A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ヒジャブ・コア!インドネシア発ムスリム女子スラッシュメタルトリオ「VoB/VOICE OF BACEPROT」

2017年06月23日 02時07分31秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


Voice of Baceprot、略称VoB
メンバー
Firdda Kurnia (vocals, guitar), Eusi Siti Aisyah (drums) 、Widi Rahmawati (bass)

頭をイスラム教のスカーフ(ヒジャブ)で覆っているインドネシアのバンドVoB("Voice of Baceprot" または「耳障りな声」)の3人のメンバーは、典型的なヘヴィメタルグループのようには見えない。
2014年に結成された十代の少女たちのバンドは、インドネシアで最も人口の多い西ジャワ州の学校で出会い、自分たちの音楽で、服従か無言かしかないムスリム女性のステレオタイプに抵抗しようとした。
ヒジャブやイスラムの頭のスカーフを着用することは、グループがヘヴィメタルスターの夢を追求するのに障壁にならないはずだと、ギターと歌を演奏するFirdda Kurnia(16歳)は語る。「自分の創造性を模索し続けると同時に、イスラム教徒の女性としての義務感は無くしていないので、男女平等を支持すべきだと思う」と彼女は付け加えた。
最近の別の学校での卒業式で演奏に招待されたこのトリオは、直ぐにファンを獲得し、ステージの前でダンスやヘッドバンギングが起こった。
「彼女たちは何も間違っていないと思います」とそのライヴに参加したファンのTeti Putriwulandandari Sariが語った。「女性がハードコアの音楽を演奏することを禁じる法律はありませんから。これはまた人間の権利に関わります。もしイスラム教徒の少女がドラムやギターを演奏する才能があるならば、許されないことがあるでしょうか?」

VOB - psychosocial ( Slipknot ) live @swissvanjava 2017


MetallicaやSlipknotなどのメタルクラシックをカバーするだけでなく、インドネシアの教育状況などをテーマにしたオリジナル曲も演奏する。
ムスリムは、インドネシアの約2億5,000万人の総人口の90%近くを占めており、イスラム教を中庸程度に実践しているのが大多数だが、保守的な一群も存在する。バンドが結成された Garutの街は、いくつかのイスラム教徒の学校の本拠地でもあるが、街の全員が社会が自分たちの味方だと感じている訳では無く、彼女たちの音楽は若いイスラム教徒の女子が演奏するのに適していると感じている。
チパリ・イスラム寄宿学校の教師Muhammad Sholehは「ヒジャブを着た女の子たちがメタル・ミュージックをやったり、叫んだりしたりするのを見ることは滅多にありません」と語る。学校の学生であるMaudya Mulyawatiは「宗教の創始者である預言者モハマドの呼びかけである "Salawat"を歌うことに焦点を当てるべきだと感じました」と言う。最高幹部の関係者は、同グループは保守的な地域で文化の衝突を引き起こすかもしれないが、イスラム教徒の価値観を破ったとは思わなかった、と語った。「これを10代の若者の創造性の一部として見る」とインドネシアのウレマ評議会のイスラム芸術文化部のヌール・カハム・ジュレミ事務局長が付け加えた。
Metal Injection. 6 June 2017

VOB (VOICE OF BACEPROT) - THE ENEMY OF EARTH IS YOU | LIVE STUDIO SESSION GUA BERDURI



ムスリムの
メタルの向こうに
ガーゼ有り

Muslimgauze - Full Metal Yashmak - Sulaymaniyah

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不失者 Fushitsusha@KOENJI HIGH 2017.6.20 tue

2017年06月22日 02時07分16秒 | 灰野敬二さんのこと


不失者
Fushitsusha


灰野敬二 : vo, g
森重靖宗 : b
Ryosuke Kiyasu : ds

OPEN/START 19:00/19:30
ADV/DOOR ¥3,500/¥4,000



15年ぶりのアメリカ公演を一ヶ月後に控えた不失者のワンマン公演が開催された。発表されたのが5月末という四年前の「カオスフェス」ばりの急進行だった。その背景には5月21日の中国深センの第四届明天音乐节/4th Tomorrow Festivalへの出演が、突然の当局の理不尽な通達によりドラム不在で行わざるを得なかったことへのリベンジ的意味合いがあるようだ。タイミングよく灰野敬二の81年の1stアルバム『わたしだけ?』アナログ・レコード・リイシュー盤のリリースも重なり、灰野の現在と過去(原点)が交差する特別な夜になった。



開演時間の10分押しで椅子席が埋まったホールの照明が落ちると、メンバーと一緒に二人の黒いドレスの女性がステージに現れる。灰野を真ん中にして一本のマイクを囲み、静かに歌い出す。歌と呼ぶには繊細過ぎ、囁きと呼ぶには意志が強過ぎる声/VOICE。高い天井の下で三つの声が重なり合う様は、グレゴリア聖歌を思わせる祈りの響きを醸し出す。お祓いのようにも聴こえた。7,8分のアカペラコーラスが消えると、ドラムとベースが緩やかな軌跡を描きながら空気を塗り替えていく。灰野のギターが加わると、不失者らしい儀式的空間が現出する。



その後は3人が創り出す音の流れに身を任せるだけ。早く激しい曲、重いベースラインの目眩のような曲、珍しい三拍子のナンバー、聴覚の軸がズレるようなアブストラクトな展開が突如馴染み深い「暗号」のコードラインに変幻する30分近いナンバーに狂喜。軽やかな変則リズムに灰野がハーモニカを吹く開放的な曲、不失者流ハードロック「なしくずし」、そしてシューゲイザーを感涙させるドリーミーポップ。最後は<死んでしまった>者に捧げる「お前」で本編終わり。アンコールは2分足らずの不失者流ハードコアで終了。ちょうど3時間の演奏時間は、心の蕩け方次第で45分とも6時間とも思える眩惑タイムゾーンであった。

ハイな夜
スローモーションピクチャーの
サウンドトラック

アメリカツアー、特に「サイレント」と「ヘヴィ」と題されたニューヨークの2デイズをアメリカ人がどう感じるのか、興味は尽きない。

不失者 Fushitsusha - Live In Shenzhen, China @明天音樂節 Tomorrow Festival 2017 HD
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【告知】7月21日開催決定『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.3』〜異端DJたちの聴かせどころ公開!

2017年06月20日 02時04分14秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.3 

2017.7.21 Fri  
19:15 open / 19:30 start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd
tel.03-5458-6385

踊れないDJに特化したDJイベント
異端DJたちの紡ぎ出す異端音楽や異端映像に塗れる秘教的儀式
Avantgarde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weiredness About Music!

映像 Earth Inferno / A Film by Mor Navon and Julian Moguillansky
Austin Osman SpareとPeter Christpherson John Balance に捧げた映画

【異端DJたちの聴かせどころ】
●DJ Qliphoth クリフォト (aka Takeo Udagawa)
盤魔殿 Vol.3 DJ Qliphoth will play these record.
1 La Strustura del Universo / Via Lactea
2 Keraka / Handgjolt
3 El Topo / El Topo soundtrack
4 Aimantation /Doctor Faust ( Igor Wakhevitch)
5 Manvantara / Altai
6 Sai Rama / God is Truth (Sai Sound Samitee)
7 Indonesia Maharaddika / Guruh Gypsy
8 奇跡 / 光束夜 (光束夜)
9 立体ランプ 明日のゴダール / LSD March
10 Shemesh / L’heure des prophetes (Magdalith)
11 The Plain Truth / The Plain Truth (M.B.)
12 Canto Per I Morte / Oriente E Occidente (Thulesehnsucht in der Maschinenzeit e Gregorio Bardini)
13 ENA / Music of the Fire Walkers (Anastenaria)
14 Approaching Abandonment / Occult Maschine (In Death It Ends)

左上から曲順



●DJ Amon アモン (aka Zula al Zahar)
4AD, 3rd Wave Gothic, Industrial... それと意識することもなく、空間にとけ込むようにディープに没入していく。そういったことが自然に起こる場を、自由に展開していこうと思います。
Dead Can Dance- Echolalia/Mother Tongue



●DJ Paimon パイモン (aka Moppy) + Belly Dance
今回はベリーダンサーの方とご一緒することになったので、トルコのサイケデリックなレコードを中心に選曲予定です。
こちらはトルコロック界英雄Bariş Manço(バルシュマンチョ)のプロダクションからリリースされた女性二人組Sevil& Aylaの名曲。
Sevil ve Ayla - Bebek



●DJ Necronomicon ネクロノミコン (aka Takeshi Goda)
祝・シャッグス再結成!ピナコテカ三角ジャケの「コクシネル」、ロリヰタダンサー「マリ千鶴」、LLEのウィスパーボイス「QUASIMODE」、スケ番ハードコア「NURSE」から、四国の幻地下アイドル「でんき組.inc」まで、異能女子を中心に、エロカワ地下音楽で萌え死んでいただく予定です。



●DJ Bothis ボティス (aka MSS)
「地下から聞こえてくるロックをテーマに選曲。トルコ、シンガポール、ドイツ、そして日本。国境を越えるのではなく、地下深く掘り進む為の異端のメタファー。」


The Observatory - Headworm



●DJ Athmodeus アスモデウス (aka Tamotsu Mochida)
まあ次回は「夏」ってコトなので、そこらへんをテーマに回そうかなーと。
例えるなら・・・・・新作レコーディングのためにバリ島にやってきたTUBEのマエダ氏が路上で調達したアルミホイル梱包のオムレツを食し、しばらくして「僕はランチに出かける」と奇声をあげてスタジオを逃亡する感じ?その約3時間ほどのイマジナリー・ランドスケープ??
そんなセッティングでみなさんキていただいたならなーと願うしだいであります。

こんな感じで夏を抱きしめて!!!!

jim jones people's temple choir - he's able PARANOIA-CHRONIKEN



国を超え
聴こえてくるよ
盤魔殿

▼暗黒系アイドルユニット「NECRONOMIDOL(ネクロ魔)」瑳里ちゃんからご推薦いただきました!
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汝、我が民に非ズ(町田康 新プロジェクト) / マリア観音 / アープンクッカ@秋葉原 club Goodman 2017.6.11(sun)

2017年06月19日 08時33分50秒 | ロッケンロール万歳!


CLUB GOODMAN 21st Anniversary
<無機質な狂気 第4夜~NAOMI Presents Special~>

町田康・新プロジェクト”汝、我が民に非ズ”が、「無機質な狂気 第4夜」にいよいよ登場。 共演は、マリア観音とアープンクッカ。

80年代の日本のパンク最初期のバンドとして必ず名前の上がる”INU”。その”INU”のボーカリスト「町田町蔵」として、そして、芥川賞受賞も受賞した作家「町田康」として、その両輪で活動してきた氏の最新音楽プロジェクト” 汝、我が民に非ズ ” が活動を開始、初めてグッドマンに登場して頂きます!
共演は、こちらも長い活動暦を誇る”マリア観音”と現在の東京アンダーグラウンド・シーンで活躍する”アープンクッカ”

是非、この刺激的な夜をお見逃しなく。
(Club Goodman公式サイトより)

【出演】
汝、我が民に非ズ(町田康・新プロジェクト)
マリア観音
アープンクッカ

開場 18:30 / 開演 19:00
予約 ¥3500/当日¥4000(+1drink)

最近土日は殆ど女子関係の現場に入り浸っているので、今日こそはと決意して昼は江古田の地下現場、夜は秋葉のロック現場を訪れた。今回はその後半、秋葉現場のレポートをお送りする。
背徳トリゾイド/silentwave@江古田 Cafe FLYING TEAPOT 2017.6.11(sun) 

●マリア観音

(写真の撮影・掲載は出演者の許可を得ています。以下同)

1987年結成の長寿バンド。当時テレビのイカ天で観た通りの全身パフォーマンスを30年後も続けているのは驚異的。頭でっかちの知性派ぶった連中を蹴散らす肉体派ロックは、野蛮ギャルドを標榜する野性派ジャズのなか悟空と人間国宝に通じる。ダッシュしジャンプし銅鑼に蹴りを入れる木幡東介のアクションはアイドル現場の乱闘モッシュ擬(もど)きにも喝を入れる。

●アープンクッカ


全く予備知識無しに観たバンドだがかなりの衝撃。女子ヴォーカル&ギターの中村アリー率いる3人組。最初にギター無しで歌った姿に大森靖子を感じたが、ギターを持つとガレージロックもしくは歌謡サイケ風の王道ロックシンガーに変身。ジャニス・ジョプリンもしくはSuperflyの様なシャウトに高円寺風味を感じたが、後で聞いたら実際にUFO CLUBをベースに活動しているとのこと。

●汝、我が民に非ズ

町田町蔵・康の熱心なリスナー/読者ではないが、同年代の表現者としてヒロト&マーシーと共に共感を覚える。ライヴ・パフォーマンスをきちんと観るのは初めてに近い。サックス、ピアノを含む5人組バンドを率いて性急なパンクから甘いバラードまで歌いこなす姿はカッコいい。「恋愛当事者では無い年になって初めてラヴソングが書けるようになった」という言葉に、女性アイドルと疑似恋愛に耽る我が身を顧みた。オレはオレの民で在ろうと決意を新たにした。

我が心
戻る処は
ロックンロール

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灰野敬二+ジョヴァンニ・ディ・ドメニコ+石橋英子+ジョー・タリア@六本木SuperDeluxe 2017.6.12(mon)

2017年06月18日 01時07分46秒 | 灰野敬二さんのこと


Wait Until Dark

料金 予約3000円 / 当日3500円 (ドリンク別)
出演:
■ 灰野敬二
■ Giovanni Di Domenico
■ 石橋英子
■ Joe Talia

坂田明(sax)ジム・オルーク(b) 、山本達久(ds)とのカルテット梵人譚として2週間に亘る日本ツアーを行うイタリア・ローマ出身のジョバンニ・ディ・ドメニコ(pf)がツアー前にスーパーデラックスで千葉生まれの灰野、同じ千葉県の茂原生まれの石橋、オーストラリアのメルボルン在住のタリアとスペシャル・セッションを開催した。この四人の音楽家が一同に会しての演奏会が何故『暗くなるまで待って(Wait Until Dark)』と名付けられたのかは分からないが、祝日の無い不毛な6月半ばの月曜日の不条理な夜に刺激を求めて六本木の地下倶楽部に集う音楽愛好家たちには相応しいタイトルかもしれない。



灰野は珍しくアコースティック・ベースを演奏。当然コード進行をなぞるのではなく、叩き付けるスラップ奏法によりパーカッション的な打低音を形成するが、石橋とドメニコがキーボードなので、低音域が補強されてバランスのいい音響が産み出される。石橋はアコースティック・ピアノ、ドメニコはエレピにエフェクターをかけて、マイク・ラトリッジ/カンタベリー風のギミック感のあるサウンドを聴かせる。タリアのドラムは比較的正統派だが、ツボを心得たプレイで演奏の流れを促す。灰野がギターに移ると、石橋もフルートやシンセを操り、演奏の色を塗り替える。時々聴かせる灰野の歌は、哀秘謡ではなく時代の経過を無化するような慈しみの言葉の奔流だった。



休憩の後の第二部はベースではなくギターでスタート。より歌うことを目指したような印象を受けたが、それは意図ではなく結果だったのかもしれない。流れに身を任せるのではなく流れに棹刺す心意気は、西洋よりも東洋思想に近づこうとするドメニコの思想なのであろうか。解体することなく懐胎し、全出演者・運営・観客・冷やかしすべてを満たす準備をするからには失われざる者たちの方法論を応用することから始めるべきだろう。その気持ちが外国人勢に共有されているのがヤケに嬉しい月曜日の夜であった。

不失者の
ワンマンライヴ
6月20日(火)

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背徳トリゾイド/silentwave@江古田 Cafe FLYING TEAPOT 2017.6.11(sun) 

2017年06月15日 00時27分33秒 | 素晴らしき変態音楽


昼下がりの即興

6月11日(日daytime)
open 14:30 start 15:00
1500+order

silentwave 
背徳トリゾイド



昨秋『地下音楽への招待』を出版した縁でより多くの地下音楽の担い手たちと知り合う機会が増えた。TwitterやFacebookといったSNSを通して広がるコミュニケーションの連鎖は留まることが無く、何処へ行き着くのか毎日わくわくして楽しんでいる。中でも雑誌『マーキームーン』の山崎尚洋氏のインタビューで語られたLLEとの繋がりは、予想だにしなかった方向に展開している。昨年末、LLEの中心人物高沢悟氏の紹介でLLEの忘年会に参加し、35年前に自主制作のレコードやソノシートで愛聴したバンドのメンバーたちとの交流が始まった。彼らの多くが現在も音楽活動を行っていることを知り感銘を受け、ライヴ現場に顔を出すようになった。35年前メインストリームとも、対抗文化のパンク/ニューウェイヴとも、はたまた第三勢力のマイナー系地下音楽とも異なるスタンスでオルタナティヴな音楽を多数産み出したLLEは、今も同じく他と迎合しない真のオルタナ街道を進んでいる。数年ぶりに訪れるフライング・ティーポッドでLLEメンバーの集まるイベントを観た。
【LLE Label Discography】ネガスフィア/ラクリモーザ/多加美/リビドー/パイディアetc.

●silentwave


Hiss Noise Records代表野口可典による「光と闇」「人間と自然」「意識と無意識」をテーマに活動するユニット。ハーフパンツの普段着姿は昼下がりに一杯やる風体だがラップトップ一台で鳴らす音世界は濃厚極まりない。動きの少ない電子音のドローンがひたすらゆっくり変貌するサウンドスケープは目を閉じて聴いているとあっちの世界に引き摺り込まれそうになる。70年代のクラウス・シュルツェに似た思想性を感じたが、終演後に話しかけたらシュルツェのことは知らないと言う。ドローン/アンビエント界には無意識の新たなシュルツェが産まれているのだろう。

●背徳トリゾイド


ZAZA Fujishiro(背徳者), 坂本里 (Soft Weed Factor)からなるユニット。30数年ぶりのライヴだと言う。L.L.E.のコンピレーションLP『A SLICE OF LIFE』(84)に収録されている二つのバンド、坂本理(key)率いるSoft Weed Factorは管楽器とチェロを含む8人組のレコメン系チェンバー・ロック・バンド、藤代泰之(vo,b)率いる背徳者はダークな歌と変則ビートのロック・トリオ。音楽性は異なるがどちらも当時の地下ロック・シーンのアナザー・サイドを歩んだ個性派である。その二人による背徳トリゾイドは、内省的な詩の世界を陰鬱なベースラインと奇怪な電子音で包み、異形の昼下がりをダークに彩った。

Set List
1.Introduction~未来の日々
2.うたかた(泡沫)
3.わらべうた
4.ぬばたまの
5.挽歌(including "for Demetrio Stratos")
6.不安の連鎖(朗読:腐りきったオルフェウス)



背徳者
背徳的な
背徳歌

地下音楽のその先の豊穣の海を航海する幽霊船の行く手にはどのようなパラノイア宇宙が待ち受けているのだろうか。L.L.Eの深みにどっぷり浸かりたい日曜日の昼下がりのひとときであった。

HAITOKUSHA [背徳者] - Sakashima no Kage [さかしまの影 ] (1985)


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灰野敬二 × SOON KIM@大岡山Goodstock Tokyo 2017.6.9(Fri)

2017年06月13日 01時08分17秒 | 灰野敬二さんのこと


灰野敬二 × SOON KIM

18:00開場 19:00開演 
前売4,000円/ 当日4,500円

灰野敬二(g, etc.)
SOON KIM(as)

東急目黒線/大井町線の大岡山駅に昨年オープンしたGoodstock Tokyoは「大人のためのミュージックスペース」としてフォークやジャズ系のベテラン・ミュージシャンが出演している。新宿コマ劇場の地下にあった劇場シアターアップルの払い下げの大きなスピーカーが設置され音の良さにこだわったライヴハウスである。今年3月18日下北沢Last Janeで初共演したアルトサックス奏者SOON KIMとの2度目の共演ライヴが開催された。
灰野敬二+SOON KIM@下北沢Lady Jane 2017.3.18 (sat)
Goodstock Tokyo Website



前回はギターとパーカッションだけのストイックな演奏だった灰野は、今回は発信器やフルートや歌も披露した。お客さんを楽しませる為にはまずは演奏者自身が楽しまなければ、という意図であろう。今回SOON KIMがサングラスをかけて演奏したのは、予想外の驚きや歓びを目の表情からオーディエンスに悟られることなく、あくまで純粋な音で感じてほしいという気持ちの表れだったのかもしれない。



その結果前回よりもある意味でユルい、つまり自由度が高い共演が展開された。発信器のドローンサウンドの重なり合いが微妙にズレていくことで聴き手の感受性がズレていく。サックスのフリーなフレーズに重ねて「Love Me Tender」が歌われるが、コーラス部分の歌詞が出るまで気がつかない。逆に考えれば「ラヴ・ミー・テンダー」という言葉(歌詞)を聴いて、突然炎のように知覚が啓かれ、曲名が脳裏に浮かびあがる思いがけない驚きが、電気ショック療法のように聴き手の常識中枢を無軌道修正するのである。KIMのサックスは破綻することなく無尽蔵に自由の水が流れだす川のせせらぎ。灰野のギターは変則チューニングで、指の形と奏でる音のギャップが、視覚と聴覚の関係性をリセットする。気がついたらフローに身を任せるうちに現実と夢想の狭間に揺れる思考の風船になって弄ばれていた。



この日2セット100分余りの聴取体験は、不失者やソロ活動とは一線を画す灰野流のセッションワークに於ける気概の在り方のひとつの例を提示していたように思える。筆者の言葉で言い表せば、感性や既成概念を異化するために用意された自由度の高さを「揺蕩(たゆた)う緩(ユル)さ」として提示する方法論。「ユルさ」を「揺るさ」と書き換えればわかり易い。聴き手の心や思考や五感を揺さぶる共振(vibrations)を生み出すことが一期一会のセッションの歓びだと言えよう。勿論それは「なれ合い」による外見上の相互作用の意味ではない。「親しき中にも礼儀有り」というと余りにお行儀がよすぎるかもしれないが、使い古された慣用句の意識/無意識の底から溢れ出す真実を、今一度見直す必要がある。SOON KIMの正統派のプレイが筆者に限りない驚きと閃きを与えてくれる理由は、Back To The Basicだけではないのである。



良き感性
良き慣性と
良き歓声

Solo in Seoul. Soon Kim
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【太陽の光と影】アラン・ドロン/えいたそ/プレイリスト『太陽がいっぱい』BiS/ピストルズ/クリムゾン/キノコホテル/フロイド/ヒカシューetc.

2017年06月07日 23時57分50秒 | 音楽ちょっといい話


夏が来ると思い出す遥かな尾瀬小学生低学年の頃、自分のシンボルマークを作ろうという授業か宿題があり、オレが描いたのは向日葵のような炎に囲まれた黄色い太陽だった。手のひらを太陽に透かしてみても、真っ赤に流れる血潮は見えなかったが、掌で日光の温かさを感じた。地下のライヴハウスで深夜まで陰鬱な音楽を浴びた翌朝窓から差し込む太陽光の眩しさに生きているって言ってみた。誰でも死んだ後は太陽の風に吹かれて塵になる運命だと思っていたのはわたしだけかもしれないが、太陽がなければ生き残る者は誰もいない。太陽についてオレが知っているいくつかの事柄を書き連ねてみた水曜日の夜の出来事。

●アラン・ドロン


『太陽がいっぱい』(原題:Plein soleil )は、1960年のフランスとイタリアの合作映画。主演:アラン・ドロン、監督:ルネ・クレマン。英語タイトルは何故か『Purple Noon(紫の正午)』となっている。洋楽ポップスに目覚める前、小学校高学年の頃に映画音楽が好きになった。西部劇や戦争映画の勇猛なテーマ曲が好きだったが、ヨーロッパ映画の甘くて郷愁のある主題歌にも惹かれた。特にエンニオ・モリコーネやニーノ・ロータ。人気No.1俳優アラン・ドロンの主演映画『太陽がいっぱい』はニーノ・ロータの代表曲。元気の象徴・太陽がたくさんある映画なのに、何故こんなに哀しいんだろう、と思っていた。数年後にやっと映画本編を観て、タイトルから想像していた陽気な映画ではなく、嫉妬や羨望が渦巻くサスペンス映画だと知った。ナポリの青い海と空にニーノ・ロータの夢みるような哀しいメロディがマッチする。

太陽がいっぱい (1960) アラン・ドロン




●えいたそ☆成瀬瑛美


2012年夏にロックバンドの対バンで体験した初めてのアイドル・ライヴがでんぱ組.incだった。その衝撃と共に開けた未知の世界への扉が現在までオレの生きる喜びとして心を魅了し続けている事実は否定しえない、てか積極的にアピールしている。その中心に輝くのがえいたそ☆成瀬瑛美であることもバレバレだろう。オレの心をこれほど虜にした女は配偶者以外には三人しかいない(誰かは秘密)。そのえいたそが「太陽」と呼ばれていることは、オレの心の太陽信仰の証明といえるだろうか?瑛美に心を惹かれた切っ掛けは「太陽」や「マキシマム」や「バビュ」ではない。他人の曲を歌って踊るだけのアイドルの中で、自作のラップでラッパーやロックバンドと堂々とコラボする姿にクリエイティヴィティを見出したのだ。一度聴いたら忘れられないその声で、リリックもライムもフローも完全な自己流で、「それはラップではない」とのディスリスペクトにも耳を貸さず、自分の道を走り抜ける姿は、太陽であり彗星であり流れ星でもあった。しかしながら「太陽」というキーワードを出発点として、オレが4部作を超える『えいたそ論』を3年以上も書き続けている事実は、やはり『太陽』の慈愛のお蔭というしかない。

でんぱ組.inc「バリ3共和国」Music Video Full

【えいたそ文化論】その壱『太陽』~フロイド/デッド/クリムゾン/クロマニヨンズ/TMGE/AKB/EWF/他


●プレイリスト
ストリーミングとかアブスクリプションとか呼ばれる音楽配信サービスには懐疑的だった。やはり好きな音楽はレコードやカセットやCDという『形』で手元に保管したい欲求が強いコレクター気質に加え、アーティスト名や曲名を覚えられない健忘症状なので、誰かが勝手に選んだ曲が勝手に流れるストリーミングは、よけいなお世話で資源の無駄遣いのように思えた。とはいえ無料で試せるSpotifyで遊んでいるうちに面白くなってきた。適当にアイドルソングを集めてプレイリストを作ってシャッフルプレイにすると、単独では興味を惹かれなかった曲が他の曲とリエゾンして輝きを増し、トキメキが倍増した。これは意外な発見。買えるレコードやCDは限りがあるし、自分の好みの範囲に限定されがち。ストリーミングならお金も気にせず知らない音楽を好き勝手に聴ける。その効能を活かしてプレイリストを作成してみた。手法は『えいたそ文化論』と全く同じだが、音源CDを探す必要なく、そのまま検索できる手軽さがありがたい。

太陽がいっぱい~Bright Side


Summer of 2017!夏のシンボル「太陽」をテーマにコンパイル。「Bright Side」はJ-Pop、アイドル、ラップ、ポップスを中心に元気の出る太陽ソングを集めました。ポジティヴ・パワーで暑い夏を思いきりエンジョイしよう。

1 太陽の少年 - 德永英明
2 太陽のにほひ - 森山直太朗
3 太陽の約束 - 山崎まさよし
4 太陽のKiss - ZONE
5 太陽 - AAA
6 太陽 - 森山直太朗
7 徒太陽 - i☆Ris
8 太陽 Yeah!!! - 大槻真希
9 太陽 - ファンキー加藤
10 太陽の午後 - キリンジ
11 Walking On Sunshine - Katrina & The Waves
12 Hello! Orange Sunshine - JUDY AND MARY
13 Good Day Sunshine - Remastered - ビートルズ
14 SUNNY SIDE UP! - KEMURI
15 Another Day Of Sun - From "La La Land" Soundtrack - ラ・ラ・ランド キャスト
16 太陽と君が描くSTORY - SCANDAL
17 黒い太陽 - 2013 - 氣志團
18 You Are The Sunshine Of My Life - スティーヴィー・ワンダー
19 太陽の彼方に - ザ・ベンチャーズ
20 太陽のじゅもん - BiS
21 Sunny Side Of Love - エアロスミス
22 felicia ~君は僕の太陽~ - 松田聖子
23 SUN SHINE!!! - GReeeeN
24 Sun - トゥー・ドア・シネマ・クラブ
25 サンシャイン・ロマンス - オリジナル・ラヴ
26 サンシャイン - Andymori
27 太陽は知っている - 渡辺美里
28 月と太陽 - ケツメイシ
29 太陽のかけら - Orange Pekoe
30 太陽を目指せ - Glim Spanky
31 太陽に微笑みを - HARUNA
32 太陽を追いかけて - カルロス・トシキ&オメガトライブ
33 太陽と月 - 上戸 彩

SCANDAL 「太陽と君が描くSTORY」/ Taiyo to kimi ga egaku STORY ‐Music Video

Spotifyプレイリスト⇒https://open.spotify.com/user/mirokristel/playlist/3SElMug83kMpdyBC2lEqYj


太陽がいっぱい~Dark Side


Summer of 2017!夏のシンボル「太陽」をテーマにコンパイル。「Dark Side」はジャズ、オルタナ、パンク、プログレなど一味違った太陽ソングをピックアップ。ムーディーでアンニュイなナンバーで涼しい夏をお届けします。

1 太陽 - GO!GO!7188
2 太陽をつかんでしまった - Thee Michelle Gun Elephant
3 太陽さん - 安全地帯
4 The Sun Doesn't Like You - ノラ・ジョーンズ
5 The Sun Ain't Gonna Shine Anymore - Stereo Version - The Walker Brothers
6 Waiting For The Sun - The Doors
7 Set the Controls for the Heart of the Sun - ピンク・フロイド
8 太陽の彼方に - 五輪真弓
9 Sweet Sunshine - Chara
10 Sunshine Of Your Love - Cream
11 The Sun Man Speaks - Run Ra
12 Larks Tongues In Aspic Pt. 2 - ドリーム・シアター
13 Overture: Mountaintop and Sunrise/Communion With the Sun - Utopia
14 Sun Structures - Temples
15 Sunstroke-Mind Train - Sun Dial
16 Who Loves The Sun - 2015 Remastered - The Velvet Underground
17 かえせ!太陽を - キノコホテル
18 Holidays In The Sun - セックス・ピストルズ
19 サンシャイン日本海 - Negicco
20 アルタネイティヴ・サン - ヒカシュー
21 Black Hole Sun - サウンドガーデン
22 太陽 - Small Circle of Friends
23 太陽の顔 - 冨田ラボ
24 May The Sun Shine Bright For You - プライマル・スクリーム
25 Let The Sun Shine In - Julie Driscoll, Brian Auger & The Trinity
26 太陽は知っている - キャプテンズ
27 黒い太陽 - Acid Black Cherry
28 暗い太陽 - 夢幻レジーナ
29 空に太陽がある限り - にしきのあきら
30 太陽の落し子 - 山本リンダ
31 太陽(扉を閉めている) - atomicfarm
32 太陽を溶かした海 - detroit7
33 太陽を追いかけろ - 勝手にしやがれ

Soundgarden - Black Hole Sun

Spotifyプレイリスト⇒https://open.spotify.com/user/mirokristel/playlist/3RDwYYz6hv9F6FDtD6hMzm

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【えいたそモダニズム】Episode 8『ゴーゴー瑛美』N813(エイミ)/GOGO7188/ゴーゴーズ/ゴーバニ/フラゴー/スパゴー/ベルゴー/ゴーペン

2017年06月05日 02時05分07秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


でんぱ組.inc アートブックコレクション 5
成瀬瑛美×渡辺達生 N813 (エイミ)


「これぞ王道のグラビア写真集」をを目指した本作品は今まで見たことのない色気溢れる『えいたそ』の新たな魅力に気づかされること間違いなし⁉

でんぱ組.incのメンバー単独の写真集が順次発売されている。6人中5番目にいよいよ推しメンえいたそ☆成瀬瑛美が登場。以前から「今まで見せなかったえいたそを披露するよ」と本人がツイートしていたので妄想を逞しくしていたのだが、ゴールデンウィーク明けに公開された表紙写真を見てオレの心はドキドキザワザワが止まらなくなった。その夜のネクロ魔イベントも半分心此処に非ずで挙動不審気味だったことを告白しておきたい。



それから待つこと3週間、昂奮と緊張に震える手で届いた写真集「N813」を開封した。王道にして正統派のグラビア写真で堂々とポーズをとる瑛美。元気な太陽”マキシマムえいたそ”とも、影のある”ニュイたそ”とも、そして表紙写真からイメージしたお色気たっぷりの”エロたそ”とも異なる瑛美の姿があった。これまで水着ロケでもワンピース姿で肌の露出を抑えてきた彼女の大胆な手ブラ姿は確かにセクシー。しかしオレが感じるのはエロチシズムではなく、母なる大自然に包まれる大きな安心感である。手の届かない高貴な女神ではなく、いつでも会えるトイレの神様のような存在。聖母でもなく太陽でもなくでんぱ組でもない、ひとりの女性としての瑛美の美しさを素直に表現したのが「N813 (エイミ)」なのである。



この書は『瑛美解放宣言』もしくは『瑛美人間宣言』と呼ぶしかないだろう。オレは2014年前半に『えいたそ文化論』として「太陽」「マキシマム」「イエロー」という瑛美のキーワードを徹底分析した結果『成瀬瑛美(えいたそ)は天照(アマテラス)である』ことを証明したが、それから早3年、彼女が芸名として「成瀬」姓を名乗ることで背負ってきたバビュったイメージを抜け出し、本名の「瑛美」生来の人間性を詳らかにする決断をした。解放されたのは心だけでなく肉体も同じであることは、惜しげもなく肌を露出した大胆ポーズに明らかである。それにも関わらずオレがエロい妄想に耽らないのは、無垢な処女(おとめ)の清浄さ故であろう。それがいつの日か濃厚なエロスとして開花するのかもしれないが。
【えいたそ文化論】最終章『えいたそ☆成瀬瑛美とは?』

「行け行け瑛美(55813)!」と心の中で応援歌を謳いながら、今夜もバイブル『N813』の頁を捲るとしよう。

【えいたそモダニズム】Episode 8『ゴーゴー瑛美/55813』
【えいたそモダニズム】Episode 7『ゴーゴー成瀬』スターリン/けいおん/SPEED/ワム!/スパイダース/CKB/ストーンズetc.

●GO-GO’S『Beauty and the Beat』


ジェーン・ウィードリンとベリンダ・カーライルによって1978年に結成される。この時期はパンク/ニュー・ウェイヴのバンドとして、マッドネスのサポートを受けてイギリスとロサンゼルスで活動していた。1981年にマイルズ・コープランドが設立したレーベルI.R.S.と契約し、デビューアルバム「Beauty and the Beat」を発表。徐々に人気を集め、最終的に女性だけのバンドとしては初の全米ナンバーワンアルバムとなり6週連続を記録した。翌1982年の「Vacation」、1984年には「Talk Show」といずれもヒットを記録するが、バンドは1985年に解散。

オレが大学に入学して最初に組んだバンド「鰺tation」で最初にコピーしたのがゴーゴーズ。滅多に買わない日本盤洋楽シングルで「We Got The Beat」と「Our Lips Are Sealed」をカバーした。パンク系女子バンドの元祖ランナウェイズに比べてエロ要素がほぼ皆無。健全な可愛いさは童貞男子がカバーしても無駄な邪念が生じなかった。LPジャケの風呂上がり姿と「アワ(泡)リップス・アー・シールド」との洒落で邦題を「泡いっぱいの恋」と付けたのは天才かも。

The Go-Go's - Our Lips Are Sealed




●THE FLAMENCO A GO GO『FULLY FED FREAKS』


FLAMENCO A GO GO(以下フラゴー)は、女性3人(ボーカル・ギター・ドラム)+男性ベースの4人組バンド。ロリータ18号を輩出した、BENTENレーベルの顔と言えるバンド。このCDは、オリコンインディーズランキング1位をとった。

90年代半ば、日本のパンクが活性化し、数多くのインディーレーベルが産まれた。その中で女子パンクに特化し異彩を放ったのがBENTENレーベルで、『DOLL』誌にロリータ18号をはじめとする記事が毎号のように載った。しかし今となっては残念なことに当時のオレはパンクには殆ど無関心で、PSFとアルケミーの地下ロックに夢中だった。だからフラゴーも同時代的に観たことも聴いたこともない。ルックスは兎も角キュートなヴォーカルは萌え要素あったのに。

THE FLAMENCO A GO GO - I'm your mom



●GO!GO!7188『ベリー・ベスト・オブ・ゴー!・ゴー!』


2012年惜しまれながら解散したGO! GO! 7188の決定的ベストアルバム。EMIとBMGよりリリースされた全15シングルのA面楽曲を全て収録したコンプリート・シングル・コレクション。GO! GO! 7188 コンプリート・ベスト。

2005年頃ガレージロックに狂っていた。新宿JAM、Red Cloth、幡ヶ谷Heavy Sick、下北沢Club Queなどイベントに足繁く通い、お気に入りの女子バンドを見つけては追っかけた。six、ロマーンズ、Milkeesなど幾つかいたが、キノコホテル以外は解散・活動停止してしまった。その頃ラジオで聴いて即惚れたのがメジャーのGO!GO!7188。『虎の穴』というカバー集でGSや歌謡曲やアニソンをガレージ色たっぷりに解釈して狂喜乱舞。ゆう(vo,g)の前髪パッツンがキュートでマジ惚れしたが、初めて買ったCD『Go!!GO!GO!Go!!』がラスト・アルバムになり解散してしまった。後継バンド、チリヌルヲワカは聴いていない。

GO!GO!7188 青い亀裂



●Velvet Go!Go!『Go!Go! Wonderland!!』


古き良きアメリカンオールディーズをルーツとし、昭和歌謡要素も取り込んだ岐阜~名古屋エリアを代表する女性3ピースロックンロールバンドVelvet Go!Go!が満を持しての初公式アルバムリリース!本作にはオリジナル曲を中心に、ライブでの定番「Da Doo Ron Ron」や「Breakaway」等のカバー等を収録。

サザナミレーベルを知ったのは2006年下北沢Shelterのガレージロックイベントで観たチョコメイツがきっかけ。歌がキュートな岡山の女子モッズバンドだったが、それ以降東京でライヴを観る機会はなく解散した。しかしサザナミレーベルは神戸のMilkeesをはじめ女子バンドを次々発掘し、女子バンドヲタ時代のオレを喜ばせてくれた。女子アイドルに開眼することがなかったら、このベルベット・ゴー!ゴー!を追っかけたかもしれない。あとレッツ・ゴーズとか、もし女子アイドルヲタを卒業しても戻るところはここにあるという安心感。

【Trailer】 Velvet Go!Go! - Go!Go! Wonderland!!



●SPARKS GO GO『BRAND NEW ROCK'N ROLL』


結成23年(2013年時)のSPARKS GO GO史上最重要作となるミニ・アルバム。圧倒的なエネルギーが自然放出されているリード曲「BRAND NEW STANDARD」を筆頭に、彼らのベーシックである混じり気のないロックを体感することができる。

中学2年の頃洋楽ロックに目覚めたオレは『ミュージックライフ』の読者コーナーの自己紹介で「ロック歴何年〜」と書いてあるのを読んで、凄いなーと羨ましく思ったが、今や既にロック歴40年を超えてしまった。重要なのは時間の長さではなく、深さであり密度の濃さだと分かってはいるが、長く続ける事も簡単ではない。特に人間関係やライフステージの困難さを共なうバンド活動を20数年続ける人には尊敬の気持ちしかない。

SPARKS GO GO「Documentary of BRAND NEW STANDARD」ダイジェスト映像



●go!go!vanillas『平成ペイン』


前作シングル「おはようカルチャー」で念願のライブアンセムを手に入れ、ライブ動員も右肩あがり。ついにZEPPを満員にした多幸感共有型ロックバンド、バニラズの通算4枚目のシングル!とどまることを知らない自由奔放なロックンロール・スピリットを武器にバンドの新たな代表曲が完成!これまでのバンドイメージを脱ぎ捨て、新たなフェーズへの突入を宣言する痛快ナンバー!

2013年デビューなので新人とは言えないが、若手ロックバンドの中ではオレが特に好感を持つのがこのバンド。一生懸命さが滲むヴォーカルとそこはかとなく漂うアイリッシュ・ロック臭がいい。最新アルバムで「平成」を歌うが、平成元年生まれ二人を含み全員平成っ子である。次年号が変わったときどんな子供が産まれるのか、ちょっとだけ興味がある。

go!go!vanillas - 平成ペイン MUSIC VIDEO



●GOGO PENGUIN『MAN MADE OBJECT』


UKマンチェスター発のピアノ・トリオ、ゴーゴー・ペンギンのBlue Noteデビュー作品。ジャズのジャンルだけに止まらずテクノやエレクトロニカ、ドラムンベースなどのダンス・ミュージックの影響を感じる跳ねたビートに、クラシカル且つエピックなピアノの旋律が舞う、まさにExperimental Jazzと形容出来そうな音楽性を持ったグループのアルバム。

80年代『プレイヤー』誌にイラストレーター八木康夫(現ヤギヤスオ)が書いていた「PIPCO'S」という連載にオレは多大な影響を受けた。フランク・ザッパ好きな八木が、パンク/ニューウェイヴの影響で新しい変態音楽を次々紹介したビジュアル的にも刺激的なページだった。その中にペンギン特集もあった。ペンギン・カフェ・オーケストラ絡みの記事なのに、クールミントガムからザッパのペンギンソング、ドゥワップのペンギンズ、ジェフ・ベックのペンギンイラストまで、ペンギン繋がりの脈絡ない連想力は、オレのえいたそ論の手法に多大なインスピレーションを与えたことは間違いない。PIPCO'S再録本の出版を(諸事情で難しいことは承知の上で)強く望む。

GoGo Penguin - Branches Break (Radio Edit)


えいたそ論
大ザッパ論の
意志を継ぐ

成瀬瑛美 カップヌードル



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【動画付セトリ公開】異端DJイベント『盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.2』@渋谷Edge End 2017.6.2 (fri)+次回告知

2017年06月04日 10時11分48秒 | 素晴らしき変態音楽


盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.2

2017.6.2 Fri  
19:15 open / 19:30 start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd

映像:曲馬館『風ッ喰らい 時逆しま』



DJ Necronomicon (aka Takeshi Goda)
1. 楽しい音楽 / 青い花赤い花
2. Chris & Cosey / This Is Me
3. Ché-SHIZU / 約束はできない
4. Derek Bailey / Pain in the Chest
5. Even Parker / Fingerprints
6. NECRONOMIDOL / SARNATH
7. Incapacitants / REPO
8. T. Kamada / another-musik
9. でんぱ組.inc / あした世界がこなごなになっても
10. Junko / Sleeping Beauty
11. 灰野敬二 / うまくできない

Ché-SHIZU - 約束はできない





DJ Qliphoth (aka Takeo Udagawa)
1. 風の旅団 - 東京マルトゥギのテーマ(「東京マルドゥギ」より)
2. 三島由紀夫 - 英霊の声(朗読)
3. 緑魔子 - やさしいにっぽん人
4. 原正孝 - 少女の唄
5. 東郷健 - ツブシタレ
6. 土方巽 - よくねぇ、オカジなめるとね、
7. 李麗仙 状況劇場女性コーラス - その日は海が荒れていた
8. 深沢七郎 - 落葉の精
9. J・A・シーザー - 人力飛行機のための演説草案
10. 凡天太郎 - 関東流れもの
11. 森田童子 - ぼくは流星になる
12. Various Artists - 薔薇の刺青
13. 曲馬舘 - 夢魔~来タレ月光オペラヘ(日本乞食オペラ)

ぼくは流星になる





DJ Paimon (aka Moppy)
1. Duppi - はつねつのみやこ
2. LIBIDO - Mirai(ラウズ)
3. C.Memi + Neo Matisse - Dream's Dream
4. The Pockets - 夢で逢えたら
5. CHA CHA 82 - To N.Z Land
6. ダレル - 桎桔
7. 分裂 - 愛におぼれて 〜白い工場・無色の煤煙

C Memi + Neo Matisse Dream's Dream





DJ Athmodeus (aka Tamotsu Mochida)
1. Coil / The Sea Priestess
2. Alex Sanders / Initiation
3. Bladder Flask / It Takes a Bliss
4. Charles Manson / Boxcar Willy & Big Bad Joe
5. Eraserhead O.S.T. / In Heaven
6. Grim / Holy Drive
7. Feiedrich Jurgenson / Einspielugen
8. Violet Cold / Desperate Dreams

Bladder Flask - It Takes A Bliss

盤魔殿vol.2でのセットリストと簡単な解説/半身文筆家



DJ Bothis (aka MSS)

1. BLOOD AXIS - Reign I forever
2. Atrox - Dear great leader Part 3
3. JACK OR JIVE - 300YEARS
4. Der Blutharsch - Untitled(Cover Of Death In June's "The Odin Hour")
5. 久石嬢 - 腐海にて
6. She Past Away - Rituel
7. shinkiro - way of the godsⅠ
8. Der Blutharsch - Untitled(Der Blutharsch/Novy Svet - Cafe Mentone Split 7")
9. JARBOE - Untitled("Alchemic"9th track)
10. Der Blutharsch And The Infinite Church Of The Leading Hand - Mighty Might

She Past Away - Rituel





Live Performance

橋本孝之 (alto sax, harmonica) +DJ Necronomicon
DJ Set List
1. Chris Pitsiokos / Ballad25
2. 灰野敬二 / おれのありか
3. Ryosuke Kiyasu / Finite Limits
4. Ryo Fujita / Hito.Ri.Goto
5. 灰野敬二 / 宇宙に 絡みついてる 我が痛み
6. 近藤等則 / Fuigo
7. Whitehouse / Shitfun
8. Negicco / パーティーについて
9. 清水ひとみ / 熱い雨
10. Derek Bailey / Lot 74
11. Junko / Sleeping Beauty
12. 橋本孝之 / ASIA
13. Chris Pitsiokos / Ballad25

.es(ドットエス 橋本孝之 Takayuki Hashimoto & sara) 2016/12/17 Gallery Nomart





盤魔殿
サックス魔殿
人魔殿

次回7月21日(金)開催決定!
盤魔殿 Disque Daemonium 圓盤を廻す會 vol.3

2017.7.21 Fri  
19:15 open / 19:30 start
Charge ¥1,000 incl. 1 drink
Shibuya DJ BAR EdgeEnd

踊れないDJに特化したDJイベント
異端DJたちの紡ぎ出す異端音楽や異端映像に塗れる秘教的儀式

Avantgarde, Noise, Industrial, Dark Ambient, Neofolk, Punk, Hardcore, Black Metal, Middle-east, Ethnic, Ritual, Medieval, UnderGround,… Everything Weiredness About Music!

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