だよ、アイドル全員集合〜

supported by ヴィレッジヴァンガード

開場 15:30 / 開演 16:30
前売り ¥3900 / 当日 ¥4500 +1D

【出演者】
PassCode
BiS
Maison book girl
ヤなことそっとミュート
校庭カメラガール2
ライムベリー
せのしすたぁ
RYUKYU IDOL
レッポコ
ネクロ魔
劇場版ゴキ帝
もかろん
ラスクエ

新年2度目のネクロ魔をはじめ、ブクガ、ヤナミュー、BiSと推しのiDOL総出演のあけおめドルイベ。41周年に突入した新宿ロフトは超満員。これぞライヴハウスの正しい在り方と言うべき野性味漲るライヴ現場と化した。前夜のでんぱ組とは正反対のモッシュ、リフト、クラウドサーフ連発の激しい現場で、ブクガ⇒ヤナミュー⇒BiSという推し3連発に最前で耐えた自分を褒めてやりたい。そしてトリのPassCodeがモッシュ/リフト禁止令を出したことは、何かを象徴しているように思えた。


ネクロ魔。加入したばかりで20分フルに歌い踊るひまりんに感激。柿ちゃん瑳里ちゃんと並ぶと黄金比。


王道オルタナロックに白い衣装で歌い踊るヤナミューの笑顔を見せないストイックさに惚れていくばかり。なでしこの男前な眉毛へ想いが募る。


ヤナミューとは正反対のペリ・ウブの玩具のような笑顔は、ヲタクじゃなくてもすべてを砂糖菓子に替えてしまうご利益があるらしい。

1月8日 sun 幕張イベントホール

でんぱ組.inc 幕神アリーナツアー2017
電波良好Wi-Fi完備!


16:00 open / 17:00 start SOLD OUT!
指定席 8640円 、 学生席 6480円

幕張二日目。ソールドアウトの客席の大歓声は、でんぱメンバーにも刺激を与え、最最最好調を実現した。セトリや演出に様々な改良点が伺えて、でんぱ界隈の学習能力/実行力の高さを痛感した。座席は真ん中のBブロック。徐々に近づく瑛美の立ち位置に心を込めて参拝した。弦楽アレンジの「あした世界がこなごなになっても」が素晴らし過ぎる。



1月9日 mon 幕張イベントホール

でんぱ組.inc 幕神アリーナツアー2017
電波良好Wi-Fi完備!


15:00 open / 16:00 start
指定席 8640円 、 学生席 6480円

東京3デイズ最終日は最前Aブロック三列目で瑛美に熱いレスを送り送られながら完走。ロフトの凄まじい圧縮にも負けず推しメンの名前を叫び、腕を振り回してレスを送るヲタエクササイズの成果だろうか、長時間のライヴにだれることなく全身全霊を瑛美およびでんぱ組に捧げられる。無意識のうちに鍛えられた肉体美を推しメンにご開帳したい。ご希望のiDOLさん(推しメンじゃなくてもOK)はレスください。

【でんぱ組.inc】WWDBEST [TV- LIVE](2016.12.23)


iDOLと
生きる為には
体力作り









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【速報】でんぱ組.inc@幕張イベントホール 2017.1.6,8 & 9+『おもちの気持ち』追加:バンもん

2017年01月11日 01時35分10秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


でんぱ組.inc 幕神アリーナツアー2017
電波良好Wi-Fi完備!

2017年1月6日・8日・9日(幕張イベントホール)

2017.1.6 Fri 18:00 open / 19:00 start
2017.1.8 Sun 16:00 open / 17:00 start SOLD OUT!
2017.1.9 Mon 15:00 open / 16:00 start

というわけで参戦してきました、でんぱ組新春アリーナ公演3DAYS。各日2時間40分超の長時間、バラエティ豊かなアレンジと演出ででんぱ組5年間の活動を集大成したWWDBEST LIVEは<観客(ファン)と共に生きるでんぱ組.incが創り出す六つの光のお祭り空間>そのものであった(詳細後日)。今週末には神戸・ワールド記念ホールで、来週20日には日本武道館で公演が開催される。恐らく武道館のタマネギ屋根の下で発表になるであろう其の先の希望の光に想いを馳せて、新年もワクテカ&心安らかに過ごすこととしよう。



【えいたそモダニズム】Episode3『おもちの気持ち』追加
●バンドじゃないもん!『YAKIMOCHI』


アイドル界のミクストメディア"バンドじゃないもん! "再メジャーデビュー以降、飛ぶ鳥を落とす勢いの彼女たちが巻き起こすバンもん旋風にとどめを刺す2枚同時シングルリリース!
3rdシングル「YAKIMOCHI」を手がけるのは"在日ファンク"。浜野謙太作詞作曲、在日ファンク完全プロデュースの王道のファンクナンバーでアイドルソングとは規格外の作品が完成。レコーディングではバンドじゃないもん! と在日ファンクのセッションも行い、ツインドラムや各メンバーのソロパートなど必聴。


新年早々リリースされるバンもんサードシングルがおもちソングとは、瑛美は知っててわざと隠していたのか。確かに一時期恋汐りんごに恋い焦がれてバンもん現場に通ったが、ネクロ魔をはじめとする地下音楽系アイドルの沼にハマり、ミクストメディア系は疎遠になった。そんな弱ヲタぶりを叱咤激励しようという瑛美の慈しみの心に感謝でいっぱいだ。

バンドじゃないもん!/YAKIMOCHI[MUSIC VIDEO]


エイノミを
レギュラー番組に
してください

『でんぱ組.inc 幕神アリーナツアー2017』のスポット映像が到着!
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【私のB級サイケ蒐集癖】第9夜:桑港の薄幸の子羊「バーバラ・モーリッツとラム」

2017年01月09日 13時12分49秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


初心者サイケ蒐集家にとって「シスコサウンド」は鬼門かもしれない。サイケデリック文化の発祥の地でありデッドやジェファーソンなど数多くのサイケデリック・バンドを生み出したにも拘らず、サイケマニアの好む極悪ファズギターやヘヴンリーなアシッドフォーク、ギミックスタジオワークを求めると肩すかしの場合が多い。シスコの街が生み出すサイケ感は、音楽のスタイル以上に反体制運動とドラッグに塗れた桑港の街の空気に依るところが大きい。だから普通のブルースやジャズやソウルもシスコでやればサイケ臭くなる。それを半世紀経った今、遠く離れた日本の地でレコードだけで味わうことは絶対に不可能。つまりシスコサウンドのレコードを聴いても「何処がサイケ?」とピンと来ないケースが少なくない。そう考えると世界のサイケマニアがテキサスをはじめとしたローカルサイケや自主制作のレア盤をもてはやす一方で、シスコ系のメジャーリリースを軽視する傾向にあるのも頷ける。筆者も曾てはそうだったが、今聴くと中古レコード市場で安価で買えるシスコサウンドに良盤が多いことが分かるようになった。

テキサス出身の女性シンガー、バーバラ・モーリッツとギタリストのボブ・スワンソンを中心とする「ラム Lamb」もシスコサウンドの一翼を成し良質な作品を残した。ビル・グラハムのフィルモア・マネージメントに所属し3枚のアルバムをリリース。71年7月のフィルモア・ウェスト閉鎖記念イベント『フィルモア:最後の日』にも出演し同名ドキュメンタリー映画とレコードに収録されている。

Last Days at the Fillmore - Full Documentary - (Official)


●Lamb『A Sign Of Changes』(Fillmore Records ‎– F30003 1970年)


フィルモアレコードからのデビュー・アルバム。ジャケットが素晴らしいが、内容はそれほどカラフルではなく、ジャズの要素を融合した内省的なアシッドフォーク。「銀の魚が木の上で育ち、空が海水でいっぱいになったら、ああ、何処で太陽が見つかるのだろう、天啓を受けるための」(アーラム・スピッカーの冒険)といったイマジネーション豊かな歌詞は、英語が聴き取れないと味わえない。控えめなフルートやオーボエ、弦楽器のアレンジが心地よい。

Lamb - Traveler's Observation (1970)


●Lamb『Cross Between』(Warner Bros. Records ‎– WS 1920 1971年)


ワーナーブラザーズからのセカンド。ジャケットが突然地味になったが、この方が彼らの素朴な世界に似合っている。前作リリース以降、ボブ・スワンソンが妻フレディと息子セスと共に田舎へ引っ越し、バーバラ・モーリッツは息子ジョシュアを授かり、5人組のバンドになった。スワンソンのクラシックとジャズの要素の強いソングライティングが発揮され、特にB面のファンタジックな組曲風の構成は、サイケやアシッドを越えてプログレッシヴな創造性の高みを極めた。サイケファンの間では1stの方が評価が高いが、恐らくB面をきちんと聴いていないのだろう。ティム・バックリーに匹敵する天才だと信じている。

Lamb (USA, 1971) Flotation


●Barbara Mauritz - Lamb『Bring Out The Sun』(Warner Bros. Records ‎– WS 1952 1971年)


サードにしてラストアルバム。バンドになってからライヴ活動が増え、バーバラのヴォーカルの人気が高まり、ボブはバンマスとして作曲・編曲に専念。スワンプやブルースの色が濃く、ライヴ映えのするヴォーカルナンバーが増えた。古き良きアメリカを讃えるようなノスタルジックなメロディはこの頃のフィルモア周辺のトレンドかもしれない。バーバラのヴォーカルはジャニス・ジョプリンやグレイス・スリックほどの個性はないが、様々なスタイルを歌いこなす才能は突出している。

このアルバムのリリース後ラムは解散。ボブ・スワンソンは写真家に転向。バーバラ・モーリッツは73年にトーマス・ジェファーソン・ケイのプロデュースでソロ・アルバム『Music Box』をリリース。その後もシスコを中心に歌手活動を続けるが、2014年4月14日にサンフランシスコで65歳で逝去。70年代フィルモア時代のマネージャーの回想で、不利な契約を交わしたせいで、彼女の作詞・作曲の印税は一切支払われていないことが明らかにされた。不遇な子羊に再評価の女神は微笑むのだろうか。

子羊に
変化の兆し
あるのかな




Da Blues FISH & CHIP & FRIENDS 5.31.85


元カントリー・ジョー&ザ・フィッシュのバリー・“フィッシュ”・メルトンと元クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスのジョン・シポリーナを中心にシスコサウンドの代表的ミュージシャンが集った85年カリフォルニアでのライヴ映像。
Barry "The Fish" Melton, John Cipollina, Peter Albin, Spencer Dryden, Barbara Mauritz, Robbie Hoddinott, Cash Farrar
New George's San Rafael California


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【ペル・ウブに萌ゆ】愛好家の異常な愛情 またはヲタクは如何にしてBiSを心配するのを止めてペリ・ウブを愛するようになったか

2017年01月05日 02時13分19秒 | 素晴らしき変態音楽


昨年夏にBiSの再始動が発表になった時、プールイがアイドル活動を再開することは嬉しかったが、新メンバーには興味がなかった。オレにとってのBiSはひたすら解散へ向けて摩耗し続けた最後の6人でしか有り得なかった。だから新メンバーのオーディションやデビュー・イベントは完全にスルー。それよりMaison book girlのコショージメグミを推す方が100倍大切だと思った。しかし!である。11月にリリースされたアルバムの告知ツイートを読んでオレの心はひっくり返ることになった。その名は「ペリ・ウブ」。これは反則だろう!同じ想いを抱くご同輩も多いに違いないが、名前だけで「推せる!」と確信したのは初めて。マルコム・マスク・マクラーレンもそれに近いが破壊度がケタ違い。その一週間後、タワレコ新宿のBiSリリイベに参戦。どの娘がペリ・ウブか知らずに観てたら、最も好みの茶髪ツインテ蛙顔の娘がペリ・ウブだった。「ペリたんって呼んでね」「ペリたーん」と即リプ、特典会ツーチェキのテレ顔にオレの純情が迸っている。しかしながらドルヲタにして地下音楽愛好家の妄念は、ペリ・ウブ本人とは関係ない(といっても全く無関係とも言えない)方向へと暴走することとなった。彼女の芸名を考えた運営も予想だにしなかったであろう「ペル・ウブ愛の再燃」である。


ペリ・ウブ @UBU_BiS
BiS(@BiSidol )のぺりうぶちゃん かしこいし人生楽勝だったらいいよね



ペル・ウブ(Pere Ubu)は、オハイオ州クリーヴランドで1975年に結成されたアメリカ合衆国のポストパンク・バンド。自らの音楽をインドストリアルフォークと称し、様々な音楽性を内包するその音楽は、当時の音楽シーンで異彩を放った。バンド名はアルフレッド・ジャリの戯曲「ユビュ王」に由来する。過去何度ものメンバーの入れ替えを行っており、結成当初からのメンバーはボーカルのデヴィット・トーマスただ一人である。 1999年に初来日公演を行っている。(Wikipediaより)



最初に聴いたペル・ウブのアルバムは2nd『DUB HOUSING』(78)。1979年高1の春休みに旅行したロンドンで買い込んできたLPの中の一枚だった。頭のてっぺんから声を出すような素っ頓狂なヴォーカルと調子外れのオルガンにレジデンツが好きだった当時のオレは狂喜して、パンク好きの友人に聴かせたら「これは酷過ぎて聴けないよ」と突っ返された。同年彼とGLANDES(亀頭)というバンドを結成しパンクのカヴァーで学園祭のヒーローになった。



その年に吉祥寺ジョージアの傷ものコーナーで安く購入したのがレッド・クレイオラ Red Crayolaの『SOLDIER-TALK』(79)だった。クレイオラが60年代から活動するサイケバンドということは知らなかったが、リーダーのメイヨ・トンプソンの名前は一部の雑誌で紹介されていた。高音が耳障りなギターと不安定なヴォーカルのオルタネイティヴロックだったが、盤が反っていて回転数が安定しなかった。このアルバムにペル・ウブのメンバーが全員参加していた。



ペル・ウブの3rdアルバム『NEW PICNIC TIME』(79)はジョージアのお薦め盤として広告や店頭で盛んに宣伝されていたし、4th『THE ART OF WALKING』(80)とライヴ盤『390° of Simulated Stereo』 (81)はラフトレードで日本盤がリリースされた。この頃グンジョーガクレヨンの組原正は「ペル・ウブ以外のパンクはクズ」と言い放っていた。またデヴィッド・トーマスはクリス・カトラーやリンゼイ・クーパーなどレコメン系ミュージシャンと共演し、当時パンクよりもプログレやサイケに興味が移っていた筆者の心をトキメかせた。しかし積極的に聴くこともなく、いつしかレコード棚の肥やしになっていった。

Pere Ubu - Breathe & Waiting for Mary [live UK]


そんな記憶がペリ・ウブの登場と共に津波のように蘇ってきて、レコード屋に訪れるたびに「P」コーナーまたは「NEW WAVE」コーナーを掘ること2ヶ月で初期ペル・ウブのアナログ盤をコンプリートすることが出来た。今改めて聴いてみると、とんでもなく音痴に聴こえたヴォーカルが実は完全にコントロールされたヴォイス・パフォーマンスだったことや、パンクというよりサイケデリックなガレージロックにルーツがあり、ポスト・パンクではなくネオ・ヒッピー的感性を持っていたことに気がつく。そして当時デブのロッカーの代表格とされたデヴィッド・トーマスが意外に太っていないことにも。同じオハイオ州出身として比較されるDEVOに比べると、恰もピンク・フロイドとクラフトワークほどの違いがある。最新作の『CARNIVAL OF LIFE』(14)まで、一貫してポップソングを自分だけの感性で解釈・提示し続けるアートロック界の「ウブ親父」に最大級の親愛の情を捧げたい。

PERE UBU Navvy Live 2016


ペレ・ウブと
BiSの対バン
希望します

BiS - アイドル甲子園 2017 @赤坂BLITZ




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【えいたそモダニズム】Episode 3『おもちの気持ち』バンプ/ゲス/坊屋三郎/あすぱ恋/Negicco/高橋優/ベリーズetc.

2017年01月03日 23時46分55秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


2016年12月25日に横浜大桟橋ホールで開催されたでんぱ組.inc『WWDBEST〜電波良好!〜』リリース記念イベントに於いて成瀬瑛美さんと接触した際に恒例のお題を求めた。「今回はワイルドに行くよ!」と一瞬考えて彼女の口から出た言葉は「おもち!」だった。「えいたそらしくないでしょ?」と畳み掛けられて筆者の頭に浮かんだのはねむきゅんこと夢眠ねむさんのふくよかなもち肌のほっぺであった。焼くとぷっくり膨れるおもちの何処がワイルドなのか真意を測り損ねたが、貴重な接触タイムにそんな疑問を問いただす隙もなく、来年の彼女の活動へのちょっとした提案をしたところで無情にも剥がされてしまった。


【えいたそ人形劇場】でんぱ組.inc『WWDBEST〜でんぱ良好!〜』リリース記念イベント 2016.12.25 (sun)

えいたそが何故「おもち」という曾てなく具体的で妄想の余地のないお題を下されたのか、帰りの東横線の中でつらつら考えた。
仮説1:これは瑛美からオレへの挑戦状かもしれない。「バタフライ」「ボール」という即座に楽曲がいくつか浮かぶお題では簡単過ぎる。真の妄想家ならばより難易度の高いお題で深遠で豊潤な妄想論を書き記さねばならない。恐らく瑛美の妄想力は、常人の遥かに及ばぬ高次元に達しているのだろう。「私をネタに妄想するなら『おもち』で何処まで激しく妄想できるか見せてご覧なさい」。瑛美は今頃ドヤ顔でこう呟いているに違いない。

仮説2:おもちを「ワイルド」と表現した理由は、かつて瑛美が経験したおもちにまつわる苦悩の現れかもしれない。おもちを喉に詰めて窒息しそうになった、などと言う凡人の苦しみではない。「おもち」を巡るアガペー(神の愛)とエロース(性愛)のコンフリクト(葛藤)によるアンビバレント(愛憎両立)にアイデンティティ(自己同一性)がスキゾフェルニア(分裂症状)を発症し、サブジェクティヴ・ディストレス(主観的苦悩)に陥りデルージョン(妄想)癖が暴走したのだろうか。

仮説3:もうすぐお正月で郡山の実家に帰り、家族や愛猫と一緒にお雑煮やおせち料理が並ぶ食卓を囲むのが楽しみなあまり、思わず「おもち」という単語を口走ったのかもしれない。瑛美にとって「おもち」はアイドル活動を離れて素顔に戻るときのほのぼのした気持ちを意味するのだろう。

仮説4:朝から特典会で単にお腹が減っただけかもしれない。



既に「おもち」だけで600字を越える妄言を書き連ねた筆者の妄想力は、瑛美のそれに多少近づいたのではなかろうか。この調子で「えいたそモダニズム」エピソード3「おもちの気持ち」を展開することにしよう。

●BUMP OF CHICKEN「おもち」


2002年12月発表「スノースマイル」に続く通算6枚目のシングル『ロストマン/sailing day』。自らの迷い道を真正面から受け止め、一歩一歩進んで行こうとする姿を描いた「ロストマン」、東宝系アニメ映画『ワンピース デッドエンドの冒険』(2003年3月公開)主題歌「sailing day」の全2曲を収録した両A面シングル。「おもち」は隠しトラック。

瑛美が大のバンプファンであることは周知の事実。またアニメ「ワンピース」ももちろん愛好している。バンプによる「ワンピース」主題歌のシングル盤の隠しトラックの「おもち」を聴いたとき、瑛美の心に「ワンピース」のワイルドさと「おもち」が結びついたのであろう。メンバーがふざけて歌う歌詞も彼らのワイルドな一面を見せている。

BUMP OF CHICKEN「おもち」



●ゲスの極み乙女。「餅ガール」


ゲスの極み乙女。の『餅ガール』は2ndミニアルバム『踊れないなら、ゲスになってしまえよ』収録曲。非常に遊び心あふれる曲で、ひたすら餅を食いたいと歌う曲。ミュージックビデオでは、ほないこかが餅を食べるナイチンゲールになっている。

ベッキーが復活する一方で、ゲスの川谷絵音は事務所と契約満了し、音楽活動を自粛中。未成年飲酒などゴシップには事欠かないが、瑛美のお題を前回の「ボール」に続き2回連続でクリアするとはただのゲスではない。このMVはディアステージでの神対応で「現代のナイチンゲール」と呼ばれた瑛美がモデルなのかもしれない。

ゲスの極み乙女。"餅ガール" (Official Music Video)



●坊屋三郎「もちもち音頭/オー!もちソング」


坊屋 三郎(本名:柴田俊英、1910年3月28日 - 2002年5月25日)は、日本の芸人、俳優。北海道夕張市出身。1937年にボーイズ演芸のあきれたぼういずを結成。1939年、東宝の「ロッパの大久保彦左衛門」で銀幕デビュー。あきれたぼういずの一員として戦前は一世を風靡する人気を得た。「もちもち音頭」は1976年のシングル盤。作詞・作曲:坊屋三郎

日本の伝統食品のおもちは庶民のお祝いや祭に欠かせない。盆踊りの音頭にしたら面白い、と思った日本演芸界の重鎮がおもちをテーマにリリースしたシングル盤。もちもちもちもちと連呼する「もちもち音頭」は王道だが、B面「オー!もちソング」はでんぱ組の「WWD」「WWD2」に該当する自己紹介ソング。ポジティブ親父ぶりが太陽のように眩しい。

坊屋三郎「オー!もちソング」



●あすぱLOVEキッズ「おもちのきもち」


日本最北のローカルアイドルユニット。2007年に名寄の特産物である作付面積日本一のグリーンアスパラガスと同じく日本一のもち米や観光スポットPRなど、名寄市を広くPRするために結成された。メンバー構成は女子高生、女子大生、女子小学生など編成チェンジを繰り返し現在に至る。

地域の名産品としてのおもちをアピールするロコドルの鑑。北海道北部の名寄市で活動するあすぱLOVEは、年度によって形態を替えるようだ。小学生中心の「キッズ」の他にトリオやデュオのグループもある。どのユニットにも共通する合唱曲風のハモリは、地域教育に根ざしたローカルアイドルならではの個性になっている。

あすぱLOVEきっず-おもちのきもち(^o^)2010PV



●Negicco「サトウの切り餅」


童謡「静かな湖畔」の替え歌を歌う3人組の女性がサトウの切り餅のCMに出演しています。この3人組の女性は一体誰なのかご存じでしょうか?ちょっと電子音(?)に加工してある歌声となんとなく雰囲気が似ているので勘違いしてしまいがちですが、Perfumeではありません!CMに出演しているのは新潟在住のアイドルユニット『Negicco』です。彼女らの目標としているグループがPerfumeとのことなので、2つのグループは似ているところがあるのかもしれませんね。

ロコドルの象徴といえば新潟のやわ肌ねぎのPRのために結成されたNegiccoにとどめを刺す。結成14年目を迎えてもネギのPRを続ける彼女たちは、切り餅のPRガールに抜擢され、テレビを通じてお茶の間に進出した。おもちがご当地アイドルの人気アップに繋がった。

サトウ食品CM集 Negicco



●高橋優「ヤキモチ」


高橋優の4thアルバム『今、そこにある明滅と群生』(2014年8月リリース)収録曲。ドラマ「深夜食堂 3」主題歌。ドラマの原作は「ビッグコミックオリジナル」で連載されている安倍夜郎のマンガ「深夜食堂」で、第55回小学館漫画賞、第39回日本漫画家協会賞大賞を受賞し、シリーズ累計約220万部を記録している。

おもちの派生語で最も歌われるのが「やきもち」。民謡歌手を父にもつ秋田県横手市出身の高橋優はある意味でローカルSSWと言える。オタクぽい眼鏡シンガーがチャートのトップ3に輝く快挙は福島県郡山市出身の瑛美にとって心の支えであるとともに軽いやきもちを焼いたかもしれない。

高橋優-ヤキモチ(TBS系ドラマ「深夜食堂3」主題歌)



●Honeyworks『ヤキモチの答え-another_story- feat.早坂あかり』



Honeyworksヤキモチの答え 早坂あかり


「早坂あかり」とは、HoneyWorksによるプロジェクト『告白実行委員会』に登場するキャラクターである。 HoneyWorksの楽曲「ヤキモチの答え-another_story-」の主人公。 HoneyWorksセカンドアルバム 「僕じゃダメですか? ~「告白実行委員会」キャラクターソング集~ 」の収録曲である、 CVは阿澄佳奈が担当。

アニメなのかボカロPなのか、今ひとつ理解できないが、コミケ好きの瑛美にとってはお馴染みの作品であろう。美術所属。そして部長。 男女ともに優しく、無意識自覚のモテ系。あこがれの恋はあるものの恋愛ごとには鈍感。人見知りだが、愛想が良く持ち前の笑顔で人気がある。という設定に瑛美が自分を重ね合わせたとしても不思議はない。


●Berryz工房「ヤキモチをください!」


Berryz工房の6thオリジナル・アルバム『6th 雄叫びアルバム』(2010年3月リリース)。テレビ東京系アニメ『イナズマイレブン』のエンディング曲「雄叫びボーイ WAO!」、「友達は友達なんだ!」や嗣永桃子&夏焼雅、須藤茉麻&熊井友理奈によるナンバーなどを収録。ポップでカラフルなサウンドに、彼女たちの勇ましい歌声が弾けています!「ヤキモチをください!」は清水佐紀・徳永千奈美・菅谷梨沙子によるナンバー。

アイドルグループの大先輩が放つやきもちソング。この曲がリリースされた頃は瑛美はもやしだけで暮らしていた極貧時代。アニメだけが友達だった。2次元相手にやきもち焼いて、お腹いっぱいおもちを食べられる日を夢眠(ゆめみ)ていたのだろう。そう考えると「おもち」は瑛美にとって成功の証と言えるかもしれない。

ヤキモチをください!/清水佐紀・徳永千奈美・菅谷梨沙子


おもちから
ひろがる妄想
もちろんだ

●Roz and The Rice Cakes


アメリカ、プロヴィデンス出身のオルタナティヴR&Bグループ。女性ヴォーカル/キーボード奏者ロズ・ラスキンを中心とする3人組。

おもちは英語でRICE CAKE。それをバンド名にした無名バンドはいい感じのピアノロックとソウルフルなサウンドを聴かせる。なぜ「おもち」をバンド名にしたかは分からない。

Roz Raskin and The Rice Cakes - FLOOR BOARDS


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【2017年:パンクロック40周年記念盤】セックス・ピストルズ『勝手にしやがれ』/ザ・クラッシュ『白い暴動』

2017年01月02日 11時43分14秒 | ロッケンロール万歳!


セックス・ピストルズがデビューした1976年を起点に、昨年は「パンクロック40周年」として様々なイベントやリリースがあったが、個人的な実感としては1977年がパンク体験の年であり、2017年の今年こそ「40thアニヴァーサリー」だと感じる。実際に日本や世界各国で「パンクロック」が広く認知されたのは有力バンドのアルバム・リリースが集中した1977年だったのではないだろうか。1977年3月に父親の転勤で石川県金沢市から東京都練馬区へ引っ越した14歳の筆者は、すでに洋楽ポップス/ロックに目覚め、ジョン・デンバー、ビーチ・ボーイズを手始めにキッスやエアロスミスを愛好し、ジェネシスなどプログレやジョニー・ウィンターなどブルースロックに興味が広がっていた。ラジオでセックス・ピストルズやクラッシュなどパンクロックが流れることはあったが、聴いて直ぐに興味を持ったわけではない。しかし音楽雑誌に載ったパンクバンドの写真のかっこよさ(ヤバさ)に痺れてしまったのである。



手元に1977年12月30日放送のNHK-FM「渋谷陽一のヤングジョッキー」年末特番のエアチェック・カセットがある。AIWAのラジカセで録音したもので、当然ながらナレーション部分はカットして曲だけを録音した。この番組が日本でパンク/ニューウェイヴをまとめて特集した初めてのラジオ番組だったかもしれない。しかしながら1978年早々にジョニー・ロットンがセックス・ピストルズから脱退(実質的に解散表明)したことで、パンクは死んだという印象を与えた。つまり初期パンクバンドが多数デビュー・アルバムを発表した1977年がパンクムーヴメントの絶頂期だったと言えるだろう。

1977/12/31 特集:ロック・ニュー・ウェイブ 大貫憲章、岡田英昭
1 Sex Pistols Holidays In The Sun
2 Patti Smith Ask The Angels
3 The Who My Genaration
4 Stooges No Fun
5 Patti Smith My Genaration
6 Televison Venus
7 Detectors Search & Destroy
8 Damned New Rose
9 Clash White Riot
10 Richard Hell Blank Generation
11 Wayne County Max's Kansas City 1976
12 The Jam Here Comes The Weekend
13 Generation X Your Generation
14 X-Ray Specks Oh Bondage Up Yours
15 Strunglers Something Better Change
16 Blondy In The Flech
17 Cherry Vanila The Punk
18 Ramones Thinner Is A Punk Rocker
19 Dead Boys Down In Flame
20 Boomtown Rats Lookin' After No.1
21 Advererts Bored Teen Ager

●セックス・ピストルズ『勝手にしやがれ』
Sex Pistols "Never Mind The Bollocks Here's The Sex Pistols"

¥1950/1977.12.11/吉祥寺Record Plant


吉祥寺には輸入レコード店が数軒あったが、南口のビルの1,2階のレコードプラントは1階国内盤、2階輸入盤の最大規模だった。ピストルズを含め国内盤ではなく輸入盤を購入したのは、値段が安かったのが大きな理由だが、外国への憧れと舶来品の優越感があったのだと思う。セックス・ピストルズのデビュー・アルバムは輸入盤が入荷するのを何度も店に通って確認して購入した。日本盤(とイギリス盤)と違ってピンクのジャケットだったのが何だか嬉しかった。気がついたら既にロック歴40年を越えてしまったが、個人的にこのアルバムに勝る衝撃作は思いつかない。シンプルかつポップなロックンロールの美学をここまで過激に表現できたのは、バンド/マネージャー/プロデューサー/デザイナー/レコード会社/プレス/メディア/リスナーの欲求が最高潮に達した成果と言っていいだろう。社会現象となった作品だが、それとは関係なく人生が変わるほどの影響を受けたアルバムである。

Sex Pistols - Live In Stockholm, Sweden July 28th, 1977


●ザ・クラッシュ『白い暴動』
The Clash "The Clash"

¥2500/1977.12.25/購買店不明


父親からの誕生プレゼント。クリスマスが誕生日なのでサンタクロースのように枕元に置いておく習慣があった。もちろんサンタが実在しないことは知っていた。前年のプレゼントは「ロックのレコード」とだけリクエストしたらベイ・シティ・ローラーズでがっかりしたので、この年は欲しいレコードのリストを渡しておいた。受験生だったので父が奮発したのかジョニー・ウィンター『狂乱のライヴ』とクラッシュのデビュー・アルバムの2枚をもらった。その日は模擬試験だったが家へ帰って聴く楽しみだけを考えていた。母親がクラッシュを聴いて「思ったよりも聴き易いわね」と言った。帯の文句を読んでどんな過激な音楽かと思ったのだろう。実際最初に聴いた時は、ピストルズに比べてスカスカの音で普通のロックンロールやレゲエもあって肩すかしの気がしたが、ジョー・ストラマーの怒りに満ちた歌声にパンク魂を感じた。当時の日記に「ピストルズはドロドロの赤い血を吐くが、クラッシュは白い毒の粉をまき散らす」と書いてある。

The Clash - Live in Munich (1977)


40年
共に過ごした
レコード盤



これらのレコードも40周年




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