湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

中国茶四千年の不思議

2016-01-31 22:40:03 | あんな話こんな話


昨日のイベントには中国茶とスイーツが付いていた。
中国茶は青茶(いわゆる烏龍茶)でなんとかという割と高級な部類のものですよと説明を受けた。



蓋を少しずらして口をつけるのは以前ご指導いただいていたのでそれに気を取られ、カップを持ち上げてしまった。
ところが、実は受け皿(ソーサー)ごと持つのだそうだ。

ま、そんな作法はいいとして(よくないか)、やっぱりいつも驚くのは日本茶と違っていつまでも味わえるということ。目の前のアルコールランプで熱せられているポットから何杯注ぎ足しても色が薄くならない。何杯でもいけちゃう。ついつい口に運んでしまう。

2時間強のイベントだったけど、いったいどれだけ飲んじゃったのか見当もつかない(笑)。3時間でも4時間でも、もう一日中でも飲み続けることができるのが中国茶なのだろう。

でも、あれだけ飲んでもお腹いっぱいにならなかったのは中国四千年の不思議である。

鎌倉たのし絵巻

2016-01-30 23:00:59 | 湘南ライナーで読む


赤石路代さんって知ってる?

「みんな知ってるでしょ。子供のころから読んでた。数えきれないくらい出てるよ」

妻に聞いたらこう返ってきた。かなり有名な漫画家さんだというのだ。少女漫画に縁がなかったので仕方がないとはいえ、そんなスゴイ人だったんだ。今も現役バリバリだという。

僕がその名を知ったのは、「かまくら駅前蔵書室」の「ビブリオバトらず」というイベントで会員さんが「鎌倉けしや闇絵巻」というコミックスを紹介してくれたとき。

それから幾日もしないうちに、『悠香房』さんの店主が入会してくださった際に持参された「贈書」(入会金代わり)が「鎌倉けしや闇絵巻」だった。

「実は作者の赤石さんとは浦和時代に小中の同級生でしてね」

なんと、二人とも偶然にも浦和から横浜を経由して鎌倉に転居されてきたという。

「そんな縁もあってせっかくだからイベントをやりたいと思って」

で、実現したのが今日のトークセッション@悠香房だったのだ。

これはぜひ聞いておこうと蔵書室を会員さんに任せて(笑)、いそいそ出かけた。

「子供の頃は言葉少なの文学少女のようだった」と店主が言っていたが、その頃から現在までのお話をたっぷり聞かせていただいた。
聞き手の店主が「実は社会派ですね」と分析した。世の中で起きている問題や不条理がきっかけで描き出すことが多いそうだ。
「鎌倉けしや闇絵巻」も、お住まいの周囲で認知症の方が増えてきたことがきっかけとのこと。物語は忘れたい過去を「けしや」が消すという設定だが、記憶が消えることをプラスに転換させた物語である。そういえば、DVや虐待など重いテーマが多い。けっこう骨太な漫画だったことを改めて感じた。

海街Diary」もそうだったけど、少女漫画、恐るべしである。
大阪(日帰りで!)や岐阜からも女性ファンが駆けつけるのもよくわかる。

写真は一人一人に丁寧に描いたりサインしたりする赤石先生。
はい、蔵書室の贈書にもサインいただきました。

鎌倉パタゴニアン

2016-01-29 22:32:43 | あんな話こんな話


鎌倉の女性の団体が主催する朝活セミナー。ただし「会員以外も、男性も歓迎」と書いてあったので参加してみた。

平日の8時だから普通の会社勤めの人にはハードルが高いこともあって、背広組は1名。この方も地元の不動産屋の社長さんだった(ウチの会員さんの勤務先のステキな会社)。

さて、タイトルは「パタゴニアが考える企業の責任とは」で、登壇するのは日本支社長の辻井さん。おぉ、いつだったか思いがけず平塚競技場で再会を果たした方だ。

いつもカマホンアレイ(鎌倉の本の小路)でチラシを配っていると、道行く多くの人の胸に「patagonia」のロゴを確認できる。
特に年配の方が多いのも特徴だ。高所得者が多いからか、環境問題に関心があるのか、民度・文化度が高いのか、はたまた単に近所に「ユニクロ」や「しまむら」がないからなのかよくわからないが、それが鎌倉なのだ。

辻井さんも、「鎌倉のお客さんは袋はいらないというんですよ。当たり前のように」とおっしゃっていた。ふつうの年配者なら、あんなに高いものを買ったらデパートみたいに過剰なまでのラッピングを要求しそうだけどね(笑)。
それが、鎌倉なのだ。

今回もパタゴニアさんの製品が相応の価格であることがよく分かる内容。当たり前のように購入したいものだ。

本社を鎌倉から横浜に移してしまったのが残念。でも、横須賀線で乗り換えず行ける東戸塚というところがちょっと楽しい。



写真は、会場のレンタルスペース。びっくりするくらい広い庭。建物の脇を江ノ電がゆっくり行ったり来たり。

Eくないね!

2016-01-28 22:48:47 | 室長日記


2度目だ。
ホズミンさんをつかみ損ねたのは。

エフヨコさんから2/3(水)の取材依頼があったのだ。

水曜定休だけど問題ないですと言いかけて思い出した。この日は年末から入院生活を送っていた母親が退院する日だったのだ。僕を頼りにこの日にしたというので、さすがに外せないではないか。

ホズミンさんが鎌倉に来るのはこの日だと決まっているそうなので、涙を飲んでお断り申し上げた。残念。

3度目はあるかなぁ。

親子善哉

2016-01-27 20:59:49 | B食の道


老母の見舞いの前に、実家で老父を拾ってファミレスの『さと』で昼飯を食う。
デザートに「女夫善哉」(400円)を一つだけ頼んで、親子善哉をやった(笑)。

たしかもっと高かったなぁ、もう少しどろりとしていたような気がするなぁ、器がもう少しだけ大きかったような気もするなぁと、あの日を思い出すのだが、値段以外は確認できなかった。

期間限定のご近所さん

2016-01-25 22:46:44 | あんな人こんな人
「チラシください」

3日ぶりにチラシを配っていると、丸いメガネをかけたおじさんが歩み寄ってきた。

「2階ですよね」

あー、残念ながら3階なんですよー。
2階は立ち飲みビストロですてきなお店ですよ。6時オープンなんですけど。

「なんかいい店だって聞いたもんで。でも、そのチラシもらっとくよ」

どーぞ、鎌倉の本しか置いてない会員制の図書館なんですけどね。

「えーっ、すごいねぇ、いいねぇ。実は・・・」

と話が始まったら、なんとその方、4軒先の美容室のエントランスで写真展をやってることがわかった。

「ちょっと見に来て」
チラシ配っていたはずなのに、逆に勧誘されてしまい「外出中」の札をかけてみにいった(笑)。

あれ?
たしかエントランスで階段以外何もなかったはずなのに、お店みたいになってる。壁一面に写真がビッシリだし。

「入ってきた美容室のお客さんがみんな驚くんですよ」

ですよねー。
えっ、あれっ?
これ見たことあるなぁ・・・



えーーーーーっ!
この「Number」って・・・

「あぁ、僕が撮ったの、鈴鹿で」

お話を聞いていると、とんでもない写真家だということが判明。
僕のデジカメのメーカーのカメラやフィルムの開発にも関わっているという。

いやいや楽しい時間をいただいた。
そのあと蔵書室にも足を運んでくださったのだ。

夕方、お友達を連れてきてくださった。
「ほら、いいところでしょ」
名古屋から来たという方を紹介してくださった。

「けっこう有名な人だよ」
といわれたので後で調べたら、なんと赤ちゃんアザラシブームの火付け役となった動物写真家さんだったのだ!


写真展はすでに15日から始まっていたらしい。こんなに近所だったのに、向こうから声をかけてもらわなければ知らないままだったな。
31日までとのこと。


「チラシ貼っとくよ」

いや、雰囲気にそぐわないからいいですよ。

「ほら、違和感ないでしょ」

た・たしかに。



というわけで、なぜか貼ってあります(笑)。

生かドライか

2016-01-24 22:55:58 | あんな物こんな物


最近スーパーのインスタント味噌汁の棚に、顆粒タイプの商品が置かれていないのにお気づきだろうか。
もうほとんどが生味噌タイプに取って代わられたのである。本物志向なのかどうかは分からないが、廉価のものでさえ圧倒的に生タイプだ。
先日ようやく懐かしい顆粒の「あさげ」を見つけて購入した。

だって、めんどくさいんだよね、生タイプは。
味噌と具が別々の袋に入っているので手間がかかる。捨てるにも洗わなければならない。ゴミが倍。しかもプラごみ。

その点、顆粒タイプは袋も紙だから開けやすく、サーッと出してお湯を注ぐだけ。ゴミも少なくてすむ。

なかなか溶けない?
いやいや、かつてはダマになってウヒャツなんてこともあったけど、技術の進歩で今のは全くそんなことはないんですよ。

それなのに、棚には生タイプばかりが並んでいるというのはどういうことだろうか。
お店の人に尋ねても、たぶん「お客様のニーズにお応えして」とホントかウソか分からないような答えが返ってくるはず。

インスタントなのに、わざわざ作業を増やしてお客様は喜んでいるわきゃないんだけどね。

顆粒タイプを使ってみて、改めてよく実感できたのである。

超王道

2016-01-22 23:46:31 | 室長日記


鎌倉×歴史

そんな王道のイベントを初めて開いた。

神奈川新聞に連載中の「段葛再生~歴史の舞台を歩く~」の著者を招いてお話を聞いた。

講師も参加者も全員が会員(笑)。
とはいえ、時間は平日の昼下がり。集客を心配した。
ところが、10人も集まってくれた。しかも、年齢層は意外に(失礼)若かった。

お話を聞き、その反応を見ていると、やはりそれは鎌倉だからなんだとうなづいた。

例えば登場する場所が「カレー屋さんの前の通り」とか、「信用金庫の角」とか、街のあちこちが歴史の舞台になっているからだ。話し手が具体的に示しやすい、聞き手はめちゃめちゃイメージしやすい。だから、一層おもしろいのである。他の街の出来事だったら興味がわきにくいかもしれないが、鎌倉だからたぶん何十倍も魅力的になるのだ。

年代を超えて、ここでは歴史は王道・・・いや、超王道だと実感した。


写真は、鎌倉の人力車の先駆けで有名な有風亭さん。すでに鎌倉の歴史になりつつあるかも。

平日午前美術館

2016-01-21 22:36:01 | ぶらぶらミュージアム散歩


「学芸員さんが美人です」
ご紹介くださった女性が、そう教えてくれたのだ。

今朝は仕事でその美人にお話をうかがった。
しかもだ、一通りインタビューさせていただいた後、ちょうど今日から始まった企画展をマンツーマンで解説いただくという幸運!

たとえば、「日曜美術館」とか、「ぶらぶら美術館・博物館」で聞かせてもらっているようなお話を独り占めということ。しかも至近距離で、しかも美人学芸員から。
これはかなりのゼイタク。メチャメチャ役得である。

できれば一日中でもお聴きしていたかったのだが、蔵書室を開ける時間が迫り、相変わらず混雑している小町通りを、後ろ髪を引かれつつ一人足早に引き返していくのであった。

空に願いを

2016-01-20 21:16:17 | あんな話こんな話


毎週の休みは、腰椎圧迫骨折で入院中の老母を見舞う。
一時はほぼ寝たきりだったが、ようやく痛みも癒え始め、リハビリの成果も出てきた。
今日は廊下の突き当たりを曲がった先にあるトイレまで歩いていて驚く。
待っている間、窓の外を見ると、青い空を雲が走っていた。
ゆっくり、ゆっくりでいいから、無理をしなくていいから、良くなることを願うばかりだ。