Sightsong

自縄自縛日記

徳永将豪+中村ゆい+浦裕幸@Ftarri

2017-05-15 07:39:57 | アヴァンギャルド・ジャズ

水道橋のFtarri(2017/5/14)。

徳永将豪 (as)
中村ゆい (voice)
浦裕幸 (recording, composition)

ファーストセット、中村ゆいソロ。真っ暗にした空間で声が生起する。じっと目を凝らしていると姿がおぼろげに視えてくる。聴覚も同様に、センサーを集中させることによって知覚することがわかる。

セカンドセット、徳永将豪ソロ。アルトによって十秒くらいの音が発せられ、待機し、また発せられる。出されてしまった音と、出している音とのせめぎ合い。周波数を収斂させ、持続させ、複数のそれによりうなりを生成させる、その欲望と抑制。増幅過程の可聴化。

サードセット、デュオ。ふたりの手元には数十葉のA5用紙が重ねてあり、それらの真ん中には何かのワードが書かれている。それを順番にめくっては、ワードを視て、即興を行う。そのような作曲であるようだった。これもまた過程の意味を問い直すものに思えた。

さらに終了後、徳永さんの15分か20分くらいの録音を2本。音の選択と増幅を体感すると、当方の脳のどこか特定部分が反応するようだった。


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