またまたはるばる小山にやってくるとは夢にも思っていなかった(笑)。
しかも、仕事の時間が何とも中途半端で、寄り道もできない。仕方がないので、他の場所へ行くのは諦め、ちょっと早めに行って小山駅周辺で大衆食堂でのランチに切り替えた。
もちろん、夕べネットで検索し4店舗をピックアップ済みだ。
ところが、駅前からテクテクとかなりの距離を歩いたにもかかわらず、その4店舗がすべてクローズ!休業日や営業時間までしっかり見てきたつもりだったのに…。ネットの情報なんてすべて鵜呑みにしてはいけないことは百も承知だし、実際に痛い目にあったこともある。でもさぁ、4店舗全部って…。
しかも、予期していなかった雨まで落ちてきた。
結局、急いで駅に引き返しロッテリアで『絶品』も未体験なのに『絶妙バーガー』を。
レタスがたっぷりでおいしい。ちょっとだけ元気が出てきた(笑)。でも、どこで食べたって同じメニュー、同じ味。何だか寂しいなぁ。
そういえばショッピングセンターのレストラン街も歩いてみたが、結局みんなチェーン店なので珍しいメニューは見つからなかった。栃木県内のファミレスに『じゃがいも入り焼きそば』とか『ポテトフライ』といった地域限定メニューを期待してはいけないのだろうか。観光客相手でなくても、イケそうな気がするんだけどね。
さて、仕事を終えて小山駅に戻る。途中、ケータイで確認するとベルマーレは札幌に完封負け。今日は遂に1点すら獲れなかった。厳しくなってきたぞ。すっかり意気消沈。仕事の疲れもどっと出て足取りが重くなる。
でも、その足をひきづりながら、さっきバスの中から見つけたお店を今日唯一の光にするべく(笑)僕はまた歩き出したのだった。
『味のプロムナード』というしゃれた名前の、でもショーケースは懐かしいスタイルの食堂だ。ここで、オムライスでも食べれば元気になる、小山でのいい思い出になるはずだ。
「準備中」だった。
消灯している。中が見えるが誰もいない。今日はどこまでついていないのか。引き返す駅までの道程がつらい。さっきあのまま電車に乗ってしまえばよかったと後悔した。
泣きたくなりながら歩いていると、前回の楽しかった
栃木散歩ばかりよみがえってくる。
と、そこで突然ひらめいたのだ!
栃木といえば『レモン牛乳』だ。
アド街で放映以来、人気も急上昇だという。
これを飲もう!飲んで元気を出そう!お土産にしよう!駅近のショッピングセンターの食料品フロアに急いだ。
置いていない。駅のコンビニにもない。こうなったらもうヤケだ、反対口のイトーヨーカドーへ。駅を跨ぐ自由通路がまた長くて遠かった(行ってみたらわかりますよ。なんであんなに遠いのか。誰も文句を言わないのか。そうかクルマ社会だから歩く人はいないのか)。
あった!牛乳売場に普通に置いてあった。いつもの日曜日、いつもの午後の買い物風景の中に、一人だけ興奮しまくって黄色いバッケージを手にする男の姿があった(笑)。
「やったよ母ちゃん、やったよー」
そして、さっそく帰りの車内で200mlの『レモン牛乳』にストローをさしてみた。
甘くて甘くて、初めて飲んだのにどこか懐かしい味かする。なんだろう、不思議な感覚。もちろんチープ感もたっぷりで『B食の道』にもぴったりだ。
ちなみに、凝固してしまうのでレモンの成分は入っていないらしい。
さすがに元気が出るところまではいかなかったが、今日1日分の疲れも、運のなさも、すべてがフワリと溶けていくようだった。