湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

武曲は無理

2017-06-06 23:49:47 | 湘南ライナーで読む


明日の休みは実家詣でがお役御免なので、ほとんどを鎌倉市内で撮影したという映画「武曲」を観に行くつもりだった。

ところが急な取材が入りスケジュール変更。夕方からもイベントがあるので
とりあえず明日はパスだ。ロードショーをやっているうちに観に行けるか微妙。

行き帰りの電車で、出たばかりの「武曲II」を読むことにしよう(笑)。

サンタツロースがやって来た

2016-10-25 22:47:46 | 湘南ライナーで読む


「カマゾウが出てましたよ、サンタツに」
書店のジュニアに言われて「散歩の達人」11月号のページをめくったら、鎌倉の本屋さんマップに外観のイラスト入りで載っていた。

本文にも「見学随時受付中」なんて記していただきありがたい。
しかも本屋さんの特集なのに、買えない、貸さない変な店だというのに(笑)。

そして、なにがうれしいって、長きにわたっての愛読誌だからだ。
思いがけずのまさかの掲載。連絡もなしの勝手に掲載だけど、全く問題なし。手放しでうれしいのである。きっと2ヶ月早いプレゼントに違いない。

かまくらパン粉

2016-02-09 22:41:51 | 湘南ライナーで読む


何かで紹介されて一時はものすごい人気だったというお店。
今はひっそりとして、しかも小さいのに、でもなぜかとびきり存在感を放っている素敵な佇まい。前でケーキを食べながらコーヒーを飲む姿もお似合いだ。

こんなお店が載っている「かまくらパン」(港の人 1200円税別)は中身も装丁も素晴らしい本。この本を見ると(読むと)、鎌倉でパンが食べたくなること間違いなし。


ちなみに僕はこの店の向こうとこちらでパン粉で揚げた物を買いに来るだけ(笑)

鎌倉たのし絵巻

2016-01-30 23:00:59 | 湘南ライナーで読む


赤石路代さんって知ってる?

「みんな知ってるでしょ。子供のころから読んでた。数えきれないくらい出てるよ」

妻に聞いたらこう返ってきた。かなり有名な漫画家さんだというのだ。少女漫画に縁がなかったので仕方がないとはいえ、そんなスゴイ人だったんだ。今も現役バリバリだという。

僕がその名を知ったのは、「かまくら駅前蔵書室」の「ビブリオバトらず」というイベントで会員さんが「鎌倉けしや闇絵巻」というコミックスを紹介してくれたとき。

それから幾日もしないうちに、『悠香房』さんの店主が入会してくださった際に持参された「贈書」(入会金代わり)が「鎌倉けしや闇絵巻」だった。

「実は作者の赤石さんとは浦和時代に小中の同級生でしてね」

なんと、二人とも偶然にも浦和から横浜を経由して鎌倉に転居されてきたという。

「そんな縁もあってせっかくだからイベントをやりたいと思って」

で、実現したのが今日のトークセッション@悠香房だったのだ。

これはぜひ聞いておこうと蔵書室を会員さんに任せて(笑)、いそいそ出かけた。

「子供の頃は言葉少なの文学少女のようだった」と店主が言っていたが、その頃から現在までのお話をたっぷり聞かせていただいた。
聞き手の店主が「実は社会派ですね」と分析した。世の中で起きている問題や不条理がきっかけで描き出すことが多いそうだ。
「鎌倉けしや闇絵巻」も、お住まいの周囲で認知症の方が増えてきたことがきっかけとのこと。物語は忘れたい過去を「けしや」が消すという設定だが、記憶が消えることをプラスに転換させた物語である。そういえば、DVや虐待など重いテーマが多い。けっこう骨太な漫画だったことを改めて感じた。

海街Diary」もそうだったけど、少女漫画、恐るべしである。
大阪(日帰りで!)や岐阜からも女性ファンが駆けつけるのもよくわかる。

写真は一人一人に丁寧に描いたりサインしたりする赤石先生。
はい、蔵書室の贈書にもサインいただきました。

湘南スタイルが好き

2015-12-28 22:39:51 | 湘南ライナーで読む


26日に出た「湘南スタイルmagazin」に「かまくら駅前蔵書室」の話題を掲載いただいた。
といっても、後半にある「ローカルコラム」というモノクロページだけど。

蔵書室には年4回発行されるこのムック本が創刊号からそろっている。これは全部ウチから持ち込んだもので(笑)、ご存知の通り愛読者なのだ。
その本に載せてもらえることになるなんて、夢にも思わなかったのである。ありがたい。

ご紹介くださったカメラマンさんに感謝です。

「湘南スタイルを読んだ」といって見学にいらっしゃった方には、コーヒー1杯サービスしますよ。

おっと、年内は明日19時まで。
新年は4日(月)12時からです。

重い面白いハンドブック

2015-08-21 18:39:50 | 湘南ライナーで読む


シゴトの関係で(笑)、なぜか手にした「記者ハンドブック」(共同通信社刊1800円+税)。
新聞記事というものが、一定のルールに従っていることがよくわかる本だ。
そういえば、新聞を読んでいて「えっ?」と思うことがあるけど、なるほどそういうことなのかと納得。
例えば、「テイクアウト」は「テークアウト」
「メイン」は「メーン」とのこと。
これはいつも迷ってたけど、新聞では「プレーヤー」で「プレイヤー」ではないそうだ。従って「プレイボーイ」じゃなく「プレーボーイ」である。

数字の表記も、漢字だったり、数字だったりと面白い。
ただ、「1人前」の例がなぜ「ギョーザ」だったのかは不明。
ちなみに、この「ギョーザ」も「ギョウザ」ではない。試しにキーボードを打ってみると、いずれもちゃんと「餃子」と変換された。

病院で涙を流す

2014-12-20 20:38:20 | 湘南ライナーで読む


足首を剥離骨折した妻を整形外科に送った足で、自分のかかっている内科へ。
風邪が流行っているのか、すでに25人待ち。おかげで持参した文庫本をたっぷり読めた。

堂場瞬一著『チーム』(実業之日本社刊 686円+税)である。
箱根駅伝に出場できなかった各大学の有力選手が集まる学連選抜チーム、その微妙で複雑な立場のメンバーが一つになっていく過程を描いたフィクションだ。
とてもわかりやすくて、またありがちな設定や展開といえばそうなのだが、実によくできていてグイグイ引き込まれてしまう。わかっているのに、それ以上の面白さにやられっぱなし。しかも、毎年テレビとライブで観ているレース、よく知っている風景の連続だけに、映像として浮かんでくるのも楽しい。

レースが進むに連れてテンポアップ、そしてクライマックスへ。
こちらの感情の高ぶりも最高潮となり、みるみる涙があふれ出てきてしまった。

まさにそのときだった。天井のスピーカーから僕の名前を呼ぶドクターの声が。

あわてて本を閉じ、カバンにしまって、ハンカチで目を拭いながら廊下を進んで診察室へ。
ドクターはちょっと不思議そうな顔で僕を迎えることになったのだ(笑)。

人を読む

2014-03-21 17:59:25 | 湘南ライナーで読む


通勤電車内で、最近読んだ本。
ベストセラー的なものは一冊もなく、あいかわらずヘンなものばかり。ヘンなものといっては著者に失礼だし、僕にとってはどれも楽しく読めた名著だった。
そういえば、いまの職場に採用される際の面接でも「どんな本を読んでいますか?」と聞かれたときに、答えがしどろもどろになってしまったことを思い出した。だって、説明しづらいし、言ってもわかってもらえない(笑)。
文学作品や学術書、ビジネス本も含まれていないけど、このラインナップを見たら、なんとなく僕のこと、理解してもらえそうな気がするんだけど。

日本のドルトムント?

2013-12-16 20:27:30 | 湘南ライナーで読む


『サッカーはミスが9割』(北健一郎著 ガイドワークス刊 サッカー小僧新書EX 900円+税)
タイトルがなかなかのインパクトである。読んでみれば、なるほどそういうことかと納得。
ついでに、かつてはちょっと悲しいほど横へ後ろへと向かっていた(笑)ベルマーレの展開が前を向き、次第に縦へこだわるようになり楽しくなってきた理由もよくわかるのだ。

そして、ベルマーレが自ら出版した『縦への美学』(隈元大吾・ベルマーレフットボールアカデミー著 湘南ベルマーレ刊 1000円)で、さらに具体的に示される。

ただし、完成度が高ければJ2に降格することはなかったはずで(笑)、でもやっていることは魅力的で、ぜひこれからも突き詰めていってほしいなと思うばかりなのだ。
こうなると、戦術を公開しても尚、敵を凌駕していくその姿を一刻も早く見てみたい!もうワクワクしてくる。早くシーズンが始まらないかなぁと。つい先日終わったばかりだというのに(笑)。

ちなみに、オフに入った今日から監督コーチはドイツ留学らしい。彼らはもうスタートしているぞ!

珈琲と古本と

2013-10-31 22:38:08 | 湘南ライナーで読む


あ、こんな所に古本屋さん、あったかな?
以前、実家のある駅の商店街のケーキ屋さんに行ったとき、その2階にいつの間にか古本屋があるのを発見した。ただそのときは薄暗くて急な階段を上ってみたものの、扉の向こうの様子に怖気づいて引き返してしまったのだ。



その後、新聞記事で実は飲食も提供する『しましまブックス』だと判明。でも、なかなか行く機会がなかったのだが、ようやく願いが叶い、扉を開けた。

狭い通路の左右の棚をひやかしながら奥へ。すると右手に視界が開け、まるでバーのようなシックなカウンターが現れた。カウンターの反対側は本が山積みなので、そこだけ異空間のよう。そして「いらっしゃいませ」と人の良さそうなご主人が迎えてくれた。
自然に「こんにちは~」と声が出てしまう。ただ、その後は僕一人しかいない店内でいい距離感を保ってくれたので、気を遣うこともなく棚の本を眺めることができたのだ。もちろん、ハタキでパタパタやられることもなく(笑)。
何冊か目星をつけたが、それらはまた来た時のためにとっておこうと思い、今日は文庫で持っているこのハードカバー初版を記念に購入。平塚や海老名、厚木、さらにわけあって今日行かなければならない長後も登場するということで(笑)。初版といっても、それ自体にはまったく価値なし。

さて、カウンターで代金を支払う際に、コーヒーも頼んで席に着く。ちゃんと豆を挽いて淹れてくれるコーヒーがおいしい。かねてから僕は本と珈琲の親和性の高さを説いてきた(誰に?)が、はたして初めて古書店の中で飲むコーヒーは格別だったのである。
しかも、階下の坂道を高校生たちがぞろぞろ歩いていく。本と珈琲に学生が加わり、さらに気分は高まった。

特別おしゃれでもなく、いや反対に雑然として垢抜けない印象すらある空間だったが、とても気に入った。今日はあまり時間が取れなかったけれど、今度はゆっくりしたいと思うのだった。