Sightsong

自縄自縛日記

遠藤ふみ+潮田雄一、AccentGrave@七針

2023-10-30 23:16:36 | アヴァンギャルド・ジャズ

新川の七針(2023/10/30)。

Fumi Endo 遠藤ふみ (p, melodica)
Yuichi Ushioda 潮田雄一(g)

AccentGrave
Teruyuki Oshima 大島輝之 (g)
Masatake Abe 阿部真武 (b)
Tetsuro Fujimaki 藤巻鉄郎 (ds)

遠藤ふみ+潮田雄一。まずははじめて聴く潮田さんのサウンドに驚いた。同時にさまざまな音を含み持ち、ときにハーモニカのように音が重なることもある。雨が降り続くような感覚、それは翠雨でも氷雨でもあって、路地で跳ねる水滴でもあって。こうなると遠藤さんは情の部分を隠さず提示するようで、その変化もまた驚き。

AccentGrave。どうと進んだり停止したり、その加速度で強引にグルーヴを作り出すところがカッコいい。淡々とサウンドの急変を繰り返し、時間がどれだけ経ったのかわからなくなる。

Fuji X-E2, MIR-20M F3.5 (M42), Jupiter-37A 135mmF3.5 (M42)

●大島輝之
AccentGrave、鈴木彩文@神田Polaris(2023年)
『《《》》 / Relay』(2015年)
『《《》》』(metsu)(2014年)

●藤巻鉄郎
AccentGrave、鈴木彩文@神田Polaris(2023年)
エレクトリック渦@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2021年)
後藤篤@アケタの店(2019年)

●阿部真武
長沢哲+阿部真武@Ftarri(2023年)
大谷能生+高橋保行+阿部真武+林頼我@稲毛Candy(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
しばてつ+森順治+阿部真武+加藤哲子+古池寿浩@なってるハウス(2023年)
AccentGrave、鈴木彩文@神田Polaris(2023年)
サラダマイカル富岡製糸場グループ 、フジワラサトシ+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.9 阿部真武(JazzTokyo)(2023年)
Thieves@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+阿部真武@Ftarri(2023年)
阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
大蔵雅彦+阿部真武@水道橋Ftarri(2023年)
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2023年)
阿部真武+本藤美咲@水道橋Ftarri(2023年)
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2022年)
加藤綾子+阿部真武@不動前Permian(2022年)
細井徳太郎+阿部真武@水道橋Ftarri(2022年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
池田陽子+阿部真武+岡川怜央@Ftarri(2021年)

●遠藤ふみ
藤原大輔+遠藤ふみ@なってるハウス(2023年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
蒼波花音+遠藤ふみ+ショーン・コラム@水道橋Ftarri(2023年)
サラダマイカル富岡製糸場グループ 、フジワラサトシ+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2023年)
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
遠藤ふみ+沼尾翔子+荻野やすよし@柏Nardis(2023年)
詩與歌的靈魂夜 A Soulful Night of Poetry and Songs(JazzTokyo)(2023年)
遠藤ふみ+蒼波花音+甲斐正樹@中野Sweet Rain(2023年)
ガラグア、沼尾翔子+遠藤ふみ@七針(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.7 遠藤ふみ(JazzTokyo)(2023年)
Thieves@神保町試聴室(2023年)
幽けき刻@公園通りクラシックス(2023年)
荻野やすよし+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
quintet@不動前Permian(2023年)
阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)
Ensemble 響む@入間市文化創造アトリエ・アミーゴ ホール(2023年)
秋山徹次+遠藤ふみ+岡川怜央@水道橋Ftarri(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
齊藤涼子+遠藤ふみ@u-ma kagurazaka(2023年)
浅野昭一+高橋麻理絵+遠藤ふみ@下北沢Apollo(2023年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2023年)
遠藤ふみ@水道橋Ftarri(2023年)
幽けき刻@成城学園前Cafe Beulmans(2022年)
やみのうつつ vol.1@神保町試聴室(2022年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2022年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2022年)
幽けき刻@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
遠藤ふみ『Live at Ftarri, March 8, April 11 and June 27, 2021』(JazzTokyo)(2021年)
青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その3)(2021年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)(2021年)
本藤美咲+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)


エリック・ティーレマンス+秋山徹次@東北沢OTOOTO

2023-10-30 00:04:03 | アヴァンギャルド・ジャズ

東北沢のOTOOTO(2023/10/29)。

Eric Thielemans (ds)
Tetuzi Akiyama 秋山徹次 (g)

重力に身体を委ね、その動きの中からドラミングのありようをその都度見出してゆくような、ティーレマンスのプレイ。この脱力ぶりはヴェテラン投手のようで、そこから七色の変化球。秋山さんは強靭な音を確信犯として放つ。

Fuji X-E2, MC-20M F3.5 (M42)

●秋山徹次
Chaase+秋山徹次@Ftarri(2023年)
フィールド – ダイクマン – フローリン / Drag it to the bottom w/秋山徹次@公園通りクラシックス(2023年)
秋山徹次+遠藤ふみ+岡川怜央@水道橋Ftarri(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.5 秋山徹次(JazzTokyo)(2023年)
トム・ソロヴェイチェック+小田井清充+秋山徹次@不動前Permian(2023年)
「ジョン・ラッセルを追悼する」@下北沢アレイホール(2022年)
秋山徹次+すずえり@水道橋Ftarri(2020年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+ガレス・デイヴィス+秋山徹次@水道橋Ftarri(2020年)
ドーヴィッド・シュタッケナース+秋山徹次+中谷達也@東北沢OTOOTO(2020年)
アーサー・ブル+秋山徹次、神田さやか@Ftarri(2019年)
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
エリザベス・ミラー+クレイグ・ペデルセン+秋山徹次+中村としまる@Ftarri(2018年)
「響きの今」(ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、ピーター・エヴァンス、秋山徹次)@両国門天ホール(2018年)
高島正志+古池寿浩+秋山徹次「Blues Frozen Xīng ブルース 凍てついた星」@Ftarri(2018年)
Sound of the Mountain with 秋山徹次、中村としまる『amplified clarinet and trumpet, guitars, nimb』(JazzTokyo)(2017年)
ファビオ・ペルレッタ+ロレンツォ・バローニ+秋山徹次+すずえり@Ftarri(2017年)
池田謙+秋山徹次@東北沢OTOOTO(2017年)
『OTOOTO』(2015、17年)


旅する語り@東京琉球館

2023-10-29 09:37:31 | 沖縄

駒込の東京琉球館(2023/10/28)。

旅するカタリ=渡部八太夫(説経祭文語り)+姜信子(作家)
ケセランぱさらん=太田てじゅん+深田純子

「百年芸能祭」。関東大震災から100年が経ち、近代というものによって生の舞台から排除されていった者たちに想いを馳せ、また次の100年を見据えてちがうありようを目指してゆくコンセプトのようである。メンバーシップや機会は限られておらず広く開かれている。

朴正煕時代の韓大洙(ハン・デス)の<水をくれ>、朴槿恵時代のろうそくデモでも歌われたハン・ヨンエの<調律>、沖縄の標準語励行運動(1939年)、石垣島の<請来節>や<酋長の娘>、<デンサー節>、それにネーネーズも歌ったボブ・マーリーの<No Woman No Cry>にちなんで<No Human No Cry>。姜信子さんが解説し、それを語りと音楽として花開かせる。

いい時間だった。それにしても、関東大震災時に標準語を流暢に喋れない者たちが殺された事件が沖縄でも語り継がれ、標準語励行運動につながったのだとは。

●関東大震災
『オフショア』第三号に「プンムルと追悼」を寄稿
辻野弥生『福田村事件』
関東大震災99周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式
関東大震災97周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式
呉充功『隠された爪跡』、関東大震災96周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式
伊藤ルイ『海の歌う日』
藤原智子『ルイズその旅立ち』
『ルイズその絆は、』
亀戸事件と伊勢元酒場
加藤直樹『九月、東京の路上で』
藤田富士男・大和田茂『評伝 平澤計七』
南喜一『ガマの闘争』
田原洋『関東大震災と中国人』
植民地文化学会・フォーラム「内なる植民地(再び)」
山之口貘のドキュメンタリー(沖縄人の被害)
平井玄『彗星的思考』(南貴一)
道岸勝一『ある日』(朝鮮人虐殺の慰霊の写真)
『弁護士 布施辰治』(関東大震災朝鮮人虐殺に弁護士として抵抗)
野村進『コリアン世界の旅』(阪神大震災のときに関東大震災朝鮮人虐殺の恐怖が蘇った)


藤原大輔+遠藤ふみ@なってるハウス

2023-10-28 08:50:10 | アヴァンギャルド・ジャズ

入谷のなってるハウス(2023/10/27)。

Daisuke Fujiwara 藤原大輔 (ts, fl)
Fumi Endo 遠藤ふみ (p)

先日亡くなったばかりのカーラ・ブレイの曲、スタンダード、ふたりのオリジナル。

カーラの曲はかなり変わっている。内省的でエモーショナル。止まるようでいて、それは低音の旋律で静かに続いていて、また少し違ったありようで繰り返す。遠藤さんがここまで大きな音を出すのは意外でもあるけれど、カーラの曲だからか。長い響きも使っていた。藤原さんのテナーが持つ濁りとそのグラデーションは素晴らしく、カーラの曲によって、またデュオであることによって、さらに惹きこまれるものになった。

Fuji X-E2, MIR-20M F3.5 (M42), Pentax SMC Takumar 50mmF1.4 (M42)

●藤原大輔
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
藤井郷子オーケストラ東京@公園通りクラシックス(2023年)
藤原大輔『Comala』(2018年)
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)
オルケスタ・リブレ@神保町試聴室(2017年)
rabbitoo@フクモリ(2016年)
rabbitoo『the torch』(2015年)

●遠藤ふみ
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
蒼波花音+遠藤ふみ+ショーン・コラム@水道橋Ftarri(2023年)
サラダマイカル富岡製糸場グループ 、フジワラサトシ+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2023年)
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
遠藤ふみ+沼尾翔子+荻野やすよし@柏Nardis(2023年)
詩與歌的靈魂夜 A Soulful Night of Poetry and Songs(JazzTokyo)(2023年)
遠藤ふみ+蒼波花音+甲斐正樹@中野Sweet Rain(2023年)
ガラグア、沼尾翔子+遠藤ふみ@七針(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.7 遠藤ふみ(JazzTokyo)(2023年)
Thieves@神保町試聴室(2023年)
幽けき刻@公園通りクラシックス(2023年)
荻野やすよし+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
quintet@不動前Permian(2023年)
阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)
Ensemble 響む@入間市文化創造アトリエ・アミーゴ ホール(2023年)
秋山徹次+遠藤ふみ+岡川怜央@水道橋Ftarri(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
齊藤涼子+遠藤ふみ@u-ma kagurazaka(2023年)
浅野昭一+高橋麻理絵+遠藤ふみ@下北沢Apollo(2023年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2023年)
遠藤ふみ@水道橋Ftarri(2023年)
幽けき刻@成城学園前Cafe Beulmans(2022年)
やみのうつつ vol.1@神保町試聴室(2022年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2022年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2022年)
幽けき刻@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
遠藤ふみ『Live at Ftarri, March 8, April 11 and June 27, 2021』(JazzTokyo)(2021年)
青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その3)(2021年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)(2021年)
本藤美咲+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)


山内桂+今西紅雪@不動前Permian

2023-10-26 07:52:53 | アヴァンギャルド・ジャズ

不動前のPermian(2023/10/25)。

Katsura Yamauchi 山内桂 (sopranino sax, as)
Kohsetsu Imanishi 今西紅雪 (koto)

山内さんの操るサックスのちがいがサウンドをまったく異なったものにしている。ソプラニーノは風や渓流、それも一様ではなく自然のあちこちにぶつかって草木や岩から異音を生じさせ、ときに流れる方向を変えるようなイメージを持たせるもの。アルトは音の懐が深いこともあり、山内さんは共鳴のありよう(相)を意図的に変える。その相転移の時間がまた妙なる音を生み出している。

これに対し、今西さんの箏もまた一様ではない。箏の自律的な音は他と共演していても耳をその音風景に引き込む力をもっているが、それとサックスの音との重なりはエゴの衝突ではなく、心地のよい重なりだった。ちょっとした破裂音も、サックスの息の流れと並走しつつあくまで別人格であるような擦音もあった。

Fuji X-E2, MIR-20M F3.5 (M42), Pentax SMC Takumar 50mmF1.4 (M42)

●山内桂
サガイン@なってるハウス(2020年)
千野秀一+山内桂@Ftarri(2018年)
山内桂『live at Futuro cafe』(2017年)
山内桂+中村としまる『浴湯人』(2012年)
山内桂+マーティン・ヴォウンスン『Spanien』(2010年)
山内桂『波照間』、『祝子』(2006、08年)
山内桂+ミシェル・ドネダ『白雨』(2004年)

●今西紅雪
「響む 其の六」@東北沢OTOOTO(2023年)
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪(JazzTokyo)(2023年)
フェルナンド・カブサッキ+今西紅雪@神谷町光明寺(2023年)
Entropic Hop/日本ツアー・関東の陣(JazzTokyo)(2023年)
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪@東北沢OTOOTO(2023年)
蓮根魂@なってるハウス(2022年)
障子の穴 vol.4@ZIMAGINE(2020年)
トム・ブランカート+ルイーズ・ジェンセン+今西紅雪+田中悠美子@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
今西紅雪+S.スワーミナータン@葛西レカ(2019年)
August Moon@浜町August Moon Cafe(2019年)
障子の穴 vol.2@ZIMAGINE(2019年)
今西紅雪「SOUND QUEST 2019 〜谺スル家〜」@千住仲町の家(2019年)
タリバム!+今西紅雪@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)(2018年) 


「フェルナンド・ペソアを語る夜」(澤田直+山本貴光)@千駄木ブーザンゴ

2023-10-22 23:02:23 | 思想・文学

千駄木のブーザンゴで「フェルナンド・ペソアを語る夜」(澤田直さん、山本貴光さん)(2023/10/22)。

ポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアはすこし読んだのみだけれど、自分自身へのうたがいをやさしくエモーショナルなことばにしていて、すっと入ってくるところが好きだ。永遠に足場を信じられない者はたぶんペソアの詩を愛する。ふたりの話から、そのうたがいは、ひとりにひとつのアイデンティティがあるという前提を問いなおしているからでもあるのだと気づかされた。澤田さんは、アイデンティティとはその人固有の魂を想定するキリスト教的なものでもあるという。そして、ペソアにとってそれは絶対的ではない。

「もうずいぶんまえから、私は私ではない。」

ペソアは70もの異名を持ち、別人格でことばを発する人だった。かれが南アフリカで英語を学び、その時点で故郷も母語も明確でなかったことと無関係ではない。ポルトガル語のサウダーデ、郷愁、ペソアはそれを過去の特定の対象のみにではなく、複数の想像上の存在、それから未来のなにものかにも向けていた。


長沢哲+阿部真武@Ftarri

2023-10-22 07:46:49 | アヴァンギャルド・ジャズ

水道橋のFtarri(2023/10/21)。

Tetsu Nagasawa 長沢哲 (ds)
Masatake Abe 阿部真武 (b)

ファーストセットではふたりが空気を彩色した。阿部さんは遠くからなにかが近づいてくるような音で、これが外部の騒音と相まって想像の場所を拡張する。次第に空気の色が変わってゆくのが長沢さんならではでもあって、ふと静かになるとトンネルを抜けたどこかの空間でドラムスの音が際立って聴こえる。そしてシンバルを使った和音が何種類もあって、それが入念に重ね合わされた。

セカンドセットはノイジーでもあり、ふたりとも、音を下方向へと押さえつけるプレイ。やがてそれらが重力の軛から解放されてふわりと浮かび上がってくるような感覚があった。

Fuji X-E2, MIR-20M F3.5 (M42), Pentax SMC Takumar 50mmF1.4 (M42)

●長沢哲
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+阿部真武@Ftarri(2023年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+矢萩竜太郎+木村由+かみむら泰一+いずるばワークショップ@いずるば(2022年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2022年)
長沢哲+かみむら泰一@東北沢OTOOTO(2019年)
長沢哲ソロ~齋藤徹さんに捧ぐ@本八幡cooljojo(2019年)
長沢哲+清水一登+向島ゆり子@入谷なってるハウス(2019年)
蓮見令麻+長沢哲@福岡New Combo(2019年)
長沢哲+齋藤徹@ながさき雪の浦手造りハム(2018年)
長沢哲+近藤直司+池上秀夫@OTOOTO(2018年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
#07 齋藤徹×長沢哲(JazzTokyo誌、2017年ベスト)
長沢哲『a fragment and beyond』(2015年)

●阿部真武
大谷能生+高橋保行+阿部真武+林頼我@稲毛Candy(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
しばてつ+森順治+阿部真武+加藤哲子+古池寿浩@なってるハウス(2023年)
AccentGrave、鈴木彩文@神田Polaris(2023年)
サラダマイカル富岡製糸場グループ 、フジワラサトシ+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.9 阿部真武(JazzTokyo)(2023年)
Thieves@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+阿部真武@Ftarri(2023年)
阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
大蔵雅彦+阿部真武@水道橋Ftarri(2023年)
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2023年)
阿部真武+本藤美咲@水道橋Ftarri(2023年)
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2022年)
加藤綾子+阿部真武@不動前Permian(2022年)
細井徳太郎+阿部真武@水道橋Ftarri(2022年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
池田陽子+阿部真武+岡川怜央@Ftarri(2021年)


吉田達也+神田綾子+伊藤志宏@東中野セロニアス

2023-10-21 10:59:26 | アヴァンギャルド・ジャズ

東中野のセロニアス(2023/10/20)。

Tatsuya Yoshida 吉田達也 (ds)
Ayako Kanda 神田綾子 (voice)
Shikou Ito 伊藤志宏 (p)

2年ほど続いている吉田達也・神田綾子にゲストが入る形のユニットであり、今回の伊藤志宏さんについては意外だとの印象を持った人が少なくなかったようだ。その意外さもあってか、ドラマーとピアニストとの相互介入はかなりの緊張感を伴っていた。吉田さんの放つパルスはたいへんな速度をもっており、ハコの特性もあって容赦なく場のそこかしこに突き刺さる。共演者もその勢いに応じて演奏しなければならないはずだが、伊藤さんは衝突するでも回避するでもなく、同じ強度をもってさまざまなフラグメンツを繰り出し、その都度別の音風景を生じせしめている。

神田さんのヴォイスはピアノにもドラムスにも伍し、ときに並走し、とくに長めの持続音でサウンドをリセットする。硬軟取り混ぜたパフォーマンスはさすがであり、途中で休んでデュオとし、ステージ全体のコントラストを付けたのも効果的に思えた。

Fuji X-E2, MIR-20M F3.5 (M42)

●吉田達也
天鼓+内橋和久「天ノ橋 地獄巡」@秋葉原Club Goodman(2023年)
パトリック・シロイシ/東京の2夜(JazzTokyo)(2023年)
吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja(2022年)
カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
吉田達也+照内央晴@公園通りクラシックス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+照内央晴@荻窪Velvet Sun(2020年)
Signals Down@落合soup(2019年)
邂逅、AMU、藤吉@吉祥寺MANDA-LA2(2019年)
クリス・ピッツィオコス+吉田達也+広瀬淳二+JOJO広重+スガダイロー@秋葉原GOODMAN(2017年)
RUINS、MELT-BANANA、MN @小岩bushbash(2017年)
PAK『NYJPN』(-2014年)
一噌幸弘『幽玄実行』『物狂 モノグルイ』(JazzTokyo)(2011年)
早川岳晴『kowloon』(2002年)
デレク・ベイリー+ルインズ『Saisoro』(1994年)

●神田綾子
神田綾子+楠直孝@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+吉田達也+神田綾子@公園通りクラシックス(2023年)
山本達久+神田綾子@代々木上原Hako Gallery(2023年)
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2023年)
林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2023年)
神田綾子+柳川芳命+内田静男@渋谷Bar subterraneans(JazzTokyo)(2023年)
おーたかずお+神田綾子@大阪堺筋本町ミュージックスポット satone(聰音)(2022年)
吉田達也+神田綾子+加藤一平@中野坂上Aja(2022年)
MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一@なってるハウス、cooljojo(JazzTokyo)(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)
米澤一平+神田綾子@日本橋Double Tall Art & Espresso Bar(2022年)
吉田達也+加藤崇之+神田綾子@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+ルイス稲毛@東北沢OTOOTO(2022年)
日本天狗党と時岡秀雄そして神田綾子@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2022年)
吉田達也+神田綾子+纐纈雅代@公園通りクラシックス(2022年)
シェーン・ボーデン+神田綾子+Rohco@東北沢OTOOTO(2022年)
神田綾子+大澤香織+西嶋徹@大泉学園インエフ(2022年)
神田綾子+三上寛@なってるハウス(JazzTokyo)(2021年)
吉田達也+神田綾子+細井徳太郎@公園通りクラシックス(2021年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
神田綾子+細井徳太郎+岡川怜央@水道橋Ftarri(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
柳川芳命+照内央晴+神田綾子@なってるハウス(2021年)
細田茂美+神田綾子@高円寺グッドマン(2021年)
神田綾子+真木大彰@Permian(2021年)
纐纈雅代+神田綾子@六本木Electrik神社(JazzTokyo)(2021年)
神田綾子+加藤崇之@下北沢No Room for Squares(2021年)
神田綾子+纐纈雅代@下北沢No Room for Squares(2021年)
新年邪気祓いセッション@山猫軒(2021年)
マクイーン時田深山+神田綾子@下北沢No Room for Squares(JazzTokyo)(2020年)
岡田ヨシヒロ@池袋Flat Five(2020年)
神田綾子+森順治@横濱エアジン(JazzTokyo)(2020年)
神田綾子+北田学@渋谷Bar Subterraneans(動画配信)(2020年)

●伊藤志宏
エリ・リャオ+太田朱美+伊藤志宏@成城学園前Cafe Beulmans(2023年)
伊藤志宏+岩川光『TUPANANCHISKAMA - Live Recording 22 Mar. 2019』(2019年)
audace@渋谷Bar Subterraneans(2019年)
伊藤志宏+瀬尾高志@稲毛Candy
(2018年)


長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室

2023-10-19 23:37:36 | アヴァンギャルド・ジャズ

神保町試聴室(2023/10/19)。初演からちょうど1年、3度目の共演。

Tetsu Nagasawa 長沢哲 (ds)
Fumi Endo 遠藤ふみ (p)

一音を大事にするという姿勢は最初からたしかなもので、長沢さんがマレットでオーバル状の波を重ねても、遠藤さんはなかなか最初の音を発さない。このセットでの時間はドラムスが進めているようで、柔らかいバスドラムや、ほの暗い空間の中で朦朧と浮かび上がるシンバルがその駆動力となっている。さまざまな和音を提示するピアノは時間とは独立しているようにも感じられる。けれどもひとつひとつの和音はその瞬間を引き受けている。前後の断絶が、たぶん彼女にとっての音に対する責任で、最後に着地しない音を続けたこともまた行動に対する責任。

セカンドセットではピアノが能動態となったけれども、受ける・攻めるという態度変化ではない。そしてふたつの音がずれたり重なったりするたびに驚かされる。互いの応答というよりも、時空間と態度を共有したことであらわれる現象なのだろうと思えた。

Fuji X-E2, MIR-20M F3.5 (M42), Pentax SMC Takumar 50mmF1.4 (M42)

●長沢哲
長沢哲+阿部真武@Ftarri(2023年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+矢萩竜太郎+木村由+かみむら泰一+いずるばワークショップ@いずるば(2022年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2022年)
長沢哲+かみむら泰一@東北沢OTOOTO(2019年)
長沢哲ソロ~齋藤徹さんに捧ぐ@本八幡cooljojo(2019年)
長沢哲+清水一登+向島ゆり子@入谷なってるハウス(2019年)
蓮見令麻+長沢哲@福岡New Combo(2019年)
長沢哲+齋藤徹@ながさき雪の浦手造りハム(2018年)
長沢哲+近藤直司+池上秀夫@OTOOTO(2018年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
#07 齋藤徹×長沢哲(JazzTokyo誌、2017年ベスト)
長沢哲『a fragment and beyond』(2015年)

●遠藤ふみ
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
蒼波花音+遠藤ふみ+ショーン・コラム@水道橋Ftarri(2023年)
サラダマイカル富岡製糸場グループ 、フジワラサトシ+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2023年)
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
遠藤ふみ+沼尾翔子+荻野やすよし@柏Nardis(2023年)
詩與歌的靈魂夜 A Soulful Night of Poetry and Songs(JazzTokyo)(2023年)
遠藤ふみ+蒼波花音+甲斐正樹@中野Sweet Rain(2023年)
ガラグア、沼尾翔子+遠藤ふみ@七針(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.7 遠藤ふみ(JazzTokyo)(2023年)
Thieves@神保町試聴室(2023年)
幽けき刻@公園通りクラシックス(2023年)
荻野やすよし+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
quintet@不動前Permian(2023年)
阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)
Ensemble 響む@入間市文化創造アトリエ・アミーゴ ホール(2023年)
秋山徹次+遠藤ふみ+岡川怜央@水道橋Ftarri(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
齊藤涼子+遠藤ふみ@u-ma kagurazaka(2023年)
浅野昭一+高橋麻理絵+遠藤ふみ@下北沢Apollo(2023年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2023年)
遠藤ふみ@水道橋Ftarri(2023年)
幽けき刻@成城学園前Cafe Beulmans(2022年)
やみのうつつ vol.1@神保町試聴室(2022年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2022年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2022年)
幽けき刻@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
遠藤ふみ『Live at Ftarri, March 8, April 11 and June 27, 2021』(JazzTokyo)(2021年)
青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その3)(2021年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)(2021年)
本藤美咲+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)


Chaase+秋山徹次@Ftarri

2023-10-15 23:11:17 | アヴァンギャルド・ジャズ

水道橋のFtarri(2023/10/15)。

Chaase (g, voice)
Tetuzi Akiyama 秋山徹次 (g)

ひたすらよじれる音と時間。しかし、混沌と偶然性を押し出すサウンドとはいえふたりのちがいが明らかであり、それがおもしろい。Chaaseさんのマーブリングに対して秋山さんのドリッピング。Chaaseさんの連続性に対して秋山さんの断絶。もちろんその役割は固定されていない。

Fuji X-E2, Mir-20M 20mmF3.5 (M42), Pentax SMC Takumar 50mmF1.4 (M42)

●秋山徹次
フィールド – ダイクマン – フローリン / Drag it to the bottom w/秋山徹次@公園通りクラシックス(2023年)
秋山徹次+遠藤ふみ+岡川怜央@水道橋Ftarri(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.5 秋山徹次(JazzTokyo)(2023年)
トム・ソロヴェイチェック+小田井清充+秋山徹次@不動前Permian(2023年)
「ジョン・ラッセルを追悼する」@下北沢アレイホール(2022年)
秋山徹次+すずえり@水道橋Ftarri(2020年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+ガレス・デイヴィス+秋山徹次@水道橋Ftarri(2020年)
ドーヴィッド・シュタッケナース+秋山徹次+中谷達也@東北沢OTOOTO(2020年)
アーサー・ブル+秋山徹次、神田さやか@Ftarri(2019年)
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
エリザベス・ミラー+クレイグ・ペデルセン+秋山徹次+中村としまる@Ftarri(2018年)
「響きの今」(ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、ピーター・エヴァンス、秋山徹次)@両国門天ホール(2018年)
高島正志+古池寿浩+秋山徹次「Blues Frozen Xīng ブルース 凍てついた星」@Ftarri(2018年)
Sound of the Mountain with 秋山徹次、中村としまる『amplified clarinet and trumpet, guitars, nimb』(JazzTokyo)(2017年)
ファビオ・ペルレッタ+ロレンツォ・バローニ+秋山徹次+すずえり@Ftarri(2017年)
池田謙+秋山徹次@東北沢OTOOTO(2017年)
『OTOOTO』(2015、17年)


藤井郷子ストリングスプロジェクト - GEN2023@公園通りクラシックス

2023-10-14 20:42:19 | アヴァンギャルド・ジャズ

渋谷の公園通りクラシックス(2023/10/14、マチネ)。

Yuriko Mukojima 向島ゆり子 (vln)
Atsuo Hatano 波多野敦子 (viola)
Ayako Kato 加藤綾子 (vln)
Hiroshi Yoshino 吉野弘志 (b)
Satoko Fujii 藤井郷子 (p)
Akira Horikoshi 堀越彰 (ds)

藤井郷子さんが書き上げたばかりのストリングス作品<Altitude 1100 meters>。3人のヴァイオリン奏者はとても広い空間を得て個の音をためらいなく放ち、それがたまらなく気持ち良い。自由度が高いにも関わらずアンサンブルとしても締まっており不思議。

もちろん吉野さんの声としか言いようのないコントラバスの響きに加え、藤井さんも内部奏法で弦としてのちがいを提示する。そして駆動力としてのドラムス。

オーケストラとはまた異なる魅力があった。もう再演と発展に期待してしまう。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8

●藤井郷子
まだまだまだまだ@新宿ピットイン(2023年)
まだまだまだまだ@公園通りクラシックス(2023年)
藤井郷子オーケストラ東京@公園通りクラシックス(2023年)
Junk Box@荻窪velvetsun(2023年)
藤井郷子+田村夏樹@山猫軒(2022年)
This is It!『MOSAIC』(JazzTokyo)(2021年)
Futari『Beyond』(JazzTokyo)(-2020年)
ガトー・リブレ『Koneko』(JazzTokyo)(2019年)
ガトー・リブレ、asinus auris@Ftarri(2019年)
邂逅、AMU、藤吉@吉祥寺MANDA-LA2(2019年)
藤井郷子+ジョー・フォンダ『Four』(2018年)
藤井郷子+ラモン・ロペス『Confluence』(2018年)
藤井郷子『Stone』(JazzTokyo)(2018年)
This is It! 『1538』(2018年)
魔法瓶@渋谷公園通りクラシックス(2018年)
MMM@稲毛Candy(2018年)
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)
藤井郷子オーケストラベルリン『Ninety-Nine Years』(JazzTokyo)(2017年)
晩夏のマタンゴクインテット@渋谷公園通りクラシックス(2017年)
This Is It! @なってるハウス(2017年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)
藤井郷子『Kitsune-Bi』、『Bell The Cat!』(1998、2001年)


Space Factory@池袋FlatFive

2023-10-14 08:03:17 | アヴァンギャルド・ジャズ

池袋のFlatFive(2023/10/13)。

Hideki Tsuchiya 土屋秀樹 (g)
Junko Hirayama 平山順子 (as, recorder)
Takahiro Sakamoto 坂本貴啓 (ds, accordion)

はじめにジャズスタンダードも演ったけれど、ほとんどは3人のオリジナル。土屋さんによるカーツ大佐が殺られるイメージの曲なんてカッコいいし、足場を固めてばんばん出てくるギターもいい。変拍子もあり難しそう、けれど柔らかく形づくってゆく平山さんの曲。想像力を喚起する曲の坂本さんはアコーディオンを弾きながらドラムも叩く。

刺激的なのにリラックスさせられる不思議なトリオのサウンド。これはまた観たい。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Rollei Sonnar 85mmF2.8 (M42)

●土屋秀樹
神田綾子+土屋秀樹@池袋Flat Five(2023年)


鏡の声@神保町試聴室

2023-10-12 08:24:04 | アヴァンギャルド・ジャズ

神保町試聴室(2023/10/11)。

鏡の声
Daisuke Fujiwara 藤原大輔 (ts, fl)
Akira Sotoyama 外山明 (ds)
Mitsuhisa Sakaguchi 坂口光央 (synth)
Fumi Endo 遠藤ふみ (p)

どうやら最初は即興を演るコンセプトのグループだったが、外山さんが曲を演ろうよ絶対良いよと言うので曲を演奏するようになったらしい。

それはともかく、体感した印象としては、場所や時間を見失ってしまい、ただ演者も自分も現在地点にいるという生々しい感覚。なにかを幻視させる力がとても強い。それでは音楽的にはその秘密は?かなり不思議。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Rollei Sonnar 85mmF2.8 (M42)

●藤原大輔
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
藤井郷子オーケストラ東京@公園通りクラシックス(2023年)
藤原大輔『Comala』(2018年)
藤井郷子オーケストラ東京@新宿ピットイン(2018年)
オルケスタ・リブレ@神保町試聴室(2017年)
rabbitoo@フクモリ(2016年)
rabbitoo『the torch』(2015年)

●外山明
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
melodies@新宿ピットイン(2023年)
zekatsumaカルテット@新宿ピットイン(2023年)
渋谷毅+外山明+甲斐正樹@なってるハウス(2023年)
東京国際バリトンサックス・フェスティバル2023@吉祥寺Star Pine's Cafe(2023年)
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.3 外山明(JazzTokyo)(2023年)
永田利樹+石田幹雄+外山明@なってるハウス(2022年)
北田学+外山明+阿部真武@渋谷Bar Subterraneans(2022年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2022年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
間(ま)と楔(くさび)と浮遊する次元@新宿ピットイン(2021年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2021年)
「飴玉☆爆弾」@座・高円寺(2020年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2020年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)
渋大祭@川崎市東扇島東公園(2019年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2019年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+シセル・ヴェラ・ペテルセン+細井徳太郎@下北沢Apollo、+外山明+大上流一@不動前Permian(2019年)
藤原大輔『Comala』(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年)
西島芳 trio SONONI@下北沢Apollo(2018年)
松風鉱一カルテット@西荻窪Clop Clop(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年)
西島芳 trio SONONI@下北沢Apollo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
Shield Reflection@Ftarri(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その3)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その2)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その1)
『SONONI, Laetitia Benat』(2016年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2016年)
渋谷毅+市野元彦+外山明『Childhood』(2015年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2015年)
纐纈雅代『Band of Eden』(2015年)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
纐纈雅代 Band of Eden @新宿ピットイン(2013年)
松風鉱一カルテット@新宿ピットイン(2012年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
松風鉱一カルテット、ズミクロン50mm/f2(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)

●坂口光央
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
山崎阿弥+坂口光央@神保町試聴室(2021年)
中村としまる+山本達久+坂口光央@新宿ピットイン(2020年)
植村昌弘+ナスノミツル+坂口光央@千駄木Bar Isshee(2014年)

●遠藤ふみ
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
蒼波花音+遠藤ふみ+ショーン・コラム@水道橋Ftarri(2023年)
サラダマイカル富岡製糸場グループ 、フジワラサトシ+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2023年)
鏡の声@神保町試聴室(2023年)
遠藤ふみ+沼尾翔子+荻野やすよし@柏Nardis(2023年)
詩與歌的靈魂夜 A Soulful Night of Poetry and Songs(JazzTokyo)(2023年)
遠藤ふみ+蒼波花音+甲斐正樹@中野Sweet Rain(2023年)
ガラグア、沼尾翔子+遠藤ふみ@七針(2023年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.7 遠藤ふみ(JazzTokyo)(2023年)
Thieves@神保町試聴室(2023年)
幽けき刻@公園通りクラシックス(2023年)
荻野やすよし+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2023年)
quintet@不動前Permian(2023年)
阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)
Ensemble 響む@入間市文化創造アトリエ・アミーゴ ホール(2023年)
秋山徹次+遠藤ふみ+岡川怜央@水道橋Ftarri(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
齊藤涼子+遠藤ふみ@u-ma kagurazaka(2023年)
浅野昭一+高橋麻理絵+遠藤ふみ@下北沢Apollo(2023年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2023年)
遠藤ふみ@水道橋Ftarri(2023年)
幽けき刻@成城学園前Cafe Beulmans(2022年)
やみのうつつ vol.1@神保町試聴室(2022年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2022年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2022年)
幽けき刻@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
遠藤ふみ『Live at Ftarri, March 8, April 11 and June 27, 2021』(JazzTokyo)(2021年)
青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その3)(2021年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)(2021年)
本藤美咲+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)


The Bass Collective@神保町試聴室

2023-10-11 00:32:21 | アヴァンギャルド・ジャズ

神保町試聴室(2023/10/10)。

The Bass Ensemble:
Masao Tajima 田嶋真佐雄 (b)
Kazuhiro Tanabe 田辺和弘 (b)
Takashi Seo 瀬尾高志 (b)

コントラバシスト三者三様。多様性のあるしなやかさ(田嶋真佐雄)、攻めの擦音(瀬尾高志)、包み込む気(田辺和弘)。けれどもいまそのように感じただけであって、さまざまな貌がある。たぶんそれはコントラバスだからでもあり、totalityということばがやってきた。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Rollei Sonnar 85mmF2.8 (M42)

●田嶋真佐雄
The Bass Collective@渋谷公園通りクラシックス(2023年)
やみのうつつ vol.1@神保町試聴室(2022年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2022年)
The Bass Collective meets Jean & Bénédicte@山猫軒(2022年)
森田志保『徹さんの不在』(Dance Vision 2021 feat. 齋藤徹)@アトリエ第Q藝術(2021年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)
ベースアンサンブル ~ Travessia de Tetsu ~@横濱エアジン(2019年)
李世揚+瀬尾高志+かみむら泰一+田嶋真佐雄@下北沢Apollo(2019年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)

●田辺和弘
喜多直毅タンゴ四重奏団@雑司ヶ谷エル・チョクロ(2023年)
The Bass Collective@渋谷公園通りクラシックス(2023年)
田辺和弘@上尾BarBer富士(2022年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2022年)
The Bass Collective meets Jean & Bénédicte@山猫軒(2022年)
いずるば2022 / Entre-temps au grenier@いずるば(2022年)
『私の城』(2022年)
森田志保『徹さんの不在』(Dance Vision 2021 feat. 齋藤徹)@アトリエ第Q藝術(2021年)
齋藤徹生誕祭@横濱エアジン(2021年)
徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-(2019年)
喜多直毅クアルテット「文豪」@公園通りクラシックス(2018年)
喜多直毅クアルテット@求道会館(2017年)
喜多直毅クアルテット@幡ヶ谷アスピアホール(JazzTokyo)(2017年)

瀬尾高志
The Bass Collective@渋谷公園通りクラシックス(2023年)
瀬尾高志+広瀬淳二+高橋佑成+秋元修@神保町試聴室(2022年)
The Bass Collective meets Jean & Bénédicte@山猫軒(2022年)
酒井俊+瀬尾高志+須川崇志+市野元彦@稲毛Candy(JazzTokyo)(2022年)
石田幹雄トリオ@稲毛Candy(2020年)
瀬尾高志+松丸契+竹村一哲+高橋佑成@公園通りクラシックス(2020年)
ベースアンサンブル ~ Travessia de Tetsu ~@横濱エアジン(2019年)
李世揚+瀬尾高志+かみむら泰一+田嶋真佐雄@下北沢Apollo(2019年)
李世揚+瀬尾高志+細井徳太郎+レオナ@神保町試聴室(2019年)
謝明諺+高橋佑成+細井徳太郎+瀬尾高志@下北沢Apollo(2019年)
伊藤志宏+瀬尾高志@稲毛Candy(2018年)
永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)
永武幹子+瀬尾高志+竹村一哲@高田馬場Gate One(2017年)
永武幹子+瀬尾高志+柵木雄斗@高田馬場Gate One(2017年)