湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

高い野菜

2010-04-15 18:39:52 | 無職透明な日々


「これからじいさんが野菜を持っていくから」
午後、義母から電話があり、1時間もしないうちに義父がクルマでやって来た。
ゆっくりトランクのフタが上がると、売るほどの(笑)野菜が顔を出す。野菜が高騰している折り、とてもありがたい。キャベツにしたって1個300円近くするものね。
お礼と共に、それにしてもスゴイ量だなぁと言うと
「おめえが料理してるって聞いてよ」
と笑う。これだけあっても腐らすことはないだろうということだ。
野菜に加えて、イチゴ、すでに茹でてある筍、ゴボウとこんにゃくの煮物まで入っていた。気遣いが嬉しい。しかも、届けてもらっちゃって…。
相変わらず足を引きずっているので、ヒザや腰を心配すると、
「今日はまた寒いからな。でも、運転しているとぜんぜん痛くねんだよ」と、また笑う。
小さくなっていくクルマを見送りながら、こっちが心配されてるんだと胸が痛くなった。

髪と一緒に啖呵も切る

2010-03-18 16:01:31 | 無職透明な日々


失業中に、また髪を切ることになるとは…
なにしろ散髪は年に4回なので(笑)。
「いやいや、いいんじゃないんですか、もっとゆっくりしたって、ずーっと働いてきたんだから」と、美容師さん。
その美容院には、今まで見たこともなかったキャンペーンのPOPがあちこちに貼ってある。あまりやりたくないそうだが、「厳しいご時世で、他もみんなやっているんですよ」と業者さんに尻を叩かれるのだそうだ。20年近く前のオープン時にやっていたコーヒーのサービスも再開。当時は保健所がうるさかったらしいが、最近はそうも言っていられないとのこと。通い続けている客にとっては懐かしく、またありがたい。
おぉ、鏡に映る頭がさっぱりして、履歴書に貼り付けてある写真に近くなったなぁ…とぼんやり見ていたら、その鏡の中を自転車に乗った村松選手が横切っていったぞ(笑)。
「次に来るときは就職しているからね」
啖呵を切って、自分を追い込んでみた。

すてきな午後

2010-03-10 22:42:12 | 無職透明な日々


お米や野菜、それにイチゴをいただきに妻の実家へ。
いや、いただいてばかりではいけないので、今日はイチゴの出荷用の箱作りを。
作業場に持ち込まれていた束を、娘と一緒に全部組み立ててしまった。“働いた~”ってカンジ(笑)。
数日中には、今日作った箱に入れられた真っ赤なイチゴたちがどこかの店先に並ぶ。そう思うと、ちょっと嬉しい。
帰り道の銀河大橋から、赤紫の背景に富士山のシルエットが見事に浮かび上がっているのが見える。いつのまにか、日がのびていた。

サクラサクカ

2010-02-26 12:48:49 | 無職透明な日々


机や椅子がきしむ音。
ページをめくる音。
ノートをペンが走る音。
消しゴムをこする音。
時折、窓の外で枯れた木々を揺らす風の音。
さらに、ヒュ~~~という古い建物の隙間に風の音が入り込む音…
かと思ったら、これは女性たちの合唱の練習が始まったようだ。
おや、隣の部屋にはガヤガヤと入ってきたおばちゃんたちの低い大きな笑い声も響き出したぞ。

ハロワを終えてやってきたのは、とある公共施設の学習室。利用者のほとんどは学生なのだが、僕のようなおっさんでもいいですかと窓口で尋ねてみるとOKとのこと。以来、時々訪れている。
会議室のような部屋に置かれているのは、折り畳みの長机とパイプ椅子のみ。最大で36人が利用できるが、いつも10人に満たない。質素だが集中できる環境だ。
コーラスはまだいい。ただ、隣の会議室から聞こえてくる騒がしい、そして決して途絶えることのないおばちゃんたちの話声や笑い声はちょっぴり厳しい。運が悪かったとあきらめるしかない。彼女たちも、何かサークル活動にいそしんでいるわけだから。
それでも学生さんたちは気にする様子もなく、誰もが一心不乱に勉強に励んでいる。入試はもう終わるころなので、卒論でも仕上げているのかな。
窓からは桜の木も見える。花が開き一面ピンク色に染まる頃までには、僕もここを卒業できるのだろうか。


こちらはハロワの前を行く集団登園の幼児たち。久しぶりの雨模様。でも、温かくていいね。

初めてのテレアポ

2010-01-28 23:45:10 | 無職透明な日々


ボランティアのエキストラとして参加させてもらっているドラマ。今日は、平塚のロケ地の前は、小田原アリーナの最寄り駅である富水駅だったそうだ。村長候補者が駅頭で演説をするにはもってこいの風情(笑)。たしか、キムタクのドラマもここでやったのではと記憶している。ただし、あれは国政が舞台じゃなかったかな。
そして、今朝は見事に土砂降りだったそうだ。もちろん僕は行ってはいないのでご心配なく。なにしろ平塚限定のボランティアなので。エキストラで行っていた方に、でも傘を差したのでしょと聞いたら「本番は役者さんがさしていないから、こっちもさせませんでした」とのこと。お疲れさまでした。

ところが、その雨の影響もあり平塚市の現場が動き出したのは、集合時間からすでに2時間を経過していた。こういう世界では「待つことも仕事」とよく耳にするが、ホントに大変だと実感。ただ、通りすがりの僕は現在ありあまるほどの時間を手にしているので、まったく問題ないんだけどね(笑)。
そして、今日の最後に参加させていただいたシーンでは仕事でもやったことのない「テレアポ」を。「投票日にはぜひお願いします」と有権者に電話でお願いするアレだ。
考えてみれば、三日間通して初めての“声出し”。というのも、エキストラはほとんどが口パクである。役者さんのセリフを邪魔しにないように、演技だけで語るわけだ(笑)。やってみると、口パクも大変だと思ったが、声を出せば出したで難しいものですね。用意されている選挙テレアポマニュアルに沿って読めばいいだけなんだけど。
しかも、席が若い役者さんの斜め前。彼よりもずっと年上なんだから負けないようにと、勝手に力む(笑)。
「明日が告示日となりますので、よろしくお願いします。ハイ、ありがとうございます、えぇ頑張ります…」
などと、マニュアルにはないセリフまで勝手に喋って、完全に一人芝居。でも、冷静になるとチョー恥ずかしい~。
それにしても、この年になって、こんなこと体験するなんて!
でもさ、こんなことも失業中でなければ体験できなかったことでもあり、そう思えばポジティブにもなれるってもんです。
さあ、明日からはボラではなく、本当の仕事をするために邁進だ!

写真は、平塚の片田舎(笑)の現場。到着した13時ごろは雨模様。まだ、本隊が到着していないので、閑散としている。

感動と疲労のボランティア

2010-01-27 21:07:43 | 無職透明な日々


「自転車部隊の方~」
昨日のシーンから、そんな呼び名がついてしまったようだ。
今日のロケは、選挙事務所内外が中心。選挙演説では通りがかりの人まで加わって多人数になり、本当の事務所開きのようにも見える。
お立ち台で俳優さんがマイク片手に挨拶するシーンは、カメラのアングルを変えながら11回も繰り返された。そのたびに大声を張り上げながらの演説。役者さんは大変な仕事ですね。しかも、日差しは暖かいものの風が強く、とにかく寒い。みんなその都度コートを脱いだり着たり。なんでも設定が3月とのことなので(笑)。それにしても、今日はクルマで来てよかった。待ち時間はクルマの中で待機可能。外だったら、ぜったいに風邪をひいていたぞ。
「じゃぁ自転車部隊の方、次はこちらにお願いしま~す」
と、朝の8時から今日は4つのシーンに協力させてもらったが、最後に参加した場面には衝撃的だった。主役が相棒に噛み付くのだが、その迫真に満ちたプロの演技を間近にワナワナしてしまったのだ(笑)。それまでは「スタート!」の声がかかっても全く緊張しなかったのに、テストでこの演技を見てから足がガクガク…。本番では顔がこわばってしまった(映っているかどうかはわからないけど)。役者さんのスゴさに感動しました。
そして、日が暮れお役御免となった帰り道、久々に「仕事をしたな~」という充実感と疲労感に包まれる。いや、正確には無報酬(ボランティア)なので、仕事とはいえないか。
だんだんあらすじが見えてきたけど、このドラマのタイトルはいったい何だ(笑)。それが謎。それが、ミステリー?

写真は、待ち時間に自分の車から。左端の白い建物が選挙事務所。そのクルマは主役の方のもの。このあと、車内でランチをとっておられました(笑)。

新しい仕事に挑戦!

2010-01-26 19:06:01 | 無職透明な日々


「ハイ、ホンバンイキマース!」
「ハイ、スタート!」
田んぼに囲まれた静かな土手に、大きな声がこだまする。
僕は、前の三人について自転車のペダルをこいだ。

俳優デビューである。
失業中の僕が見つけた新しい職業だ。

というのは冗談で、とあるドラマのエキストラをやったのだ(笑)。もちろん、失業保険を受給中なので報酬を受け取るわけにはいかない。でも、地元フィルムコミッションのボランティアなので安心なのだ。
先日、ミニコミ誌に出ていた募集告知を妻が発見。「どうせヒマなんだから、行ってきたら?」と尻を叩かれたというわけだ(笑)。
で、今日平塚のはずれの方のロケ地まで行ってきた。もちろん自転車をこいで。そして、同じように集まった5~6人のボランティアの中から、僕にあてがわれたのが選挙運動員の役。
ところが、待っていると「移動!」と声がかかる。突然、集合場所のプレハブの選挙事務所から、土手に移動することになった。ロケ隊やエキストラたちがみんなクルマで移動する中、僕一人だけ自転車で向かう(笑)。
すると、そこで用意されていたのがママチャリ(やっぱり自転車かぁ)。選挙運動員の一員として、三人の役者さんの後ろを走れというのだ。派手なジャンパーも支給された。セリフは適当(笑)。土手を散歩しているエキストラに「よろしくお願いします」と笑顔で手を振ればいいと。パターンを変えて何度か撮ったようだが、いずれも一回目か二回目でOKが出た。緊張する間もなく、あっという間に終わってしまった。
ご一緒させていただいた役者さん三人のお顔は存じ上げておりますが、残念ながらお名前までは…という方々(すみません)。女性の方は知ってますよ、ドラマやCMでもよく拝見してます。痩せていて顔が小さかったなぁ。立候補者の奥様役だそうです。
そのドラマですが、残念ながら地上波でもなし、しかも有料ch。なんだ、オレも見れないじゃん。それとも加入するか。いやいや、そもそもなんというドラマなんだかも教えてもらうの忘れた(笑)。

写真は、僕の自転車の脇に置かれていた役者さん用の靴。

驚きの初回認定日

2010-01-19 20:31:12 | 無職透明な日々


失業保険の初回認定日だった。
失業保険を受け取るために、この1ヶ月の間に仕事をしなかったこと(あるいはした事実の報告)と、求職活動を行ったことを申告する日である。
相談窓口で着席してというスタイルなので、もっとやりとりがあるのかと思っていたが、書類の確認とハロワ側の説明であっさり終了。印鑑をついてもらい別の窓口に書類を提出すると、いついつまでに口座に振り込まれる旨が伝えられあっけなく終了である。
ハロワは、こちらから積極的に相談すれば、いくらでも親身になって対応してくれるスタンスなのだ。そりゃそうですよね。世の中には失業者があふれているんだから、いちいち相手をしていたら回らない。
そういえば、冒頭に「求職活動を行ったことを申告」と書いたが、おまえホントに求職活動したのかよと思われた方もいるかと思います(笑)。

しました!したのです!しかも4回も!

1回目は失業保険を受け取る手続きの説明会。
それ以外は、ハロワのパソコンの前に座って求人票の検索。
実は、これらが「求職活動」と見なされるのだ。求人誌やネットの求人情報を見ているだけではダメだけど、ハロワに足を運んでパソコンを見れば、それは求職しているということ(もちろん求人誌やネットからでも応募すればOK)。
画面に映し出される求人票はネットに比べると基本的な情報しか掲載されていない。だが、閲覧しているとネットには出てこないような思わぬ仕事や企業も発見できてとても面白い。だから、月に2回(初回は1回)でいいですよと言われているにもかかわらず、ついつい行ってしまうのだ。いや、本当に自分に合いそうな仕事を探しているのは事実なんだけどね。
実際、早く仕事に就かないとマズイことも実感することになった。失業保険の額が思ったよりずっと少なかったのだ。上限にランクされているはずなんだけど、どうやら日数を計算し間違えたようだ。これだったら、バイトでもしていたほうが体のためにもいいかもしれないぞ。

写真は、今朝のビーチパーク。砂をならす作業中で、ビーチバレーのネットは畳まれていました。

失業ビフォーアフター

2010-01-16 17:23:05 | 無職透明な日々


20年近く締め切りに追われるような仕事をしてきた。
だから、失業してから気持ちがとてもラクになったのは確かだ。
ところが、ラクになり過ぎて、ここにきてだんだん焦りが出てきた。朝、ハロワに行こうと家を出ると、駅へ向かう人がいる。夜、娘を塾に迎えに行ったら、駅から家路を急ぐ人がいる。その姿を目撃した途端になぜかドキドキしてきた。こんなことしてていいんだろうか。もう1ヶ月も経っている!

というわけで(どういうわけ?)、今日はこの1ヶ月を振り返り、失業した前と今で変わったことをいくつか。
■睡眠時間がめちゃめちゃ増えた
毎朝5時15分起床していたが、現在は7時起き。就寝もほとんど12時前!
超健康的な毎日になった。
■お金を使わなくなった
出勤途中のセブンイレブンで牛乳、お茶、水、味噌汁などを購入、昼はお弁当がないときは外食、帰りはおにぎりかサンドウィッチ&野菜ジュース時々じゃがりこ(笑)+湘南ライナー代
その他、都会へ出ないので刺激もなくなり購買意欲が弱まったようで、服や雑貨などもまったく買っていない(笑)。
■本は控えられない
とはいっても、本の購入量は変わらないようだ。
先日もちょっと本屋さんに寄っただけで4冊も買ってしまった!
■コミュニケーションが減った
会社の人、クライアント、取引先の人などたくさんの人と毎日会っていたが、今は人と話をするシーンがほとんどない。
■家族とのコミュニケーションが増えた
そのかわり、かつてないほど家族との会話が増えている。うざいくらいかな(笑)。
朝食、夕食は毎日一緒、今までの休日の食事が毎日になった感じ。
■体重が増えた
いつもはおにぎりだった夕飯が、今では休日の夕飯のようなボリューム。明らかにカロリーも摂取し過ぎ。マズイ。
■国民健康保険の高さを実感した
会社との折半分を負担するわけだからある程度はと覚悟していたが、こんなに!と驚愕。早く就職しないと、健康保険破産する!
■洗い物をするようになった
こえまでほとんどやったことがなかった食器洗いの朝と昼を担当。食洗機があるのに、それではやった感がないので、あえて手洗い。
■CDを聴くようになった
テレビが面白くないので日中はまったくつけていない。そのかわり、これまでなかなか聴けなかったCDを片っ端からかけている。ちょっと嬉しい。もちろん、洗い物中も(笑)
■毎日自転車に乗っている
距離は出ていないが、雨の日以外は毎日またがっている。平日を有効に使っておきたい。
■人間、仕事をしないとバカになりそうな気分がしてきた
収入があるなしにかかわらず、仕事をしていないとおかしくなりそうな感じ。ちゃんとしていないと何もしたくなくなっちゃいそうな不安が渦巻いてきた。目標の設定が必要だ。

とりあえず、こんな具合。他にも気づいたら、また書き留めておきます。


お昼から出かけた妻の実家では厚い氷が!寒い!


温かい屋内ではイチゴのパック詰め作業中。


庭で実をつけていた夏みかんを甥が収穫。マーマレードになるのか。

本を探しに海辺へ

2010-01-15 14:29:57 | 無職透明な日々


空調の音、本棚を整理する音、誰かが鼻をすする音、そして時々足音。
もう海までわずかというロケーションの南図書館は素晴らしいですね。中央図書館のレトロさも好きだけど、こちらは比較的新しい建物(写真)で、天井も高く清潔感もあり気持ちがいい。
なにより気に入ったのが、利用者が少ないところ。その少ない利用者の多くが、学生さんに見える若者だ。単なるヒマつぶしや睡眠目的とは異なり、一生懸命勉強に励んでいるように見える。こちらとしても、学習意欲が湧くというものだ(だから何の学習だって?)。
とにかく人が少ないので、落ち着いて本を探したり読んだり、そしてもちろんこんなふうにpomeraも打てる(当然キーは静かに打っている)。
蔵書数は少ないようだが、どうしてもというときは中央に行けばいいわけで、ふだんはここで充分。充分というより、こちらのほうが格段に集中できる。ハロワからも近いところが、またいいのだ。