湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

白き肌が彼とネンゴロ

2008-06-30 22:46:18 | B食の道


外で食べるなら、すでに具が溶けちゃってるカレーが好きです。
もっといえば、新たに具がたくさんご飯の上に載せられている。
しかも、それが色鮮やかなら言うことありません。
そんな個人的幸せを心から満喫できるカレーが、『松竹堂カフェ』のランチメニューにあった。

野菜がいい。雑穀米が、またいいじゃないですか。味も食感も。
それから、肉じゃなくて揚げ出し豆腐がゴロゴロしてます。普通のお豆腐じゃ崩れちゃうんですね、きっと。だから揚げてある。
でも、とにかくび~っくりしますよ、お客さん。こんなにカレーと合うなんて。
最近、揚げ出し豆腐を見てないなぁと思ってたら、こんな所でカレーと懇ろになっていたんだと驚かされた感じ。案外お似合いのカップルじゃないか。あてられっぱなしですよ。
やだもう(ぽっ)、ごちそうさま!
新しい愛のカタチ『豆腐と野菜のカレー』は、サラダと漬け物、コーヒーかお茶がセットで
950円。

お茶がセットなので、ここは以前お茶屋さんだったのでは?と想像していたが、なんと写真屋さんとのこと。建物は思ったほど古くはなくて、戦後らしい。

横浜と湘南と昭和と

2008-06-29 17:03:56 | 湘南ライナーで見る


昨秋、テレビでリメイク版をやっていた『天国と地獄』。
映画のほうは、黒澤明監督による昭和38年の作品だ。僕は大学生の時に、友人に勧められてリバイバルで観て感動したのを覚えている。
でも、だからといってここから黒澤監督に傾倒していったかといえば、そうではなかった。単に横浜や湘南が物語の舞台だったというのが、感動を増幅していただけなのかもしれない。
先日C D屋をブラブラしていたら、意外に安い価格で並んでいたので購入。
いやあ、久々に観たら面白かった。迫力があった。出演者の顔ぶれがスゴかった。
そして、やっぱり知っている場所が次々に出てくるのが楽しかった。特に、その風景が昭和30~40代年だからね(あたりまえだけど)。
江ノ電はパンタグラフではなく、ポール1本で走っている。『こだま』は、新幹線ではなく東海道線に、この年デビューした特急だ。食堂車はあるは、電話室はあるは、鉄ちゃんが観ても喜ぶはず。
高台の権藤邸に警察が犯人にわからないように乗り込んでくる時のトラックは横浜高島屋の配送車。賑やかだった伊勢佐木町、怪しさたっぷりの黄金町、腰越漁港…。映像の中の店のメニューには「かつ丼100円」「天丼100円」「オムライス100円」なんていう文字も読み取れる。ちなみに、特典映像の予告編にチケット代「800円」とある。
見ごたえのある映画であると同時に、昭和を知る上でも貴重な作品だ。


三船敏郎氏が抱えている鞄が吉田カバンの創始者の手によるものというのは有名な話。この鞄を燃やして「もも色」の煙が上がるシーンは、『踊る大走査線』でもわざわざそこだけモノクロにしてオマージュされた。確か、青島刑事が「天国と地獄じゃん」みたいな言葉をつぶやいたはず。極楽寺のトンネルも出てくる。

緑まぶしい季節

2008-06-28 23:25:10 | 自分四季報


というわけで、海老名にある妻の実家へ、お米をいただきに。
イチゴ農家だが、端境期の今はトマト、きゅうり、ナスなど野菜をいろいろ。
途中から義妹とその子供たちも加わり、野菜の収穫が始まった。もちろん、いただいていく分の(笑)。ハサミでチョキチョキやる音の、なんとみずみずしいこと。
鮮やかな緑たちが、夕飯の食卓を飾った。
大地と太陽と水、そして何より実家のみなさんの慈しみに心からの「ごちそうさまでした」を。


こちらも、もとは鮮やかな緑。弦の根元のほうから赤く色づいてきます。


新種のムーミンなす(ウソです)


こちらは、フランス原産のピエールなす(ウソです)


おっと、スイカはまだ早すぎます。




夜はみんなが来ルーズ

2008-06-28 22:48:25 | B食の道


海老名にある妻の実家へ向かう途中、厚木の『CREW'S CRUISE』 (クルーズクルーズ)に寄り道。
「ベーコンエッグバーガー」(1200円)は、ソース自体もやさしい上に、玉子がさらにまろやかさを醸し出している。荒挽き気味のパテによく火が通っていて、肉汁は少な目か。でも、全体のバランスがよく、ムシャムシャいけた。
付け合せのポテトが、なかなかの迫力で圧倒された。いかにもアメリカというDJと古めのロックがガンガン響く店内も迫力充分で、いい雰囲気。ダーツもあって、きっと夜は繁盛しているのだろうが、僕たちがいた12時前後は他にお客さんは来なかった。



本郷は蔵だ

2008-06-27 23:27:44 | 本郷後楽園昼休み散歩


伝通院の裏あたりになるのだろうか、住所は小石川か。
住宅街に、突然現れる蔵2棟。
かつて、井上哲次郎という哲学者が書庫として使っていたという。隣にあった住居は震災や空襲のたびに焼けてしまったが、この蔵は残ったのだ。手前がレンガ(明治36年)、向こうがコンクリート製(大正9年)だと案内板に記されていた。もちろん、所蔵物は無事だったという。
蔵が蔵としての役目をしっかり発揮したという証になっていることも素晴らしいが、それをこうしてきちんと後世に残し続けている文京区も素晴らしい。
こういう建物に出くわす度に、文京区は散歩もの(散チャリもの)にとっての天国だと実感するのである。


善光寺境内にて。カメラを構える吉永小百合さんはいなかった(笑)。あちらは、長野です。
このY字路の左が善光寺坂。


会社に届いたさくらんぼ。2Lサイズの佐藤錦が1kg!
いやあ、美味しかった。天国です。何しろ、果物の中で一番好きなので。

6/27(金)の湘南ライナー

2008-06-27 21:34:00 | 今晩の湘南ライナー車内
9時半です。
乗車率は65%位。
車内の表示温度は23.7℃でした。

「日本国民の皆さま」に向けた中国四川の地震に対する心配と救援へのお礼が、電車の中吊りになっていました。
広告主は「中国大使館、在日華きょう、華人、留学生一同」。
実際にはお金の流れはあるものの、こうしたビジネスを超えた広告というものは素晴らしいですね。

雨に映える

2008-06-26 23:37:45 | あんな話こんな話


気がつくと、雨だ。なぜか、この古いビルが目に入るときはいつも。
浜松町のホームから、よく見える。調べてみると『渡邊ビルヂング』といい、竣工は昭和6年だ。一つの建物に様々な飾りが施されていて、見る角度ごとに楽しめるようだ。一度、改札を出て、ゆっくり見学してみたいと思っている。1階がアートコーヒーじゃなくて、古い喫茶店だったら最高なんだけどね。
電車の中から見ていると、立派な玄関の扉を開けて人が吸い込まれていく。こんなビルヂングで働くのも悪くないと思う。
それにしても、なぜかとても雨が似合う佇まいなのだ。




雨といえば、ブーツです。


雨の日を待って、ダナーのおNEWをこれ見よがしに履いてきたのは、アンダー150のO嬢。探していたシリーズのサイズを、遂に神保町で見つけて購入したという。
ディスカウント価格で42000円也!
これを履いて、大山登山を計画中とか。気合い入ってます。
ただ、うちの子供たちも小学生のころ、学校行事で登ってますよ、普通の運動靴で(笑)。

路地の先に昭和の匂い

2008-06-25 23:48:11 | 本郷後楽園昼休み散歩


明日は雨らしいので今日のうちにということで、昼休みにあてもなくぶらり散チャリ。
こんにゃくえんま』の裏あたりをうろうろしてみると、まだまだ古い建物に出くわす。ただ、廃墟に近いものも多く、そう遠くないうちに建て替えられるか、時間貸しの駐車場にでも姿を変えてしまうのかもしれない。


さて、『六角坂』という看板のそばに、大きな黒猫を発見。それを左に見ながら上っていくと、その存在が道路を蛇行させたと思わずにはいられない古いお宅が突き出ていた。


いいですねぇ、こういうのが好きなんです。堂々とした洋館にもひかれますが、子供のころ読んだ江戸川乱歩の小説に出てきそうな何とも怪しい臭いが漂っています。今にも生あたたかい風が吹いてきて空が暗くなり、背景に稲妻が走りそうな雰囲気(笑)。
だから散チャリはやめられないのだ。